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23 貴方じゃなきゃ(藤川side)※R18
しおりを挟む首筋から鎖骨を舌でなぞり、脇と脇腹に唇を落とし、小さいのにぷっくりとした乳首を指で摘んで捏ねるように揉むと、小さな悲鳴が頭上で上がる。
右側を唇で摘んで舌先でつつくと息を飲んで腰を捩った。太腿の間に割って入ってる俺の腰に足を擦り付けて来るのが堪らない。
洸さんの股間が興奮してやや膨らんできてるのが俺の腹に押し付けられてるのが更に堪らない。
大胆なのにぎこちなさも感じて、そこにまた劣情を誘われる。
ぴちゃぴちゃと音を立てながら乳首を舐めて責め続けると、洸さんのペニスはぐんっと固くなりる。かしっ、と軽く歯を立てると、間もなく
「…っ、あん…っ!」
と小さい叫びと共にじんわり薄手の生地の色が変わっていった。
恥ずかしそうに隠そうとする手を退けさせて俺の手を洸さんの下着の中に突っ込んで確認すると、じっとりと粘りのある液で濡れている。
下着とズボンを一緒に引き下ろしてやると、陰毛とペニスが白濁に塗れて濡れていて……、目眩がするほど、エロい。
「…やだよ、見ないで…」
手の甲で目を隠す洸さん。ソソる。
うん、まだ外は真昼間だもんな。
(あ、死角になってたけど、カーテン開いてる。閉めとくか。)
大股で窓辺に行ってザーッ、と手荒くカーテンを閉める。
翳る部屋の中、洸さんと俺はソファの上で縺れあって、乱れた。
洸さんのモノを俺が口に含んでジュポジュポと思いっきり下品な音を出しながら唇で扱くと、彼はあられもなく喘いで体をくねらせ、俺の髪に指を絡めた。
達した洸さんの精液が舌を伝い、喉奥を通過していくのが幸せだ。
決して美味い筈は無いのに、何故こんなにも愛しくて旨く感じるんだろう。
射精して脱力した細い肢体に、早く打ち込みたい衝動を抑えて彼をひっくり返し腰を上げさせる。
尻たぶを開くと、既にアナルからは潤滑の為の液がじわりと出ていた。
Ωの男は感じれば濡れる。
女性とは異なる濡れ方だけれど。
染み出たそれを、じゅるりと舐めると、ビクッと腰が跳ねた。
そのまま舌で入口をぐるりと舐め回す。
舌を差し入れて犯すと、すすり泣きが聞こえ出した。
気持ち良いと泣いてしまうのが本当に萌える。
可愛いなと思いながらアナルがふやけるほど舐め回し唾液を絡めた指を差し入れると肉壁が締め付けてくる。
そのまま探り当てた前立腺のしこりを指の腹で撫でて突いて刺激すると、
「ひっ、ひう、あんっ…やら…やら、それぇ…っ」
と、身も世もなくしゃくりあげ出した。
「ヤダってわりには、ここは大洪水ですけど…」
そう実況してやると、上気した顔を更に真っ赤に染めて ペニスからダラダラ精を漏らしながら子猫みたいに可愛く鳴き出すから、しょうがないなと後ろを舐め回すのを続けたまま 右手を使って屹立を扱いてやると、今度は膝を立てたまま足の爪先に力を込めて達している。
「これじゃ、終わるまでに何度イくのかわかりませんね。」
にっこり笑ってあげて、涙と涎に塗れた顔を撫でる。
「気分はどうですか?」
拒否反応が出ていないかが気になり、お伺いを立ててみると、
「すっ、ごい…きもち、い……あン…」
と返ってきたから、問題無いような気がするんだよな…。
仰向けにさせて両足を俺の肩に掛けさせて、濡れたアナルにペニスの先端を宛てがうと、入口は若干の抵抗を見せてびくついたが、後は何とかゆるゆる挿いっていった。
注意深く腰を進めるが、反発なんか特に感じない。
というか、洸さんの受け入れが普通にすごい。
心身共に、バッチ来い感が。
以前抱きまくってた時に比べれば狭くはなってたけど、感度自体は上がっているような気がして、若干不安になる。
…調査報告では独り身だったって話だけど、まさか誰かいたんじゃ…?
いや俺だって何度かは他の人を抱いてるし、それは言える立場じゃない、と雑念が湧く。
でもそれも、洸さんの、腰に来る喘ぎ声が本格的に聞こえ出すと霧散して行った。
優しくしたいのに夢中で腰を振ってしまう。
久しぶりの洸さんの体。
たまんない、たまんない…
童貞みたいに激しく挿抜してしまうから、ソファがギッギッと軋む。
イきそう、、、、と目の奥がチカッとした瞬間、思わず一際深く腰を突き入れた。
喉と胸を反らした洸さんの両脚が痙攣しながらぴん、と突っ張る。
(洸さんがイってる…。)
奥に引き摺り込まれる。
吸い尽くされる。
締まる…。
「…くっ…」
「あ…、あっ、ああああああっ!」
ぶるり、と体を震わせて内に放つ。
それと同時に、精を放たれた感覚に洸さんもまた中でイく。
それで収縮するそこにまた搾り取られる。
俺は本当に数年振りに、心底からの快感に身を委ねた。
こんなにも気持ちよくて満たされたセックスは、やっぱりこの人とじゃなきゃ…有り得ない。
体だけじゃなくて、心が…魂が…満たされるんだ。
髪の毛一本、眼差しひとつで俺を天国に連れてってくれる、ただ1人の人。
はぁはぁ、とお互い荒い呼吸のまま見つめあって、軽く唇を重ねた。
乱れて頬や唇に張り付いている髪を指で払ってやる。
額に唇を落とす。
「愛してるんです。
貴方じゃなきゃ、駄目なんです。僕は…。」
だから、お願い。
「結婚して下さい。」
下から黙って俺を見つめ続けていた洸さんが、ゆっくりと唇を開いた。
「言い忘れてたんだけどさ、」
「俺、どうやら、」
「君を愛しちゃってたみたいなんだよね。」
涙腺が崩壊した。
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