『朱の狩人』

segakiyui

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4.DISTANCE(1)

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「大丈夫みたいだな」
 城崎は病棟の使われていない個室のドアを開け、ほっとした。
 ベッドには紺野が穏やかな寝息をたてている。もうすぐ夜明けを迎える時間、閉め切ってエアコンがきいている病室、それでも朝の気配が伝わってくるのが不思議だ。
 カーテンを明るませてくる光に枕元の明かりを消す。少しためらった後、部屋の隅にあった備え付けのパイプ椅子を引っぱり出して、紺野の眠るベッドサイドに腰を降ろした。膝に肘をついて組んだ指に顎を乗せ、静かな吐息を紡ぐ紺野を見守る。
 数時間前の蒼白な顔を思い出して、城崎は苦い顔になった。
(また、失ってしまうのか、と……)

 今夜、城崎は詰め所でカルテをまとめていた。いつもなら早々に引き上げるのだが、どうにも気になる仁のデータがあって、幾つかの仮説を考えていたところだった。
「脳の活性化によるものか……代謝に負担がかかっているのか」
 仁の体重がわずかずつだが減っている。
 これは人生の中でも乳幼児期に次いで成長度合いの大きい時期にしては妙なことだ。
 身長はわずかに伸びてはいるが、予想される値よりは遥かに下回っている。食欲は変わってないという。体調も悪くない。血液データにも著しい問題はない。だが、体重の計測値は確実に下降ラインを辿っている。それは、仁の体に入っていくエネルギーより、失われているエネルギーの方が多い、ということだ。
 仁が使っている能力が脳の活動によるものなら、普通の人間が8割は眠らせているはずの分野を活動させていることになる。脳はひどくエネルギーを消耗する器官だ。それが始終活性化している場合、体全体のエネルギー消費は当然増大するだろう。それらのエネルギーに、本来この時期の体を成長させるために使われるはずのものまで使われているかも知れない。
「成長が止まる…のか? いや、ひょっとすると……生存年数が減る…?」
 城崎が眉をしかめたときだった。緊急外来がやってきたと、紺野が伝えにきた。
「もう時間外だろ、帰っていいぞ」
「いいえ、大丈夫です」
 紺野は気掛かりそうな顔を何かの方向を探るようにあちこちに向けていたが、救急外来から運び込まれてきた少女と付き添いの母親にてきぱきと動き出した。
「腹が痛い? うん、どこらへんだ?」
 ぐいと覗き込むと、12、3だろうか、少女は怯えた顔で母親の陰に隠れた。
「あの……実は」
 母親が話すには、この間初潮があったばかりなのだと言う。腹痛はどうやら生理が始まったばかりの不順によるものらしく、触診問診でも内臓疾患や緊急性を要する腹部症状はないようだ。
「よし、わかった。君用の痛み止めを上げるから、それ飲んで寝てなさい」
 びくびくした顔になっている少女に、引きつりながら笑ってみせる。
「大丈夫だ、よくあることだから」
「ふうん」
 頷くとなぜか少女は今度はむくれた。ぷっと唇を尖らせて城崎から目を背けてしまう。
「なんだ?」
 わけのわからない城崎に、紺野がくすくす笑って間に入ってくれた。
「大丈夫よ、きちんと診て下さってるわ。城崎先生はいいお医者さまよ、村上さんのことだって心配ないって伝えたかったのよ」
「へえ、そうかあ」
 少女は紺野のことばに一気にほぐれた顔で立ち上がった。
「どーもありがとーございましたー」
「はいはい」
 やたらと語尾を伸ばす口調で礼を言った相手を追い払うように手を振り、紺野が廊下へ2人を連れ出していくのを背中にカルテを書き込みにかかる、とその矢先。
「きゃああ!」
「な、なんだ!」
 妙に鋭い悲鳴が廊下に響いて城崎はぎょっとした。
「村上さんっ、あっ!」
 続く紺野の叫びに城崎は椅子を蹴り倒して診察室から飛び出した。
 目の高さ、少し上ぐらいの空間に青白い光がぱりぱりと稲妻のように廊下を走り去っていく。その先に、光を追い抜くように必死に駆けている親子の姿、そして廊下には白衣姿の紺野が足を押さえながら倒れている。
「紺野さんっ?!」
 自分でも思い掛けない勢いで駆け寄ったのは、それが昔、あの修羅場になった病院で患者達の対処に追われたあげくに、臨月の身を庇わないまま死んでいった妻の姿と重なったせいかもしれない。だが、駆け寄った城崎は、倒れている紺野の脚に白いストッキングを引き裂いている紅の筋を見つけて、凍るような寒気を覚えた。
「紺野っ、紺野っ!」
 抱き起こし呼び掛けると、蒼白な顔に弱々しい光を宿した目が開いた。
「大丈夫…かすっただけ……中は、大丈夫……」
「わかった、わかってる!」
 叫び返すと紺野はすぐに気を失ってしまった。
 城崎は病棟を走り、緊急連絡を取り、検査部を引きずり出し、紺野の傷が『例のもの』だと確認した。救急外来の親子は何とか受付まで辿り着き、そこでとりあえず足留めされたようだ。

「くそ」
 城崎は低く呟いて舌打ちした。
 内田には連絡した。だが、肝心の仁が捕まらないのだろう、その後連絡は途絶えている。
「また、何もできないのか、俺は」
 呻いて顔を腕の間に落とし込む。
「いいえ」
 ふいに優しく応じられて城崎はぎくりとして顔を上げた。
「紺野……」
「助けて下さってありがとう」
 いつ気がついたのか、紺野が瞳を開いて微笑んでいた。柔らかな微笑に、もう笑ってはくれない人の顔を重ねてしまい、柄にもなく鼻の奥につんとしたものが過って、城崎は眉をしかめた。
「痛みは?」
「痛いけれど、大丈夫」
 照れ隠しにぶっきらぼうに尋ねたのも、たぶん紺野には筒抜けだろう。マイヤには感じたことのない居心地の悪さにますます顔をしかめた城崎に、紺野は真面目な顔で続けた。
「仁くんには……」
「ああ、すぐに」
「いいえ、知らせてはだめ」
「何?」
 意外なことばに城崎は眉を上げた。
「襲った相手でもわかったのか? 仁にとってまずい相手なのか?」
 『夏越』以外にそんな奴がいるだろうか、と一瞬悩んだが、疑問を振り切り紺野の次のことばを待つ。
「いいえ。けど、気持ちは感じた。すごく孤独な人…人との繋がりを一切信じない人…断ち切ろうとしている人」
 紺野のことばに触発されたのだろうか、城崎の頭に、何度並べ直してもわからなかった被害者の情報が別な意味を持って駆け抜けた。
 そうか、確かに見落としていた。
 襲われた人間の死はほとんどが周囲の衝撃を引きずり出している。突然奪われた大切な存在にパニックになる人々を。それはその人間が必要だったということだ。失っては、取り返しがつかないほどに。
 ああ、いなくなったのか、ところで誰だっけ、などと言われたものは一人もいない。
「だから…繋がっているやつを襲ってる……?」
 冷えた予感が城崎の背中を走り上がった。
「そう……周囲から受け入れられ、守られている人を」
 紺野も沈んだ口調で繰り返した。傷みに満ちた声がなぜか辛くて、城崎は無理矢理嘲笑うような声で応じた。
「だから……俺じゃなくて、あんたなのか」
 言った瞬間に、まるでこれでは甘えてるようじゃないか、と戸惑った。
 城崎は手荒い治療と対応で名が知られつつある。腕はいいけど怖い医師として看護師や仲間に警戒されつつある。それを城崎も歓迎している。仁のデータが漏れてしまうことを考えると、人の出入りは少ないほうがいい。
 だが、ときどきふと、こうして落着いてしまうと、いつもなら自分の背中を見送ってくれた優しい姿がなくなっているのが辛くなるのも確かだ。荒れた生活で人を傷つけている間は自分の傷にも気づかない、そういうことなんだなと思い始めたところだった。
「そう……」
 紺野は目を細めて微笑んだ。やんちゃな子どもを見る母親の目で、それでもすぐにその柔らかな笑みを消して続ける。
「だから……この先は、仁くんに守られている人を襲う」
「内田、か?」
 傷みに潤みかけた城崎の胸にざわざわとした不安が広がった。
 口達者でタフでしたたかな少年。仁を守ってみせると豪語した不敵な笑顔に紅の筋がかかり、紺野とは別な意味でちりちりとした痛みが立ち上がる。
 城崎をじっと見守っていた紺野が、ふいにぴくりと眉を寄せた。
「紺野?」
「先生、準備して下さい」
 紺野は緊張した声音になった。自らもベッドから身を起こし、遠く救急外来の入り口のあたりに視線を投げた。
「また、急患が来ます」
「え?」
 振り返った紺野は初めて暗い目になった。
「今、マイヤが襲われました」

 部屋の隅に埋まり込むようにして眠っている仁をそのまま放っておくわけには行かなかった。
 内田は近寄って仁の肩に手をかけた。
「仁……おい、仁」
 だが、相手は深く眠りに落ち込んでいて、まるっきり起きる気配がない。
「仕方ねえな」
 内田は体を屈めて仁の腹に肩を押し込んだ。両手を背中に垂らさせる。ひんやりとした体が力なく内田の肩にのしかかる。完全に意識がない人間は想像以上に重い。男子高校生ともなれば、そうあっさり抱き上げられるものではない。それも狭いところに埋まり込んでいる相手、不自由な体勢になっているから、力を入れて壁に手を支え担ぎ上げ……なくてはならないはずだった。
「う」
 が、仁の体が予想以上に軽々と跳ね上がって、内田はぎょっとした。
(何だ?)
 思わず肩に乗った体を押さえる。
(こいつ……軽くなってないか?)
 夏休み前、『夏越』とやりあったときは確かに小柄だったが年相応の重量感があった。
 だが、思い出してみれば、ほんの1週間ほど前、あのカンファレンスルームで仁を抱えたときにも、何だか軽いような気がした。けれど、あのときは紺野が一緒に抱えていたし、そのせいだろうと思っていた。
 だが、今内田の肩に乗っている体は、明らかに軽い。まるで、そのまま幻のようにふわりと実体をなくしてしまいそうな軽さだ。
 つい無意識に仁の体を押さえた腕に力を込めたのだろう、わずかに相手が呻いた気がして、内田は急いで仁をベッドに降ろした。腰を降ろし、頭を支えながら、けれどあんまり丁寧に扱っていると思われるのも癪なので、適当なところで手を放して落とすように寝かせる。
 ぼん、と仁の頭が枕にあたって軽く跳ねた。だが、仁は起きる気配がない。青ざめた顔にわずかに眉を寄せただけ、やがてそれも何かに追いつめられるような厳しい表情に引き締められていく。同時に無防備に広げられていた両手足が散らばった体を掻き集めるようにくくく、と縮こまって横に向いた。
「う……」
 細い指が神経質そうに胸元をまさぐる。息苦しいのだろうか、目を閉じたまま、どうにも力の入らぬあやふやな動作で、上まで止めたカッターシャツのボタンを何度か引きむしるように引っ張っている。
「ったく、真夏にこんなもん上まで止めるからだろうが」
 内田はぼやいて、仁のボタンを外してやり、ためらった後、改めてそっと仁のシャツを引っ張って相手の胸元を覗き込んだ。
 やっぱりケロイドは残っていない。薄暗い部屋の中でははっきり見えないので明かりをつけようかとも思ったが、その瞬間に仁が目覚めたときの気まずさを思うとうっとうしくなった。眉を寄せて眠り続けている仁の額から、ばらばらと落ちる髪が苦しそうな相手の表情を隠していくようで、それがまた、入り込まれたくない仁の心の領域を侵していくような、まずいことをしてしまいそうなこちらの動きをわざわざ誘っているような気がする。
(くそ)
 つい重苦しい溜息が出て、ごまかすように内田は仁のジャンパーを手荒く脱がせた。ベッドのシーツを引き開け、その中に仁の体を押し込む。
「こんなことに……力を使いやがって」
 城崎のことばが内田の頭の中を掠めていく。
 内田を庇ってできたケロイド、それを内田が一生背負うと感じ取ったから、仁は傷を消す能力を手にいれた、城崎はそう断じていた。日常生活には決して必要不可欠ではない力、普通の人間にはそれほど早い治癒能力が備わっていないのに、普通の人間の中で暮そうとした仁がそれを望んで手に入れる、その不自然さを、城崎に言われるまでもなく内田も十分わかっている。
「ばかが」
 つい、罵倒が零れた。浅く落着かない呼吸を繰り返している相手に聞こえていないのをいいことに、もう1回怒りを込めて繰り返す。
「無茶ばかりしやがって、ばかやろうが」
「う……ん」
 口調の激しさはさすがに眠りの底に届いたのだろうか、仁が微かに声を漏らした。
「返事してるやつがいるかよ」
 唸った仁に苦笑しながら、内田は枕元で、仁に半分背中を向けて腰を降ろした。煙草を銜え、火をつける。深く吸い込んだ煙を吐き出し、体をひねって眠り続ける仁を見つめる。
「同じ力、か」
 傷を癒す能力。傷を作る能力。
 2つは方向が違うだけで同じものだろう。細胞の構造や機能を熟知して操れるのなら、創造に使うか破壊に使うかの違いでしかない。強力な作用を持つ物質は毒にも薬にも変わる。巨大な力は悪にも善にも働くことがある。
 仁が立ち向かっているのは、人間が繰り返し試みてきた大仕事だ。巨大で無限の可能性を持つ力を、人やものを破壊しない方向にのみ使おうという難しい課題だ。
 それに成功したものは、残念ながら聖者と言われた数人に過ぎず、しかもそれらの力の多くは聖者が亡くなった後にはねじ曲げられ願いも祈りも取り去られ、やがては人類存亡を左右するものに成り果てるのが常だった。
(おまけに、こいつは聖者じゃない、ただの男だ)
 16歳の、ただ穏やかに日々を暮したいと望むだけの。
「く……う……ぅ」
 ふいに、仁が眉をしかめた。苦しそうに唸って顔を振る。何かを避けようとするように身をよじり、仰向きに転がってシーツを掴んだ。
「いや…だ……」
 乾いた唇が掠れた声でことばを紡ぐ。上掛けの下で、朦朧とした意識のせいなのか、細い四肢がじたばたと不格好にもがいている。
「…やめて…くれ……」
 額にいつの間にか汗の粒が浮いていた。食いしばるように噛みしめた歯が、小さな悲鳴を漏らして開く。
「い、や…だっ……っ!」
「仁」
 内田は煙草を灰皿にねじりつけて消し、立ち上がった。顔を上気させて何ものと戦っているのか、うなされる相手の頬を軽く叩き、声をかける。
「おい、仁!」
「僕…僕は……僕は……っ!」
 掠れた声が切羽詰まって高くなる。
「仁!」
 ぽか、とふいに仁の目が開いた。
 それまでの興奮が嘘のような、虚ろな生気のない瞳だった。表面に膜がかかったように曇っていて光が灯らない。
「大丈夫か?」
 声をかけたが反応しない。目は開いているが何も見ていない、いや、まだ夢の中の何かを見ているのだと内田が気づいたとたん、見る見るその目が濡れていき、涙が零れ落ち始めた。
「ごめん……」
「仁?」
「ごめ…助け…れなかった…ごめん……」
 振り絞るような切ない声で仁は謝った。それでも瞳を閉じようとしないのは、見つめているものへの責任感か。だが、それにも限界があったらしく、辛そうに眉を寄せたまま目をつむる。瞼から次々と新しい涙が零れ落ち、シーツを乱れ落ちている前髪を青ざめていく頬を濡らしていく。
「ごめ…ん……」
「仁……」
 ぎり、と自分の口の中で鳴った音に内田は我に返った。顎が痛くなるほど歯を噛み締めている。両手の拳を握りしめ、ベッドで謝罪し続ける仁を覗き込む自分が震えているのを感じ取る。
「てめえが…襲われたんだぞ……」
 呟いた声が冷えていくのがわかった。籠ったのは殺気だ。仁を襲った『印怒羅』への、目に見えない狩人への、そして仁の後を追いかけ回すしか能のない自分への。
「てめえが…死にそうになったのに……誰に謝ってやがるんだ、オマエは……?」
「ごめん……」
 内田の声は届いていないらしい、仁は呻くように繰り返すと目を閉じ、今度こそ内田が愕然とするようなことばを継いだ。
「……ごめん…マイヤ……」
「マイヤ?」
 リッリリリ!
 突然居間の電話が鳴って、内田は文字通り飛び上がった。朝の4時、何かと物騒な連絡のある時間だ。慌てて寝室を飛び出し受話器を取り上げる。
『内田か?』
「また、あんたかよ」
 城崎の、地の底まで沈みそうな声に不吉なものを感じながら、それでも振り払うように内田は応えた。寝室との間の扉を閉めてきたほうがいいかな、とちらと思ったが、仁はどうやら再び眠り込んでしまったらしく、ベッドの上の人影は身動きしなくなっている。
『さっき紺野さんが襲われたことは、仁にもう伝えたか?』
「いや」
 視界の端で境のドアを見る。
「まだだ」
『なら、訂正する。仁に伝えるな』
「どういうことだ?」
 内田は苛々する声を抑えた。
『紺野さんが教えてくれたんだ、今、あいつは、仁が繋がってる相手を狙ってる』
「何?」
 もう一度境のドアを見る。大丈夫だ、仁の起きた気配はない。受話器を抱え込むようにして、声を低める。
「どういうことだよ」
『狩人は、仁が守ってる人間を狙ってるんだ。たぶん……仁を追い詰めるために』
「仁が…守ってる人間……?」
 うすら寒い風がふいに部屋の中に吹き込んできた。
『お前だよ、内田。次は、たぶん、お前だ』
 城崎の声が重さを増して響く。
「俺が…? 待てよ、次はって……」
『マイヤが襲われた……肩をやられてる……今から緊急手術だ』
 内田はことばをなくした。
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