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※貴方色に染められて・7
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「シーツに縋るのではなく、俺に縋り付いてはくれないのか?」
「でも、強く握りそうで……」
「構わないさ。言ってるだろう。俺の前では我慢しなくていいのだと」
「でも……ああっ!」
耳朶を甘噛みされて、オルキデアの手に爪を立てながら、強く握り締めてしまう。
それでも最初に言った通り、アリーシャが強く握り締めても、オルキデアは平気そうな顔をしていた。
「我慢しなくていい。もっと甘えていいんだ……いや、甘えて欲しい。お前の何もかもが欲しいんだ」
「オルキデア様……」
「爪の一枚、髪の一本。お前の何もかも愛している。お前の全てが欲しい。俺だけを見て、俺だけを愛して欲しい」
「私、が好きなのは、貴方だけですよ。オルキデア様っ……!」
アリーシャが話している間もオルキデアが腰を動かすので、身体の内側が熱く、くすぐったい。
それをオルキデア自身も分かってやっているのだろう。得意げな笑みを浮かべて、まるでアリーシャの反応を楽しんでいるようでもあった。
「オルキデアとは呼んでくれないんだな。お前はもう捕虜じゃない。俺の妻なんだ。お前とは対等な関係で居たいんだ」
「私にとって貴女は憧れで、この国では妻は夫の所有物だって、聞いたことあって……」
昔、この国に関する本を読んだ時に、この国では女性は結婚して妻になると、夫となる男性の所有物になるという話を聞いたことがあった。特に貴族には、その考え方がまだ根強く残っているのだと。
「そうかもしれんな。ただ、同じ夫でも俺は違うぞ。俺はお前を見下すような真似はしたくない。……お前自身を尊重したいんだ」
「尊重、ですか……」
「お前は俺に憧れていると言ったが、俺もお前に憧れているんだ。その直向きさや曇りない心根に」
「そんな、こと、ないっ……です!」
「あるんだ。それが。……ほら、まだ奥に行きそうだな」
そう言って、オルキデアは一度身体を引いたかと思うと、一気に奥深くに挿れてくる。これまで感じたことのない圧迫感に、息が詰まってしまう。
「……ん、はぁ! はぁ、はぁ……」
「アリーシャ、息をしろ……いつも言ってるだろう……」
オルキデア自身も苦しいのか、息も絶え絶えになっていた。これまでもオルキデアと繋がる度に息継ぎが出来なくなり、何度も促されては呼吸を繰り返していた。
今回もその時を思い返すと、アリーシャはすぅ、はぁ、と息継ぎを繰り返したのだった。
「促さなくても上手く出来たな」
「な、何度もやっているから……!」
「そうだったな。段々、上手くなってきたな。俺まで嬉しいよ」
面白がるようなオルキデアの言い方が恥ずかしくなり、アリーシャはつい仕返しをしたくなる。
「オルキデア様、こっちを向いて下さい」
「ん? どうした」
アリーシャは肘を立てると、無防備に顔を寄せきたオルキデアの唇に、そっと口づけをする。ついでとばかりに口づけの後に軽く歯を立てると、濃い紫色の両目が大きく開かれたのだった。
「仕返しです」
小さく舌まで出すと、オルキデアの頬が赤く染まった。そうして、「コイツ!」と悪戯っぽい笑みを浮かべたのだった。
「これは意地でも『オルキデア』と呼ばせないといけないな」
そうして、オルキデアは腰を大きく動かすと、アリーシャの中に熱いものを放ってきた。
急に放たれた吐精の勢いに、仕返しをしてすっかり油断していたアリーシャは飲み込まれてしまったのだった。
「んあ、ああああっ……! オルキデアさっ……あっ、ああああああ……!」
オルキデアの名前を呼びながら達したアリーシャを、オルキデアはただ満足そうに眺めていたのだったーー。
「でも、強く握りそうで……」
「構わないさ。言ってるだろう。俺の前では我慢しなくていいのだと」
「でも……ああっ!」
耳朶を甘噛みされて、オルキデアの手に爪を立てながら、強く握り締めてしまう。
それでも最初に言った通り、アリーシャが強く握り締めても、オルキデアは平気そうな顔をしていた。
「我慢しなくていい。もっと甘えていいんだ……いや、甘えて欲しい。お前の何もかもが欲しいんだ」
「オルキデア様……」
「爪の一枚、髪の一本。お前の何もかも愛している。お前の全てが欲しい。俺だけを見て、俺だけを愛して欲しい」
「私、が好きなのは、貴方だけですよ。オルキデア様っ……!」
アリーシャが話している間もオルキデアが腰を動かすので、身体の内側が熱く、くすぐったい。
それをオルキデア自身も分かってやっているのだろう。得意げな笑みを浮かべて、まるでアリーシャの反応を楽しんでいるようでもあった。
「オルキデアとは呼んでくれないんだな。お前はもう捕虜じゃない。俺の妻なんだ。お前とは対等な関係で居たいんだ」
「私にとって貴女は憧れで、この国では妻は夫の所有物だって、聞いたことあって……」
昔、この国に関する本を読んだ時に、この国では女性は結婚して妻になると、夫となる男性の所有物になるという話を聞いたことがあった。特に貴族には、その考え方がまだ根強く残っているのだと。
「そうかもしれんな。ただ、同じ夫でも俺は違うぞ。俺はお前を見下すような真似はしたくない。……お前自身を尊重したいんだ」
「尊重、ですか……」
「お前は俺に憧れていると言ったが、俺もお前に憧れているんだ。その直向きさや曇りない心根に」
「そんな、こと、ないっ……です!」
「あるんだ。それが。……ほら、まだ奥に行きそうだな」
そう言って、オルキデアは一度身体を引いたかと思うと、一気に奥深くに挿れてくる。これまで感じたことのない圧迫感に、息が詰まってしまう。
「……ん、はぁ! はぁ、はぁ……」
「アリーシャ、息をしろ……いつも言ってるだろう……」
オルキデア自身も苦しいのか、息も絶え絶えになっていた。これまでもオルキデアと繋がる度に息継ぎが出来なくなり、何度も促されては呼吸を繰り返していた。
今回もその時を思い返すと、アリーシャはすぅ、はぁ、と息継ぎを繰り返したのだった。
「促さなくても上手く出来たな」
「な、何度もやっているから……!」
「そうだったな。段々、上手くなってきたな。俺まで嬉しいよ」
面白がるようなオルキデアの言い方が恥ずかしくなり、アリーシャはつい仕返しをしたくなる。
「オルキデア様、こっちを向いて下さい」
「ん? どうした」
アリーシャは肘を立てると、無防備に顔を寄せきたオルキデアの唇に、そっと口づけをする。ついでとばかりに口づけの後に軽く歯を立てると、濃い紫色の両目が大きく開かれたのだった。
「仕返しです」
小さく舌まで出すと、オルキデアの頬が赤く染まった。そうして、「コイツ!」と悪戯っぽい笑みを浮かべたのだった。
「これは意地でも『オルキデア』と呼ばせないといけないな」
そうして、オルキデアは腰を大きく動かすと、アリーシャの中に熱いものを放ってきた。
急に放たれた吐精の勢いに、仕返しをしてすっかり油断していたアリーシャは飲み込まれてしまったのだった。
「んあ、ああああっ……! オルキデアさっ……あっ、ああああああ……!」
オルキデアの名前を呼びながら達したアリーシャを、オルキデアはただ満足そうに眺めていたのだったーー。
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