42 / 103
誰がための
しおりを挟む
「忘れ物はないですか?」
「ふふっ、ラビ皇子が早朝から何度も確認してくださったおかげで忘れ物はありません」
「し、心配で、つい」
「ありがたいです」
早朝だけでなく昨夜も眠る前にリスト片手に荷物のチェックをしていたラビの心配性は時としてとてもありがたいものに変わる。
アーデルは失くしてしまってもそれはそれで仕方ないと思うほうなのだが、ラビは一つ失くすと大慌てする。外ポケットに入れていた懐中時計を無意識に胸ポケットにしまい、それを忘れて懐中時計がないと真っ青な顔で暗い夜道をランプ片手に探し回った日もあった。それはアーデルからもらった物だけでなく、昔から使っている物だからと鉛筆一つにしても家中を探し回る。「あれ?」「おかしい」「どこにやったのか」と一人ぶつぶつ唱えながら探す姿を見ているのがアーデルは好きだった。座っていてくれと言われるため一緒に探す事はできず、見つかるまでその姿を眺めているだけなのだが、その姿を思い出してまた笑う。
「郵便も中に入れておきますね」
「あ、僕がしますからアーデルは先に馬車に乗っていてください」
「私の仕事を奪わないでください」
「それは本来は僕の仕事なんですよ?」
「私が先に言ったので私の仕事です」
小走りで外へと向かったアーデルに苦笑するもすぐに笑顔へと変わる。今日出発すれば当日にはハイデンに着く。ハイデンは世界でも近代化が目覚ましい国だと言われている。ヒュドールもそれなりに発展はしているが、世界一と言われるハイデンと比べれば発展などないも同然レベルかもしれないとラビは想像していた。
もっと情報があればいいのだが、ルスほど離れている国の情報がそれほど詳細に入ってくるはずもなく、新聞もとっていないのでは尚更だ。それを申し訳ないと謝ったラビにアーデルは「着いてからのお楽しみでいいじゃないですか。前情報で知りすぎるよりきっとたくさん楽しめますよ」と言ってくれた。楽しませたい。絶対に最高の思い出にするんだと気合を入れているラビは上機嫌に荷物を抱えて馬車へと向かった。
だが、外に出てすぐ足を止めた。
「アーデル? どうしました?」
何かのチラシを左手に数枚持ったアーデルの右手は封筒を持っている。ラビの心臓がドクンと大きく跳ねた。嫌な予感がする。アーデルが見ている差出人は誰か。その封筒に施されている封蝋に入ってある家紋は誰のものか。確認する事すら躊躇われる。
ラビは迷っていた。このまま知らぬふりをして荷物を馬車に乗せ、奪うようにアーデルから手紙を取ってそのまま家のゴミ箱へと叩きつけて鍵を閉め、アーデルの手を引いて馬車に乗って出発すべきかと。だけど、そうしたところで差出人の名をアーデルが既に見てしまっている。きっとアーデルは黙っていない。一言ぐらいは言うだろう。どこまで自分の言葉を聞いてくれるだろうか。
「……アーデル、行きましょう。早く出発しないと──」
「ラビ皇子」
「アーデル、手紙を戻してください。時間がありません」
急ごうとするラビにアーデルは気付いている。この手紙が誰からなのかを。逃げようとしているのだと。せっかくこれから旅行に行くのだ。今すぐ馬車に乗ればハイデンに着いた日は自分の誕生日。張り切ってくれているラビからの大仰なおもてなしを受けられる。アーデルもずっと楽しみにしていた。昨日など、想像するとおかしくてなかなか眠れなかったほどだ。
この手紙は開封せずに郵便受けに戻して馬車に乗るのが正解だと自分でもわかっている。だけど、アーデルにはできなかった。
「見たほうがいいと思います」
「どうして……」
「……何か……大変な事が起こっているのでは、ないでしょうか……」
その言葉にラビは思わず封筒に手を伸ばした。差出人はシャンディではなくウェルザー家。こうした出し方をするのは使用人だ。ラビの中で嫌な予感が加速する。差出人の字が震えている。動揺しながら書いたのだろう。
『死んでやるから!』
シャンディの言葉を思い出したラビの顔色が青ざめていく。大袈裟なほど手が震え、その手からは今にも封筒が離れてしまいそうなほどだった。
「開けてもよろしいですか?」
「お、お願い、します……」
封筒を取って中を開けると一枚の便箋が入っていた。それを取り出すもアーデルはすぐに中身を確認せず、胸に当てた状態で問いかけた。
「私が確認しましょうか? それともご自分で確認されますか?」
「確認してください……」
こくんと頷いたアーデルが便箋を開くと眉を寄せた。差出人だけではなく綴られた字全てがガタガタだった。まるで弱った状態か、動揺しながら書いたような字。それに目を通すと怪訝な顔が驚きへと変わる。青ざめていくアーデルの表情を見てラビは絶望に近い感情に支配されていくのを感じた。
「そんな……」
小刻みに震える手で口を押さえるアーデルがショックを受けたような顔で呟く。
これが嬉しい報告である可能性は潰え、最悪の報告である可能性が現実味を帯びた。
驚きながらも手紙に目を通すアーデルは何度も小さく首を振る。今にも「嘘だ」と漏らしそうな表情を見つめながらラビは唇を小さく開いて浅い呼吸を繰り返す。
「……シャンディさんが……自殺したと……」
ラビが膝から崩れ落ちる。慌てて支えるアーデルが落とした手紙が開いたまま地面に落ち、ラビの視界に入った。
「死んで……ない……?」
「一命は取り留めたそうです。ただ、まだ意識不明だと……」
脱力するほどの安堵に襲われるも呼吸は浅いまま、表情も苦しいラビの背中をアーデルが摩る。
「なんでこんな……!」
悲しげというよりは悔しげに聞こえるラビの声にアーデルは問いかける事にした。
「ラビ皇子、シャンディさんと何があったのですか?」
「それは……」
「教えてください」
戸惑っていた。わかる。きっと話したくないほど嫌な事だったのだろう。だが、アーデルはずっと不思議に思っていた。ラビは頑なにシャンディの事を話したがらず、かといってシャンディからも一通も手紙が送られてきたりする事はなかった。喧嘩したのであれば以前のように謝罪を要求する手紙を送ってくるはずだが、アクションは一つもなかった。それがひどく不気味で。何より、彼が誕生日には絶対に旅行に行くと頑なだった事が最も怪訝とした事だった。
彼は強引な男ではない。人の顔色を伺い、自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先する人間だからアーデルの気持ちを無視する事は絶対にしないのだが、今回の旅行だけは何があろうと絶対に行くと強い意思を見せた。前々から考えてくれていた事だからだろうと思っていたのだが、この手紙で悟った。シャンディとの間に何か大きな揉め事があったのだと。
自分は関係ないかもしれない。だけど、この現状を無視して旅行に行く事はできないとアーデルはラビの頬に手を添えて目を見つめた。
「ぼ、僕は……」
彷徨う視線が宙を泳ぐ。でもその瞳が次第に濡れ始め、涙へと変わり、頬を伝う。
「どうしてここまで……!」
拳を握り、唇を噛む悔しげな表情の中に滲む絶望。まだ結婚して一年も経っていないのに何度この絶望めいた表情を見たのだろう。
アーデルは十六年の人生の中で絶望を味わった事はまだ一度もない。それなのに彼は一年の間で何度も経験する。
シャンディの自殺はきっとラビへの当てつけ。でなければ彼がここまで悔しげな顔をするはずがない。
一ヶ月を目処にと考えていたラビが家に帰ろうとしたのを止め、そこで問題が起きた。離れていこうとするラビを引き留めるためにやったのだとしたらシャンディは異常だ。命をかけて誰かを引き止めようとするなど正常ではない。そんな事をしたところで人の心を繋ぎ止めることなどできるはずがないのに。
死ぬつもりだったのか、それとも未遂で終えるつもりだったのかはアーデルにはわからない。だが、シャンディ・ウェスカーのラビへの執着が本物である事はわかった。
自分の人生は自分だけの物。誰かと一緒になったとしても相手の人生を生きているわけではない。それなのにシャンディはラビの人生を自分の物にしようとしている。
「とりあえず中に入りましょう」
行かなきゃ、とは言わなかった。まるで夜になると現れるお化けに怯える子供のように震えながらアーデルに支えられて中へと入っていった。
「ふふっ、ラビ皇子が早朝から何度も確認してくださったおかげで忘れ物はありません」
「し、心配で、つい」
「ありがたいです」
早朝だけでなく昨夜も眠る前にリスト片手に荷物のチェックをしていたラビの心配性は時としてとてもありがたいものに変わる。
アーデルは失くしてしまってもそれはそれで仕方ないと思うほうなのだが、ラビは一つ失くすと大慌てする。外ポケットに入れていた懐中時計を無意識に胸ポケットにしまい、それを忘れて懐中時計がないと真っ青な顔で暗い夜道をランプ片手に探し回った日もあった。それはアーデルからもらった物だけでなく、昔から使っている物だからと鉛筆一つにしても家中を探し回る。「あれ?」「おかしい」「どこにやったのか」と一人ぶつぶつ唱えながら探す姿を見ているのがアーデルは好きだった。座っていてくれと言われるため一緒に探す事はできず、見つかるまでその姿を眺めているだけなのだが、その姿を思い出してまた笑う。
「郵便も中に入れておきますね」
「あ、僕がしますからアーデルは先に馬車に乗っていてください」
「私の仕事を奪わないでください」
「それは本来は僕の仕事なんですよ?」
「私が先に言ったので私の仕事です」
小走りで外へと向かったアーデルに苦笑するもすぐに笑顔へと変わる。今日出発すれば当日にはハイデンに着く。ハイデンは世界でも近代化が目覚ましい国だと言われている。ヒュドールもそれなりに発展はしているが、世界一と言われるハイデンと比べれば発展などないも同然レベルかもしれないとラビは想像していた。
もっと情報があればいいのだが、ルスほど離れている国の情報がそれほど詳細に入ってくるはずもなく、新聞もとっていないのでは尚更だ。それを申し訳ないと謝ったラビにアーデルは「着いてからのお楽しみでいいじゃないですか。前情報で知りすぎるよりきっとたくさん楽しめますよ」と言ってくれた。楽しませたい。絶対に最高の思い出にするんだと気合を入れているラビは上機嫌に荷物を抱えて馬車へと向かった。
だが、外に出てすぐ足を止めた。
「アーデル? どうしました?」
何かのチラシを左手に数枚持ったアーデルの右手は封筒を持っている。ラビの心臓がドクンと大きく跳ねた。嫌な予感がする。アーデルが見ている差出人は誰か。その封筒に施されている封蝋に入ってある家紋は誰のものか。確認する事すら躊躇われる。
ラビは迷っていた。このまま知らぬふりをして荷物を馬車に乗せ、奪うようにアーデルから手紙を取ってそのまま家のゴミ箱へと叩きつけて鍵を閉め、アーデルの手を引いて馬車に乗って出発すべきかと。だけど、そうしたところで差出人の名をアーデルが既に見てしまっている。きっとアーデルは黙っていない。一言ぐらいは言うだろう。どこまで自分の言葉を聞いてくれるだろうか。
「……アーデル、行きましょう。早く出発しないと──」
「ラビ皇子」
「アーデル、手紙を戻してください。時間がありません」
急ごうとするラビにアーデルは気付いている。この手紙が誰からなのかを。逃げようとしているのだと。せっかくこれから旅行に行くのだ。今すぐ馬車に乗ればハイデンに着いた日は自分の誕生日。張り切ってくれているラビからの大仰なおもてなしを受けられる。アーデルもずっと楽しみにしていた。昨日など、想像するとおかしくてなかなか眠れなかったほどだ。
この手紙は開封せずに郵便受けに戻して馬車に乗るのが正解だと自分でもわかっている。だけど、アーデルにはできなかった。
「見たほうがいいと思います」
「どうして……」
「……何か……大変な事が起こっているのでは、ないでしょうか……」
その言葉にラビは思わず封筒に手を伸ばした。差出人はシャンディではなくウェルザー家。こうした出し方をするのは使用人だ。ラビの中で嫌な予感が加速する。差出人の字が震えている。動揺しながら書いたのだろう。
『死んでやるから!』
シャンディの言葉を思い出したラビの顔色が青ざめていく。大袈裟なほど手が震え、その手からは今にも封筒が離れてしまいそうなほどだった。
「開けてもよろしいですか?」
「お、お願い、します……」
封筒を取って中を開けると一枚の便箋が入っていた。それを取り出すもアーデルはすぐに中身を確認せず、胸に当てた状態で問いかけた。
「私が確認しましょうか? それともご自分で確認されますか?」
「確認してください……」
こくんと頷いたアーデルが便箋を開くと眉を寄せた。差出人だけではなく綴られた字全てがガタガタだった。まるで弱った状態か、動揺しながら書いたような字。それに目を通すと怪訝な顔が驚きへと変わる。青ざめていくアーデルの表情を見てラビは絶望に近い感情に支配されていくのを感じた。
「そんな……」
小刻みに震える手で口を押さえるアーデルがショックを受けたような顔で呟く。
これが嬉しい報告である可能性は潰え、最悪の報告である可能性が現実味を帯びた。
驚きながらも手紙に目を通すアーデルは何度も小さく首を振る。今にも「嘘だ」と漏らしそうな表情を見つめながらラビは唇を小さく開いて浅い呼吸を繰り返す。
「……シャンディさんが……自殺したと……」
ラビが膝から崩れ落ちる。慌てて支えるアーデルが落とした手紙が開いたまま地面に落ち、ラビの視界に入った。
「死んで……ない……?」
「一命は取り留めたそうです。ただ、まだ意識不明だと……」
脱力するほどの安堵に襲われるも呼吸は浅いまま、表情も苦しいラビの背中をアーデルが摩る。
「なんでこんな……!」
悲しげというよりは悔しげに聞こえるラビの声にアーデルは問いかける事にした。
「ラビ皇子、シャンディさんと何があったのですか?」
「それは……」
「教えてください」
戸惑っていた。わかる。きっと話したくないほど嫌な事だったのだろう。だが、アーデルはずっと不思議に思っていた。ラビは頑なにシャンディの事を話したがらず、かといってシャンディからも一通も手紙が送られてきたりする事はなかった。喧嘩したのであれば以前のように謝罪を要求する手紙を送ってくるはずだが、アクションは一つもなかった。それがひどく不気味で。何より、彼が誕生日には絶対に旅行に行くと頑なだった事が最も怪訝とした事だった。
彼は強引な男ではない。人の顔色を伺い、自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先する人間だからアーデルの気持ちを無視する事は絶対にしないのだが、今回の旅行だけは何があろうと絶対に行くと強い意思を見せた。前々から考えてくれていた事だからだろうと思っていたのだが、この手紙で悟った。シャンディとの間に何か大きな揉め事があったのだと。
自分は関係ないかもしれない。だけど、この現状を無視して旅行に行く事はできないとアーデルはラビの頬に手を添えて目を見つめた。
「ぼ、僕は……」
彷徨う視線が宙を泳ぐ。でもその瞳が次第に濡れ始め、涙へと変わり、頬を伝う。
「どうしてここまで……!」
拳を握り、唇を噛む悔しげな表情の中に滲む絶望。まだ結婚して一年も経っていないのに何度この絶望めいた表情を見たのだろう。
アーデルは十六年の人生の中で絶望を味わった事はまだ一度もない。それなのに彼は一年の間で何度も経験する。
シャンディの自殺はきっとラビへの当てつけ。でなければ彼がここまで悔しげな顔をするはずがない。
一ヶ月を目処にと考えていたラビが家に帰ろうとしたのを止め、そこで問題が起きた。離れていこうとするラビを引き留めるためにやったのだとしたらシャンディは異常だ。命をかけて誰かを引き止めようとするなど正常ではない。そんな事をしたところで人の心を繋ぎ止めることなどできるはずがないのに。
死ぬつもりだったのか、それとも未遂で終えるつもりだったのかはアーデルにはわからない。だが、シャンディ・ウェスカーのラビへの執着が本物である事はわかった。
自分の人生は自分だけの物。誰かと一緒になったとしても相手の人生を生きているわけではない。それなのにシャンディはラビの人生を自分の物にしようとしている。
「とりあえず中に入りましょう」
行かなきゃ、とは言わなかった。まるで夜になると現れるお化けに怯える子供のように震えながらアーデルに支えられて中へと入っていった。
5
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?
Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。
簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。
一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。
ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。
そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。
オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。
オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。
「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」
「はい?」
ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。
*--*--*
覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
★全31話7時19時更新で、全話予約投稿済みです。
★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓
このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。
第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」
第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」
第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」
どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ
もしよかったら宜しくお願いしますね!
私が行方不明の皇女です~生死を彷徨って帰国したら信じていた初恋の従者は婚約していました~
marumi
恋愛
「あら アルヴェイン公爵がドゥーカス令嬢をエスコートされていますわ」
「ご婚約されたと噂を聞きましたが、まさか本当だとは!」
私は五年前までこの国の皇女エリシアだった。
暗殺事件に巻き込まれ、幼なじみで初恋の相手だった従者――アルヴェイン公子と共に命からがら隣国、エルダールへ亡命した。
彼の「必ず迎えに来る」その言葉を信じて、隣国の地で彼を待ち続けた……。
それなのに……。
やっとの思いで帰国した帝国の華やかなパーティー会場で、一際目立っているのは、彼と、社交界の華と言われる令嬢だった――。
※校正にAIを使用していますが、自身で考案したオリジナル小説です。
※イメージが伝わればと思い、表紙画像をAI生成してみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる