『ラズーン』第四部

segakiyui

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2.『狩人の山』(オムニド)(3)

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 『黒の流れ(デーヤ)』は夜になると一層黒々と、ねっとりとした光をその表面に漂わせていた。
「怖いのか?」
 ごくり、とシートスが唾を呑み込むのに、アシャはちらりと相手を見やった。
「怖い? この私が?」
 じっと答えを待つ。
「…あなたは」
 シートスは苦笑した。
「とんでもない方らしいですな。噂とは大違いだ」
「どんな噂があるんだ?」
 ふわり、と風に攫われるような軽さで、アシャは馬に乗った。今夜は同じく馬に跨がり、腰の落ち着き具合を確かめながら、シートスは応じた。
「輝く美貌の持ち主、ラズーンの神の恵みを受け、楽奏に長け、才に溢れ、声音甘く、心優しく、平和と静穏を愛する物静かな少年、詩を吟じ、花を愛し、真紅の長衣に包まれた聖なる少年……」
 何度も何度も聞いたことがあるのだろう、すらすらと並べ立てた相手がふいに口を閉ざし、生真面目な顔でアシャを凝視する。
「どこが?」
 アシャは吹き出した。シートスは呆れ声で続ける。
「確かに見かけは噂の通りだ。いや、噂以上ですよ。だが、その性格と来たら、無茶無謀、大胆不敵、都の御婦人どころか、ラズーンの神も驚嘆されるだろう」
 瞳に笑みを滲ませたまま、アシャは馬をゆっくりと『黒の流れ(デーヤ)』の中に踏み込ませた。まとわりつく異様な感触に、馬が怯えて固まり、抵抗するように嘶きながら後退する。手綱を引き締めたアシャの体が淡く金色に光る。
「よし」
 低い声の促しに、馬は再び『黒の流れ(デーヤ)』に脚を踏み入れた。ぶるるっ、と息を吐き、体を震わせ、一歩、そしてもう一歩と、夜闇より濃い黒い流れに入り込んでいく。流れは緩慢ながら重く蠢き、ともすれば、馬の脚を引きずり倒し、呑み込もうとする。
「俺達が姿を消して、二十数えたら、火を放て」
 シートスの簡潔な命令に、待機している野戦部隊(シーガリオン)の面々が頷く。
「それから二十数えて、用意した砂を川一面に撒く」
 細かな砂は川面を覆い、じわじわと広がって炎を消してゆくだろう。『黒の流れ(デーヤ)』の密度の高い液面は、砂を容易に沈ませはしないはずだ。
 もう一度、野戦部隊(シーガリオン)達が頷く。
 アシャに続いてシートスの馬も『黒の流れ(デーヤ)』を歩き出す。ゆっくりと流れの下を探るように、やがて速度を上げていくが、時々ぐらり、とシートスの体が揺れる。まだ反乱軍の拠点は何の動きも見せていない。
「四、五、六」
 アシャは口の中で数える。少しでも速く、少しでも遠く、放たれる炎から距離を稼がなければ、生還できない。水に脚を取られ転倒すれば、それこそ一巻の終わりだ。
「十、十一、十二、十三」
 心臓の鼓動と同じ速さで重ねられる数が二十に達したのと前後して、背後に熱が広がった。視界の両端を侵す紅の光、周囲がみるみる明るくなり、ようやく岸辺の拠点にざわめきが起こり始めた。
「シートス!」
「はいっ!」
「右!」
「っ!」
 アシャが馬を猛らせ、先に立って『黒の流れ(デーヤ)』を下っていきながら、鋭い声で道を示す。二十歳にも満たない少年のことばに、シートスは必死に従う。夜闇に滔々と走る黒い流れ、その中にほんの僅か見え隠れする浅瀬を選んで駆け抜けるという途轍もない芸当をこなすには、シートスの感覚は鈍すぎる。アシャの後を追うのに精一杯で、とても周囲の様子に気を配っている暇などないだろう。
「…」
 ちら、とアシャは岸辺に視線を動かした。本拠までの流域の三分の二は踏破した。背後に燃え上がる炎の熱がじりじりと近くなる。赤、黄、白、それらの入り交じった紅蓮の舌が、予想以上に速く、アシャとシートスに追いついてくる。
「、アシャ!」
「まだだ!」
 微かに怯えを宿したシートスの声に振り返って叫ぶと、相手がぞくりと身を竦めたのがわかった。魅入られたようにこちらを凝視する二つの目が、半ば夢の中を漂うように茫洋としている。
「まだ早い!」
 きっぱりと言い捨てて、続いて薄く笑ってみせた。嘲笑うように、からかうように、怖いのだろうと揶揄するように。シートスの尻に火がつきそうになっているのはわかっている、だがここで『黒の流れ(デーヤ)』から抜けたとしても、岸辺で無惨に屠られるだけだ。仮にも野戦部隊(シーガリオン)の長をひきずりだしたのだ、読み間違えましたでは済まされない。
「く!」
 こちらの視線の意味をシートスは確実に理解した。険しく逆立てた眉、ぎりっと歯を見せて食いしばった口、炎に追われる感覚から、アシャを追い込む感覚に切り替わるのに数瞬もかからなかった。
「ふ…!」
 さすがだな、と笑みを漏らしかけた瞬間、ふいに速まった流れに乗った炎が一筋、右岸に沿って奔った。そちらへ視線を奪われたとたん、反対方向に人が動く気配、とっさに身を伏せ、剣を引き抜く。
 キンッ!!
 鋭い音をたてて、首あたりに飛んできた短剣が跳ね飛び、川面に落ちて吸い込まれた。左岸の反乱軍拠点に、いつの間にかずらりと敵が並んでいる。炎に照り返されて、こちらの姿もはっきりしたのだろう。
「シートス!」
「はい!」
 危険を承知で川の中央へ馬を進める。進む速度は落ちるが、短剣の飛距離ぎりぎりだ。弓矢をつがえる者はまだ現れていない。流れに足をとられかけてよろめく馬が、泡を吹きかけのめるように前へ前へと疾り続ける。沿岸の反乱軍が混乱しながら、それでも怒号とともに岸に沿ってアシャ達を追う。
(この分だと、野戦部隊(シーガリオン)の方もうまくいくな)
「シートス、もっと行くぞ!」
「はっ」
 振り返りざまに声を投げ、アシャはにやりと笑った。引き攣ったような笑みを返したシートスが、再び『黒の流れ(デーヤ)』を下るのに専念し始める。
 実は彼らが『黒の流れ(デーヤ)』を下るのと少し遅れて、野戦部隊(シーガリオン)にはひそかに小隊に分かれて各拠点に近づくように指示していた。
 燃え上がる『黒の流れ(デーヤ)』と、その炎を引き連れるように本拠を目指す敵の姿は、この夜の中で一番の見世物だろう。『黒の流れ(デーヤ)』を下ってくるだけでも予想外なのに、背後の炎は流された砂で少しずつ勢いを削がれているとは言え、岸辺近くの拠点の一部に火を移し、背後では拠点の消火にも人手を割きつつあるようだ。その混乱に乗じて、野戦部隊(シーガリオン)はじわじわと守りの薄くなった拠点を攻め落としていく。
「、アシャッ!」
「ああ!」
 さすがに息切れしたようなシートスの声に、アシャは頷いた。
 前方に黒々と渦を巻く『黒の流れ(デーヤ)』、その先に本拠の天幕(カサン)が見える。今しも、伝令だろう、一人の男が駆け込み、慌ただしい物音をたてながらばらばらと人が飛び出してくる。
「行くぞ!」
 渦の直前、数カ所しかない浅瀬を寸分違わず見極めて、アシャは岸に駆け上がった。続いてシートスも、渦に踏み込む直前に駆け上がり、何とか岸辺を走り上がる。背後を追ってきた炎が二人の獲物を呑み込み損なった悔しさを叫ぶように、一気に渦に流れ込み、轟音をたてて炎の竜巻となって巻き上がる、その前で。
「お前は…アシャ…!!」
「遅いっ!」
 飛び出してきた男の一人、反乱軍の首領、グラッド・エステが見たのは、業火を背負い、『黒の流れ(デーヤ)』の飛沫を血痕のように浴びた馬を猛らせて、剣を振り上げている黄金の髪の少年、いや、非情で無慈悲な、性別を持たぬラズーンの神そのものだったのかも知れない。名前を口にした後は、両手を空中に差し上げるのが精一杯、一刀両断されて倒れる背後から、地面を震わせ空気を裂く、野戦部隊(シーガリオン)の雄叫びが上がった。

 結局本拠の守りはそれでも固く、反乱の全鎮圧には二日かかったが、三日めの朝にはアシャはシートスと轡を並べてラズーンに戻った。
 帰路、シートスはしみじみと言ったものだ。
「『氷のアシャ』というのは、女性に対して冷たいから、そう呼ばれているのだと思ってましたよ……しかし」
「しかし……何?」
 朝風は爽やかだ。空気はまだきな臭いし、血の臭いが消えてしまっているわけではないが、アシャは風に髪を嬲らせ、にっこりと笑って相手を見やる。視線を絡ませたシートスが一瞬胸が詰まったような複雑な顔で見つめ返し、アシャの顔の造作を一つ一つ丁寧に眺めていったかと思うと、はあ、と深い溜め息をついて肩を落とした。
「シートス?」
「あれだけのことをしておいて、よくもそんな白々とした無邪気な顔をして笑えるものですね」
「無邪気かな?」
「……ええ、まるで、剣なんて恐ろしいものは見たこともありません、って顔ですよ」
「へえ」
 くすくす笑うアシャに、笑い事じゃありませんよ、とシートスは窘め顔で続けたものだ。
「類稀な軍師の才、それを生かす冷静沈着な行動力、くわえて配下を御し切る統率力というところですかな……あなたを敵にするしかないなら、自分の屍体の始末を部下に頼んでおきましょう」……


(あの頃はまだよかった)
 思い出しながら、アシャは歩を進める。
(世界は今より単純だった)
 目の前の『狩人の山』(オムニド)は、行けども行けども、どこにも辿り着くことのない雪と樹木の迷宮に入り込んだかのような観を呈している。視察官(オペ)の独特な方向感覚と距離感覚がなければ、自分がどこへ向かっているのかもわからなくなってしまうだろう。
「…ふ…」
 白く凍る息を吐き出し、アシャは前方を透かし見た。
 枯れ木のような茶色の枝を伸ばすテーノト、針を思わせる葉は雪を被り、視界をそこここで遮っている。辿っていく道はゆっくりと上へ続き、少し先で窪地に沿って下っていくようだ。消えかけた足跡はその向こうへまだ繋がっている。
(おかしい)
 アシャは再び立ち止まって、周囲を伺った。
 静まり返った山の中、光だけが雪の反射とともに眩く目を射る。左側には、相も変わらず『黒の流れ(デーヤ)』がたゆたいながら流れ、その重たるく物憂げな水音だけが響いている。
 そこには、どのような危険の匂いも感じ取れない。
 だが、アシャの長い間に培われて来た第六感とでも言うべきものが、心の奥底から警告を送ってきている。
(静かだ)
 それほど頂上に近いわけでもないのに、リュガの一匹もいない。森林や草原に居る小とかげ(リュガ)は、どちらかというと人なつっこく、人間の姿を見たからといって潜んでしまうことはない。もちろん、人に親しいという意味ではなく、もし人間が倒れていたら、それは極上の餌となるから側に居よう、そういう類の人なつこさではあるのだが。
 だのに、アシャは『狩人の山』(オムニド)に入ってから一匹も見ていない。ということは、何かがリュガ達の動きを封じ込めていることになる。
 その何かとは…。
「動くな、アシャ」
 短剣に手をかけるのと、声が響くのがほぼ同時だった。
 目前の小さな尾根の上に、雪から溶け出してきたような白髪に黒衣をつけ、目だけは驚くほど鮮やかな紅の男が立っていて、アシャを見下ろしていた。その左右に三人ずつ、槍を構え、弓に矢をつがえて、こちらを狙っている男が居る。いずれも黒衣、一目みて『運命(リマイン)』とわかる。
「…」
 アシャは無言のまま、左右に視線を送った。真後ろに三人、その左右に五人ずつ。やはり剣をかざし、すぐにでもアシャを屠れる準備を整えた『運命(リマイン)』が居る。閃いた思考に苦笑し、ギヌアに向き直った。
「…狙いは『泉の狩人(オーミノ)』じゃなかったらしいな」
「まったくそうではない、とも言えん」
 ギヌアは薄く嗤った。
「『泉の狩人(オーミノ)』の所へは行く予定だ……ただし、お前を葬った後でな」
「…」
 アシャは思わず笑った。
 いかなアシャと言えども、二十人もの『運命(リマイン)』相手では力を開放してかからないと切り抜けることは不可能だ。
 だがしかし、ここは『狩人の山』(オムニド)、聖なる山。そういった『力』の干渉を何より嫌う一族、『泉の狩人(オーミノ)』の住処だ。『泉の狩人(オーミノ)』の返答次第でラズーンの存亡が決まる今、彼らの機嫌を損ねるわけにはいかない。
「短剣を外してこちらへ投げろ。おかしなことはするな」
 ギヌアの命令にアシャは無言で従った。今無謀なことをすれば、ラズーン二百年祭の計も全て水泡に帰してしまう。それは遠く、残してきたユーノ達の死を招くことに繋がってしまう。
 ギヌアの足下へ短剣を投げ捨て、何とかこの状況を変化させる方法はないかと考えるアシャの耳に、ギヌアの嘲る声が届いた。
「しかし、『氷のアシャ』ともあろう者が、まんまとおびき出されるとはな」
(やはり罠だったのか)
 予想はしていたが、ギヌアの口調にもう一つ不吉な感覚が過った。
「ラズーンには、今、お前の守りを失った者がいる」
(ユーノ!)
 そちらへ手を伸ばす気か、とひやりとする。まさかそこまでギヌアがユーノに執着しているとは思っていなかった。
「その隙を逃すと思うか?」
「いや」
(だが、ユーノはあそこでは一人ではない)
 旅の空の下とは違い、ラズーンにはもうユーノを守ろうとする仲間がもっと増えている。
 アシャのそういう期待を見透かしたように、ギヌアはくつくつと嗤った。
「『太皇(スーグ)』も野戦部隊(シーガリオン)も『羽根』もあてにはならんぞ。……何せ、あの娘は自ら、それらの守りを振り切って出てくるのだからな……愛しい姉のために」
「レアナ…?」
 彼女は彼方セレドに居る。それがなぜ今関わってくる?
 訝しく眉を上げたアシャに、ギヌアはにんまりと唇の両端を上げた。それは、あたりの清冽な空気に比して、より一層禍々しく見える笑みだった。
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