33 / 44
自分のためではなく
しおりを挟むアビゲイルが部屋を出ると丁度ティファニーが部屋に入る所だった。あからさますぎる落ち込んだ様子に眉を下げながら近付くと肩を抱いて一緒に中へ入っていく。
「どうしたの?」
「……やっぱりわたくしには悪役令嬢がお似合いですわ」
「なにかあった?」
悪役令嬢の任は終わっていないといえど王子をゲットした妹はもう悪役令嬢を終えてもいいはず。父親がうるさく言わないのもクリストファーから話をされたからだ。狂喜乱舞していた父親の醜さを直視出来なかったのはアビゲイルだけではない。
まだ十代の半ば。これから人生逆転していくのは何も難しい事ではないのだ。それなのにまた悪役令嬢を口にするティファニーの顔を覗き込めば生気が失われていた。
「クリストファー王子と話をしましたの。ヒロインになりたがっているマリエットに仕返しするには何もやり返さないというのが正しいのではないかと。それでわたくしはそうすると約束しましたのに三日坊主にもなれず、今日、言い返してしまいました……。それも淑女ではなく嫌味たっぷりな挑発めいた言い方で……」
淑女の生き方を知らないのだから振舞えないのは当然だとアビゲイルは苦笑する。見本にならなければならない姉二人は淑女とは程遠い性格をしていて見本にもなれなかった。何より、悪役令嬢にならなければならない妹に淑女とはこうあるべきだと言ったところで混乱するだけだと何も教えなかったのだ。
何でも吸収するこの十年に悪役令嬢になりきり、それが染みついたティファニーが今更淑女のように振舞おうとしても無理だとアビゲイルにもわかっている。だが、それを無理だと言ってしまえばティファニーは崩れてしまうだろう。
クリストファー・ブレアという王子をゲットし、悪役令嬢という役目をしている事を理解してもらえている。その上で自分が出る行動の提案までしてくれるのだから男どころか人間として誇れる相手だ。しかし、だからこそティファニーは日々、不安になっていた。
伯爵というけして低くはない家柄に生まれながらも公爵の娘と比べられ続けてきたティファニーは伯爵という爵位がネックになっているらしく、王族には王族が相応しいという思い込みが素直になる邪魔をしている。
覚悟と迷いが二重人格のように浮き沈みを繰り返していた。
「やり返さない事がそんなに大事?」
「だって……それ以外の方法を知りませんもの。同じことの繰り返しは意味がない。いつか本当に怒らせて窮地に立たされた時、わたくしのせいでもしこの家が……」
アビゲイルはティファニーの口を手で押さえた。そして黙って首を振る。
ゆっくり手を離して抱きしめるアビゲイルの腕の力は強く、どうしたのかとティファニーは驚きに目を瞬かせた。
「私がどれだけの公子と繋がってると思ってるの? マリエット一人敵に回したぐらいで崩れるような事は絶対にないわ。向こうが一歩踏み出した瞬間にこっちが潰してやるんだから。たかが公爵令嬢一人相手に出来ないわけないでしょ。ウインクル家が一番上なの?」
「いいえ……」
「美貌も顔の広さも私の方が上なの。だからあなたは何も心配しなくていい」
どうしてまだ十代の末っ子が家の事を気にして動かなければならないのか、アビゲイルは悔しくなった。家の事を一人で背負うには問題が大きすぎる。ただでさえ父親のせいで人生を狂わされた子に、家の将来まで背負わせる事は出来ない。
約束は破ってもいい。そんな事でクリストファーは怒らない。それどころか破ってしまったと落ち込むティファニーを愛しくさえ思うだろう。それがわかっていないのはティファニーだけで、アビゲイルは何度も背中を叩いた。
「アビーお姉様に負担をかけるわけにはいきませんわ」
「じゃあ私にも言わせて。ティファニー、あなたが全て背負う必要はないし、姉として妹にこれ以上の負担はかけられない」
「マリエットが鬱陶しいならそれをなくす方法があるけど」
「パティ、あなたが言うとなんだか恐ろしいわ」
いつの間に入ってきたのか、パトリシアがティファニーに提案を持ちかける。
ティファニーにとってパトリシアは良き姉だが、どこか影があって、アビゲイルはそれを【闇】と呼んでいる。読んでいる本も危ないものが多く、一般人とは違う感性を持っていた。
そんなパトリシアが言う〝なくす〟という言葉はきっとティファニーの想像からかけ離れたものなのだろうとアビゲイルは読んでいる。
「妹の十年を台無しにした女がまだのさばるつもりならそう出来なくしてしまえばいいだけ」
「……一応聞くけど、命を奪ったりはしないわよね?」
「もちろんよ」
「魂も?」
「呪術はもうしてない」
過去にした事があると告白するパトリシアの言葉は聞かなかった事にしてティファニーは緩く首を振る。
「ありがとうございます。でも、いいんです。これはわたくしの問題。やれるとこまでやってやりますわ。お二人のおかげでもうマリエットもクラリッサも怖くありませんもの」
「クラリッサ・マーシャルが関わってるの?」
急にパトリシアの声色が変わった。
「ええ。マリエットの親友ですわ」
「……そう」
「パティお姉様?」
「ティファニー、とにかく我慢はしなくていいからね? 王子との約束が守れなかったとかそんな事であなたが落ち込む必要はないのよ。あなたの人生なんだから堂々とやりたいようにやって生きなさい。今日はもうお風呂に入ってゆっくり休んで」
「え、ええ。そうします」
パトリシアの肩を抱いて足早に部屋を出ていったアビゲイルに首を傾げながらもティファニーは制服を脱いで風呂に向かう。
自分らしくとは一体なんなのか、悪役令嬢として生きなければならないとマリエットの言うことに従って生きてきたティファニーにとってそれを見つけ出すのはまだ難しく、もうやめようと思っても染みついた生き方はそう簡単に変えられない事を知った。
アビゲイルのように自由に生きたいという憧れはあっても踏み出す勇気がない。
自分に出来るのは嫌味を言われても気にしないぐらいで、人の目を引く容姿も才能もないのだと自覚があるだけに答えは出てこない。
「何故わたくしなの……?」
まだ信じられないクリストファーの婚約宣言。
何故あれだけ素敵な男性が自分なんかと婚約宣言をしてくれたのか、それもわからない。
人間は容姿だけじゃないとわかっている。それでも秀でたものなど何もなく、あるとすれば嫌味を言う事だけ。そんな女を一国の王子が好きになるなど悪趣味としか言いようがなかった。
考えれば考えるだけわからなくなることに溜息をつくも、抱きしめられた腕の強さ、胸の広さ、笑顔、声……どれも鮮明に覚えていて、急に恥ずかしくなって口元まで湯に浸かってギュッと目を閉じた。
翌日、ティファニーは学校に着くと皆からの視線に違和感を感じた。
「何ですの?」
明らかに好意的ではないその視線についキツイ口調になってしまうと慌てて去っていく生徒達。昨日の様子がまるで夢だったかのようにまた悪役令嬢の時と同じように一人になっていた。
「アバズレの姉を持つと大変だな」
見知らぬ男子生徒の言葉に進む足を止めて振り返るとニヤついた顔がこっちを見ていた。
「なんですって?」
「男を囲うアビゲイル。教師と淫行のパトリシア。どうやって王子に股掛けしたのか謎だったが、淫乱な姉が二人もいりゃ見本にはじゅうぶんだよな」
何故急に姉の話になるかはわからないが、何かあったのは事実。そうでなければ昨日まで寄って来ていた者達が急に離れるわけがない。だが今はその理由を問い詰める余裕はティファニーにはなかった。
「お? なんだ? 俺に擦り寄ろうってか? さすが男好きの姉妹はちがっ……!」
不愉快なニヤつきを浮かべ続ける男の頬をティファニーは手ではなく鞄で思いきり叩いた。大きな衝撃音に周りからは悲鳴が上がるもティファニーはそのまま何度も鞄を男に叩きつける。
「やめろ! やめろって!」
「今すぐに発言を訂正しなければ顔が潰れるだけでは済みませんわよ! 歯を全部折ったら次は玉を蹴り潰してやりますわ!」
地面に落ちた一本の白い歯。口から流れる血がティファニーがどれほどの力と勢いで最初の一撃を喰らわせたのかよくわかる。
「アビーお姉様もパティお姉様も素晴らしい方ですわ! 何も知らないクズが二人を馬鹿にしていいと思ってますの!? 人を見下す事でしか自分を満たせないクズの分際でお姉様を侮辱するなど絶対に許しませんわよ!」
「ティファニー! ティファニーやめるんだ!」
慌てて駆け付けたアーロンがティファニーの腕を掴んで引き寄せる際、バサバサと地面に落ちた紙にティファニーの目が見開かれる。
「ティファニー見ちゃだめだ!」
慌ててかき集めるアーロンだが、もう見てしまった。
新聞のように見出しがついており【ヘザリントン姉妹の淫らな本性】と書かれており、その下には男の膝の上に乗って大勢の男たちとシャンパングラスを掲げている写真や複数の男とキスをしているアビゲイルの写真と、見た事がある教師と抱き合って見つめ合うパトリシアの写真があった。
何故標的が自分ではなく姉なのか、怒りが収まらないティファニーが鞄を振り上げるもそれより先に男の拳がティファニーの頬に入った。
平手ではない拳にティファニーが大きくよろめき地面に倒れた。
「ティファニー大丈夫!? 女を殴るなんて最低だぞ!」
「女の分際で男を殴る方が最低だろうが!」
男は口から血を流しており、顔が赤くなっていた。何度も鞄で殴られ痛む腕をさすりながら怒り冷めやらぬ様子で肩を上下させながら睨み付けている。
「紳士にもなれない男が偉そうに言いやがりますわね……」
「ティファニー、医務室に行こう。血が出てるよ!」
父親でさえ拳で殴る事はしなかった。いつだって平手打ちだった。だから拳で殴られるという初めての経験に頬に痛みがない事にティファニーは内心感心していた。痛みを通り越して熱さだけを感じる状態は不思議なもので、涙が出てこない。
殴られた頬を触ると手のひらに血が付き、どうしたって隠し通せないだろう事になる顔にティファニーは笑いがこみ上げる。
「もう一発ぐらい殴らねぇと気が済まねぇんだよ!」
「大声で宣言してないでかかってきたら? それとも今から殴りますよ~と言わなければ行動出来ないのかしら? あなたもしかして家でもそうなの? ママ、ボク今からお風呂に入ってきます~とでも言ってますの?」
「お前も歯ぁ折ってやるよ!」
「いっそ全部入れ替えたらどうだ?」
ティファニーの挑発に乗った男は顔を真っ赤にして拳を放ったが、それがティファニーまで届くことはなく、重力に逆らうように男の身体が後ろに引っ張られるように下がって『ぷぎゃっ!』と声を漏らし、口と鼻から血を噴き出して地面に倒れた。
「……コンラッド・グレンフェル……」
男の顔を殴ったコンラッドが拳を左右に揺らしながら振り向くと薄い笑みを浮かべながらティファニーの前でしゃがみ、親指で血を拭うもティファニーはそれを拒むように顔を離して立ち上がる。
「お礼は言いませんわよ」
「助けてやったのにか?」
「うまくいけば彼を退学に追い込めたのを邪魔されていい迷惑ですわ」
「可愛げのない女だな」
「今更ですわね」
「医務室まで連れてってやる」
「結構ですわ! おろして!」
憎まれ口を叩いてもコンラッドの笑みが消えることはなく、ティファニーを抱えて医務室へと歩きだす。
降りようと肩を押しても足に力を入れても下ろさないコンラッドが何を考えているのかわからずティファニーは眉を寄せながら睨み付けていた。
もし、コンラッドが誰かに命じてあんな幼稚なものを書かせたのだとしたら絶対に許さないと疑っていた。だが———
「俺じゃないからな。あんな幼稚な事はしないさ。腐っても王子だ。君の姉を傷つける方法は選ばない。そこまで子供じゃない」
言いたい事がわかったのだろうコンラッドの言葉をティファニーは信じる事にした。
コンラッドは良くも悪くも嘘をつかない人間だと知っている。もしかかってくるのならティファニーにであって姉達を侮辱して怒らせるような事はしないはず。
「手当してやってくれ。殴られたんだ」
医務室に入ってベッドに下ろすと女医は女の顔が腫れているという事に憤慨しながら手当てを始めた。
「ティファニー!」
「今は手当てしてるから少し待ってろ」
「う、うん」
「それからそれは捨てろ。お前がそんな物を後生大事に持ってるからややこしい事になったんだろ」
「捨てようとゴミ箱に向かってたら大きな声が聞こえたんだよ……」
ティファニーが知ってしまったのは自分のせいだと責任を感じているアーロンを横目で見ながら溜息をつくコンラッドは椅子に座って足を組み、その上で頬杖をつく。
「幼馴染なんだろ? 急に現れた王子に奪われて悔しくないのか?」
「え? 何が?」
「だから、クリストファー・ブレアにティファニーを奪われて悔しくないのか?」
コンラッドはずっと疑問だった。誰の目から見てもアーロンはティファニーが好き。それなのにクリストファーと一緒にいるのを見ても悔しさ一つ滲ませないアーロンが理解出来ず、本心を聞き出そうと問いかけるもアーロンは至極不思議そうな顔で首を傾げた。
「奪われてないよ?」
「は? 奪われただろ。クリストファー・ブレアと婚約したんだぞ」
「うん。でも、ティファニーは僕のじゃないからね。奪われたとは思ってないんだ」
開いた口が塞がらないコンラッドは信じられないものを見る目でアーロンを見ていた。自分よりも遥かに高い身長と整った顔を持っているアーロンはその気になれば恋愛に免疫のないティファニーをオトすぐらい出来たかもしれないのに実行しようともしなかった。今のこの状況を受け入れつつあることが信じられず眉を寄せた。
「僕にとって一番大切なのは僕がティファニーを手に入れる事じゃなくて、ティファニーが幸せになってくれる事なんだ。クリストファー王子は良い人だし、ティファニーを大事にしてくれる。笑顔にしてくれるし、優しくしてくれるし、愛してくれる。泣かせたりしないんだ」
「よくそこまで言えるな。アイツのこと好きなんだろ?」
「うん。でも、僕はクリストファー王子よりティファニーを幸せに出来る自信があるとは言えないし、頼りないから。だから僕はクリストファー王子で良かったなって思ってるんだ」
男としてのプライドが微塵も見えないアーロンに呆れた顔を見せるコンラッドだが、ふと引っかかった事に頬杖をやめてアーロンを見た。
「俺じゃダメってことか?」
「泣かしたからね」
ハッキリ答えたアーロンに返す言葉もなく、コンラッドは顔を逸らして小さく舌打ちをした。
「僕、ティファニーがどれだけ辛い日々を過ごしてきたか知ってるから、せめてイイ人が現れた時は応援しようって決めてたんだ」
「アイツのために痩せたのにか?」
「それは僕が勝手にしただけ。痩せたから僕を見てなんて勝手なこと言えないでしょ?」
アーロンの答えにコンラッドは溜息しか出ず、別次元の人間だと首を振る。
コンラッドは手に入れたいと思ったら何が何でも手に入れてきた。アーロンはそういう考えにさえ至らない人間。どういう教育を受ければこういう人間になるのかコンラッドには想像もつかない。
「クリストファーはやめとけって言ってやれ」
「彼はイイ人だよ」
「どうだかな」
「何か知ってるの?」
「さあな」
意味深な表情を向けてくるコンラッドに不安を感じながら医務室から出ようとするコンラッドを追いかけるもコンラッドがドアを開ける前に誰かがドアを開けた。
「アシェル先生」
驚いたアーロンに苦笑を滲ませながら軽く会釈をする男。
「ヘザリントン君がここにいると聞いたから……」
「わたくしならここですわ」
「少し話がしたいんだけど、いいかな?」
控えめな声にティファニーは頷いた。
自分もあの写真について聞きたい事があるからと。
カーテンを開けたティファニーの顔は見るのも痛々しいが、それでもティファニーは俯かず、真っ直ぐアシェルを見つめ、話が出来る場所まで歩きだした。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】財務大臣が『経済の話だけ』と毎日訪ねてきます。婚約破棄後、前世の経営知識で辺境を改革したら、こんな溺愛が始まりました
チャビューヘ
恋愛
三度目の婚約破棄で、ようやく自由を手に入れた。
王太子から「冷酷で心がない」と糾弾され、大広間で婚約を破棄されたエリナ。しかし彼女は泣かない。なぜなら、これは三度目のループだから。前世は過労死した41歳の経営コンサル。一周目は泣き崩れ、二周目は慌てふためいた。でも三周目の今回は違う。「ありがとうございます、殿下。これで自由になれます」──優雅に微笑み、誰も予想しない行動に出る。
エリナが選んだのは、誰も欲しがらない辺境の荒れ地。人口わずか4500人、干ばつで荒廃した最悪の土地を、金貨100枚で買い取った。貴族たちは嘲笑う。「追放された令嬢が、荒れ地で野垂れ死にするだけだ」と。
だが、彼らは知らない。エリナが前世で培った、経営コンサルタントとしての圧倒的な知識を。三圃式農業、ブランド戦略、人材採用術、物流システム──現代日本の経営ノウハウを、中世ファンタジー世界で全力展開。わずか半年で領地は緑に変わり、住民たちは希望を取り戻す。一年後には人口は倍増、財政は奇跡の黒字化。「辺境の奇跡」として王国中で噂になり始めた。
そして現れたのが、王国一の冷徹さで知られる財務大臣、カイル・ヴェルナー。氷のような視線、容赦ない数字の追及。貴族たちが震え上がる彼が、なぜか月に一度の「定期視察」を提案してくる。そして月一が週一になり、やがて──「経済政策の話がしたいだけです」という言い訳とともに、毎日のように訪ねてくるようになった。
夜遅くまで経済理論を語り合い、気づけば星空の下で二人きり。「あなたは、何者なんだ」と問う彼の瞳には、もはや氷の冷たさはない。部下たちは囁く。「閣下、またフェルゼン領ですか」。本人は「重要案件だ」と言い張るが、その頬は微かに赤い。
一方、エリナを捨てた元婚約者の王太子リオンは、彼女の成功を知って後悔に苛まれる。「俺は…取り返しのつかないことを」。かつてエリナを馬鹿にした貴族たちも掌を返し、継母は「戻ってきて」と懇願する。だがエリナは冷静に微笑むだけ。「もう、過去のことです」。ざまあみろ、ではなく──もっと前を向いている。
知的で戦略的な領地経営。冷徹な財務大臣の不器用な溺愛。そして、自分を捨てた者たちへの圧倒的な「ざまぁ」。三周目だからこそ完璧に描ける、逆転と成功の物語。
経済政策で国を変え、本物の愛を見つける──これは、消去法で選ばれただけの婚約者が、自らの知恵と努力で勝ち取った、最高の人生逆転ストーリー。
悪役令嬢のビフォーアフター
すけさん
恋愛
婚約者に断罪され修道院に行く途中に山賊に襲われた悪役令嬢だが、何故か死ぬことはなく、気がつくと断罪から3年前の自分に逆行していた。
腹黒ヒロインと戦う逆行の転生悪役令嬢カナ!
とりあえずダイエットしなきゃ!
そんな中、
あれ?婚約者も何か昔と態度が違う気がするんだけど・・・
そんな私に新たに出会いが!!
婚約者さん何気に嫉妬してない?
旦那様、離婚しましょう ~私は冒険者になるのでご心配なくっ~
榎夜
恋愛
私と旦那様は白い結婚だ。体の関係どころか手を繋ぐ事もしたことがない。
ある日突然、旦那の子供を身籠ったという女性に離婚を要求された。
別に構いませんが......じゃあ、冒険者にでもなろうかしら?
ー全50話ー
[完]本好き元地味令嬢〜婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました〜
桐生桜月姫
恋愛
シャーロット侯爵令嬢は地味で大人しいが、勉強・魔法がパーフェクトでいつも1番、それが婚約破棄されるまでの彼女の周りからの評価だった。
だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎
本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎
〜これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である〜
夕方6時に毎日予約更新です。
1話あたり超短いです。
毎日ちょこちょこ読みたい人向けです。
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷 むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
22時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
※他サイト様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる