悪役令嬢な眠り姫は王子のキスで目を覚ます

永江寧々

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変わらないモノと変われないモノ

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 翌日から学校に通い始めたアーロンは驚くほどモテていた。
 迎えに来たアーロンの馬車に乗るまでは当たり前に二人だったのに馬車を降りて教室に行くまでの道はもう二人で話を出来る状況になかった。
 目の色を変えた女達がハイエナのようにアーロンに群がって行く道を塞ぐ。

「ティファニ~!」
「自分でどうにかしなさい。男でしょ」
「で、でもこんなの初めてだしムリだよぉ!」
「わたくしに相応しい男になるのではなかったの? それとも簡単な所だけ男を見せてムリだとわかったら頼るつもりだったのかしら?」
「違うけど~!」

 見た目がいくら変わろうと中身が変わらなければ意味がない。図体ばかり大きくなって肝っ玉が小さないままのアーロンをティファニーは男として認められず、身動きの取れない状況から助けを求めるアーロンを無視して教室へと進んだ。

 授業中も女子生徒のキ多すぎるチラ見と『かっこいい』という声が小声で飛び回っていた。
 男子生徒はそれを面白くないと言いたげな顔をしていたが、手を出せば多くの令嬢達が黙っていないため誰も口を出そうとはしなかった。
 振り返ってはティファニーに小さく手を振るアーロンに前を向けと顎で指示するとだらしない笑みを浮かべる。それを自分に向けられた笑みだと勘違いする者の小さな悲鳴を聞いては教師が睨む。
 だがそれを覚えていたのも最初だけで、後はクラスメイトがどんな風に過ごしたか覚えていなかった。

「ティファニー」

 揺らされて目を覚ました昼休み。
 慈愛に満ちた笑顔のアーロンがドアップで視界に映る。

「近いですわよ……」
「ランチだよ」
「ええ……」
「やっぱりまだ治ってないんだね」
「ええ」

 子供の頃から病気のことでアーロンには数えきれないほどの心配と迷惑をかけてきた。治れと願わなかった日はないが、アーロンはティファニーよりずっと強く病気が治る事を願っている。

「ティファニー」

 聞きたくない声に足を止めるのも嫌だったが、自分の役割的に無視するわけにはいかないと立ち止まって振り返った。
 マリエット・ウインクルがニヤつきながらこっちを見ている。コンラッド・グレンフェルと一緒に。

「昨日の今日で何の用ですの? またわたくしに濡れ衣を着せにいらしたのかしら?」
「隣の彼はお友達?」
「ええ」
「紹介してくれないの?」

 厚かましいと吐き捨てるように言ってやりたくなる。今向かい合っている相手がアーロンという事には気付いていないのだろう。どう言ってやろうか考えているとアーロンが前に出た。

「マリエット、まだヒロインになりたがってるのかい?」
「……何ですって?」
「アーロンやめて」
「アーロン? アーロンって、あのアーロン・オールストン?」

 今回ばかりはマリエットの反応に同意してしまう。アーロンを知っている人間全員に見せても彼をアーロンだと認識できる者はゼロだろう。
 よくよく見れば微かに……という感じでハッキリとした面影はない。病気で痩せたのではないかと心配してしまうほどだ。
 甘い物をやめて、運動をするようになって、規則正しい生活を心がけたと言っていたが、それでそこまで痩せるのかとティファニーはまだ秒説を疑っていた。

「君がデーブストンってバカにしてたアーロンだよ」
「そ、そんなこと言ってないわ」
「おデブのアーロン・デーブストン。太りすぎて椅子が壊れて大慌て。椅子が泣いて、デーブストンも泣いた。でも皆は涙が出るほど大笑い」

 昔、古びた椅子に座らされ、壊れて泣いてしまったアーロンを囲んでマリエットが歌った歌だ。

「自分が恋愛小説のヒロインみたいな人生歩みたいからってティファニーを無理矢理悪役令嬢にさせる子供のような遊びはもうやめたかと思ってたけどまだ続いてるんだってね。でも王子をゲットできたみたいで良かったね。王子は君の本性知ってるの? それとも騙して結婚するつもりなの?」

 全て堂々と暴露してしまうアーロンにティファニーが一番驚いていた。
 女子生徒に囲まれただけで泣きそうな声を上げていた男と同一人物とは思えないほど弱い声は聞こえてこなかった。

「な、何を言ってるの?」
「君が僕をイジメてた事はどうだっていい。でもティファニーに悪役令嬢をさせ続ける事は僕が許さない」
「いい加減なことばかり! お父様に言いつけますわよ!」
「いいよ。どうなるか楽しみだね」
「ッ!」

 笑顔で受け入れるアーロンにそれ以上強く出なかったのは父親のバージル・ウインクルがエディ・オールストンに何らかの弱味を握られていて頭が上がらないのを知っているから。
 子供の頃はそんな事なかったのにと一度だけ悔しがったマリエットを今もよく覚えている。

「アーロン、もういいですわ」
「よくないよ! 君は心の優しい子なのに悪役令嬢なんてするべきじゃないんだ!」
「いいの。これは約束ですもの。そんな事よりランチに行きましょ。あなたのシェフが来てるんでしょ? 楽しみですわ」
「……うん」

 渋々頷くアーロンの手を引くティファニーは気が晴れたとかそういう感情はなかった。マリエットが言い負かされたのはいい気味だと思いはすれど、それよりもコンラッドの目が気になった。ティファニーを見る目は勿論のこと、アーロンを見る目が冷たく厳しいものだったから。
 コンラッドはアーロンを知らない。一年前に留学に国を出たアーロンは当然この学校の生徒として入学していなかったため顔も名前も知らない。それなのに初対面の相手に向かって冷たい目を向けるのは何故なのか……。
 マリエットが負けた事よりそっちの方が気になって仕方なかった。

「僕は君に……悪役令嬢なんてしてほしくないんだ。君は自分の人生を歩むべきだよ」

 心優しいのはどっちだろう。昔から変わらない悪役令嬢反対の意見にティファニーは笑う。
 男は優しくも逞しくもあるべきだと思うが、アーロンに逞しくなられては寂しい気もすると心配を見せる頬に手を当てて撫でればボッと火がついたような顔を赤くなった。

「ぼ、僕のお嫁さんになるって手もあるんだよ?」
「ふふっ、それはない」
「……変わってないかぁ……」

 昔から一年に何度かある求婚も相変わらずだと笑顔で断った。
 アーロンは背が伸びて痩せてかっこよくなった。だが、だからといってティファニーの中でアーロンは男というよりは幼馴染で異性として認識は出来ないのだ。
 何十回と行われてきた求婚もまた玉砕で落ちるもアーロンに落ち込む様子はなかった。痩せて身長が伸びて自信がついた今、自分の魅力を知ってもらうのはこれからだと意欲さえ持っていた。

「夜、君の部屋に行ってもいい?」
「何故?」

 すぐにイエスが返ってこないところに好意がないのを感じるもそういう所が好きだとも思った。

「お土産渡したいから」
「アクセサリーだったら受け取りませんわよ」
「う~……ピアスでも?」
「アーロン」
「わかってるけど……君に似合いそうだと思ったんだ」

 ティファニーは宝飾品を好まない。人から貰うのは特に。身につけなければならないという義務感が生まれるのが嫌で受け取らないと決めているのをアーロンは知っている。玩具の指輪さえも受け取ってもらえなかった過去を持っているから。

「アーロン、それはあなたがつけて」
「嫌だよ。ティアドロップなんだもん」
「じゃあ部屋に飾ったら?」
「嫌だ……」
「じゃあ返品しなさい」
「う~……」

 口調が厳しくなるティファニーへしつこい受け取って攻撃が出来ないアーロン。ティファニーに見放されればアーロンの人生は終わったも同然でいつも強く出られない。
 今回の返信で一瞬でもティファニーがときめいてくれたなら強く押すことも出来たかもしれないが、アーロンだと気付かずとも嫌な顔を見せ、気付いても見惚れた様子はなかった。それを寂しいと思いながらも、だからこそ好きなんだと再認識する。
 ティファニーは見た目で人を判断したりしない。デブで泣き虫で弱虫と言われるのは日常茶飯事だったが、バカにするのではなく事実として受け止めさせ、言われたくなきゃ変われというお叱りだった。泣き虫で弱虫と怒ってもティファニーは必ず守ってくれた。傍にいてくれた。

(豚みたいに食べますのね)

 そう言われた時は心からショックを受けたが、ティファニーが心底不思議そうな顔で言うものだから寝込みはしなかった。

「野菜を食べることを覚えましたのね」
「大事だなってわかったんだ」
「いいことですわ」

 頭を撫でてくれる優しい手つきが好きで、撫でられている間はジッとしている。それも子供の頃から同じで、同い年なのにティファニーは姉のようだった。だからティファニーにとって自分は弟のようなのだろうということもわかっていた。

「ティファニー」
「ん?」
「好きだよ」
「ありがとう」

 頬を染めて顔を逸らしたり、笑顔で同じ言葉が返ってきたりはしない。ティファニーが返す相手は姉にだけ。アーロンはその対象にさえ入っていないのだ。

「素敵な男性は現れた?」
「え?」
「え?」

 予想していた反応とは違う反応が返ってきた事にアーロンは嫌な予感がした。

「な、なんですの? 何を聞いてますのいきなり」

 恋の話に興味などなかったティファニーが男の話になると急に慌てだした。カチャンッと強めに皿にぶつかるフォークに、手がぶつかって倒れるグラス。あからさまな動揺にアーロンの顔が青くなる。

「だ、誰……?」
「誰でもありませんわ! 意中の男性なんてそんな、いるわけありませんわ!」
「いるよね……?」
「いませんわ! いるわけないでしょう!」
「教えてやったらどうだ?」

 声を大に否定して押し切ろうと思っていたティファニーの耳に嫌な声が届いた。
 いつの間に来たのか、コンラッド・グレンフェルが一人で立っていた。

「あなたには関係のない話ですわ」
「知りたがってるじゃないか」
「だからなんですの?」
「心優しいんだろう?」
「いいえ。ですからあなたにどうぞお座りになってとは言いませんの。さっさとお帰りくださいませ」
「俺が教えてやろう」

 ティファニーを無視してアーロンの隣に座るコンラッドに目を見開き、聞かせないようアーロンの手を引っ張って引き離そうとするもアーロンは自分の意思で留まった。
 きっとティファニーは百回お願いしても答えてくれない。秘密主義者なのだ。聞けないまま悶々とした日々を送るぐらいなら感じ悪い男に聞くと決めた。

「アーロン、こんな事でわたくしを怒らせるつもり?」
「で、でも知りたいんだ。君は教えてくれないじゃないか」
「わたくしがわたくしの事を教えようと教えまいと自由ですわ! それを他人から聞けるからと聞くことを選ぶのならわたくしはあなたを見損ないますわよ!」

 本気で怒るティファニーの言葉に冗談も脅しもない。ここで自分の気持ちを優先して居座り続ければティファニーはもう二度と口を利いてくれなくなる。
 10歳の時、一度だけティファニーを怒らせた事があり、半年間口を利いてもらえなかった事があった。話しかけても手を振っても無視で、その時のティファニーは本当にアーロンが見えていないように振舞った。あの辛かった思いをもう一度するのは耐えられないと立ち上がった。

「ワガママな女に振り回される男は大変だな」

 軽口を叩き合うのも、嫌味を言い合うのも嫌だった。
 コンラッドの事は出来る限り相手にしないと決めているのだ。簡単に人を脅すような男とこれ以上関りは持ちたくなかったから。
 喉元まで出かかった嫌味を飲み込んでその場を去った。

「……クソッ……」

 ボソッと呟いた言葉が二人に届く事はなく、水の入ったグラスを掴んでそのまま木に向かって投げつけた。

「ティファニーごめん! 怒ってる? 怒ってるよね? ごめんね? ごめんなさい。怒らないで」

 捨てられた子犬のような目で縋りつくアーロンを睨み付けながら立ち止まると大きく溜息を吐いた。

「あなたがもしプロポーズをサプライズで考えているのにわたくしがあなたが何か企んでいると怪しんであなたのサプライズを知っている友人に聞いても怒らずにいられますの?」
「それは……」
「わたくしにだってプライベートはあって、その中には当然プライバシーというものは存在しますの。なのにあなたは知りたいからという理由でそれを暴こうとした。いつからわたくしが嫌だと言っていることをするような下劣な人間に成り下がってしまいましたの?」
「そんなつもりはないよ。ただ……」
「言い訳は結構ですわ。ただ、でも、だって……あなたはいつもそんな言葉ばかり口にする。自分にだって言いたい事があるとか、理由があったとか言いますけれど、人のプライバシーを暴くのに正当な理由なんてありませんのよ!」

 強く責めるティファニーに今にも泣きだしそうな顔をするアーロン。いつもなら誰かに泣かされて、その度にティファニーがハンカチを貸してくれていたのに今はティファニーに泣かされている。差し出されるハンカチもなく、地面にこぼれていく。
 嫌われたかもしれないと思うと怖くて、失ってしまうかと思ったら涙が止まらなかった。女々しくて、弱虫で、泣き虫。そんな自分を一番嫌っていたのは自分なのに何も変わっていないと唇を噛みしめる。

「嫌いにならないで……」

 幼い子供のように縋りつく言葉をこぼすアーロンにティファニーは何も言わなかった。地面を蹴るヒール音だけが響き、それが遠くなっていく。
 それがまるでティファニーの心を表しているかのようでアーロンはその場で膝を抱えて泣いていた。

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