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初めてクリスと過ごす正式な夜。
ピンクベビードールを前にマリアは溜め息をつく。
結局これは捨てなくていいってことよね?
絹のローブに下着、ふわふわガウンも出番を待ってていいってことよね?
つまりは相思相愛ってことよね?
胸の中で繰り返すのは、あまりに幸せ過ぎてあまりにスムーズに行き過ぎて、手にした両手からまた全てが零れ落ちないかと不安になるから。
きっと今にもクリスが顔を出して言うのよ、ごめん奥様、今夜は駄目になったとか何とか。
「マリア?」
「っ」
驚いて顔を跳ね上げる。
「どうしたの、百面相」
クリスが黒いレースカーテンを払い、くすくす笑いながら入り込んでくる。
「そのすごく魅力的な服は俺のためのものだと思っていいのかな」
視線はベッドに広げたベビードールに落ちている。
「身に着けてくれたのを脱がせて欲しい? それとも素肌に着せる方がいい?」
「あの、これ、ええ、そうね」
慌てて寄せ集めて握りしめた。
「もし時間をくれるなら急いでシャワーを浴びて着てくるわ」
「夜は十分長いけど」
急いで,奥様。
軽く額にキスされて、とくんと胸で心臓が跳ねる。
3日目の夜。けれどもう、そんなことはどうでもよくて、これから先のクリスとのことを考えればいいだけのはず、なのに。
「どうしてこんなに不安なの?」
シャワーを浴び出して、ゆっくり体を洗い始める。もちろん、世界一魅力的だとは言えないけれど、クリスが欲しがってくれている、それで十分なんだけど。
柔らかなタオルで上気した体を拭く。
『君は俺を愛してる』
もちろんそうよ、今更何を?
「言わなかったかしら?」
初めて見た時から魅かれていた。プラチナブロンドが眩くて、整った顔がお伽噺の王子様のようで。大学を出るような歳になって王子様なんて馬鹿馬鹿しいと一蹴したけれど、心がごまかされない。距離が近づくほど、諦めるのが辛くなるから、仕事なんだと言い聞かせてきた。1週間の夢幻。
ベビードールは薄く透けている、盛り上がった胸も微かに膨らむ下腹も淡い霞も。脚の爪は伸び過ぎてなかったかしら。手は? マニキュアは薄いピンクだけど、彼の肌は白いから。
どきんとして顔が熱くなる。鏡の中の女は瞳を輝かせて頬を染めている。
きれいかしら、ほんの少しでも?
部屋に戻るとベッドに黒いローブを着て待っていたクリスが目を見開いた。こくり、と喉仏を鳴らされ嬉しくて微笑む。
「マリア…君は…」
立ち上がって迎えられ、小さく囁かれてこめかみにキス、そのまま開かれたベッドに横たわると裾が開いて捲れ上がる。見下ろしたクリスが苦しそうに目を閉じ、すぐにローブを脱ぎ捨てて入り込み、押し付けてきた。
「マリア」「はい」
囁き返して両手を差し上げクリスの首を抱く。露になった胸がもう熱い体に直接触れる。
「柔らかい」
クリスが抱き締めてきた。主張する塊が下腹に強く押し当てられる。弾力と熱。それよりきっと優しく、マリアの胸はクリスの体を受け止めている。
首筋に顔を埋めてしばらくマリアを抱いていたクリスがそっと顔を上げて覗き込んできた。微笑んでいる唇を尖らせてマリアの鼻をついばむ。瞼に。頬に。耳に。首筋に。顎に。そして、丁寧に唇にキスをして、舌で誘ってくる。求めに応じて唇を開く。キスが深くなる。
「ん…」
甘い鼻息。角度を変えて重ね合わせられ、唇を吸われ、開かれ、舌で探られる。
「ああ…」
首に唇を這わせられながら、片方の手でゆっくりと胸を包まれた。指先で弄られ、全体を撫で回され、力強く握りしめられる。指先と掌で溜めた愛撫を揉みしだくことで体の奥へ注ぎ込むように。
「ク…リス…っ」
切ない声が漏れた。敏感な部分が湿って温かな塊に擦られ始める。尖って鋭い快感が奥底に溜まる詰まるような気持ち良さを煽っていく。無意識に脚を開こうとしたのに、両脚で挟まれて、間に差し込まれ擦り付けられる存在を否応なく感じ取る。
「濡れてきたね」「は…」「声が聞きたい」「…む…り…っ」「どうして…」「あ、…っ」
首筋を耳まで舐め上げられ、同時に強く擦り上げられて震えが奔った。強く掴まれた両胸、その頂きに容赦なく吸い付かれて仰け反る。
「あ、あ、あっ」
だめ、もう。意識が一瞬軽く弾け、小さく吐息を吐き出したとたんに、するっと開かれ一気に入り込まれて悲鳴を上げた。
「ああ、ああ、ああ…っ」
切っ先が濡れた入り口を滑り込む、とっさに引きかけた腰を背後から包まれ押し下げられる。逃げ場がなくなった空間で固く狭い場所に温かで柔らかで、そのく引く気のないものがゆっくりと押し入ってくる。
「あ、あ、あ、あ」
声が止まらない。抵抗しようとした両手はクリスの両腕にしがみついてか細く震え、進まれる圧迫感とそれを呑み込もうと動く体が頭の中を一杯にする。まだなの、と微かな不安が点る。まだ入るの? まだ奥まで? 引かれる。入られる。引かれる。入られる。まだ止まらない。まだ、もっと奥へ来る。
「ふ…」
それが伝わったように一瞬クリスが動きを止めた。薄目を開ける。頬を染めたクリスは息を弾ませている。
「奥様…」
掠れた声で呟き、マリアの目元を拭った。
「気持ち良過ぎて泣いてるの?」
「…っ」
答えは返せなかった。口を塞いだクリスが一瞬引いて、なお強く押し入ってくる。体が仰け反る。いつの間にか両手で腰を掴まれ押し下げられ、思ってもいなかった部分に触れられ、目を見開いた。ごく間近で視線があったクリスが、驚いた顔で口を離し、瞬きする。
「ぁあああっ」「マリア…っ」
ごめんっ。
零れたマリアの声に、悲鳴のようにクリスが叫んだ。顔を伏せる、まるで肩に噛みつくように。緩やかだった動きがふいに激しくなった。
「あっあっあっあっ」
「っく、ぅ」
堪える呻きを漏らしながら、クリスが繰り返しマリアの中を動く。揺さぶられて吹き飛ばされそうで必死にクリスの首にしがみつく。零れ落ちた涙が髪を濡らし頬を伝わる。
「奥様、マリア、君の、瞳が、虹色で…っ」
動きながらクリスが切れ切れに呟いた。止めようがなく動き続ける自分の体を、走り出してしまう感覚を、途切れそうになる意識を、何とか支配下に置こうとするように、マリアの耳に喘ぎながら囁き続ける。
「何て、瞳、だ、何て、君は、ああ、ごめん、マリアっ」
「あぅっ」
強く倒され両胸を掴まれ押し付けられる。頼りなくもぎ離された体がベッドに沈み、浮き上がった腰をなおも押し開かれて貫かれる。さっきよりも、うんと奥へ、何度も何度も、そして何度も。やがて胸を離した手がマリアの腰を激しく掴んだ。そのまま、高く差し上げられて突き込まれ放たれる。
「ま、りあ…っっ!」
「、、っっ!」
悲鳴を上げた。信じられないほど熱いものが体に穿たれ、耳鳴りがして視界が白くなる。気を失う瞬間、真っ赤にほてった顔を歪ませ、なのに蕩けそうな表情で口を開いたクリスが、瞳を霞ませながら目を閉じていくのが見えた。
ピンクベビードールを前にマリアは溜め息をつく。
結局これは捨てなくていいってことよね?
絹のローブに下着、ふわふわガウンも出番を待ってていいってことよね?
つまりは相思相愛ってことよね?
胸の中で繰り返すのは、あまりに幸せ過ぎてあまりにスムーズに行き過ぎて、手にした両手からまた全てが零れ落ちないかと不安になるから。
きっと今にもクリスが顔を出して言うのよ、ごめん奥様、今夜は駄目になったとか何とか。
「マリア?」
「っ」
驚いて顔を跳ね上げる。
「どうしたの、百面相」
クリスが黒いレースカーテンを払い、くすくす笑いながら入り込んでくる。
「そのすごく魅力的な服は俺のためのものだと思っていいのかな」
視線はベッドに広げたベビードールに落ちている。
「身に着けてくれたのを脱がせて欲しい? それとも素肌に着せる方がいい?」
「あの、これ、ええ、そうね」
慌てて寄せ集めて握りしめた。
「もし時間をくれるなら急いでシャワーを浴びて着てくるわ」
「夜は十分長いけど」
急いで,奥様。
軽く額にキスされて、とくんと胸で心臓が跳ねる。
3日目の夜。けれどもう、そんなことはどうでもよくて、これから先のクリスとのことを考えればいいだけのはず、なのに。
「どうしてこんなに不安なの?」
シャワーを浴び出して、ゆっくり体を洗い始める。もちろん、世界一魅力的だとは言えないけれど、クリスが欲しがってくれている、それで十分なんだけど。
柔らかなタオルで上気した体を拭く。
『君は俺を愛してる』
もちろんそうよ、今更何を?
「言わなかったかしら?」
初めて見た時から魅かれていた。プラチナブロンドが眩くて、整った顔がお伽噺の王子様のようで。大学を出るような歳になって王子様なんて馬鹿馬鹿しいと一蹴したけれど、心がごまかされない。距離が近づくほど、諦めるのが辛くなるから、仕事なんだと言い聞かせてきた。1週間の夢幻。
ベビードールは薄く透けている、盛り上がった胸も微かに膨らむ下腹も淡い霞も。脚の爪は伸び過ぎてなかったかしら。手は? マニキュアは薄いピンクだけど、彼の肌は白いから。
どきんとして顔が熱くなる。鏡の中の女は瞳を輝かせて頬を染めている。
きれいかしら、ほんの少しでも?
部屋に戻るとベッドに黒いローブを着て待っていたクリスが目を見開いた。こくり、と喉仏を鳴らされ嬉しくて微笑む。
「マリア…君は…」
立ち上がって迎えられ、小さく囁かれてこめかみにキス、そのまま開かれたベッドに横たわると裾が開いて捲れ上がる。見下ろしたクリスが苦しそうに目を閉じ、すぐにローブを脱ぎ捨てて入り込み、押し付けてきた。
「マリア」「はい」
囁き返して両手を差し上げクリスの首を抱く。露になった胸がもう熱い体に直接触れる。
「柔らかい」
クリスが抱き締めてきた。主張する塊が下腹に強く押し当てられる。弾力と熱。それよりきっと優しく、マリアの胸はクリスの体を受け止めている。
首筋に顔を埋めてしばらくマリアを抱いていたクリスがそっと顔を上げて覗き込んできた。微笑んでいる唇を尖らせてマリアの鼻をついばむ。瞼に。頬に。耳に。首筋に。顎に。そして、丁寧に唇にキスをして、舌で誘ってくる。求めに応じて唇を開く。キスが深くなる。
「ん…」
甘い鼻息。角度を変えて重ね合わせられ、唇を吸われ、開かれ、舌で探られる。
「ああ…」
首に唇を這わせられながら、片方の手でゆっくりと胸を包まれた。指先で弄られ、全体を撫で回され、力強く握りしめられる。指先と掌で溜めた愛撫を揉みしだくことで体の奥へ注ぎ込むように。
「ク…リス…っ」
切ない声が漏れた。敏感な部分が湿って温かな塊に擦られ始める。尖って鋭い快感が奥底に溜まる詰まるような気持ち良さを煽っていく。無意識に脚を開こうとしたのに、両脚で挟まれて、間に差し込まれ擦り付けられる存在を否応なく感じ取る。
「濡れてきたね」「は…」「声が聞きたい」「…む…り…っ」「どうして…」「あ、…っ」
首筋を耳まで舐め上げられ、同時に強く擦り上げられて震えが奔った。強く掴まれた両胸、その頂きに容赦なく吸い付かれて仰け反る。
「あ、あ、あっ」
だめ、もう。意識が一瞬軽く弾け、小さく吐息を吐き出したとたんに、するっと開かれ一気に入り込まれて悲鳴を上げた。
「ああ、ああ、ああ…っ」
切っ先が濡れた入り口を滑り込む、とっさに引きかけた腰を背後から包まれ押し下げられる。逃げ場がなくなった空間で固く狭い場所に温かで柔らかで、そのく引く気のないものがゆっくりと押し入ってくる。
「あ、あ、あ、あ」
声が止まらない。抵抗しようとした両手はクリスの両腕にしがみついてか細く震え、進まれる圧迫感とそれを呑み込もうと動く体が頭の中を一杯にする。まだなの、と微かな不安が点る。まだ入るの? まだ奥まで? 引かれる。入られる。引かれる。入られる。まだ止まらない。まだ、もっと奥へ来る。
「ふ…」
それが伝わったように一瞬クリスが動きを止めた。薄目を開ける。頬を染めたクリスは息を弾ませている。
「奥様…」
掠れた声で呟き、マリアの目元を拭った。
「気持ち良過ぎて泣いてるの?」
「…っ」
答えは返せなかった。口を塞いだクリスが一瞬引いて、なお強く押し入ってくる。体が仰け反る。いつの間にか両手で腰を掴まれ押し下げられ、思ってもいなかった部分に触れられ、目を見開いた。ごく間近で視線があったクリスが、驚いた顔で口を離し、瞬きする。
「ぁあああっ」「マリア…っ」
ごめんっ。
零れたマリアの声に、悲鳴のようにクリスが叫んだ。顔を伏せる、まるで肩に噛みつくように。緩やかだった動きがふいに激しくなった。
「あっあっあっあっ」
「っく、ぅ」
堪える呻きを漏らしながら、クリスが繰り返しマリアの中を動く。揺さぶられて吹き飛ばされそうで必死にクリスの首にしがみつく。零れ落ちた涙が髪を濡らし頬を伝わる。
「奥様、マリア、君の、瞳が、虹色で…っ」
動きながらクリスが切れ切れに呟いた。止めようがなく動き続ける自分の体を、走り出してしまう感覚を、途切れそうになる意識を、何とか支配下に置こうとするように、マリアの耳に喘ぎながら囁き続ける。
「何て、瞳、だ、何て、君は、ああ、ごめん、マリアっ」
「あぅっ」
強く倒され両胸を掴まれ押し付けられる。頼りなくもぎ離された体がベッドに沈み、浮き上がった腰をなおも押し開かれて貫かれる。さっきよりも、うんと奥へ、何度も何度も、そして何度も。やがて胸を離した手がマリアの腰を激しく掴んだ。そのまま、高く差し上げられて突き込まれ放たれる。
「ま、りあ…っっ!」
「、、っっ!」
悲鳴を上げた。信じられないほど熱いものが体に穿たれ、耳鳴りがして視界が白くなる。気を失う瞬間、真っ赤にほてった顔を歪ませ、なのに蕩けそうな表情で口を開いたクリスが、瞳を霞ませながら目を閉じていくのが見えた。
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