ポンコツ天使が王女の代わりに結婚したら溺愛されてしまいました

永江寧々

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嬉しい誤算

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「王子!」
「やあウィル」

 通信室で通信機に手を置いたウィルは自分が持つ魔力をそこに注いでヴィンセントに連絡を取った。映し出された映像の中で手を上げる美しい男にいつもなら笑顔で挨拶をするが今日はその挨拶も省いた。

「失礼を承知で申し上げます」
「うん」
「なんてものを送ってきたんですか!」

 いきなり怒鳴り声を上げたウィルが何故怒っているのかがわからないが、送ったという言葉に花と手紙、そして写真しか思い当たらないためにポンッと手を叩いて笑顔を見せた。

「あの写真どうだった? 少し大胆かと思ったんだけどデコルテがキレイに見えるしウエストも絞られてるから裾の広がりが美しくていいかなって。彼女に似合うと思ったんだ。彼女の反応は? 気に入ってくれたかい?」

 リガルドに集めさせたドレスの写真の中で一番気に入った物を送ったと反応を気にするヴィンセントにウィルは画面いっぱいに見えるよう写真を持ち上げ近付けた。

「本気でこのドレスが似合うと?」
「え……な、何でそれが⁉ それはリガルドが持ってきた写真で僕が選んだわけじゃない! そんなの選ぶはずがない! そんなハレンチなドレス、彼女に似合うわけないじゃないか!」

 太ももがほとんど見え、谷間全開の品性の欠片もないドレスの写真は記憶にあるが自分の送りたかった写真ではないと必死に弁明するヴィンセントにウィルの表情は冷たい。

「ウィル、信じてほしい。僕はそれを送りたかったんじゃないんだ」

 わかっている。疑ってはいない。だが、実際この写真は実際に手紙と一緒に送られてきたもので手違いだったという言葉を簡単には受け入れられない。

「見てしまわれたんですよ!」

 何より最悪なのはフローリアがこの下品なドレスを見てしまったこと。ドレスの写真だけならまだいい。どこぞの娼婦が男を誘うような笑みを浮かべてドレスを着ているのだからたちが悪い。

「……最悪だ……」

 ガタッと立ち上がったヴィンセントがまるでゾンビのように一歩が重いように歩き出してフレームアウトした。

「王子? ヴィンセント王子?」
「軽蔑された……」
「王子! 戻ってきてください!」
「最悪だ……」

 映像には書類が山積みになった机と椅子、そしていつの間に描かせたのかフローリアの肖像画が映っているだけでヴィンセントの姿は見えず声しか聞こえない。
どこか絶望したような声に大きく呼びかけるもブツッと通信が切れてしまった。

「長くはもたないか……」

 魔法が使えるだけの魔力を持っていないため長時間の通信は不可能。魔力がなくなった事で痺れを感じる手を振っていると通信が入った。

「リガルドさん?」
「王子の様子がおかしかったんだが何かあったか?」
「実は———」

 かくかくしかじかと説明すればリガルドは吹きだして笑うのを堪えて顔を横に背けて肩を揺らしていた。

「リガルドさんの仕業ですか?」
「いや、あれは完全に王子のミスだ。浮かれて手元見てなかったからな」

 王子がしたのであれば慰める事は不可能だと首を振るウィルにようやく顔を向けたリガルドは口元がニヤつくのを堪えていた。

「ああなったら三日は教会にこもるぞ」
「え……」
「仕事はストップするだろうな」
「え、ちょっと……」
「ま、仕方ない。飛び降りないだけマシだ」
「そんな……」
「手間取らせて悪かったな。じゃあ」
「ちょっと⁉ リガルドさん⁉」

 一方的に通信を切られ慌てるがもう一度繋ぐ魔力は残っていない。

「クソッ」

 やってしまったと後になって後悔したウィルはリハビリを続けているだろうフローリアのもとへと駆け出した。

「フローリア様!」
「キャッ! あわわわわわ! ウィルどうしたの⁉ 用事が出来たんじゃ……」

 勢いよくドアを開けると医師達とお茶を飲んで過ごしている光景に絶句した。
 まだティータイムの時間には早く、リハビリは終わっていないはず。それなのにテーブルの上にはしっかりティーセットが置いてあるのはフローリアが用意させたから。

「いつもならお仕置きですが今は一刻を争う緊急事態ですのでお咎めなしです」
「良かったぁ」
「良くありません。お説教はしますからね、馬車の中で」
「馬車の中?」

 何故馬車なのかと首を傾げるフローリアにウィルは二度目の事情説明をした。

「そんな事で?」
「私のせいです」
「じゃあお仕置きね」
「え?」
「ふふっ、冗談。じゃあフロース王国に行きましょうか」

 さすがに王子が三日も教会にこもるのは部下が困ると立ち上がったフローリアにウィルは慌てて車椅子を持ってきた。
 医師達に今日はここまでと伝えて馬車を用意するよう窓から外に声をかけると少しだけ早歩きして外へ向かう。

「言わなくて良かったのに」
「すみません。あのような写真をフローリア様が目にされた事でカッとなってしまい……」
「もう、お説教だからね」
「はい……」

 頬を膨らませて怒ったように見せれば馬車の中でのウィルからのお説教を免れたフローリアは上手くいったと舌を出して笑い、フロース王国までの道のりを落ち込んだウィルを見て楽しんだ。








 フロース王国に到着するとリガルドが出迎えてくれた。

「ようこそお越しくださいました」
「ヴィンセント様はどうなさってますか?」
「それが……」

 馬車から降りて車椅子に座り直したフローリアは苦笑して頬を掻くリガルドと一緒に教会へ向かった。

「三時間以上あのままです」

 そーっと教会の扉を開けると床に両膝をついて手を組みながら祈り続けるヴィンセントの姿があった。

「神秘的なお姿ですね」
「まあ、なんとものんきなご感想ですね」

 このまま教会にこもられては困るリガルドはすぐにでも止めてほしかったが、祈る美しい姿に感想を口にするフローリアはなんとものんきに思えた。

「神よ、お許しください」

 そーっと近付けば段々と聞こえてくる懺悔の言葉。チラリと見える表情は苦しみや辛さを表しており、ただ写真を送り間違えただけでそれを罪だと感じ懺悔する人間は初めて見た。

 車椅子を止めるとストッパーをかけてゆっくりと立ち上がった。一歩、二歩と近付いていく姿を進歩を知らないリガルドは心配そうに見つめるが転ぶ事なくヴィンセントの背中まで辿り着き

「あなたを許します」

 背中を抱きしめると身体が大袈裟なほど跳ね上がり勢いよく振り向いたのがわかった。

「フロー……リア……?」
「こんにちは、ヴィンセント様」
「どうして……ここに?」

 何故ここにいるのか理解出来ていないヴィンセントに微笑めばゆっくりと立ち上がった。慌てて支えるように手を貸すと車椅子が少し離れた場所にある事に気付いた。

「ここまで自分で?」
「ええ。自慢できるほど歩いてはいませんが、前よりずっと歩けるようになったんですよ」
「すごいじゃないか!」
「結婚式の日取りを決めるまできっともうすぐです」

 フローリアが歩けるようになるまで結婚式はしないとレイラが決めた。フローリアが歩かなければ結婚式はないと脅された日々はもう過去の話。
 ちゃんと歩けるようになれば結婚式の日取りも決められると笑うフローリアにヴィンセントも嬉しそうに笑った。
 今にも飛び降りそうな顔で歩いていたのが嘘のように明るくなったことにリガルドは安堵の息を漏らした。

「でもどうしてここに?」
「ヴィンセント様がここに三日間こもると聞いて馬車を飛ばしてきたんです」
「リガルドッ」
「仕事してもらわないと困ります」

 肩を竦めて言い放つリガルドに眉を寄せるがフローリアの手が頬に触れるだけでそれも一瞬で消えてしまう。

「三日も王子が教会にこもるなんてダメです。お祈りに来た民はどうすればいいのですか?」
「うっ……ごめん。あんな写真を君に送るなんて……」
「素敵なドレスでしたよ?」
「ダメだよ! あんなのは下品だ。君のような人が着るドレスじゃないんだ」
「ではどういう人ならよろしいのですか?」

 フローリアの言葉にヴィンセントは黙り込んだ。差別を意識したわけではないが差別的な発言になってしまったことに気付いて眉を寄せる。
 王子ともあろう者が妻への発言であろうと問題があった。

「ごめん。失言だった」

 謝罪に困った顔をするフローリアはヴィンセントの頬に当てた手を動かして撫でた。

「正直に言ってくださるだけで良かったのに」
「でも……」
「許しを請う相手は神様ですか? 写真を送った相手ではなく?」
「あ……フローリア、僕の罪をどうか許してほしい」

 膝をついてフローリアの両手を握り、真剣な顔で許しを請うヴィンセントに頷きを見せれば安堵の表情が見えた。

「頑張ってお仕事してくださいね」
「え? もう帰るの?」
「邪魔になってしまいますから」
「邪魔になんてならないよっ。だから傍にいてほしい」

 ヴィンセントのお願いにフローリアはウィルを見た。今から出なければ帰りが遅くなることはフローリアにでもわかるが、子犬のような目をしたヴィンセントを振り払って帰る決断が出来なかった。

「王子、王女も暇ではありません。ご自身のリハビリを中断して来てくださったのです」
「……そうだね」

 あからさまに落ち込むヴィンセントを今度は前から抱きしめると強く抱きしめ返される。何故人々は抱きしめ合うのか、一つの疑問が今解けた気がした。

「食事も頑張っていますので期待していてくださいね」
「明日にでも式を挙げて君を妻にしたいのに神は僕にまだ試練を与えるんだ」
「乗り越えられない試練は与えません」
「早く君と全てを共有したい。朝から晩まで君と一緒に過ごして、起きる時も寝る時も一緒で。待ち遠しいよ」

 ヴィンセントの言葉に「私も」と返す事は出来ず、大きく肩を跳ねさせて一瞬固まった。今はまだ「私も」が返ってくるとは思っていないためヴィンセントは気にしなかったが、ウィルはその反応を見逃さなかった。

「待ってて! 見せたかった写真を取ってくるか……やっぱりリガルド取ってきて」
「絶対言うと思った」

 ボソッと呟いてから取りに走ったリガルドを見送ればヴィンセントはフローリアを抱き上げて車椅子に座らせた。

「僕はあと何回夢の中で君と結婚式を挙げるだろう」
「何回でしょうね」
「花瓶はいっぱいになりそうかい?」
「ええ、もうすぐいっぱいになりそうです。急がなきゃですね」

 花瓶がいっぱいになったら結婚すると約束したのだから実現させなければならない。毎日届く保護魔法のかかった花一輪。それが集まってもうすぐ入らなくなりそうで、それを眺めるのがフローリアの楽しみの一つになっている。

「ここで……私達は夫婦になるのですね」
「そうだよ。ここで僕が君を待って、君は向こうから歩いてくるんだ。その姿はどんなに美しいことだろう。想像するだけで心臓が飛び出しそうだ」

 真っ赤な絨毯の端から端まで歩く日はそう遠くない所まで来ている。
 他国の王子は夫となり、ただの王女はこの国の妻となる。不思議な感覚だった。人の恋愛を祝う立場だった自分がここで祝福を受けて手を取り合って生きていく。

まだ愛を確信できない相手と———

「寂しいよ」
「またすぐに会えます。お仕事してくださいね」
「もっと言ってください」

 息をきらせて戻ってきたリガルドから写真を受け取るとちゃんと確認してからフローリアに渡した。

「キレイなドレス」

 写真に映っているドレスはフローリアの理想としていたドレスそのものだった。腰から一気に広がるAラインのドレスはレイラが反対するだろうが写真を見せようと思った。

「このドレス、私に似合うでしょうか?」
「君に似合わないドレスなんてあるのかい?」

 ふふっと嬉しそうに笑って写真をしまったフローリアは窓から手を伸ばし、ヴィンセントはその手を握って甲にキスをした。

「いつも君を想ってる」
「私も……毎日ヴィンセント様の事を考えます」

 少しはにかんだ表情でヴィンセントを見つめると両手が顔に伸びてきて頭を包むように触れ、額にキスをされる。

「本当は唇にしたいけどまだ我慢するよ」

 本当は食らいつくようにキスをしたかった。だがフローリアが結婚式で神様の前で初めてのキスをしたいと願ったからそれまで我慢すると決めている。
 想像もしていなかった、期待さえしていなかった時に限ってフローリアは嬉しい言葉をくれる。その度に自分を抑えるのに必死で、でも完全に抑える事は出来ないから額にキスをした。

「背が高いですね」
「今ほど感謝した事はないよ」

 背が高いと便利だとかカッコイイだとか思ったことはなかったが、今はこの背があるから馬車の窓にだって届くんだと初めて自分の背を良いものだと思った。

「気をつけて帰るんだよ」
「はい。お仕事してくださいね」
「頑張るよ」
「手を離さないと帰れませんよ」
「帰したくないんだ……あっ」

 欲しい物を離さないヴィンセントの手をリガルドが無理矢理離させると馬車を叩いて出発するよう御者に合図した。

「フローリア! 愛してるよ!」

 追いかけようとするのを腕を掴む握力だけで止めてその場で見送らせるとヴィンセントはしゃがみ込んだ。

「もっと一緒にいたかった」
「くだらない引きこもりのために三時間かけて来てくれたんですよ。これ以上引き留めてどうするつもりですか」
「一緒に夕飯を取って今日は泊まりでも良かったんじゃないかなーって……」
「結婚前の外泊が認められると?」
「だよね……」

 レイラが許したとしてもヘレナは許さないだろうとヘレナの心境を知っているだけにリガルドは首を振る。
 結婚してからの唯一の心配点としては母親がフローリアに何か不穏な態度を取るのではないかということ。

「いざという時は考えてるから」
「その日が来ない事を願ってますよ」
「僕もだよ」

 立ち上がって大きく息を吐き出したヴィンセントが何を考え言った事なのかリガルドには大体想像がついており、それを止める事も否定もせず、そんな日が来ないといいと願うだけだった。
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