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内部崩壊
しおりを挟む「やってくれるわね、あの女」
「レイラ、お前の感情だけで事を荒立てるんじゃない」
「先に荒立てたのはあっちよ! あの子を送ってきたその日のうちに離婚だって新聞に載ったのよ!」
「だとしてもお前が応戦する必要はない。あの子が傷付くだけだ」
「浮気をするような恥知らずを娘にした覚えはないわ!」
ヘレナから送られてきた離婚の書類を見てレイラの怒りが収まらない。書類に書かれている字はヴィンセントの字ではなくヘレナの字で、離婚したがっているのではなく離婚させたがっているのだと明確に伝わってくる。
それがまたレイラは気に入らなかった。
「あの子は苦しんでる。彼を傷つけ苦しめた事を悔やんでいるんだ」
「そんなの人間として当たり前の事でしょ!」
「お前まであの子を責めてどうする」
「浮気した子を庇うつもり!?」
「あの子は罪の重さを自覚している。責めるならヴィンセント王子であって他者ではないだろう」
今朝一番にフローリアの様子を見に行ったが、立ち尽くし外の景色を眺めていた。一体いつからそうしていたのか、手は寒さで真っ赤になり、身体は冷えきっていた。
ウィルに命じて持って行かせた毛布も食事も手付かずのまま一夜を明かしたのだと気付き、毛布をかけ、食事をするよう促したが返事をするだけでその気はないように思えた。
泣き続けたのだろう目元は真っ赤に腫れあがっているのに話している間も涙は止まらなかった。
どういった経緯なのかはわからないが、違うと訴えないのを見れば事実で間違いないと確信はしていた。
それでもヴィンセントから何の手紙も連絡もない以上はまだ娘を責めるつもりも問いただすつもりもないデズモンドにとってレイラの怒りは正しいとは言えないものだった。
「花を育てるしか能のないちっぽけな国に嫁がせたのが間違いだったわ!」
「レイラ」
「軍事力もないくせに! ミサイル落とせば簡単に消える国にしか嫁げなかった分際で偉そうに!」
離婚書類と共に送られてきた手紙には殴り書きで綴られた怒りに任せた目を伏せたくなるような暴言の数々が便箋で五枚入っていた。
ビリビリと何度も何度も破って部屋中にばらまいたレイラの目は怒りに染まり、火でも見えるようだった。
「馬鹿な事は考えるな」
「あなたは腹が立たないの!?」
「本人達の問題だ。二人で話し合うべきだろう。引き離して何の意味があるというんだ」
「どんな顔して会わせろというのよ! 目覚めるべきじゃなかったのかもしれな……ッ!?」
パンッと乾いた音が部屋に響いた。
何が起こったのかわからないレイラは頬を押さえながら目を見開き、ゆっくり顔を上げると怒った顔のデズモンドと目が合った。
「怒りに任せた言葉だろうとそれは許さん」
怒気を含む声にレイラは少し冷静になったのか顔を俯かせて大人しくなった。
「まだ書類にサインはするな。これは彼の意思ではないのだから」
また怒りが最熱した時に誤ってサインをするかもしれないとレイラから書類を取り上げて胸ポケットにしまった。
「あの子はどうしてる?」
「あそこでちゃんと眠れるようにオーランドがベッドを運び入れてる」
「そう……」
「お前も頭を冷やして、落ち着いたら様子を見に行ってあげなさい」
レイラはまだフローリアに会える心境ではなかった。本来なら自分が一番に抱きしめて事情を聞いて、親として叱ったり悟らせたり慰めたりしなければならないのに、帰った娘にした事はビンタと罵声を浴びせる事だった。
あんなに愛おしかった娘に本気で手を上げ、恥知らずと罵倒した瞬間の自分がいかに愚かだったか今になって後悔している。だが、まだ会いには行けない。顔を見れば同じ事を繰り返すとわかっているから。
フロース王国では新たな展開に騒ぎは更に熱を増していた。
「フローリア王女がそんな……」
「信じられない……」
「あんまりだわ……」
「ヴィンセント様を裏切るだなんて!」
「悪魔だったわけね」
デアが持っていた映像が国民に公開されたのだ。
フローリアが泣きながらフードの男に抱きついて愛を囁くあの瞬間を全国民が目にする事となり、国民は絶望と怒りに震えていた。
「あんなのを公開するなんて酷いじゃないですか!」
「酷い? 酷いっていうのは愛する夫を裏切って他の男に愛を囁く女のことを言うのよ」
「国民は皆、真実を知りたがっています。ちゃんと説明しないと国民は王族を信用しなくなります」
「家族でもないくせにあなたは黙ってて」
「彼女は功労者よ。この子のおかげであの女の本性がわかったんだから。あなたこそ口を慎みなさい」
ヘレナの中で今、最も優先順位が高いのは孫を産んでくれたエミリアではなくフローリアを追い出すキッカケを出してくれたデア。
当たり前の顔でヘレナの近くに座っているデアを睨み付けるもデアは引かない。ここに自分がいるのは当然だと言いたげに笑みを浮かべる様はエミリアの怒りに火をつける。
「フローリア様が不倫をされていたのは事実ですけど」
「事実じゃない。フローリアから何も聞いてないじゃない」
「では愛してると言ったのはどう説明されるおつもりですか?」
「あなたが捏造したんでしょ。あの子がヴィンセント以外に愛してるなんて言うわけないじゃない」
「捏造だなんて酷いです……」
ぐすんと泣き始めたデアが嘘泣きである事はわかっているのにヘレナとアーサーの視線にこれ以上責める事が出来なかった。責めたところでフローリアが自分だと認めた事実は変えられない。
デアがあれを捏造したという証拠もないため、エミリアの言葉はフローリアが可愛いための庇う行為でしかなかった。
「デア、あなたはあれを見て何を思ったのか聞かせてくれる?」
二人は繋がっている。何か話し合ってこの場を設けることを決めたに決まっているとエミリアは不愉快そうに視線を逸らす。
「私……フローリア様はアストルム王国から送られたスパイではないかと思ったんです」
「は?」
突拍子もない発言にエミリアが声を漏らすも誰も同じ反応はしていなかった。
隣に座るアーサーは何かを考え込むように一点を見つめており、反論もしない。
「アーサー、何か言ってよ。あの子はスパイだなんて……デアはどうかしてる」
肩に手を置いて揺らすエミリアにアーサーは顔を上げる。
「俺は……今回はデアの意見に賛成だ」
「アーサー!?」
耳を疑う言葉にエミリアは思わず立ち上がる。
「あれからずっと考えてた。外に出ないフローリアに何故ウィルさえ知らない男の名前が出てくるのか。何故その名をウルマリアが知っていたのか。親し気な話し方もそうだ。クローディア王女と入れ替わるように目覚めたという話も、突如進められた結婚の話も……ベル家が送り込んだスパイと考えれば納得がいく」
考えだすと溢れたままで何一つ解決しなかった疑問がここに来てスパイという言葉に謎にかけられた紐が解け始め、全て辻褄が合うと納得出来た。
フローリアとウルマリアはグルで、スパイ活動が終わるまでレオという男とは会えないはずだった。だが男は危険を冒して会いに来た。そこをデアに目撃され、今回の結果に至ったのだと。
「バカバカしい! 話し相手をつけたらって提案は私がしたの! その時あの子は必要ないって断った! スパイなら仲間を引き込もうと自ら提案するでしょ! ヴィンセントはあの子の言う事なら何でも聞く! あの子だってそれぐらいわかってる! でもあの子はそうしなかった! どうしてかわかる? ヴィンセントといるだけで幸せだったからよ! あんなどんくさくて優しい子にスパイなんか出来るわけないでしょ!」
爆発したように声を上げたエミリアは二人の異常さな考えに何度もテーブルを叩いて訴えた。
ヴィンセントの次に長い時間を過ごしたエミリアはこの場にいる誰よりもフローリアという少女を知っている。頭が弱くてのんびりしすぎな子がスパイであるはずがないと断言する。
信じたいというよりも疑うほうがおかしいと思うもアーサーは表情を変えない。
「戦争なんて野蛮な事を平気でする国だもの。スパイを送り込むぐらい平気でするわよ。あんな股の緩い女と結婚させるぐらいなら最初からデアを嫁に迎えてればよかったわ」
「デアじゃヴィンセントを笑顔にする事さえ無理だったでしょうけどね」
「デアの努力次第よ」
「ハッ! そもそもデアじゃ結婚も出来なかったと思いますけど!」
思いきり鼻で笑ったエミリアに今度はヘレナがテーブルを叩いて立ち上がった。
「何なのその態度は! 誰に向かって言ってるかわかってるの!?」
「ええもちろん!」
「エミリアやめろ」
いつだってアーサーは母親ではなく妻を止める。エミリアは自分の立場の弱さに情けなくなり涙が出そうになった。
だが今ここで泣いてはヘレナとデアを優位に立たせるだけだとグッと堪えた。
「スパイかどうかはあくまでも俺達の推測にすぎない。今はそれよりもヴィンセントが心配だ。アイツはフローリアに依存してた。少し姿が見えないだけで家中を走り回って探すほどにな。今回の事を受けとめるのもそうだが、彼女がいなくなった事で弱ってしまうんじゃないかと心配してる」
アーサーの言葉に皆が黙った。
誰が見てもヴィンセントはフローリアに依存していた。言葉の通り一秒も離れたくないとフローリアを傍に置き続けていた。
今回、フローリアを追い出したのはヴィンセントではなくヘレナ。ヴィンセントはあんな映像を見た後でもフローリアを守ろうとしていたのだ。それを無理矢理引き離した形となった事でヴィンセントは弱ってしまうような気がして仕方なかった。
フローリアがスパイかどうかを特定するよりも今は弟を弱らせない事の方が重要だとアーサーは言う。
「愛する妻が他の男に抱きついて愛を囁いていた事は想像を絶するショックを受けただろう。だが問題はその映像で受けたショックよりフローリアが傍にいないという事だ」
地下に投獄されたままであればヴィンセントは仕事を抱えて自分もその中に入り、そこで仕事をして一緒に過ごす事を選んだだろう。そんな事が容易に想像出来てしまうほどヴィンセントの依存は異常なものだった。
だが、今は国中を駆け回ってもフローリアは見つからない。
顔合わせに向かった日、帰ってきたヴィンセントは見た事もない笑顔を見せて「ついに天使に会ったんだ」と言った日の事をアーサーは今も鮮明に思い出せる。
結婚はしないと頑なに拒んでいた男が自ら『結婚する』と口にしたあの日からヴィンセントは変わり始めた。
それがまた以前のように仮面をつけた状態に戻ってしまったら……いや、最悪の場合、仮面さえつけなくなってしまうかもしれない。
「一度フローリアに話を聞いてみるべきかもしれないな」
「そうよ! そうしましょ! あの子にちゃんと話してもらうの!」
嬉しそうに笑って声を弾ませるエミリアにヘレナはまたテーブルを思いきり叩いた。
「作り話をするに決まってるじゃない! あの子はそれを信じて許してしまうわ! あの女はあの子の優しさを利用するつもりなのよ!」
ヘレナは顔合わせをした日、最初こそ『ヴィンセントの妻に相応しい』と思っていた。溜息がこぼれるほど美しい少女を神に愛された息子の妻に迎えられるのは神からの祝福があるからだと。だが、レイラとの会話を聞かれ反論してきた瞬間、フローリアを気に入らないと思った。
これから義母になる相手に真っ向から意見するような生意気な女を嫁として迎えるのはエミリアでうんざりしていたためフローリアまでそうなるのなら断ると考えたが、ヴィンセントが初めて見せる本当の笑顔にそれは出来なかった。
そしてこうなった今、もう一度フローリアを迎えるつもりのないヘレナにとってアーサーの言葉は受け入れ難いもので、エミリアの表情も気に入らなかった。
「ヴィンセントが許すならいいじゃないですか。何が問題なんですか?」
「スパイだとわかっている女をもう一度家に入れろと言うの!?」
「だからフローリアはスパイではありません!」
「あの子はスパイよ!」
睨み合って怒鳴り合う二人の勢いは止まらずヒートアップする中、部屋中に響き渡る強い音に二人の動きが止まる。
「いい加減にしろよ二人とも。今は彼女がスパイかどうかよりヴィンセントを心配したらどうだ?」
「でもあの子に話を聞いても嘘をつく可能性は高いわ」
「ヴィンセントは夫として真実を知る権利がある。俺も同席するから心配ない」
初めて見るアーサーの鋭い目つきと冷たい声にヘレナでさえ何も言い返せなくなった。
「ヴィンセントの面倒はデアに任せるわ」
「役に立つといいですね」
「エミリアいい加減にしろ」
黙ったエミリアは冷めた目でアーサーを見てからそのまま部屋を出ていった。
「デア、ヴィンセントに余計な事だけは言ってくれるな」
「何も言うつもりはありません。傷つけたくありませんから」
頷いたアーサーは出ていったエミリアを追いかけ部屋を出ていく。
「エミリア待て」
自分の部屋に入ろうとするエミリアの腕を掴んで引き留めるも強く振り払われ、睨み付けるエミリアの瞳には涙が溜まっていた。
「あなたは私より母親の意見を優先するのね」
「お前は感情的になりすぎだ」
「フローリアから話も聞かずに一方的に追い出してスパイと決めつけるなんてどうかしてる!」
「お前の気持ちはわかる。だが……」
「だが映像と音声があるしフローリアが自分だって認めた。だから俺もフローリアはスパイだと思うって?」
「エミリア」
「何がヴィンセントが弱らないか心配よ! ヴィンセントが弱るような事を言ってるのはあなたじゃない!」
「俺は心配してないと思うか!?」
「じゃあヴィンセントに言いなさいよ! フローリアはスパイだと思うって言ってみなさいよ!」
叫んだエミリアがパンッと大きな音を聞いたのは自分の顔が強制的に横を向いた時だった。
「お前は何もわかってないんだ」
肩を上下させながら静かな声を放つアーサーにエミリアは返事をしなかった。
「エミリア」
そのまま部屋に入ろうとするエミリアの肩に手を置くと今度は静かに手を払われる。
「エミリ……」
顔を上げたエミリアの表情は泣き顔でも怒り顔でもなく、初めて見る冷めたもので、軽蔑するような目をアーサーに向けていた。
「フローリアをスパイだと思うなら思えばいいわ。私はあの子達を連れて実家に帰る」
「何言ってるんだ……」
目を見開いて驚くアーサーを無視して中に入るエミリア。
「なんかもう、どうでもいい。フローリアを追い出してほくそ笑むあの二人の事も、ヴィンセントの愛は信じてフローリアの愛は疑うあなたの事も、あなたの妻でいる事も……全部どうでもよくなった」
心がスッと冷めるのを感じたエミリアはまるで感情が失われたように静かに話しながら鞄に荷物を詰めていく。
「この子達はクロフォード家の跡継ぎだぞ!」
「産んだのは私」
聞く耳を持たないエミリアを止めようと思うが、今までエミリアがこんな行動に出た事がないためアーサーは引き留め方がわからなかった。
「エミリア、聞いてくれ」
「もういい」
「フローリアに話を聞かなければ真相はわからないんだ」
肩を掴んで自分の方を向かせるアーサーの胸を突き飛ばすように押したエミリアは傍にあったクッションを投げつける。
「あなたは何もわかってない! 話をするのはあなたでもデアでもあの人でもない! ヴィンセントよ! 真実を知らなきゃいけないのもあなた達じゃなくヴィンセント! ヴィンセントが弱っていくのはフローリアのせいじゃない。無理矢理引き離したあなた達のせいよ!」
まるで警察のように真実を解き明かそうとするアーサーに失望していた。
ヴィンセントがフローリアに依存しているとわかっていながら送還という手段を取ったヘレナの行動を止めなかった事も失望した理由の一つだったが我慢できた。だが今回のスパイ容疑を否定しない事でエミリアの失望は大きくなり、今は嫌悪さえ感じている。
「でもどうせあなた達は全てフローリアのせいにするんでしょうね。ヴィンセントを裏切った女は実はアストルム王国から送り込まれたスパイで、フローリアの愛も偽りで、弄ぶだけ弄んで捨てたとか言って。こんな花しかない国にスパイを送る意味なんかないっていうのにバカバカしい。自分の国を過大評価しすぎなのよ」
エミリアが吐き捨てるように言った言葉はアーサーの耳を疑うもので、エミリアは今まで一度だってフロース王国を貶した事はなかった。
自分の国は緑ばかりで色がないから色に溢れたフロース王国が好きだと言ってくれていた。だが今、エミリアの口からハッキリ聞こえた『花しかない』という言葉は侮辱そのもので、アーサーを傷つけるにはじゅうぶんだった。
「さよなら、アーサー」
ベビーカーを押して出ていくエミリアがドアを閉めてもアーサーは動けなかった。
崩壊したのはヴィンセントとフローリアの関係のはず。
何故自分達がこうなるのか……。
頭が追い付かないアーサーは誰もいなくなった部屋で暫く立ち尽くしていた。
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