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6 告白された?
しおりを挟む「俺が、陽葵のことを気になってるって言ったら困るか?」
「え?」
蓮は少し迷った様子で、そして決意したように話し始めた。
「今日、瑠奏に呼び出されてさ。」
あれ?瑠奏は今日、手芸部に顔を出すって言ってなかった?あ……察し。そういうことか。
「告白された、んだね。」
「やっぱり知ってたか。」
陽葵はそれには返事をせずに、続きを促した。
「なんて返事をしたの?」
「迷ってるんだ。瑠奏のことは嫌いじゃない。でも、おれ、お前のことが気になってるからさ。でも、そっか。瑠奏が俺に告白するって知ってたんだな。」
「あ……それは……。」
違うって言わなきゃいけない気がした。蓮は私が気になると言った。私も気になることを伝えた方が良い。言わなきゃきっと後悔する。でも同時にブレーキもかかった。それは、瑠奏への裏切りではないのか。迷ってる間に、蓮は答えを出したようだった。
「わかった。吹っ切れたよ。俺、明日瑠奏にOKって言う。」
「あ……うん。そっか……。」
多分、大事なタイミングを逃した。そんな気がした。でももう遅い。遅くない?今からでも、今すぐ言えば、
「あ……あのね、」
ギィィィガシャッッ
「え?きゃああ!」
「陽葵っ」
グルグルジャングルが倒れてきた。
咄嗟に、蓮が庇ってくれた。
蓮の体温を感じて、不謹慎にも、
(蓮って意外と逞しい。男の子なんだなあ。)
とか考えていた私を殴りたい。
「なんやどうした!?」
住職さんがやってきて、倒れた遊具をどけて助けてくれた。
「蓮、また来たんか。危ないから来るな言うやろ!君も。立ち入り禁止の看板見えんかったか!?」
「「ごめんなさい。」」
「頭打っとるな。病院行かな。ほら来い。」
「大丈夫です。ちょっと切れただけ。陽葵は?」
「私は蓮が庇ってくれたから、どこも、大丈夫。」
「ほな、手当したるから。それから帰り。」
本堂で簡単な手当をしてもらって、並んで帰る。家が隣同士だから仕方がないのだけれど、気まずくてずっと黙っていた。
家に着くと、蓮が言った。
「なあ陽葵。俺、陽葵と仲直りしたい。」
「え、うん。それはもちろん。」
「良かった。じゃあ、また昔みたいに喋れるな。」
「うん。いっぱい喋ろ。」
「また月曜にな。」
手を振る、蓮の顔の半分が夕日に照らされて赤くなっていた。もう半分は暗くてよく見えない。どんな表情をしているのか、よくわからない。
困ったようにも、笑っているようにも、泣いているようにも見えた。
これが、最期になるなんて。
知らなかった。
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