神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ

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神々からの叱責

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この世界が始まってからこれまでに数百年。
人々の前に神々がそのお姿を見せたのは数回だと言われている。

神殿、貧しい村、愛し子の前、どこかの国王の前・・神とは??
曖昧で薄っすらとした存在であり、敬う対象としての意識があるのが不思議なくらいなのかもしれない。

それ故に今回顕になったリキュアのように、見えぬ存在よりも実在し動かす者が正義!と唱える者が出るのも仕方ないのか。

創造神「ダンティスよ、お主に会うのは久しいのぉ、覚えておるかの?
無理じゃろうな、お主に会ったのは赤子の時じゃから。
あの時の懸念が本当になってしまったか。」

スッと目を細め哀れそうにダンティスを見据えた。

哀れむだと?
俺はこれまで自分の力でやってきた、ここまでしっかりと国を作ってきた・・ハズ・・

力強く拳を握りしめ何かに耐えるような仕草。
そして、目の前の敵わないと嫌でも感じられる絶対的存在に対する畏怖。
震える手を心で叱咤し、どうにか己を保っているに過ぎない。

ダンティス
「何を、赤子の時のことなど覚えているわけがない。
今更神が現れて何になる??
国を導いて来たのは私だ!!
世界中で皆が手にしたい"愛し子”すらも、我の思惑に利用させてもらうまでよ!
さすれば、神もリキュアに手を加え愛し子の住みやすい地にするであろう?
我ながら最高の考えだと思うぞ!
ハー!ハッハ!」
・・・自己中極まりないことを言いながら高笑いしている。

王たる者、自己犠牲の心を持ち常に民へ寄り添うこと。
民無くして国も王も成り立たない。

それを理解せぬとはな。
愚王に成り下がったか・・・

心を痛めたような静かな表情をした創造神の後ろでは、愛し子を道具として思っていると違わぬ言葉を聞いて明らかな怒りを前面に出した五神がいる。

そのなんとも言えぬ怒気をはらんだオーラに、周りは青ざめガタガタと震えどうにかやっと立っていられる状態である。
にも関わらず、場違いにもダンティスと宰相であろうか人物だけはいまだ強気でいるようだ。
神々さえも見下しているような目が・・

創造神「そうか・・お主・・いや、おまえは神を前にしても何も感じないというのだな。
そこまでの自分本位・・そこは褒めてやろうかの。
しかしな、私の後ろを見ても本当に”自分が”と思えるのか?皆怒りのゲージが突き抜けておるようだ、かくいう私もだがな?
おまえは許されぬことをしたとまだわかっておらんのか?
我らの”愛し子”が”望まぬこと”を強要することはならんと、アール国の王と神殿から通達があったと思うがの~・・
まさか確認もせずに捨てたとかではあるまい??なぁ?」

先ほどまでは優しさの片鱗が残っていらっしゃった創造神様のお顔が・・

なんとも”鬼”の形相と形容するのが一番当てはまるような・・

ルイとジーンは、”自分たちの心を変わりに表現してくれているようだ!!神々よ・・さすがです”
と思っていたとかなんとか、後日面白い話として教えられた(苦笑)


神の言葉を聞いたというのに、ダンティスと宰相らしき人はそれでも上から目線でいる。

その不遜な態度にとうとう神様たちは堪忍袋の緒が切れたらしい・・
スッと冷たい瞳の真顔になり・・手を上から下へ振り降ろす動きをした。
すると?

私と側近2人を除いた周りにぶわぁぁぁっと熱気??が広がり、その後は氷漬けにされ、棘付きの木々の枝で縛り上げられ、水の神と合作の水流竜巻で締め上げられ、土の盛土に頭を出して埋められ頭に灼熱を灯される・・というそれぞれの神からの痛い目を見た。

これで終わりではない・・最後に創造神様が目の笑っていないお顔をして・・

ピカっと光りを放ち瞬時に落ち着いたかと思えば・・王以下周りにいた全ての人に首輪が装着されていた。

それを確認して、神々はニヤリと笑いこう告げた。

”スレイヴン”
その言葉と共にブォンと首輪が共鳴した。

ダンティス
「なんだ??この首輪はなんだよ?はずせ!!!俺は犬でもなんでもないぞ!王だ!!」
宰相もどき
「陛下、コレは・・こんなの聞いていませんぞ!!」

「おいっなんだこれ!」

それぞれ皆さん訳が分からないと混乱している様子。

ルナ「神様たち?あの首輪??は何でしょうか?」
もちろん、ルナティカも不思議に思っていたから尋ねることにした。

ちょっとぶりの愛し子の発声に、神様たちの顔はぱぁっと輝く。
”え・・”
変わりようにちょっと引く(笑)

創造神「ルナよ、あれはな傀儡輪という所謂、隷属の首輪のようなものでな」
と愛し子の質問には快く応える神。
水の「そうそう、あれはね~隷属のよりも性能がアップしてるの」
と水の神はドヤって言う。
木の「ルナは知らなくてもいいと思うんだけど~・・」
木の神は心配してくれる。
火の「まぁ・・ふざけたあいつらにはお似合いってことだよ」
火の神は直球・・
風の「はいはい、とにかく奴らに説明しちゃわない?」
そうそうと説明を促してくれる風の神。
土の「ふふ・・あれは丈夫だからなぁ・・何やっても取れることはないぞ」
ははん、土の神が作ったのね~それは壊れそうにないかも。

それぞれに少しでも愛し子と話そうと必死さが見える(苦笑)
いまはそれどころじゃないからね??

創造神「さてと、ソレについては大体隷属の首輪と同じだが、ただな・・アレと違うところがある。 どこに逃げても居場所はわかるからの~、逆らうと脊髄に針を刺して猛毒を流せるんじゃ。 何、死にはせんでの!安心せい・・ちーっとばかし、1年ほど痛みに苦しんで意識を失ったらまた覚醒させてくれての~また苦しむ、それの繰り返しなだけじゃ! 優しいだろうっホッホッ!」

物騒すぎるっ!!!
死んだほうがマシなやつですそれ・・

創造神「おまえたちは今日のこと以外にも、やりすぎたんじゃ。
自分たちの益ばかりになっておったからの・・ 有難いことに、この国には立派な跡継ぎもしっかりと正しき国の在り方に戻そうと奮闘しておる貴族たちもいる。
そろそろ彼らに立場を渡したほうがいいようだ。
国民もそれを望んでおるからの・・そして我らが愛し子もそのように望んでおる。
おまえたちは、俗に言う”老害”だ。
何も考えられないおまえたちに国を預けるなど、怖くての~できんわいな。
して、こやつらはどうしようかの~・・」

そう伝えると、チラリとこちらへ視線を向けられる。

え?私?!
私そこまで考えられる頭ないですよ~無茶ぶりすぎるっ

”断罪最後の締め!どうなるっ?”


ーーーーーーー
すみません、やっと終わりに来たけれど明日には平和へ戻りますので!
明日まで断罪劇お付き合い下さいませ。

家族が熱出してダウンしました・・
私も感染しないように気をつけておりますが、皆様もお気をつけて!
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