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一章 幼少期成長編
第三話 騒がしくなった我が家
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「俺の左腕が宙に舞った」
俺はそう思っていた。でも、違かった…
今の俺の状態では、そこまでしか視界に入らなかっただけだった。
俺の左上半身は、俺の本体から切り離されていた。父親の手招きによって。
「ギャアーー!!!ヤベェ!やらかした! エリシア!やっちゃったよ!」
え?……え? 父様めっちゃ驚くやん。
薄れる意識と視界の中に慌てふためく父様の姿。 めっちゃウケる。
それより…
「キャーーー!!!あなた!何やってるの!えっと~どうしよっ!あなた!」
視界に母様の姿も見えた…
なんだろう…慌てている姿がめっちゃ…
いや、言わないでおこう。
あーあ、俺。死ぬのかな。
『二回目の死亡。』
俺、どうなっちゃうのかな。
もう、蘇れないのかな…
もう、この世界と両親には会えないのかな…
あ…もう意識が…
「おっと、それはまだですよ。しっかりしてください。じゃないとかましますよ?」
聞き覚えのある声…
懐かしい…落ち着く…
そして…恐怖
俺は、声のした方を向く。
「あ、今日はピンクなんだな」
眼福アザっす。
「え?きゃあぁー!」
あ、やべ。
「見ましたね…私の見ましたね…」
「いやぁ~、ミテナイヨ…」
ダメだこりゃ…
「このぉ…変態ぃ!!!!」
そう、セリアである。彼女は今、顔を真っ赤にして怒っている。可愛いな。
「おい…ちょ、まて!またか!またやるのか!やめろ!ばか!あぁぁ!!!」
壊れた体に思いっきり殺意のこもった平手打ちが入る。
「がはぁ!ゲホッゲホッ!」
何だこの身体が落ちる感じ…
クソッ…重い…
「おい!エリシア!なんかもどった!」
ん?…この声は…
「きゃあ!本物?ねぇ、本物?」
俺に偽物ってあんのかよ…
身体が軽い。俺は、上半身を起こした。
目を開く。
俺の体はなんか…デコられてた。
おでこになんか、白い三角ついてるし。
足には、白い足袋みたいの履かされてるし。
体には白い服着させられてるし。
おい…
「勝手に殺すなァァァ!!」
「うぎょょょ!!」
「いやぁぁぁ!!」
なんて叫び方だこの人たち。
父の方なんか、もはやキャラ崩壊だろ。
てか、なんで俺戻って来てるんだろう。
「父様、母様。ありがとうございます。二人が何かやってくれたのでしょう?」
二人は見合わせたあと、こっちを見て。
「いいや」
「何もしてないわ」
真顔で言われた。
なんか、もう。分けわかんねー。
そう思っていたら。
「セリアちゃんが来たと同時にギルが蘇ったのよ?」
「そうだな。うん。確かにセリアが来た瞬間に息を吹き返したな。」
……
おい。これはどういう状況だ。
二人の見つめる先を見ると顔をまだ、赤く腫らした暴力女神が立っていた。
俺はそう思っていた。でも、違かった…
今の俺の状態では、そこまでしか視界に入らなかっただけだった。
俺の左上半身は、俺の本体から切り離されていた。父親の手招きによって。
「ギャアーー!!!ヤベェ!やらかした! エリシア!やっちゃったよ!」
え?……え? 父様めっちゃ驚くやん。
薄れる意識と視界の中に慌てふためく父様の姿。 めっちゃウケる。
それより…
「キャーーー!!!あなた!何やってるの!えっと~どうしよっ!あなた!」
視界に母様の姿も見えた…
なんだろう…慌てている姿がめっちゃ…
いや、言わないでおこう。
あーあ、俺。死ぬのかな。
『二回目の死亡。』
俺、どうなっちゃうのかな。
もう、蘇れないのかな…
もう、この世界と両親には会えないのかな…
あ…もう意識が…
「おっと、それはまだですよ。しっかりしてください。じゃないとかましますよ?」
聞き覚えのある声…
懐かしい…落ち着く…
そして…恐怖
俺は、声のした方を向く。
「あ、今日はピンクなんだな」
眼福アザっす。
「え?きゃあぁー!」
あ、やべ。
「見ましたね…私の見ましたね…」
「いやぁ~、ミテナイヨ…」
ダメだこりゃ…
「このぉ…変態ぃ!!!!」
そう、セリアである。彼女は今、顔を真っ赤にして怒っている。可愛いな。
「おい…ちょ、まて!またか!またやるのか!やめろ!ばか!あぁぁ!!!」
壊れた体に思いっきり殺意のこもった平手打ちが入る。
「がはぁ!ゲホッゲホッ!」
何だこの身体が落ちる感じ…
クソッ…重い…
「おい!エリシア!なんかもどった!」
ん?…この声は…
「きゃあ!本物?ねぇ、本物?」
俺に偽物ってあんのかよ…
身体が軽い。俺は、上半身を起こした。
目を開く。
俺の体はなんか…デコられてた。
おでこになんか、白い三角ついてるし。
足には、白い足袋みたいの履かされてるし。
体には白い服着させられてるし。
おい…
「勝手に殺すなァァァ!!」
「うぎょょょ!!」
「いやぁぁぁ!!」
なんて叫び方だこの人たち。
父の方なんか、もはやキャラ崩壊だろ。
てか、なんで俺戻って来てるんだろう。
「父様、母様。ありがとうございます。二人が何かやってくれたのでしょう?」
二人は見合わせたあと、こっちを見て。
「いいや」
「何もしてないわ」
真顔で言われた。
なんか、もう。分けわかんねー。
そう思っていたら。
「セリアちゃんが来たと同時にギルが蘇ったのよ?」
「そうだな。うん。確かにセリアが来た瞬間に息を吹き返したな。」
……
おい。これはどういう状況だ。
二人の見つめる先を見ると顔をまだ、赤く腫らした暴力女神が立っていた。
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