星の聖女様と騎士達は新しい人生を歩みたい

屋月 トム伽

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ルディの仮面舞踏会

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フィンに子供ができた。
今日は笑いかけてくれたと喜んでいた。
俺も、以外だが可愛いと思っていた。
明日は休みだから、久しぶりに仮面舞踏会に来てみた。
跡腐れなく一夜を共にする相手を探すためだ。
ソールも誘ったが、疲れたといいこなかった。
今日はどの女性にしようか見ていた。
その時、バルコニーに目がいった。
紺色の髪が夜の暗さに映え、綺麗に見えた。
バルコニーに出て彼女に声をかけて見た。

「こんばんは、外はお寒いですよ。」
「…こんばんは。」

仮面で顔はよくわからないが美人だと思った。

「お一人ですか?良ければ俺とゆっくりしませんか?」
「…いいですわ。」

一瞬断られるかと思ったが、彼女はついてきた。
彼女の手を引き、ベッドのある部屋に行くと、彼女は固まっているように見えた。

「止めときますか?」

仮面をとり、彼女の頬を撫でながら言った。

「仮面を取っていいのですか?」
「いいような気がしましたね。」

まぁ、固まってる位だし、ベッドは共にしないだろうな。と思っていた。

「…わ、私、初めてで、その、」

下を向き、ドレスをギュッと握りどもる彼女が心の底から可愛いと思った。

「初めてなら大事にされた方がいいですよ。」
「…っ、私ではダメですか?」
「一度初めると止まりませんよ。」
「構いません…!」

そのまま、彼女を抱き上げベッドに連れていった。
仮面を外すと、やはり美人で可愛いさが残っている感じの顔だった。
キスをすると、彼女は震えており今すぐにでも抱きたい衝動に刈られたが、大事にしたいと言う気持ちも出てきた。
そのまま二人は裸のまま一夜を過ごした。

翌朝、彼女は裸のまま真っ赤になり可愛いかった。
フィンもこんな気持ちでエスカをみていたのだろうかと思った。

「最後まではしてないから安心して。俺はルディ、君は?」
「…」

彼女は何も言わず、横を向いた。

「また会いたいから名前が知りたいんだけど。」
「…どうして抱いて下さらなかったのですか?」

彼女は泣き出した。

「君を大事にしたいと思ったから。」
「あなたが、…婚約者なら良かったです。」

泣いている彼女を抱き締め、わけを聞くと話してくれた。

両親が他界し、婚約者が彼女と結婚を条件に両親の借金を肩代わりしたこと。
心の準備ができてない彼女を襲おうとし、彼女は逃げたこと。
そのまま、仮面舞踏会に入り込んだらしい。

「初めてじゃなければ、婚約者も諦めたかもしれないのに!」

婚約者の名前を聞くと、その男爵は女好きで飽きたらすぐ離縁をし、すでに4、5回結婚していたような男だった。

「帰りたくないなら、俺の所に来るか?」
「…連れて帰ってくれるの?」
「名前を教えてくれ。」
「レオノーラです。」
「レオノーラ、俺と付き合うか?」
「…はい。」

彼女とキスをし、早速フィンの邸に連れて行った。
俺の邸は郊外にあるため、フィンの邸が近かったからだ。

フィンに訳を話して、レオノーラを部屋で休ませた。

フィンとエスカの子供の誕生にお祝いをしたいと言う手紙の束からその男爵の手紙もあった。

「フィン、協力してくれるか?」
「当たり前だ。ルディが本気なら協力は惜しまん。」

フィンはやっぱりいいやつで、こいつと友人なのが頼もしかった。

その男爵をフィンが呼び、男爵は急いで駆けつけた。

挨拶もそこそこに俺は男爵に大金を出した。

「俺はルディ・セイレス伯爵の後継者です。レオノーラの借金は後できちんと調べます。おいくらかハッキリわからないのでこの金は前金でお持ち帰り下さい。彼女との結婚話は白紙にして頂きたい。」

男爵は驚いていたが、フィンも同席しており、男爵はフィンの前で揉め事を起こしたくないのがわかった。

「レオノーラはあなたと?」

男爵は大金を自分に寄せながら聞いた。

「そうです。男爵とレオノーラの結婚は噂にもなってないのでこのまま、何事もなく金を納めて、なかったことにして頂きたい。」
「フィン様や伯爵の方と揉める気はありません。」

男爵は、レオノーラに執着もないのか、あっさり引き下がった。
恐らく若い娘が欲しかっただけなのだろう。

男爵が帰ると俺は足早にレオノーラの元へ行った。
話はついたと言うと泣きながらレオノーラは感謝した。

「レオノーラ、これで何のしがらみもないからな。」
「はい。」
「昨日の続きをしようか?」

俺はフィンのように我慢はできない。
だが、愛しいと思い抱いたのは初めてかもしれない。
レオノーラはこれからも大事にしたいと思う。
そう思いながらレオノーラを優しく抱いた。

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みんなの感想(1件)

sakana26
2021.02.12 sakana26

本編から一気に読んでしまいました。
みんなこのまま幸せになーれー!!!!
もしまた他の人たちのお話も出てきましたら更新してくれると嬉しいです。
読ませていただいてありがとうございました!

2021.02.12 屋月 トム伽

感想ありがとうございます(*・∀・*)ノ
まさかこんな初期の作品を読んで頂けるなんて光栄です!(今もまだ小説を初めて6ヶ月ぐらいで未熟者ですが(>_<))
sakana26様も幸せになーれー!

解除

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