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三上の剣幕に驚いたのか自棄になったのか、猛のテンションも上がる一方だ。真っ赤になってコンビニの袋を握りしめ、半泣きになって言い募る。
「だって、もうやだって言うのに止めてくんないし!」
「た、猛…」
「仕方ないだろうっ、止まらないんだから!」
「あ、あの」
三上も煽られたみたいに声を高める。
「限度ってもんがあるでしょ、仕事あるって言ったのにっっ!」
「そっちが半端に逃げるからだろう!」
「逃げなきゃどこまでやるかわかんないじゃないか!」
「逃げるから逃げられないようにしたくなるんだろう!」
「だからって動けなくなるまでやることないじゃんっっ!」
「わーーーーっっっ!!!!」
正志は耳を塞いで思いっきり叫んだ。
確か前もこんなことをやったよなあと思いつつ、びくっとして黙り込んだ二人をねめつける。
「あんたら壊れてんのかっ! 何怒鳴りあってんのか自覚しろっ!」
「う」
「……」
沈黙してお互いを睨み合う二人に正志は深いため息をついた。
「いいから、猛、こっち来なさい」
「………うん……」
ぐすぐす洟をすすりながら猛が部屋に上がってきた。
「はい、そこ座って」
三上の隣を示すと、三上がむっつりしながら椅子に戻る。猛がおどおどとその側に腰を降ろした。
「あのね、まず話しておくけど、三上さんが同居するって言ったのは、僕じゃなくて猛と、だよ。そうですよね?」
「ああ」
「えっ?」
「ついでに、三上さんが好きなのはもちろん僕じゃなくて、お前。さっきお前がいるからって、女の子一人振ったから保証してやるよ」
「……鷹……」
瞬きした猛の目からぽろっと零れ損ねた涙が落ちて、何ごとか言おうと振り向いた三上が目を見開いてごくりと唾を呑み、慌てたように目を逸らせた。珍しくうっすら赤くなりながら、
「………嫌だったのならもうしない」
「え?」
「……抱くの、嫌だったのならしない」
どこかためらう口調で、それでも堪えるように眉をしかめて繰り返す。
「それに、倉沢が嫌なら同居も無理にとは言わない。けど……」
じろ、と正志に鋭い視線を上げてくる。
「高岳と一緒に暮らすのはもう無理だろ」
「は?」
思わぬところでお鉢が回ってきてきょとんとしたが、正志はうん、そうかもな、と頷いた。
「なんで……?」
「それを僕が説明するのか」
ぽかんとした猛に三上がうんざりした声を出す。
さすがにそれは可哀想だよな、と正志は引きつりながら口を挟んだ。
「えーとね、何でだかわかんないけど、猛は急に僕を……その…『異性』だと思い始めた、らしい」
「だって、もうやだって言うのに止めてくんないし!」
「た、猛…」
「仕方ないだろうっ、止まらないんだから!」
「あ、あの」
三上も煽られたみたいに声を高める。
「限度ってもんがあるでしょ、仕事あるって言ったのにっっ!」
「そっちが半端に逃げるからだろう!」
「逃げなきゃどこまでやるかわかんないじゃないか!」
「逃げるから逃げられないようにしたくなるんだろう!」
「だからって動けなくなるまでやることないじゃんっっ!」
「わーーーーっっっ!!!!」
正志は耳を塞いで思いっきり叫んだ。
確か前もこんなことをやったよなあと思いつつ、びくっとして黙り込んだ二人をねめつける。
「あんたら壊れてんのかっ! 何怒鳴りあってんのか自覚しろっ!」
「う」
「……」
沈黙してお互いを睨み合う二人に正志は深いため息をついた。
「いいから、猛、こっち来なさい」
「………うん……」
ぐすぐす洟をすすりながら猛が部屋に上がってきた。
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「あのね、まず話しておくけど、三上さんが同居するって言ったのは、僕じゃなくて猛と、だよ。そうですよね?」
「ああ」
「えっ?」
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「……鷹……」
瞬きした猛の目からぽろっと零れ損ねた涙が落ちて、何ごとか言おうと振り向いた三上が目を見開いてごくりと唾を呑み、慌てたように目を逸らせた。珍しくうっすら赤くなりながら、
「………嫌だったのならもうしない」
「え?」
「……抱くの、嫌だったのならしない」
どこかためらう口調で、それでも堪えるように眉をしかめて繰り返す。
「それに、倉沢が嫌なら同居も無理にとは言わない。けど……」
じろ、と正志に鋭い視線を上げてくる。
「高岳と一緒に暮らすのはもう無理だろ」
「は?」
思わぬところでお鉢が回ってきてきょとんとしたが、正志はうん、そうかもな、と頷いた。
「なんで……?」
「それを僕が説明するのか」
ぽかんとした猛に三上がうんざりした声を出す。
さすがにそれは可哀想だよな、と正志は引きつりながら口を挟んだ。
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