顔も知らない婚約者 海を越えて夫婦になる

永江寧々

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許せない存在

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「兄さん」

 妻を連れた兄クリフォードが嫌な笑みを浮かべながら寄ってきた。
 会釈をする兄嫁にユズリハも同じように返すとそれを横目で見ていたクリフォードがククッと喉奥を鳴らして笑う。

「これはこれは、お会いするのは二度目ですな、和女殿」
「兄さんやめろ」

 ユズリハへの悪意にハロルドがユズリハを背中に隠すもクリフォードの口は止まらない。

「祖父に建ててもらった家は快適ですかな?」
「ああ、快適じゃ。ジジ様には世話になっておる」
「おや、こちらの言葉を話せるとは」

 初日に会った日は何も話さず、父親に帰ると言ったユズリハしか知らないため外国語を流暢に話すユズリハに驚くもすぐに嫌味な笑みに変わる。

「名家であるヘインズ家に和人の血が入ることになるとは驚きました」
「そうか。驚かせてすまぬ」
「いくら別館で暮らすと言えど、和女がヘインズの名を名乗ることになるのは今でも些か……嫌悪がありましてねぇ」
「兄さん、やめろ。それ以上は許さないぞ」

 弟が兄に怒るのは珍しくない。いつも鬱陶しそうにこちらを見る弟のことは好かないだけにその婚約者が和女であったことがおかしくてたまらない。
 姿を見かけたのは偶然だったが、声をかけない選択もあったのにクリフォードはそうしなかった。こうして意気揚々とからかいに興じている。怒った弟など怖くもないと言わんばかりに。

「お前の日頃の行いが和女との縁談を結んだのかねぇ、ハロル──ッ!?」
「キャアッ!!」

 ハロルドの拳が兄の頬にめり込み、兄嫁が悲鳴を上げるもそのまま倒れた兄に馬乗りになって拳を振り下ろす。

「アンタに何がわかる!! コイツのことを何も知らないくせに和人ってだけで差別するな!! コイツはな、アンタよりもずっと立派な人間だ!! アンタが馬鹿にしていい人間じゃないんだよ!!」
「やめよ! わらわは気にしておらぬ!! 兄を殴るでない!」

 ハロルドの服を掴んで引っ張るもハロルドはそれをひったくるように腕を大きく動かしてユズリハの手を離させ、もう一度振り下ろす。
 顔を両腕で守る兄の腕に何度も拳を振り下ろす弟に兄も抵抗できず「やめろ!」と声を上げるばかり。

「コイツが気にしてないって言う度に僕は辛くなる!! 気にしてないわけないんだよ!! 我慢してるだけなんだ!! 自分のほうが偉いと、上だと思い上がってるアンタみたいな人間に言葉を返せばどんなデマを広められるかわからないからな!! 和人の印象を悪くしないように全部受け止めてるんだよ!! そんな優しい奴にアンタみたいなクズが嫌悪なんて言葉を口にするな!!」
「ハロルド!!」
「ッ!」
 
 感情のままに拳を振り下ろし続けるハロルドに背後からしがみつくユズリハの口から初めて出たハロルドの名。
 それに動きが止まり、振り返ると涙を滲ませたユズリハと目が合った。

「どうか、どうか、やめてくりゃれ……。わらわのために手を傷めてくれるな……」

 頼むと繰り返すユズリハの頬に涙が溢れるのを見て立ち上がってユズリハを抱きしめた。

「ごめん……」

 頭を抱えて背中を撫でるハロルドの腕の中でユズリハが小さく震える。二人の様子を見ながら立ち上がったクリフォードが大きく鼻を鳴らした。

「真面目しか取り柄のないからな、お前は。つまんねー男だよ。そりゃ和女とお似合いだわな」
「黙れ……」
「ハロルド、ならぬ。怒りに囚われてはならぬぞ」
「ユズリハ、先に帰ってろ。僕は兄さんを許せそうにない……」

 怒りで我を見失うことは人生において損失も同然と考えているユズリハはハロルドの状態を危険と判断して一緒に帰ろうと引っ張るも動かない。

「ハッ。許せないってどうするつもりだ? さっきみたいな駄々っ子パンチでもするつもりか? 俺に二度も同じことができると思ってんのか? 和女のために兄貴に歯向かうってのかよ! お前の言葉は全部負け惜しみだろうが!! ジジイに逆らえず和女と結婚する自分を恥じたくなくて言ってること──ッ!?」

 パンッと鳴り響いた乾いた音に叩かれたクリフォードまでが目を見開いた。
 頬を押さえながら顔を向けた先には手を振り下ろしたであろう妻がいる。

「エル、ザ……?」

 妻が夫に手を上げるなどあってはならないことで、実際、エルザは婚約が決まってから今日この瞬間まで一度だってクリフォードに手を挙げたことはおろか逆らったことさえないのだが、今日は違った。
 まさか妻に叩かれるなどと想像もしていなかったクリフォードにとってエルザに頬を打たれたことは雷に打たれたも同然の衝撃。

「いい加減にしてください!」

 追撃で飛んでくるエルザの怒声。
 穏やかで微笑みがよく似合う清楚な女性。誰からもそんな印象を持たれるエルザが怒る姿にただただ目を瞬かせているクリフォードにはエルザが何をそんなに怒っているのかがわかっていない。
 ゆっくりと歩みを進めて向かうはユズリハの前。
 エルザがクリフォードを殴ったことで固まったハロルドから離れているユズリハの前で頭を下げた。

「エルザ!?」
「気を悪くさせてごめんなさい」
「何やってるんだ! すぐにやめろ!」
「あなたは黙っててください」

 クリフォードに叱られたからといってエルザは止めるつもりはなく、静かに言い返してはユズリハの手をそっと握る。
 誰かに手を握られることなどないユズリハにとってハロルドの兄嫁に握られた手をどうしていいかわからない状態。戸惑い露わにハロルドを見るとハロルドもエルザに多少の警戒を持ったまま見守ることにした。

「ずっとあなたに会いたいと思ってたの」
「ッ!?」
「義姉さん!?」

 エルザが和の国の言葉を話すことに驚かなかった者はいない。この場にいた全員が驚きに目を見開き、耳を疑った。

「驚かせてごめんなさい。私、幼い頃からずっと和の国に興味があって独学で勉強していたの。でも和の国に旅行に行くなんて許されないから、一生憧れで終わるんだって思ってたけど……こんなに可愛い義妹ができてすごく嬉しい!」
「わ、わらわが……可愛い?」
「ええ、とっても! あなたはとっても可愛いわ。和の国の人形そのものね」

 妻が何を言っているのか理解できないが、ユズリハと会話をしていることはわかる。自分が理解できない言語で会話が成立しているということは和の国の言葉で話しているということ。
 クリフォードはエルザが和の国の言葉を話せることなど知らなかった。だが、思い返してみれば自分が弟が和女を婚約者にもらったことを嘲笑っても和の国をバカにしても賛同はしなかった。というより返事をしなかった。いつだって手元のステッチに視線を落としたままで、クリフォードが問いかけてようやく「ごめんなさい。ステッチに夢中になってました」と言う。
 それは聞こえていなかったのではなく聞こえてないフリをしていただけなのだ。

「エルザ!! お前、俺を騙してたな!?」

 怒声を響かせる夫に妻はしれっと答えた。

「嘘はついていません。私は何も言ってないのですから」
「お前……いつから夫にそんな生意気な口を利くようになったんだ!!」
「お前こそ、いつからこの家でそんな横柄な態度を取れるようになったんだ?」

 後ろから聞こえた静かな声にクリフォードの息が止まる。心臓を鷲掴みにされているような感覚に手足の先まで冷えていくのがわかった。
 暑くもないのに汗が滲み、それが流れるまでは一瞬だった。
 振り向くのが怖い。目を合わせるのが怖い。このまま失神できないだろうかと考えるも意識は保たれている。

「クリフォード、こっちを向け」
「お、お祖父様……これは、その……」
「言い訳は俺の目を見て言え」

 時間をかけて振り向いても目を見ることはできない。目を見ればきっと氷のように冷たい視線に耐えられないだろうから。
 ハロルドは少しずつではあるが、ウォルターという男への意識改革をしようとしている。クリフォードにはその意識の欠片もない。
 ウォルター・ヘインズは暴君で独裁者。幼い頃から今のこの瞬間もそのイメージは変わらない。
 だから顔を上げて目を見ることができなかった。

「いつものお調子者はどうした?」
「お、俺だっていつもお調子者なわけじゃないさ。今日はそういう気分じゃないってだけで──」
「弟を馬鹿にし、義妹を嘲り、妻に怒声を浴びせていればお調子者の気分などでいられるわけがないからな」

 ウォルター・ヘインズが地獄耳であることは今に始まったことじゃない。噂は全てウォルターの耳に入ると貴族たちは知っている。だから誰もウォルターの悪口は言おうとしない。
 どこから聞いていたんだと焦るクリフォードがヘラッとしたいつもの笑顔を見せて無意識に手を擦り合わせる。

「そ、それは言葉の綾ってやつで……」
「嫌悪、が言葉の綾か。言葉一つまともに選べず言葉の綾とするお前が手の施しようがないほど出来損ないだったとは驚きだ」
「言い過ぎだぞ! 俺は出来損ないなんかじゃない! 俺は優秀な男だ!」
「俺をジジイと呼んだ口でよくも自分を優秀などと言えたものだな。お前がハロルドより優っているのは社交性ぐらいだろう。それもハロルドが社会に出ればあっという間に抜かれるだろうが」

 その言葉は二十二年間生きてきた中で最もショックの大きい言葉だった。
 自分は何をしても大抵のことはこなせている自信があった。それはサロンで話の中心になることで証明していたし、多方面から相談を受けることも多かったのが証拠だ。
 人付き合いを欠かさず、成績もそこそこ優秀な結果を残し、評判になるほど美しい妻を得た。
 ハロルドは違う。勉強ばかりしているせいで成績こそトップだが、サロンには行かない、婚約者は和女。
 そんな弟が自分よりも圧倒的に優っていると言われるのは納得がいかないと顔を上げて睨むもすぐに逸らした。

「文句があるなら言え。今この場で、俺に向かって、はっきりと、文句を言え」

 なぜ自分が恥をかかされなければならないんだと拳を震わせるクリフォードが次に睨んだのは妻だが、何も言えない。
 ここで暮らしている以上、怒声は全て使用人に筒抜けで、それはすぐさまウォルターに伝えられる。
 跡取りである以上、この家から出て、外で家を構えることはしない。
 ウォルターが支配するこの家はクリフォードにとって要塞も同然。
 その中で気を楽に過ごすためには婚約者が和女だった弟を笑い者にすることだったのに、弟は笑い者にされることではなく婚約者を馬鹿にされることに怒った。
 気に入らない。これでは自分の楽しみがなくなってしまう。
 そして更に気に入らないのは和女に笑顔を見せて手を握った妻の存在。妻でありながら夫の味方をしないなど言語道断だと、許されるなら今すぐにでも頬に平手打ちをしたいところだが、ウォルターの前でそんなことが許されるはずもなく拳を震わせるだけ。

「……アンタはいつもそうだ! ハロルドばっか可愛がりやがって!」
「可愛がられる努力をしてから言え」

 可愛がられた記憶のないハロルドにとって二人の会話は理解できない。

「努力もせずに弟を羨み、そこに付け足すのは『兄弟なのに』か?」
「羨んでない! アンタが差別してただけだろ! 俺とこいつは兄弟だぞ!」
「兄弟だからなんだ? そこに努力の差があれば評価に差があるのも当然だろう。兄弟だから平等に? 笑わせるな」

 親はいつも平等にと言った。でもウォルターはそうじゃなかった。実力主義者である彼に気に入られるためには努力が必要で、それは家族だろうと同じ。
 機嫌を損ねれば追い出される。嫌われれば伯爵の称号を国に返上する。資産は全て寄付する。その可能性があるだけに誰も歯向かおうとしないのだ。
 クリフォードとてそれは同じ。いつもヘラついていたのは機嫌を損ねないようにするため。ウォルターの手足となって動いていたつもりなのに、ウォルターが評価していたのは自分ではなく弟だった。
 今こうして怒りに任せて訴えてもウォルターの意見は変わらない。いつもどおりのウォルター・ヘインズ。

「アンタに俺のガキは抱かせねぇ!」
「かまわん。それなら俺の遺産は全てハロルドの子供に譲ろう」
「はっ!?」

 莫大な資産を所有する祖父の遺産が自分たちには一銭も入ってこない未来など想像したことがなかった。
 祖父の遺産さえあれば自分はそれほど必死に伯爵としての業務に徹さずとも生きていけると思っていたクリフォードにとって最悪の未来となってしまう。
 だが、ここで慌てて頭を下げたくはない。ハロルドがいて、自分が馬鹿にしたユズリハがいて、妻がいる。彼らの前でみっともなく縋り付くことだけはしたくなかった。
 だから背中を向けて部屋へと向かう。

「くっだらね!」

 吐き捨てるように言って誤魔化したクリフォードを誰も追いかけようとはしなかった。

「義姉さん、行かなくていいの?」
「子供なんだもの。放っておけばいいわ。そんなことより本当にごめんなさいね」

 夫が怒っているのを『そんなこと』と言ったエルザに「こんな人だっただろうか」とイメージが崩れていくのを感じながら二人を見る。
 ユズリハはまだエルザの存在に戸惑っていた。

「わ、わらわは気にしておらぬので……」

 握られた手を見つめたまま呟くユズリハの顔を覗き込むようにしゃがんで微笑むエルザは美しい。それは同性であるユズリハから見ても同じ感想を持った。

「そなたは誠……美しい人じゃな」

 偏見を持たない人を美しいと言うのも偏見だろうかと思いながらもどこに行っても奇異の目を向けられたユズリハにとってこうして優しくされることはあまりにも久しいもの。
 心の美しさが外見に出ているのだと思ったユズリハの呟きにエルザがふふっと笑う。

「人を美しいって言えるあなたもとっても美しいわ」

 いつまでも手を握り続けるエルザの手は柔らかくて優しい。
 母親を亡くし、姉も早くに結婚していなくなってしまったユズリハにとって、この手はとても気持ちのいいものだった。

「今度、お家に行ってもいいかしら? たくさんお話ししたいわ」
「あ、ああ、歓迎する」
「じゃあ今度お邪魔させてもらうわね」
「エルザ!!」
「赤ん坊が泣いてるから行かなくっちゃ。じゃあ、またね」

 手を振って軽やかに去っていくエルザの姿が見えなくなるまでユズリハはその背中を見ていた。
 美しい人。心から誰かにそう思ったのはいつだろう。母親が微笑んだとき、姉の結婚式の日──それ以来かもしれない。

「大丈夫か?」
「ん? ああ、平気じゃ。彼女のおかげで心が晴れた」
「僕のおかげじゃなくて?」
「そなたは意外に暴力的なのじゃな」
「自分でも驚いてる。あんなにカッとなったのは初めてだからな」

 振り下ろし続けた拳が痛いと見つめる手をユズリハが取って軽く撫でた。

「わらわのために怒ってくれたのはありがたいが、もう二度とせんでくれ。わらわはそなたの手が傷つくことを望んでおらぬ。そなたの優しい心が傷つくことも望んではおらぬ。時には我慢も必要ぞ」
「……それは時と場合による」
「やれやれ、頑固な男じゃ」
「お前に言われたくないな」

 そのまま手を握ったハロルドは振り返って祖父に一礼し、ユズリハもそれに合わせて一礼してから家へと戻っていく。
 ウォルターが心配していたことはもうない。ハロルドは自分の前だから手を繋いだのではなく、自分の意思でそうした。
 体格的に勝てないとわかっている兄を殴り飛ばしたのがその証拠とも言える。

「感謝すべきは俺のほうだな」

 独断で決めた孫の結婚が孫の人生を変えることになるのはわかっていた。
 ハロルドがユズリハを気に入れば良いほうへと変わり、受け入れなければ悪いほうにしか転ばない。
 親友の娘の人生を預かった以上は幸せになるほうへと転ばなければならない。だからクリフォードではなくハロルドを選んだ。
 逆らえないからではない。ハロルド・ヘインズという男が真面目だからこそ相手の本質を見るだろうと思っていたのだ。
 偏見があれど、その偏見を覆して接することがハロルドになら可能だと。
 一か八かの賭けではあったが、二人が軽口を叩きながら仲良く帰っていく姿を見てウォルターはまた笑顔を浮かべた。

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