神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ

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エンドレス侯爵夫人

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王城へ行った日の翌週、約束通りエンドレス侯爵夫人が我が家へ来てくださった。
侯爵夫人は主だって教えることは語学だけど、実はご主人に付いて他国へ行くことも多かったらしく、主要5カ国のマナーも習得済とのことで、良ければそちらも教えましょうか?と申し出てくれたの!!

そ、そんな!いいんですか!?ってなったけど、せっかくの申し出だし有り難くご教授願うことにしました。

初めてお会いした夫人は、お年は50代とのことでまだまだお若いけれどとっても美しくて品のある方だと思った。
無理ない良い姿勢から仕草、話し方まで、素晴らしくて感動したのだけど、何より凄いと思ったのはどれもキビキビとしていなくて、柔らかい印象を抱くということ。
一般的には、所作でもマナーでも完璧な方はどことなくトゲが感じられる方が多い気がする。
でも、夫人のほうからは相手を思いやる雰囲気とかって言ったら分かりやすいかな?もう”優しい”が滲み出てる感じなの。
もうね、最初見た所作に、うちの家族もノックアウト、絶対にこの方に教わりたい!!!ってなったの。

なんならお母様と話して、この際だからとアローゼと侍女たちも参加しての講義となった。
もちろんそれだけの支払うお給金が発生するのだけど、お父様がそこは気にしないでいいから~と太っ腹発言してくれたおかげで、侍女たちも大喜び(笑)

侍女リリ「旦那様、奥様、そして機会を作って下さったお嬢様!本当にありがとうございます。」
侍女メイ「本当ですっ私達のような平民にもこのような作法の講義を受けさせていただけるなんて、夢のようです!」
侍女ミーナ「スキルアップ出来るなんて・・・」
侍女達「「「「「「「本当にありがとうございます!!!」」」」」」
ママ「いいのよ、いつも頑張ってくれて本当にありがとう。
スキルアップしたあなた達も楽しみにしているわ!頑張ってね♪」

そんなやり取りをしてから、お母様とエンドレス夫人とでスケジュールを組んでくれた。

やること沢山だけど、語学はどうしても欲しいスキルだったし・・
”愛し子”である限り、各国の王族や貴族とも関わらなくてはならないはず・・
そう考えると、せめて主要5か国のマナーくらいは習得しておいて損はないと思うんだ。

うん、今後必要だと思えばしっかり学ぼうという姿勢になる。
侍女たちも気合が入っているし、小さなアローゼですら頑張る気満々だから、姉である私が見本にならなきゃね!

その後、少しだけエンドレス夫人と顔合わせのような時間があった。

ルナ「ようこそおいでくださいました!シトラス子爵家が長女ルナティカにございます。
本日から夫人に習う生徒として、以後”先生”と呼ばせていだきたいと思いますので、私のことはルナとお呼びください。
1年間よろしくお願いいたします。」

いまわかる限りの所作を駆使して礼を取る。

そんなルナティカを見て、夫人は柔らかく微笑んでから言葉を発した。

エンドレス夫人
「丁寧な挨拶をどうもありがとう。
私はエンドレス侯爵家から参りました、ベリル・エンドレスと申します。
噂の愛し子様へお初にお目にかかり光栄ですわ。
私のスキルがお役に立てるよう、1年間しっかりとお教えして参ります。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。」
挨拶のあとも、ふわりと笑ってくれた夫人はとても優しく誠実そうだと感じられた。

ルナ「では、確かお母様から先程聞いたスケジュールでは週3で来てくださるとか。
通いですと、先生の負担が凄いのではないかと心配なのですが・・
大丈夫なのでしょうか?」

少しおずおずとしながら、先生へ聞いてみる。
だって、先生のお家って結構遠いのよ・・
こちらからだと、馬車で1時間半ほどかかるところなの。
先生は至って健康体に見えるけれど、見えるところだけが大丈夫なら、健康なわけではないのだから。
しかも週3って・・結構な負担だと思う。

そう思っていると、先生が口を開いた。
エンドレス夫人
「そうですね、確かに私の屋敷からですとこちらまではどんなに急いでも1時間半はかかります。
シトラス夫人にも心配されまして、そこで提案していただいのが、1年間こちらの屋敷の近くに住みませんか?と言われたのです。
土地もあるし、別宅にちょうど良いくらいの広さの屋敷があるとおっしゃっていて。
もし気に入ったら、そのままシトラス領での別宅として使ってもいいですし、と。
なのでね、その話をお受けしましたのよ。」
とニコリとされた。

初耳な私はびっくりだよ!!

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