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許さない
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アスターの手仕事 が来た日、素敵なドレスのデザイン画に浮かれていたのに、、まだ彼女達も帰らないうちに届け物が。
なんだ??とみんな思ったであろう。
侍女が受け取ってきたらしく、部屋まで運んできてくれた。
やたら大きな箱を。
中身はなんだ???となるよね。
みんな気になるだろうし、早速開封することにした。
黒い箱に濃い紫色のリボンがかけられた箱は呪箱のように感じられる。
リボンを解き、蓋をそっと開ける。
中身を見た途端、「ヒュっ」と呼吸が乱れ
ガタガタと震えが止まらなくなった。
怯えとそこからくる吐き気、私はいまきっと酷い顔をしているだろう。
でも、、みんなの目を気にしているほど冷静では居られなかった。
こわいっっ
「い、いやぁぁぁ」
恐怖の涙を流して気絶してしまった。
らしい・・
らしいというのは、気絶したことは私自身覚えていないから。
仕方ないけど・・迷惑かけちゃったなぁ。
その後はというと、
私の尋常じゃない反応に、”彼女たち”もただ事じゃないと思ったのだろう。
「キッシュ家の皆さま、偶然居合わせたとはいえ私たちの関与して良いことでないことは分かっております。
いま目にした事・聞いたことは他言しないとお約束致します。
しかしながら・・お嬢様のご様子を見て放ってはおけません。
今後、このことについても何か協力出来ることがございましたら、いつでもお申し付けください。
私たちは今日の仕事は終わりましたので、これにてお暇させていただきます。」
「「「「「失礼いたしますっ」」」」」
全員揃って、最上の礼をして静かに去っていった。
一人のメイドが、
「奥様、大丈夫でしょうか?あの者たちは本当に他言しないでしょうか?」
「ふふ、安心していいわ。
あそこほど信用の出来る仕立屋はないわよ。
そして、絶対的な私達の味方よ。」
「そうですか・・安心しました。
申し訳有りませんでした、不躾なことを申しまして。」
「いいのよ~、クラナを思ってのことでしょう?
わかっているわよ。
あなたたち使用人もどれだけ私達に尽くしてくれて、思ってくれているか。
・・
心配かけちゃったわね、いつもありがとう。」
シュンとなっていたメイドと一緒に手伝っていたメイド達もみんなクラナの心配をしているのだ。
忠誠心の高い使用人を育てるのは簡単ではない・・
本当に有り難いこと。
それはいいとして。
問題はコレね・・
まるで呪物のようにドロドロした黒いオーラが見えそうなドレス。
箱の雰囲気からもう気持ち悪い。
直接送られた側じゃないけれど、とっても嫌ね。
周りのメイド達も触りたくないのか、近づこうとしない・・
コレは私の手に負えるものじゃないわ・・
ローデルを呼ばなくちゃ。
「ねぇ、誰か旦那様を呼んできてもらえないかしら?」
「かしこまりました、すぐにこちらへ来ていただけるようお伝えいたします!」
一人が急いで呼びに行った。
数分後、慌ててきたのがわかるくらい息を荒くしてやってきた。
「ミエル!!急ぎだそうだがどうした??」
「お母様?どうしたんですか?」
急いで来てくれた夫と息子も駆けつけてくれた。
私はクラナほどではないにしろ、少し顔色が悪かったのかもしれない。
2人とも大層心配している。
「あなた、サリエルも来てくれてありがとう。
私の手には負えないことが起きていて・・どうしたいいか。
まずは、コレを見てもらっていいかしら?」
ミエルはずいっと例の物を差し出した。
気持ちが悪いのと怖いので、一応手袋着用で。
「「う””・・」」
「なんだコレは・・曲がりなりにもドレスなはずなのに・・控えめに言って気持ち悪いぞ」
「コレは・・呪いの類ですか??あまりにも黒いですよ」
二人ともドン引きね・・
そうよねぇ・・
「ねぇ、あなた。コレどうしたらいいですか??」
「コレは、サイズ的に見てクラナのだな?・・まさか差出人は、」
「そうよ、マトワ・ルティですわ。
私のクラナにこんな呪物を送りつけてくるなんて・・
絶対に許せないわ。」
「マトワ・・・あいつ・・」
ハッとなってローデルは、
「そういえば、クラナはどうした?こちらに居ると把握してたのだが」
「そういえば、見当たりませんね」
・・・
「のよ・・」
「ん?なんだって?」
「あの子、そのドレスを見た瞬間に見たこともないほど顔色を悪くしたと思ったら、叫んでそのまま気絶したのよっ・・」
泣き出してしまった妻を抱きしめながら、ローデルも苦虫を噛み潰したような顔をしている。
「お父様・・コレはトルディア家にも伝えるべきだと思います」
イラだちに眉間に皺が寄る。
「んっ・・そうだな。
まだ夕食前だ、いますぐに手紙を書いて早馬で届けさせよう」
「あなた・・クラナのところへ行きましょう・・あの子きっと魘されてるように思うのっ」
「あぁ、良く気丈でいてくれたな。
みんなで一旦クラナの傍についていて欲しい。
私は手紙を持たせたら、そちらへ向かうよ」
「わかりました。お父様、くれぐれもお願いいたします」
「あぁ、任せておけ」
頼もしい父の返事を聞き、母に付き添って他のメイド共々、クラナの部屋へ移動する。
”あいつは許さない”
俺の妹をこんなに怯えさせてただじゃおかない。
なんだ??とみんな思ったであろう。
侍女が受け取ってきたらしく、部屋まで運んできてくれた。
やたら大きな箱を。
中身はなんだ???となるよね。
みんな気になるだろうし、早速開封することにした。
黒い箱に濃い紫色のリボンがかけられた箱は呪箱のように感じられる。
リボンを解き、蓋をそっと開ける。
中身を見た途端、「ヒュっ」と呼吸が乱れ
ガタガタと震えが止まらなくなった。
怯えとそこからくる吐き気、私はいまきっと酷い顔をしているだろう。
でも、、みんなの目を気にしているほど冷静では居られなかった。
こわいっっ
「い、いやぁぁぁ」
恐怖の涙を流して気絶してしまった。
らしい・・
らしいというのは、気絶したことは私自身覚えていないから。
仕方ないけど・・迷惑かけちゃったなぁ。
その後はというと、
私の尋常じゃない反応に、”彼女たち”もただ事じゃないと思ったのだろう。
「キッシュ家の皆さま、偶然居合わせたとはいえ私たちの関与して良いことでないことは分かっております。
いま目にした事・聞いたことは他言しないとお約束致します。
しかしながら・・お嬢様のご様子を見て放ってはおけません。
今後、このことについても何か協力出来ることがございましたら、いつでもお申し付けください。
私たちは今日の仕事は終わりましたので、これにてお暇させていただきます。」
「「「「「失礼いたしますっ」」」」」
全員揃って、最上の礼をして静かに去っていった。
一人のメイドが、
「奥様、大丈夫でしょうか?あの者たちは本当に他言しないでしょうか?」
「ふふ、安心していいわ。
あそこほど信用の出来る仕立屋はないわよ。
そして、絶対的な私達の味方よ。」
「そうですか・・安心しました。
申し訳有りませんでした、不躾なことを申しまして。」
「いいのよ~、クラナを思ってのことでしょう?
わかっているわよ。
あなたたち使用人もどれだけ私達に尽くしてくれて、思ってくれているか。
・・
心配かけちゃったわね、いつもありがとう。」
シュンとなっていたメイドと一緒に手伝っていたメイド達もみんなクラナの心配をしているのだ。
忠誠心の高い使用人を育てるのは簡単ではない・・
本当に有り難いこと。
それはいいとして。
問題はコレね・・
まるで呪物のようにドロドロした黒いオーラが見えそうなドレス。
箱の雰囲気からもう気持ち悪い。
直接送られた側じゃないけれど、とっても嫌ね。
周りのメイド達も触りたくないのか、近づこうとしない・・
コレは私の手に負えるものじゃないわ・・
ローデルを呼ばなくちゃ。
「ねぇ、誰か旦那様を呼んできてもらえないかしら?」
「かしこまりました、すぐにこちらへ来ていただけるようお伝えいたします!」
一人が急いで呼びに行った。
数分後、慌ててきたのがわかるくらい息を荒くしてやってきた。
「ミエル!!急ぎだそうだがどうした??」
「お母様?どうしたんですか?」
急いで来てくれた夫と息子も駆けつけてくれた。
私はクラナほどではないにしろ、少し顔色が悪かったのかもしれない。
2人とも大層心配している。
「あなた、サリエルも来てくれてありがとう。
私の手には負えないことが起きていて・・どうしたいいか。
まずは、コレを見てもらっていいかしら?」
ミエルはずいっと例の物を差し出した。
気持ちが悪いのと怖いので、一応手袋着用で。
「「う””・・」」
「なんだコレは・・曲がりなりにもドレスなはずなのに・・控えめに言って気持ち悪いぞ」
「コレは・・呪いの類ですか??あまりにも黒いですよ」
二人ともドン引きね・・
そうよねぇ・・
「ねぇ、あなた。コレどうしたらいいですか??」
「コレは、サイズ的に見てクラナのだな?・・まさか差出人は、」
「そうよ、マトワ・ルティですわ。
私のクラナにこんな呪物を送りつけてくるなんて・・
絶対に許せないわ。」
「マトワ・・・あいつ・・」
ハッとなってローデルは、
「そういえば、クラナはどうした?こちらに居ると把握してたのだが」
「そういえば、見当たりませんね」
・・・
「のよ・・」
「ん?なんだって?」
「あの子、そのドレスを見た瞬間に見たこともないほど顔色を悪くしたと思ったら、叫んでそのまま気絶したのよっ・・」
泣き出してしまった妻を抱きしめながら、ローデルも苦虫を噛み潰したような顔をしている。
「お父様・・コレはトルディア家にも伝えるべきだと思います」
イラだちに眉間に皺が寄る。
「んっ・・そうだな。
まだ夕食前だ、いますぐに手紙を書いて早馬で届けさせよう」
「あなた・・クラナのところへ行きましょう・・あの子きっと魘されてるように思うのっ」
「あぁ、良く気丈でいてくれたな。
みんなで一旦クラナの傍についていて欲しい。
私は手紙を持たせたら、そちらへ向かうよ」
「わかりました。お父様、くれぐれもお願いいたします」
「あぁ、任せておけ」
頼もしい父の返事を聞き、母に付き添って他のメイド共々、クラナの部屋へ移動する。
”あいつは許さない”
俺の妹をこんなに怯えさせてただじゃおかない。
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