『朱の狩人』

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8.桜、吹雪く(3)

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「姉……だったのよ」
 真奈美はひとしきり泣きじゃくった後、内田の足下に捨て猫のように蹲ったまま、話し出した。
「あたしは6年だった。お姉ちゃんは9つ違いで、綺麗で、さっぱりしてて頭もよくって、あたしの憧れそのものだった。その頃、いいアルバイトがあるからってベビーシッターに行ってたの。旧家だって聞いてたし、あれこれ難しい作法があったりするんじゃないかと気にしてたけど、行ってみるとそれほどでもなくて、アルバイト料であたしが欲しがってたいちごのネックレスとゲームを買ってくれるって言ってた」
 ところが、その家に入って1ヶ月後のある日、姉は突然姿を消してしまった。
 バイト先の家では知らぬ存ぜぬで押し通され、あげくの果てに派手な娘だったから遊び歩いて男とでもいるんだろうとまで言われた。真奈美は幼いながらも憤慨して、泣き暮れている父母をよそにその家の周囲をうろつき回った。
 そんなとき、真奈美は妙な事件を掴んだ。
「友達のお兄さんが警察官で、怪奇話だからねと『腹に手のめりこんだ女』のことを教えてくれたの。その話を聞いたとき、ふいに、心の中で画像が弾けた」
 暗い部屋で真奈美の姉が1人で居る。部屋の隅に小さな揺りかごがあって、それを姉はひどく怖がっていた。何か……その揺りかごの中から、誰かが何かを言った途端、真奈美の姉は飛び上がり叫んだ。「嫌、嫌よ! 誰か……!!」。
「お姉ちゃんの手がぐっと何者かに引っ張られるように曲がったのが見えた。曲がった手がお腹に近づいて、ずぶずぶとめり込んで…………それを見たとき、あたしは気を失ってしまったけど、そのとき、揺りかごが微かに揺れて……声が聞こえたの……楽しそうな……とても楽しそうな赤ん坊の笑い声が」
 真奈美は蒼白になった顔ですがるようにテーブルの上の酒をコップに満たし、また呷った。
「気がついた……あれは『本当のこと』だって。あたしの力はそのたった1回きり。でも、それでもう、十分だった……十分だったわ」
 再び温もりを求めるように内田の足下に身を寄せる。しばらく黙っていたが、やがて、掠れた低い声で話し出したので、内田は身を屈めなくてはならなかった。
「姉の遺体は数日後に駅のホームの線路で見つかった……レインコートを着た女が、いきなり最終列車に飛び込んだんだって……身体はめちゃめちゃで……手も……首も……もう……なあんにも……見分けなんてつかなかったって……」
 はあ、と真奈美は深い溜息をついた。
「レインコートのポケットに……身分証明と……小さな封筒に入ったいちごのネックレスがあって……それ、だけが姉の証明……で……。ネックレスには手紙がついてた……ひどく歪んでて……慣れない人が口でボールペンくわえて書いたみたいな字の……水に濡れたような染みで汚れた手紙……『ごめんね』って……・」
 再び涙が真奈美の頬に溢れた。大きく目を見開いたままの真奈美の目から大粒の涙がぼろぼろと零れ落ちていく。それを拭いもしないで、ショットグラスを握ったまま真奈美はどこかをただ見つめている。
「『ごめんね』って」
 ぶる、と身体が震えた。
「自慢の、姉だった、誰よりも、綺麗で、誰よりも、優しくて、誰よりも、幸せになったはずだ、なのに、ゴミ箱から拾ったみたいな、レインコート着て、誰にも助けてもらえなくて、私にも、何にも言わなくて、列車に轢かれて……ぼろ屑みたいに、轢かれて」
 がくがくと震える身体を押さえようとするように真奈美は再びショットグラスを満たす。必死に、それが唯一の救いのように。口元へ運びながらももう半分以上零れてしまうのに。
「だ、誰に謝ってたのかな、どうして、謝って、たのかな、と、飛び込んだとき、お姉ちゃんは幸せそうだったって、見てた人が言うのよ、まるで、線路の向こうに、幸せが、幸せな場所があるみたいって、そ、そんな顔だったって…………そんなことが、そんなにうれしいぐらい、そんな目に、あったんだって、あたし……!」
 その後の真奈美の話はもうまとまりさえなくなった。姉との思い出を繰り返し語り、繰り返し笑い、やがて泣き出し、パニックになり喚き出し……やがて疲れ切って眠ってしまうまでそれは続いた。

「その揺りかごの中の赤ん坊というのが、朱乃、か」
 城崎が険しい顔で問うのに、内田は頷いた。
「なぜ、朱乃がそんなことをしたのかはわからねえ。だが、それから、似たような事件が起こって、さすがに朱乃の親父もまずいと思ったんだろうな、一家で引っ越してる」
 内田はちら、と榊を見た。
「そこから先は、私が話せる」
 榊が静かにことばを引き取った。
「真駒朱乃が水知市に引っ越してきたのはそのときだ。水知市に来てからも、朱乃は細かな事件を起こしている。幼稚園でクラスの子がバスに乗るのを突き落としたり。小学校では朱乃のまわりで怪我をする者が絶えなかった。別に朱乃自身が手を出したわけじゃないから、親も子も教師だって対処のしようがないが、朱乃に不愉快な思いをさせた者は必ず怪我をするとなれば、回りに人間はよりつかない。そうなると、今度は近くの飼い猫や飼い犬が怪我したり死んだりし始めて、まあ、誰がいうとなく『悪魔の子』だの『鬼の子』だのという噂が広まった。噂にふさわしい働きをしたよ、あいつも。見かけはかなりの美人だから、わかってないのが声をかけては酷い目にあっていた。朱乃にとって不幸だったのは、誰も彼も恐れるばかりで、力を使って人やものを傷つけたりすることはよくないと、誰もあいつに教えなかったことだ。実の両親さえ厄介物扱いしていた。そこへ、また馬鹿が手を出した」
 榊は一瞬ことばを呑んだ。複雑な奇妙な顔で黙っていたが、促すような内田の視線に苦笑して肩を上げ、
「うちの下のが襲ったんだ、中学生になったばかりで、それでも十分女に見えたから。まあ、すましてるのが気に入らなかったんだろう」
 苦い口調だった。
「そいつも越してきた奴で、何か抱えてたみたいだった。『印怒羅』に入って少しは落着きそうだったが、朱乃を見たときから引っ掛かってた。気に障るって苛々してたらしい。知ってる奴に似てるとか言ってた、すましてて馬鹿にしてるみたいだって苛ついていた。それが、帰り際の朱乃を襲った」
 奇妙な沈黙がふいに広がった。みんながその先の展開を知っているように。
「……で?」
 城崎が促す。
「この先は何が起こったのか正確なとこはわからない。ただ、新聞と警察の情報を集めていくとこうなる。真駒朱乃は下校時に不良に襲われて空き地に連れ込まれ、暴行を受け、通りがかった人間の通報によって保護された。保護されたときには事は終わってたらしく、襲った側はいなかった。朱乃は同情され病院で手当てを受けた。ところが、襲ったはずの人間はどこからも見つからず、どこにも戻ってこなかった」
「どういうこと?」
 ダリューが不安そうに尋ねる。榊はうっすらとした冷たい笑みを広げた。
「2日後、その空き地にビルが建つということで地鎮祭が行なわれた。杭が打ち込まれたとたんにすさまじい悲鳴が上がって、人々が駆け寄ると打ち込んだ男が倒れている。何ごとかと地面を見ると、そこに『1組の目』があって、血の涙を流しながら動いていたそうだ」
 ひくっ、とダリューは息を引いた。城崎が目を細める。内田は次の煙草をくわえ、火を付けた。榊は何度ももう思い返した出来事だったのだろう、淡々とした口調で続ける。
「周囲には指が生え、髪の毛もあった。草むらには制服の切れ端やら、足の踵やらが散乱してたらしい。いっそバラバラ事件だったらましだったのかもしれないが、それらが動いて温かくて近くを踏んだり触ったりすると悲鳴みたいなものが地面を揺らすように響き上がるって言うんだから、すさまじいだろう? 工事関係者はパニック状態で逃げ出した。調査に入った警察も吐くやら泣き出すやらで収拾がつかなくなって、とりあえずその場所を囲って封鎖した。そして、その夜、空き地から火が出た」
 城崎がゆっくりと窓を閉めた。ダリューが小刻みに震えながら机にしがみつく。内田は煙を吐き出しながら
「誰も消さなかったんだろうな?」
「知らせもしなかったらしい。周囲に火が及ぶかもしれないって言うのにな」
 榊はひんやりと笑った。
「たぶん、もし、なんて考えてたんだろう。もし、焼き切れずに火が消し止められたら、焼けただれた地面にはりついた口が叫んでたり、耳が焦げてたりしたらたまらないと。グローブみたいに腫れてこんがりした手とか、涙を流して誰かを探してる目とか」
「あんた、サディストか?」
 内田はうんざりして眉をしかめた。
「ダリューが中身をぶちまけるぞ、先へ進んでくれ」
「すまない」
 榊は全くすまないと思ってない顔で肩をすくめた。
「さすがの私もショックで、せっかく聞いてくれる機会だから話したくてたまらない。ずいぶん長いこと抱えてきたから、今わかった、辛かったよ、形はなかったが臭いがひどかった」
 のうのうとした言い種に城崎が呆れ顔になった。
「見にいったのか?」
「え?」
 ダリューが凍りつくのに榊は珍しく気弱な顔になった。
「仕方ないだろう。その翌日、朱乃の父親は曲がり損ねるはずのないガードレールにぶつかって近くの数台の自動車を巻き込んで事故死した。保障や何かで朱乃の母親は水知市の家を手放して朱乃と共に街を離れた。警察はとんでもない、だが『街を騒がせる不良の数人が行方不明になっただけの事件』よりも、はっきりしていて片付けやすい事故の追及に集中した。誰もきしん達のことは考えてやらない。私がするしかなかった。だから、その事件からずっと朱乃を追ってきた」
「きしん?」
 内田ははっとして体を起こした。
「ひょっとして、それ、大塚貴信、か?」
「知ってるのか?」
 榊が意外そうに目を見張る。
「知ってるも何も……・そうか、あいつが引っ越したのは水知か……!」
 ふいに内田は気づいた。
『朱乃を見たときから引っ掛かってたんだ』
『知ってる奴に似てるとか言ってたな』
 榊のことばがくっきりと頭の中に立ち上がってくる。
「待てよ、ひょっとして朱乃が仁のことに気がついたのは……」
 同じような能力と気配を持つ仁と朱乃。
 だが、内田はずっとどこかで引っ掛かっていた、どうして仁の存在を朱乃は気づいたのだろうか、と。全世界を網羅しなくても、日本中だけでも、ひょっとすると同じような能力者はいるかもしれない。なのになぜ、朱乃は仁を知っていたかのように狙ってきたのだろうか、と。
「いや、そっちこそ、待ってくれ」
 榊がふいに目を見開いた。まるで巨大な雷に打たれたような顔で、ためらうように問いかけてくる。
「仁、というのは、浅葱仁、という名前なのか?」
 黙り込む内田を、城崎を、ダリューを次々に見ていった榊が、やがてふいに疲れた顔になった。
「そうか……あれが……あいつが、浅葱、仁、なのか」
 ふら、とよろめくように体を揺らせて近くの椅子にへたり込む。
「まいった。まさか、あいつがそうだとは」
「どうした?」
「……きしんが、自分が荒れたわけを高尾に話したことがある。絶対に壊してはいけないものを壊したと言ったそうだ。そのとき自分が最低な人間なんだとわかったと。だが、あれは、いや、きしんとは格が違う、壊せるとか、そういう問題じゃない、じゃないか」
「そうだ、あいつは別格だ。で、何であんたがへたってるんだ?」
 内田は眉をしかめながら尋ねた。
(絶対に壊してはいけないもの)
 それはたぶん、きしんにとっては仁との絆だったのだ。本当はいの一番に守らなくてはならなかったものを手放した罪は、誰より先に本人めがけて振り落ちてくる、償い切れぬほどの痛みとなって。きしんはそれに耐え切れなかったのだ。
 そして、内田はそれを手放さないがために、今必死に仁を追い続けている。
「いや、私は、なくした絆でも取り返せると言ったんだ、高尾に。きしんだって自分を成長させていけば、その絶対壊してはいけなかったものだって欠片ぐらいは取り返せるはずだと。きしんと同じようにお前も立ち上がって進めばきっと……なくしたものだって取り返せると」
 榊は苦笑いした。
「だが、あいつではだめだ。きしんとは住む世界が違う。他の誰だって無理だろう。あいつの世界に一緒に居るのは命がけだ。それをきしんはわかってたんだな、だから私の言うことを聞かなかったのか」
 ようやく衝撃から立ち直ったのだろう、重苦しい溜息をついて体を起こした。
「仕方ない、高尾には別のやり方を考えよう。それに今回の件では二重によくない。朱乃が仁、に気づいたのはきしんと接触したからだろう?」
 再び榊の目にひやりとする色が戻ってきていた。
「ああ」
(生きてる間も仁を裏切って、死んでからさえ裏切り続けた、きしん)
 内田の胸に苦いものが吹き上がる。
(そんなことは一度だって望んでなかっただろうに)
『他の誰だって無理だろう。あいつの世界に一緒に居るのは命がけだ』
 榊のことばが今さらながら胸に刺さる。
「たぶん、朱乃はきしんの中から仁の姿を読み取って、仁に近づいたんだ」
 血の色の嵐を身に纏って。
 ふいに内田は体を強ばらせた。煙草を灰皿にねじりつけ、ヘルメットを手に榊に声をかける。
「朱乃の家の住所を教えろ、榊」
「行くのか? 無謀だな」
「無謀でも何でも」
 もし、朱乃がきしんの中から仁の姿を読み取ったとしたら。
 それは仁もまた、朱乃の中からきしんの姿を読み取れる、ということではないのか。
 仁を捨てて自分も後悔でぼろぼろになって、人としてさえ死ねなかったかつての親友の姿を、仁はその能力ゆえに確実に朱乃の中から読み取るだろう、隅々まで、正確に。おそらくは、きしんの中にあった仁への思慕さえも的確に。
(それに平気でいられる奴なら心配なんてしてねえんだ)
 仁が背負うべき傷みではないはずだ。きしんが、朱乃が、そして榊が高尾が真奈美がそれぞれが自分の責任を取ればいいことのはずだ。
「僕も行くよ」
 ダリューが震えながら立ち上がって内田は振り返った。
「僕も連れていってくれ」
「また、仁を責める気か」
 やっていることの酷さを十分わかっていて内田はダリューの傷を踏みにじった。
「あいつの能力はあいつの責任じゃない、それでもなお他の奴を救えという気か」
「違うよ」
 ダリューは弱々しく笑った。
「信じてもらえないのはわかってる、けど、僕はマイヤに約束したんだ、次は仁を守るって。今度こそ、守るって」
「連れていこう、内田」
 榊がくすりと醒めた笑いで応じた。
「何なら私が乗せてやる。どういうふうに役立つつもりかは知らないが、償う機会を奪ってはいけない。身動きできないのなら、朱乃への囮にでもなってもらえばいい」
「……喜んで」
 ひくりと体を震わせたダリューが引きつった顔で微笑んだ。無言で身を翻す内田に榊がそっと囁く。
「ほら。やっぱりあいつは別の世界の住人だ。人の命を供物にさせる。お前もだろう?」
「俺は違う」
 内田は吐き捨てた。
(そんなことをすれば、一番苦しむのはあいつだから)
「俺はあいつの犠牲にならない、あいつを犠牲にもしない」
 ぱん、と榊が内田の背中を叩いた。後ろからついてくるダリューに走る速度を上げながら機嫌よさそうに呟く。
「たいしたやつだ、ほんとたいしたやつだよ、お前は」
 そのまますいとドアをすり抜けていく榊とダリューを確認したように、背後から城崎が声をかけてきた。
「内田」
「何だ?」
「お前には言ってた方がいいだろうから」
 足を止めた内田に、窓際にいた城崎がすうっと体を寄せてくる。その城崎の、内田を見下ろす目は今まで見たこともないほど深い。
「ひょっとすると、仁はそれほど長く生きないかもしれないぞ」
 柔らかな声が、それでもはっきりと告げた。
「え?」
 ひや、としたものが内田の背中を這い降りた。
「そりゃ、あいつは無茶ばかりするから」
 城崎の口調に感じた不吉なものを払うように、内田は皮肉を込めて笑ったが、城崎は笑わない。
「気づいてるかもしれないが、仁は成長を止めてる。というより、能力とその制御に、成長へ回すエネルギーを取られている、といったほうがいいかもしれないがな。……成長を止めた生命体の生存年数は限られてくるんだ」
 閃光のように、異常に軽かった仁の体の感覚が内田の肩に蘇った。そしてそれは、数カ月前、真珠色の液体の中で漂っていた『夏越』の声も引きずり出してくる。
 私ニハ、ココカラ先ノ未来ガナイ。
「あの能力が次々と新しい力を獲得していくのも、生きている時間が短いから急速な発達をする、ということなのかもしれないしな」
 ことさら静かでそっけない城崎の口調を、悩みぬいた結果なのだと知らせるような昏い目が裏切っていた。
(仁は俺達を置いていく? 一瞬の幻みたいに?)
 そんなことは許さない、と眉をしかめて応えようとした内田の視界の端をふっと知った姿が横切った。一瞬のことだったが、別の廊下から奥のカンファレンスルームへ近づいてきている仁の母親だ。
(あそこにも、置き去られてく奴がいる) 
 きしんや真奈美と同じように、必死に縋ろうとしているのに指さえ届かず距離が開くばかりの人間が。
「わかった」
 内田は苦い声で答えて顔を背けた。
「……頭のどっかにおいとけって言うんだろ。それより、あんたに客だぜ、仁の母親だ。頑張って相手してくれ。俺は逃げる、昔っから相性が悪いからな」
 まだ何か言いたげな城崎の視線を振り切って、榊達が待つ病院の駐車場に向かって走り出す。
(俺はいやだ)
 駐車場に止めていたバイクは内田が跨がってすぐに咆哮を上げた。タンデムシートにダリューを乗せた榊が緩やかに病院の門をすり抜け、夜闇に滑り込んでいく。そのテールランプに噛みつくように内田はアクセルをふかした。眠りに落ち込もうとする街を根底から揺さぶるような爆音で、道路を駆け抜けていく。夏の温い風が次第に激しく内田の体を叩く。

 誰か、と初めて内田は祈った。
(誰か、仁を守ってくれ)
 全てを背負って落ち込んで行く暗闇から。
(せめて俺がたどりつくまで)
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