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愛し子の目覚めと密かなる交流
しおりを挟むなんだろうとっても心地良いなぁ~
夢の中なのか、優しく体を包まれて揺られている感覚。
そんなことを思いながら、ふわっと意識が浮上して少しずつ目を開ける。
薄っすらと浮かぶ灯りは照明だとわかった・・ここは・・
ゆっくりと体を起こしてみると、あれ?リビング???
あ・・私、疲れて寝ちゃったのか。
そう思いながらキョロキョロと視線を彷徨わせて現状を確認していると、
ジーン「ルナ様っっ!!!」
と叫び気味に駆け寄ってきた私の大切な専属侍女であり姉のような存在。
ルナ「ジーン、ごめんなさい・・私寝ちゃったのね。みんなは??」
と、他の仲間の存在を問う。
ジーン「みんないまちょうど大食堂で食事中ですよ。・・ルナ様も食べられそうなら行きますか?」
ルナ「っ!!行く!!食べられなくてもみんなと居たい!!」
ジーン「ふふっえぇ、行きましょう!みんなも喜びますよ(ニコリ)」
ジーンの笑顔はやっぱり安心する。
2人で大食堂へと行くと、みんなが慌ててこちらへ来る。
「ルナ様!!!」
「やっとお目覚めにっ」
「よかったぁぁぁ」
「心配したんですよ?」
「あ、お腹空いてませんか?」
「そうだよ!一緒に食べましょう?」
「ルナ様~こちらへ!」
「何か食べられそうな物をお作りしますよ?」
「軽いものがよろしいですか?」
「あれ、プリンとかどうだろうか?」
「あぁ、あれならストックあるしな!」
「胃への負担も少ないだろうし」
「おいおい、みんな、とりあえず落ち着けって」
「ルナ様が困惑してるぞ」
「あー・・・」
「「「「「「「「「すみません」」」」」」」」」
とはしゃいでいたと思ったら、一斉に謝られた(笑)
ルナ「ふふっみんな、心配かけてごめんなさい。なんだか疲れて寝てしまっていたみたい!もう大丈夫だし、お腹空いちゃって・・
みんなと一緒に食事にしたいなーって思って。
でも、寝起きだし軽いモノにしておくね、リッチェ~さっき言ってたプリンにしてくれる?」
リッチェ「承知しました!すぐにお持ちしますね!イーサン!ヴァン!野菜スープの具無しも用意してくれ。」
イーサン「わかりましたっ」
ヴァン「俺はプリンのほうをっ」
リッチェ「たのむ!」
そんなやり取りを見て、ルナティカの状態が通常と変わらないと判断したみんなはやっと胸を撫で下ろした。
しかし、不安はまだある・・
なんせユメイルの王族の所業で相当心への負担があったはずなのだから。
無事にルナの食事も運ばれて、みんなで食事を済ませたことでルナも先程よりも元気になったように見える。
今日はもうこのまま部屋へ戻って就寝するという主を見送ってから、珍しくリルが姿を現したものだからみんな驚いてしまう。
顔見知りではあるのだが・・
あまりにも気配もなく、姿を見かけることも少ないため、急に現れるとかなりびっくりしてしまうのは仕方ないのだ。
”こんなの絶対に敵に回したくない” と思ってしまうのは正解である。
「突然すまん・・ユメイルに残って少しあの後を見てきた・・、報告しておこうと思ってな・・」
ハイエン
「なんと・・是非、聞かせて欲しいですな。我らの主を貶めた奴らの末路をね。」
いつも冷静な執事には珍しく、顔を引き攣らせている・・それだけ怒りがあるということだろう。
ハイエンの言葉に皆も大きく頷いてその場でまた席に着く。
「時間をありがとう。では、見てきたことを最初から話そう・・」
そう言って、ユメイルでのことを淡々と報告する。
結果・・
「神々はやはりやってくれたか・・」
「ルナ様の敵っ!」
「勝手に主を殺すなよ・・」
「だって!!!」
「わかってるって」
「でも、王と王妃が亡くなったとはな」
「元凶にも驚いたけどな」
「第一王子の今後にも・・」
「あれはざまぁだろ」
「「「「「「「「「間違いない」」」」」」」」」
「ルナ様には悪いが・・もっと良い人いるだろう」
「ほんとそれ」
「疑問なんだが・・」
「なんだ?」
「いや、ルナ様のお相手ってお貴族様とかそれ以上じゃないと駄目なのか?と思って」
「「「「「「「「「・・・・」」」」」」」」」
「わかんねーな」
「うん。だけど、階級とか関係なく、本当にルナ様のこと心から想ってくれて守ってくれる人ならねぇ?」
「あと絶対裏切らない奴な!!!」
「「「「「「「「「それ大事」」」」」」」」」
「お前らも我らと同じくらい主思いだということがわかるな・・心強い」
そう言うと、感情の読めない瞳でこちらを見てくる。
思考を読むことは難しそうだが、いまの彼らの気持ちは手に取るようにわかる。
「それはこちらも・・ずっと思っていた。」
「そうだぞ、お前たち強いっていうしな・・」
「屋敷でのことはこちらがやれるけれどな、守ることは俺等では無理なんだ」
「そうそうリルには力があるんだろう?」
「感謝しているんだぞ」
「みんなでルナ様をお支えしたらいい」
「だな!」
・・・
「お前達のことは仲間だと認識している、だから俺達リルはお前たちのピンチにも駆けつける・・絶対だ。覚えておいてくれ。」
「なっ!!まじか!」
「「「「「「「「「ありがとう!!」」」」」」」」」
どこからともなく、お互い握手を交わす。
リルのほうが人数多いんだよなー(笑)
ルナティカの周りはこんなにも温かい・・愛し子というだけでは、こんなに人は留まらない。
どれだけ愛されているか、いつかわかってくれるといいな・・
いまは彼女の心の健康を守るべく、また其々の仕事場へと散らばっていく。
リルもまた闇へと溶けていった・・「みんな、またな・・たまにはリルの寮にも遊びに来てくれ」
と初めての発言を残して。
ルナティカを介して、みんなが段々と絆を結んで行く。
”我らの主が絶対である” その意思を掲げて。
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