1 / 12
ともかの物語①
しおりを挟む
事務員のカエデが昼休みに社員食堂に行こうと
事務所の外に出ると
そこにいた誰かとぶつかりそうになった。
「わっ、びっくりした。ごめんなさい。」
そこには茶髪でロングヘアの露出の多い服装のギャルがいた。
まつ毛バサバサの彼女と目が合ったカエデは目が点になった。
「うちに何か用かしら?」
バンドマンをしている息子たちのファンかも知れないとも思った。
「働きたいです。」ギャルは言った。
カエデには彼女が妊娠しているように見えたが
間違えていたら失礼なので言葉には出さなかった。
「みっちゃん、面接の方がみえたわよ。」
面接??しばらく予定になかったけどな?
事務員のみちよは出入り口に向かった。
外に出ると、カエデが「どうよ?!」と
言わんばかりに目配せしてきた。
「ごめんなさい。お電話か何かいただいていたでしょうか?」
「電話してないよ。コンビニでコレ見て歩いて来たから。」
彼女は求人誌をみちよに見せた。
アポ無しかい!
カエデとみちよは心の中で思った。
約束を忘れてしまったと焦ったみちよは同時にホッとした。
「今日は暑いし、ここではなんだから、中でお話したら?」
カエデはみちよに言った。
「そうですね。失礼しました。どうぞ、中へ。」
みちよは応接ソファーにギャルを座らせ、お茶を入れた。
事務所の出入り口は開放していた。
「オイ、アレ見ろよ。みっちゃんたちが何か揉めてるぞ。」
車庫辺りで作業している男たちがギャルを見つけた。
お茶を入れ、ソファーに持って来たみちよは
オボンを落としそうになった。
座っているギャルのパン○ィが見えていたからだ。
気を取り直して向かいに座り、お茶を出した。
「履歴書拝見させていただきます。」
「??」
彼女はわかっていないようだった。
「貴女がお持ちの求人誌に書いてありますよ。
面接の日時は予約してください。それから履歴書を書いて持って来てくださいね。
求人誌の中にある履歴書で構いませんから。それを書いてから
もう一度こちらに来ていただけますか?」
彼女は黙ってみちよを見るばかりだった。
その目からは、雇って欲しい、と圧を感じた。
「アルバイトするの初めて?名前は何ていうの?歳はいくつ?
学生さん?住所は?そういうのがわかるように書類を作らないと
誰だかわからない人とは一緒に働けないでしょ?
だから、今日は一旦お家に帰って、これを書いてきて欲しいの。」
みちよは求人誌の履歴書の書き方やアポの取り方を読みながら説明した。
「でも、ここに社員寮があるって、会社に住みながら働けるって書いてあるじゃない。」
「誰だかわからない人を住まわせるわけにはいかないわ。それに貴女未成年よね?
未成年は働くにも親の同意が必要よ。お父さんかお母さんの連絡先を教えていただきたいわ。」
「親には言わないで。」
「ダメよ。お父さんかお母さんのオッケーが出ないとうちでは働けないわ。」
「わかった。履歴書は今からここで書く。何かペン貸して。」
長くなりそうだ、と感じたみちよはペンを取りに行くついでに
お茶を入れ直した。
事務所の外に出ると
そこにいた誰かとぶつかりそうになった。
「わっ、びっくりした。ごめんなさい。」
そこには茶髪でロングヘアの露出の多い服装のギャルがいた。
まつ毛バサバサの彼女と目が合ったカエデは目が点になった。
「うちに何か用かしら?」
バンドマンをしている息子たちのファンかも知れないとも思った。
「働きたいです。」ギャルは言った。
カエデには彼女が妊娠しているように見えたが
間違えていたら失礼なので言葉には出さなかった。
「みっちゃん、面接の方がみえたわよ。」
面接??しばらく予定になかったけどな?
事務員のみちよは出入り口に向かった。
外に出ると、カエデが「どうよ?!」と
言わんばかりに目配せしてきた。
「ごめんなさい。お電話か何かいただいていたでしょうか?」
「電話してないよ。コンビニでコレ見て歩いて来たから。」
彼女は求人誌をみちよに見せた。
アポ無しかい!
カエデとみちよは心の中で思った。
約束を忘れてしまったと焦ったみちよは同時にホッとした。
「今日は暑いし、ここではなんだから、中でお話したら?」
カエデはみちよに言った。
「そうですね。失礼しました。どうぞ、中へ。」
みちよは応接ソファーにギャルを座らせ、お茶を入れた。
事務所の出入り口は開放していた。
「オイ、アレ見ろよ。みっちゃんたちが何か揉めてるぞ。」
車庫辺りで作業している男たちがギャルを見つけた。
お茶を入れ、ソファーに持って来たみちよは
オボンを落としそうになった。
座っているギャルのパン○ィが見えていたからだ。
気を取り直して向かいに座り、お茶を出した。
「履歴書拝見させていただきます。」
「??」
彼女はわかっていないようだった。
「貴女がお持ちの求人誌に書いてありますよ。
面接の日時は予約してください。それから履歴書を書いて持って来てくださいね。
求人誌の中にある履歴書で構いませんから。それを書いてから
もう一度こちらに来ていただけますか?」
彼女は黙ってみちよを見るばかりだった。
その目からは、雇って欲しい、と圧を感じた。
「アルバイトするの初めて?名前は何ていうの?歳はいくつ?
学生さん?住所は?そういうのがわかるように書類を作らないと
誰だかわからない人とは一緒に働けないでしょ?
だから、今日は一旦お家に帰って、これを書いてきて欲しいの。」
みちよは求人誌の履歴書の書き方やアポの取り方を読みながら説明した。
「でも、ここに社員寮があるって、会社に住みながら働けるって書いてあるじゃない。」
「誰だかわからない人を住まわせるわけにはいかないわ。それに貴女未成年よね?
未成年は働くにも親の同意が必要よ。お父さんかお母さんの連絡先を教えていただきたいわ。」
「親には言わないで。」
「ダメよ。お父さんかお母さんのオッケーが出ないとうちでは働けないわ。」
「わかった。履歴書は今からここで書く。何かペン貸して。」
長くなりそうだ、と感じたみちよはペンを取りに行くついでに
お茶を入れ直した。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる