『朱の狩人』

segakiyui

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8.桜、吹雪く(2)

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 夜になっても街中はいっこうに冷えてこなかった。
 内田は真奈美のマンションを出て、うたた寝の夢で見たバーガーショップ近くの歩道橋へバイクを走らせていたが、周囲をやたらと走り回るパトカーには気づいていた。
(まさか……仁)
 不安が強まる。
 あの歩道橋で、虚ろな顔で道路を見下ろしていた仁の姿が頭から離れない。自分にマイヤほどの感応力があれば、今仁がいる場所も突き詰められるのだろうに。焦りが広がるのを奥歯を噛みしめて殺している。
 検問にひっかからないために裏道をすり抜けていこうとしたとき、前方から聞き覚えのあるバイク音が近づいてくるのに気づいた。目を射るような派手な紅のタンクのCB750だ。
(あれは……)
 険しく眉をしかめて速度を落とす。向こうもそれとすぐに気づいたらしい。ゆっくりとスピードを落として、やがて人通りの少ない裏道で双方バイクの鼻先を突き合わせるように止まった。
「……縁があるな」
 苦笑しながら相手が話しかけてき、ヘルメットを脱ぐ。殺気はないが、するりと通してくれる気配でもなさそうだ。気力はあるが、時間が惜しい。手荒くともすぐさまケリをつけるか、一気に側を抜き去るかと思考を巡らせた内田の頭の中を読んだように、榊は穏やかに笑った。
「殺気立つな。急いでるようだな」
「どけ」
「あいつなら、消えたぞ」
「!」
 内田はぎょっとした。ざわ、と妙な苛立ちが胸の奥に走るのを押さえ込む。
 榊は内田の視線にたじろいだふうもなく、胸ポケットから煙草を出し、その箱をこちらへ向けた。黒箱に金のJPSの文字が街灯の光をはねる。
 内田は無言でメットを脱ぎ、自分のラッキーストライクを取り出した。
「まだ探しているなら教えといてやるよ」
 榊は苦笑いしながら煙草をおさめ、薄く煙を吹いた。
「歩道橋の上で飛び下りそうな顔で下を見てたから、つい引き止めた。ふらふらしてて危なっかしそうだったから、行きたいところまで連れてってやろうと思ったんだが、断られたよ。私にはあいつを止められないそうだ。いきなり街灯が爆発して、姿を消した。今サツが走り回ってるのは『原因不明の爆破事件』と見てるせいだ。あいつは手品でも使うのか?」
「……俺達に関わらねえほうがいい、と言わなかったか?」
 内田は煙草に火をつけた。そのまま離れようとしたが、榊はバイクの鼻先を微妙にずらしてそれを制した。
「そうもいかないわけがある。私は弟の腕を切り落としたやつを調べている。なぜかそいつを、あいつも調べ回っていた。中学の養護教諭に接触したのもあいつかもしれない。私が調べていたのは、真駒朱乃っていう女だが」
「あれは……あんたの弟だったのか」
 内田は目を見開いた。
「ひょっとして、『印怒羅』がこの辺りへ入ってきたのは……」
「頭の回転が早いな。そうだ、弟は、高尾、という」
 榊はうっすらと笑った。
「いろいろあって高尾がこっちの中学に通っていた。そこへ妙な事件が起きた。弟は両腕を切られて狂う寸前だった。私は何が起こったのかを知りたかったし、勢力範囲も広げたかった。『デッド・ウィング』のRDの噂もいいときに入ってきた。荒木尾真奈美に接触したのは、お前だな? なぜだ?」
 内田は眉をひそめた。それほど前から『印怒羅』が真駒朱乃がらみで動いていたなら、RDへの追及が鈍かったのもわかる。つまり、ある程度のことを知らなくては、榊がもう引くつもりがないということだ。
「わかった」
 内田は重い溜息をついた。
 仁はまた、内田の指先をすり抜けるように姿を消してしまった。闇雲に走り回っても掴まらないだろう。それよりも真奈美や榊の話を総合して朱乃の位置を追うしか、仁を捕まえる術はなさそうだ。
「場所を変えよう」
「ああ、宮岸病院、か?」
 榊がさらりと呟いて、また内田はざわつく気持ちを味わった。
「どうして知ってる?」
「行き先を聞いたら、そう言った」
「そう……か……」
(戻ってくるつもり、はあったのか)
 あれだけの傷を治療しながらの追跡は体に堪えているだろう。さすがに少しは不安になったのかもしれない。言い返れば、それだけ仁が心身ともにへたっている、ということになる。
(無茶ばかりする)
 いつもいつも内田の心配を知らぬ顔で背を向けて。誰にも頼らないで、誰にも救いを求めないで、自分が取り返しのつかないほど傷ついてるのに気づかないで。
 ふいにずっと昔の光景が脳裏を過る。
 小学校の運動場で、友人に脚を引っ掛けられて転がされ、尿を浴びせられ蹴り飛ばされて、呆然としていた仁。走り寄る内田の視界で弱々しく笑う仁が不可解で、なお蹴りつけようとする相手が不愉快で。庇って目一杯相手を蹴り倒した後、仁をなじった、なぜ大人しくあんなことをされているのか、と。
 「わかる……から」「はぁ?」「わかって……しまったから」「何が?」「僕、もっと強ければよかったな……内田みたいに」。
 そういう問題じゃねえ、と怒鳴った気がする。せめて、逃げろよ、と。まるで自分が全て悪いみたいに世界をわかりきってるみたいに背負うんじゃねえ、と。
(あいつの気持ちにお前が責任を負うこたねえんだ)
 今ならそういうことを言いたかったのだとわかる。
 けれど、あのとききっと仁はことば通りに『わかっていた』のだろう。仁を蹴らずにいられなかった相手の気持ちを。そこに至った経過の意味を。それらがあまりにも絡み合っていて、それを仁は解せないともわかっていたから、きっと抵抗しなかったのだろう。
 それでも。
(せめて、逃げてくれ)
 きり、と自分の奥歯が鳴るのを内田は感じた。
(そんな荷物、背負い込むんじゃねえ)
 それが悪だとか、過ちだとか言うのなら、仁はやがて何も感じられなくなってしまう、いつかの内田のように。自分の傷みも苦しみもまやかしだなどと思い出したら、人は簡単に自分を殺せるようになってしまうのだ。そして、そうなった人の気持ちはあっさりと『人』の境界を越える。
(それこそお前が一番恐れていることになる……人を屠る怪物になるんだぞ)
 じりじりと胸が焼けるような思いがした。
「ついてこい」
 内田は気持ちを振り切るように煙草を投げ捨て、ヘルメットを被った。榊が煙草の吸殻をポケットから出した携帯灰皿に押し込むのに呆れる。
「環境保護に熱心な暴走族か?」
「気紛れだ、気にするな。ああ、少し待ってくれ」
 榊は携帯を取り出した。
「高尾? 急用ができた。行き先は宮岸病院だ。移動したらまた連絡する。わかった、無理はしない」
「なんだ、いちいち行き先を連絡するのか?」
 榊はちら、と視線を揺らせながらヘルメットを被った。くぐもった声で、
「高尾は危うい。今度何かを失ったら潰れる」
 冷ややかに吐き捨てるように続けた。
「あいつ、と同じように。だから私は高尾を潰す可能性のあるものは先に排除することにしたのだ」
 内田は無言でバイクに跨がった。榊を従え宮岸病院に向かう自分に、榊ほど仁に踏み込めないもどかしさを感じた。

 時計は夜の十時を回った。静まり返った家の中は夫がいなくなってからいつものことだが、この夜はふと、その感覚がよりはっきりしているような気がして、仁の母親は椅子から立ち上がった。テレビを消し、2階を振仰ぐ。
「仁?」
 2階に人の気配がないような気がした。
 そんな馬鹿な、と苦笑しながら、流しの洗い物に向かいかけて、動きを止める。数日前の奇妙な感覚を思い出したのだ。いや、それともここのところたびたび、だっただろうか。
 息子と夕飯を取った後の記憶がぼやけて曖昧になるのだ。気がつくと朝になっていて、寝そびれたような重い身体を引きずって無理やり起きる。疲れているのだと思いはするのだが、いつもなら必ず夜に洗い上げているはずの食器が汚れたまま流しに残っていて呆気にとられることがあった。
 そのときの感覚と、とてもよく似ている。
 仁の母親はもう一度2階を振仰いだ。天井を透かして、そこにいて教科書なり参考書なりを広げているはずの息子を見ようとするが、なぜかうまく感じ取れない。戸惑って玄関を見る。出て行った気配はない。第一、台所の入り口を通らなければ出られない。いくらテレビがついていたからとはいえ、暇潰しに画面を追いかけていただけのこと、息子が出て行くのに気づかないはずがない。
 はずが、ないのだ。
(でも)
 夫が2度と帰ってこないはずはなかった。いつものように必ず帰ってくるはずだった。だが、あの日、そして再び戻ってきた日も、そんなはずがなかったのに、夫は帰ってこなかった。
 仁の母親はそっと階段を上った。足音を殺して息子の部屋に近づくなんて、仁に限りしたことがない。それほど何の問題もなかった子どもだった。穏やかで親思いで優しくて、何かに悩んでいるふうであっても、大丈夫、と笑ってみせる顔が頼もしいほどだった。
「仁?」
 部屋の前で声をかけてみる。軽くドアを叩いてみる。返答がない。そんなはずはない、息子はここにいるはずだ、胸の中で繰り返しながら、それでも胸が次第に波打ってくるのを押さえられない。
 アケルナ、とどこかで声がした。
 そこは『ぱんどらのはこ』だ、アケルナ。
 ごくり、と彼女は唾を呑み込んだ。ぱんどらのはこ、って何だったかしら、と考えたのは、たぶん破局をみないための方便だったのだろう。
 ドアが開いた。出てくるはずの息子、机に向かっていて自分の持ってきたコーヒーを笑って迎える息子の姿がない。
 仁の母親は部屋に入った。
 相変わらずこの年頃にしてはとても整理された部屋だ。壁にタレントのポスターを張るでもなし、床に聴いているCDが散らばるでもなし。つい最近は珍しく目覚まし時計が壊れてしまったから、新しいのがほしいと困った顔で言ってきた、それぐらい。だが、その整理された部屋には主の気配をすっかり消してしまうような静けさがあった。
(まるで、長い旅に出かけていった人の部屋みたいね)
 考えて慌てて首を振る。その部屋が、あの日いつものように出かけていった夫が過ごしていた部屋とそっくりだということを連想しまいとして、眉をしかめ……・ふと、鼻先を掠めた匂いに気づいた。
 煙草の臭いだ。
 いつか息子のシャツから香っていた匂い……あの、不良と同じ銘柄の煙草。覚えたくもないけど覚えてしまった、確か『ラッキーストライク』……。
 部屋の中をぼんやりと見回した彼女の目に、眠った気配さえなく整ったベッドの下の空き缶が唐突に飛び込んできた。隅のへこみの影にいつもは寄せられていたのだろう、何度か掃除機をかけているが見覚えがない。いや、そういえば、ここしばらくは息子が自分で部屋の掃除機をかけていたのではなかったのか? 仕事と家事で忙しい母親を思い遣ってのことと喜んで頼んでしまったのだが。
(まさか……仁が)
 ゆっくりと屈み込むと、空き缶の近くに見覚えのある煙草とライターが隠されていた。白地に赤主体の円、描かれた『LUCKY STRIKE』の文字が自分を嘲笑っているように思える。拾い上げて、吸殻の入った空き缶と煙草を呆然と見ていると、ふいに浅黒い顔のきつい目の思い出が蘇った。
(内田……)
 中学に入って初めての参観日だった。
 小学校でもそれまでほとんど行けなかったが、勤め先に何とか無理をつけて参観に行ったのは、父親がいなくなってから妙に静かになってしまったような気がする息子の様子を教師に聞きたかったからだ。いや、大丈夫ですよ、しっかりした立派なお子さんですね、とそう言われてほっとして、先に帰るからと声をかけ、校門を出ていこうとした矢先だった。
『あんた、仁の母親?』
 ぽん、と突き放したような冷ややかな声が目の前の声変わり途中の子どものものだとはすぐにわからなかった。やや掠れた声は風貌によく似合う。浅黒い顔、青年の身体つきに移行しつつはあるがまだ細身で、学生服をだらしなく開いて着ているその下は校則の白いカッターシャツではなく黒Tシャツ一枚、人を貫くような鋭い目がこちらを捉えていた。
『え、ええ……いったい……』
『いい加減に気づいてやれよ、あいつ潰れちまうぞ』
『え?』
 彼女は相手が何を言っているのかわからなくて曖昧に笑った。
『ごめんなさい、何のことだか……人違い……?』
『そんなこと言ってるから、あいつが潰れそうになってるのが見えねえんだよ。子どもをダンナの代用にするのはやめろよな、大人なんだから1人で生きてけよ』
 一瞬かっと身体が燃えるような気がした。たかが子どもの言うこと、そう思うのに勝手に口が開いた。
『子どもに何がわかるのよ』
『子どもだからわかんのさ。あんたもわかってるぜ、そうやって腹立ててるからな』
 相手は侮蔑を含めて唇の片端を上げた。
『言いたいのはそれだけ。じゃあな』
『ちょっと……待ちなさいっ!』
『なんだよ?』 
 振り返るその顔は幼い顔だちだが十二分に殺気を漲らせていて、彼女はことばを失った。
『俺は頭に来てるんだぜ? これ以上あいつに負担かけてみろ、ただじゃおかねえからな、あんたでも』
 言い放たれた口調には反論を許さない冷たさがあった。そこには彼女の夫、豊がひどく怒ったときに漂わせた絶対的な力の気配があった。ことばを呑んだ彼女の前から悠然と立ち去る、その姿にこともあろうに、遠くから仁が呼び掛けて走りよってくる。
『内田、先生が探してた……何? かあさんと何を話してたの?』
『何でもねえよ、道を聞かれたから教えてた』
『道?』
 不審そうにこちらを振り向く息子にかろうじて笑いかけたものの、その日の夜、帰ってきた息子に彼女はすぐに申し渡したのだ、内田という子どもと付き合ってはいけない、と。なぜ、と聞いた息子は彼女の暗い目に気づいたのか、はい、と小さく答えて俯いた。もっとも、その約束は内田の頓着しない行動でなかなか守られなかったが。
「あの子はだめよ」
 仁の母親は低く呟いた。空き缶と煙草とライターを手に急いで階下に戻る。電話を取り上げ、内田の家に電話する。だが、コール音は虚しく響いているだけだ。内田の家では両親が出たことなどない。
「あの子はだめ。あなたをダメにするから」
 既にこんなことを教え込んでいる。あの日のように、仁を巧みにごまかして危険なところへ引きずり込んでいく、彼女の腕から引き剥がして。
 呟きながら、それでもそれ以上どこを探せばいいのかわからなくて、彼女は途方に暮れた。ふと、電話の近くにある緊急用の番号メモを見ると、宮岸病院の名前が目に止まった。あのおかしな事件で大怪我をした息子を、城崎といっただろうか、あの医者はよく面倒をみてくれた。
 受話器を取り上げかけて時計に気づく。もうとっくに時間外だし、電話では埒があかないだろう。
 仁の母親は空き缶と煙草を押し潰すようにゴミ箱に捨て、いつもの場所に万が一仁が戻ってきたときのために鍵を隠して宮岸病院へ向かった。

「……というあたりが、これまでの経過だな」
 宮岸病院の奥まったカンファレンスルームで城崎は不精ひげのはえた顎をぼんやりと触りながら話し終えた。部屋の中には他に、白く見えるほど緊張した顔をしたダリュー、薄い笑みを漂わせながら煙草をくゆらせている榊、その様子をじっと見つめている内田がいる。
「……信じろ、と?」
 榊が軽く笑いながら明るい色の髪の頭を振った。
「SFごっこをしてるほど暇じゃないと思うが」
「……証明してほしいんなら、あなたをそこの窓から放り出してみせるよ」
 ダリューがぴく、と身体を震わせて唸った。
「いや、いい、信じる。というか、朱乃を知ってるから信じるしかない」
 榊は冷えた声音でなおも笑いを含ませて言った。
「つまり、仁というのがあいつの名前で、その仁は至上最強の超能力者だ。『夏越』という遺伝子操作のうえで生み出された人工超能力者とやりあって勝ち残った。で、そのときの仲間がお前達で、世界征服なんて狙ってなくて、静かに日々を暮していたら、朱乃の超能力者狩りが始まった。理由はわからないが、どうやら仁を狙っているらしい。それを察した仁はお前達に危険が及ぶのをさけるため、単独で朱乃に迫っている、そいういうことだな? で、お前はそれが納得できない」
 最後のことばは内田に向けられている。
「そういうことだ」
 内田は低く答えて煙草をくわえ直した。
「どうやら、私達の相手にしていたのはとんでもない化け物だったらしい」
 榊の軽口にダリューが不愉快そうな顔になる。
「仁は化け物なんかじゃない」
「私は朱乃のことを言ったんだが。化け物扱いしているのはお前のようだな?」
 ぎく、とダリューが身体を強ばらせ、とっさに内田に走らせた目を背ける。その頬にはまだ赤黒いあざが残っている。
「荒木尾真奈美のことだが」
 内田はややこしくなりそうな話題を途中で切った。
「彼女は実は過去知、という能力者だったみたいだ」
「む?」
 城崎がいぶかしそうに眉を上げる。
「なのに標的になっていなかったのか?」
「……たぶん、真奈美も『はみだしていた』からだ。確かに中学校の養護教諭として働いてはいたが、どうも酒に溺れてたこともあるみたいだし」
 内田は顔をしかめて吐息をついた。
「紺野さんやマイヤみたいに誰かに支えられてたってふうでもなかったし、な。紺野さんに情報を流したのは、朱乃の力が自分の手に負えないとわかって、こっちから誰かが護りにきてくれないかと思ったせいだ」
 内田は真奈美から聞いた真駒中学での事件を話した。榊の顔から薄笑いが消え、ダリューがいっそう白い顔になる。城崎がうんざりした顔になってLARKを取り出し火をつける。部屋に紫煙がたちこめていく。
「荒木尾真奈美は真駒中学に来る前から朱乃を追っていた」
 内田はのっそりと席を立った城崎を目で追いながら話を続けた。
「事の次第はかなり昔のことになる……12年前だ」
 城崎が窓を細く開いて部屋の煙を逃がしながら、内田を振り向いた。
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