『周一郎舞台裏』〜『猫たちの時間』5〜

segakiyui

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 車が突っ込んでいった一瞬、頭の中が痺れたようになって、垣はその場から一歩も動けなかった、いや動こうとも考えなかった。が、その瞬間、立ち竦んだ垣の背中を嫌というほど突き飛ばした者があった。
「ふえ!」
 声を上げ、つんのめるまいと脚を踏み出したのに走り出す。強張った脚がゼンマイ仕掛けのおもちゃよろしく、カタカタと勝手に体を前へ運んでいってしまう。
「ちょ、ちょ…」
 ちょっと待て、人も急には止まれない。考えた垣の目に、見る見るクローズ・アップされてくる車とその前に倒れ込んでいく修一の姿が映った。
(おい待て何をやってるんだお前)
 恐怖で顔を引き攣らせた修一とほんの一瞬目が合った時には全力疾走中、両手を前へ突き出したのはドラマの見よう見まねだったか、フットボール選手さながらのタックルが決まる。
「うっ…」
 小さな声と同時に相手の体重が肩にかかった。次には2人の体は車の進路を僅かに離れた路上に叩きつけられる。
「ぎゃ!」「つっ!」
 アスファルトに体を打ちつけて悲鳴を上げる、急ブレーキの音猛々しく、タイヤをしきらせ進路をねじ曲げ、転がった垣の爪先から数㎝も離れていない所を車が駆け抜ける、や否や、逆立ちしそうな勢いで止まった車から、うろたえた顔で運転手が飛び出してきた。
「大丈夫かっ?!」
「は…」
 垣は詰めていた息を吐き出した。わあっと人が騒ぎながら駆け寄ってくる。
(俺ってすげえ大人気)
 ちがうちがう。まあそうだったら言うことなかったのだが。
 ぼんやりしつつ、垣に吹っ飛ばされて転がっている修一に目をやる。
(生きてら…)
 修一は真っ青になっていた。見開いた目は焦点が微妙だ。垣を見つめながら微かに体を震わせている。
「あー……怪我は?」
 修一は唇を開いた。ことばにはならず、そのままのろのろと首を横に振る。体は起こしているが座り込んだまま、立つこともできない様子だ。
(そりゃショックだろうさ)
「オレもショックだ…」
 のたのたと四つん這いになり、けれどもこちらも立つことができず、べたりと腰を落として背後へ喚いた。
「みやたああっ!!」
「ああ、ちょっと待て、今事情聴取中…」
「事情聴取もくそもあるかぁっ!」
 垣はあわやあの世行きだった反動に、声を限りに喚き続けた。
「てめえの目の前で起こった事だろがぁ!」
「いや、それでも職務上、な。俺は刑事だから」
「どこの世界に友人を『突き飛ばす』刑事がいるっっ!!」
「あ、知ってたの」
 のうのうと言い返されて頭が煮えた。振り返りたかったがまだ頭がくらくらする。
「お前しかおらんわいっ!」
「いやあ」
 のんびりとした口調で笑いながら、宮田は座り込んでいる垣の元へやってくる。
「お前が助けに行かないかなあ、と思って」
「てめえがいきゃいいだろうが!」
「俺? そういうタイプじゃないもん」
 しゃらっと流されて相手を見上げる。
「は?」
「そういうハードボイルドってしんどいでしょうが。怪我すりゃ痛いし。俺は頭で勝負するから」
「あ…」
 残っていた気力が尽きた。
 そうだそうだよなあこいつはずっとそういうやつだったよなああ。
 めまいを堪えつつ泣きたいのか怒りたいのかわからなくなる。
「おいおい、そういうところで果ててると、こっちがまいるぞー」
 能天気な声にもう一度気力を奮い起こして目を上げる。と、宮田はいつの間にか側を離れ、へたり込んでいる修一に屈み込んでいた。深々と修一の顔を覗き込む、その距離が異常に近い。眺めていた垣の脳裏に、宮田の超特大ピンナップと一緒に浮かんだ台詞がある。
『うん、俺の好みでもある』
 宮田は修一の腰近くを探っている、と、何かを拾い上げた。街の灯にきらりと光ったそれは、小さな瓶のようだ。ちらりとそれを見やった後、そのまま未練げに修一の体に手を伸ばす。
「み、みやっみやっ宮田ぁっっ!!」
 やばい。こいつに節操という日本語はなかった。
「うん?」
 今もくい、と指先で修一の顎を押し上げて、宮田は垣を振り向いた。修一は為すがままだ。
「どうした?」
「おまっおまっおまえっ」
「噛むなよ」
「噛みたくもなるっ! 衆人環視の中で何やってるんだ!」
 跳ね起き慌てて修一の側に駆け寄った。2人の間に割って入る。
「何って…友樹君の顔色を見てるんじゃないか。……お前、何考えたんだ?」
「まぎらわしいことすなっ!」
「へえ、何と紛らわしいんだ」
「あのなっ」
「か…垣さん…」
 へらへらした宮田の言い草に吠えかけた垣の耳に、か細く弱々しい声が聞こえた。
「友樹君?」
 振り返ると、まだ青い顔で修一が唇を震わせている。
「大丈夫か?」
「僕…誰かに…」
 必死にことばを紡ごうとする。
「へ?」
「誰かに…押された…」
 垣は思わず宮田の顔を見た。


「少しは落ち着いたか?」
「うん…」
 修一はホットミルクのカップを両手で包み、声が震えるのを何とか押さえようとしていた。胸の底が、まだショックで震えている。
 ここは修一の部屋だ。いつものソファに埋まり込み、前には垣が座っていて、コーヒーを飲みながら、時々心配そうに修一を見ている。宮田と呼ばれた男は部屋の隅で、修一の父母に連絡を取っている。ただの事故と見るわけにはいかない、と判断したらしい。
 ともすれば、カチカチと噛み締めた歯が音をたてそうになるのをやっと堪える。
 目を閉じても、さっきの出来事が容赦なく甦る。

(え……?)
 押された瞬間、振り返った修一は、人混みに紛れ込むベージュのコートの後ろ姿を捉えていた。自分がどうなっているのかに気づいた時には既に体は前へのめっており、近づきつつある車が自分を引き潰していくことは間違いない。
(死ぬ?!)
 閃光のような悲鳴が胸に溢れた。身体中の神経が麻痺し、周囲が真っ白になる。体が強張って、見開いた目には車の凶暴な姿が、耳には地面を揺らせる唸りが近づきつつあった。
(おとうさん……おかあさん!)
 心のどこかで素直に助けを求め、もう少し違うところで嘲笑じみた声が囁いた。
(父親は仕事か愛人のところさ、母親も仕事か……あの電話の主のところだ)
 そうだ、誰もお前の側にはいやしない。
(でも……でも!)
 修一の心は相反する二つの想いに引き裂かれ、絶叫して砕けていった。蝶が蜘蛛の巣にかかったように、1秒毎、数cm刻みで近づく死の影に絡みつかれるのを、痛いほど感じる。幼い頃の、まだ父母ともに仲が良く、修一を2人して育んでくれた思い出が、走馬灯のようにきらきらと脳裏に巡る。
(死んで? おとうさんは嘆く? おかあさんは……嘆く…?)
 いや、どちらも、本当には嘆いてくれないのではないか。
 記者会見ではもちろん2人とも泣くだろう。母はわあわあと、父はひっそりと。
 けれど、どこまでが本当の涙なのだろう。どこまでが本当の哀しみなのだろう。
(全部嘘かも知れない)
 焼けつくような痛みを感じた。
(全て『仕事用』の姿かも知れない)
 そんなはずはない、と否定出来なかった。突然吹き出したどす黒い想いを拒めない。無防備な心が削られる。
(ああああ…)
 心の中で泣き声とも悲鳴ともつかぬものを振り絞った修一は、次の瞬間、ぐっと体が押しとどめられるのを感じた。不審に思う間もなく、鳩尾に何かが突き当たり、自分を車の進路から跳ね飛ばしていく。
「あぅっ…」
 小さく呻いて、修一は突っ込んで来たものともども後ろへひっくり返り、投げ出された。路面に叩きつけられる。痛みがぼやけた意識に鮮烈な波紋となって広がっていく。陽炎のように揺らめいていた視界の一点に、ようやく焦点が定まってきて、目を凝らして見つめた。
 路面上に寝そべった長々とした姿。その物体は、やがて身動きしてむくりと体を起こし、きょろきょろと辺りを見回して修一を見つけ、見つめ返す。
 それが『垣』だとわかるまでには少し時間がかかった。
「怪我は?」
 遠い所から問いかけてくるような声だった。
(垣さんが)
 助けてくれたの、と尋ねようとしたが、ことばにならなかった。先に投げられた質問の意味が、ようやく心の中に形を成し、震えを止められないまま首を振った。
 垣が何かを叫んでいる。ただ、それが自分に向けられているものではないとわかった修一は、放心した。
(誰が、僕を?)
 明らかに殺そうとしたようだった。煙る意識の中で思考が跳ねる。
(どうして、僕を?)
 周囲の騒ぎが遠かった。エアポケットに落ち込んだように、白々とした世界に修一は浮いている。ショックが心の柔軟性をオーバーしてしまった。感覚の針が振り切れた、そんな気がする。
 ふいに顎を持ち上げられる感じがあって、次の瞬間、修一は少々アニメチックな牛乳ビン底眼鏡と向き合っていた。近々と自分を覗き込む相手に対する意識はなかった。心が麻痺してしまっている。
「!」「!!」
 わめき声が重なり修一は立たされた。生身の操り人形になったようで、1人で何かをしようという気にならない。支えを抜かれると、そのままへろりと紙細工のように座りたくなる。
 揺れた体を側に居た垣が支えてくれた。そのままマンションの最上階まで連れて上がってくれ、部屋に導き入れてくれ、修一にホットミルクを与えてくれた。
 それを思い出すと、ようやく歯が鳴るのが納まった。

(だい、じょうぶ)
 ここには垣が居る。
「『ると』」
 思いついて、修一はぬいぐるみを探し、毛布の上にちょこんと座っているのに、なおほっとした。『ると』が居る場所は、修一が演技しなくていい場所だ。どう振舞うかを考えなくていい場所だ。『ると』は、行き場のない、どこに向けようもない気持ちを唯一受け止めてくれる出口の印だ。
「……駄目だな」
 宮田の声に、修一はそちらを見た。難しい表情で受話器を置き、振り返り、首を振った。
「おとうさんの方は仕事がどうしても抜けられないそうだ。よろしく頼むとのことだよ」
「そんな」
 垣が不満そうに顔をしかめる。
「子どもが事故に、いや、誰かに殺されそうになったんだぞ!」
「そうは言ったんだが」
 宮田は少し肩を竦めて見せた。
「それから、おかあさんの方は今ちょっと居所が掴めないそうだ。わかり次第、連絡をすると言われたよ」
「そう、ですか」
 修一は頷いた。
 何となく、そうじゃないかと思ってたんだ、と続けそうになって無難に微笑む。
「信じられないな、あの友樹夫妻が一人息子の事故に帰ってこないなんて」
 不審気に呟く垣に、宮田がにやりとシニカルな笑みを浮かべたが、時計を見やって唐突に宣言した。
「あ、俺、署に帰る」
「え、おい」
 垣は思わず修一と宮田を見比べる。
「帰るって……何か用事か?」
「ちょっと調べたい事が出て来た」
 垣の思惑お構いなし、宮田はすたすたとドアへ歩み寄る。
「しかし、なあ…」
 垣は宮田と修一を交互に見やる。
「友樹君を1人置いておくのは…」
 心配そうな瞳を向けられて、修一の胸でかつり、と何かが弾ける。気がついた時には呼びかけていた。
「泊まって行ってよ、垣さん」
「いや、その」
「僕、今日1人で居たくないんだ」
 本当かどうか、それこそ『ほんとのところ』は自分にもわからない。けれど。
(側に居てよ)
 甦ったのは鮮烈な不安、投げ出され転がった路上の冷たさが、間近を通り過ぎた死の気配と重なって、体が強張り震えた。
「垣さん…」
 ホットミルクのカップを置いたのは演技ではない。冷えた指先から力が抜けて、本当に落としそうになったのだ。懇願を込めて垣を見上げる。
 誰に、どうしてか、はわからないが、命を狙われたのは確かだ。今夜にでも、もう一度、無事に切り抜けた修一が1人になったのをいいことに、とどめをさしに来るかもしれない。
 見慣れた部屋の影、ベランダの外の闇、濃く澱む空気のそこここに何かの気配が潜んでいる気がする。とぐろを巻いて薄笑いを浮かべた『何か』が、修一が背中を向けた瞬間に大口を開いて飛びかかってきそうな気がする。
 けれど、垣はその恐怖に気づいてくれない。戸惑った顔、僅かに背けた体はここに居る必要がない、そう伝えてくる。
「垣…さん…」
 引き止め切れない。修一には、今何もない。
(だって、親だって見捨てる子ども、だもん)
 泣き出しそうになって、修一は慌てて瞬きして唾を呑み込んだ。
 垣の目が探るように修一を値踏みしている。垣がここに居ることで新たな危険に巻き込まれるかも知れない。自分の命を賭けるに価するか? そういう顔でじっと自分を見つめる垣に、修一はどんな顔をすればいいのかわからなくなる。
 この、友樹修一が。
 やがて、垣が宮田を振り返った。
「宮田」
「ん?」
「オレ、今夜はここに居るよ。ちょっと友樹君を1人で置いておくわけにはいかないみたいだ」
「そっか」
 宮田は軽く頷き、
「ま、気をつけろよ。……い、ろ、い、ろ、とな。啼かすなよ」
 にやりと妙に嫌らしい笑みを広げて、宮田は飄々と出て行った。
「…あンのクソ野郎」
 何考えてやがんだ、とぼやいた垣が、再び目の前に腰を降ろす。静まり返った部屋、部屋の隅の影の位置も大きさも変わっていないのに、垣1人の存在で急に温もりが増え、広がろうとしていた冷たい気配が体を縮めたような気がして、修一はほう、と安堵の吐息をついた。
(大丈夫)
 身体中の力が一気に抜けてくる。疲労感が手足の先から包み込んでくる。ソファに深々と身を沈めながら、修一はもう一度思う。
(垣さんが居るんだから、もう大丈夫)
 柔らかな眠りが忍び寄りつつあった。落ちる瞼に抵抗できない。
 眠りに陥る寸前、垣と宮田のやりとりが脳裏を掠めて、修一もまた、垣とそんな風に憎まれ口を叩きあいながらも信頼の見える関係を作れれば、どんなにいいだろう、とぼんやり考える。
(僕は垣さんのドジに笑ったり、垣さんは僕の『ると』のことなんかをからかったりする……けれど2人とも知ってる、それが本音じゃないって……)
 どんなにいいだろう、そういう、ちょっとすましたひねくれた付き合いって。
(きっと楽しくて……毎日が……楽しくて…)
 修一はことばをころころと心の中で転がした。
 思わず知らず微笑んだ唇を軽く開いて、修一は夢の中に入り込んでいった。
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