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第二章 レオンハルト編
レオンにも出会いはあるのか 1
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兄上が王についたら、私は王侯公爵にでもなるだろう。そしたら、王侯公爵の仕事もあるが領地も運営しないといけない。
いつまでも人に頼らず自分で資産を作り領民が安心して暮らせるようにしたい。
父上から頂いた資産はほとんど兄上の宮の弁償に当てたから私個人の資産はもうほとんどないがこれから自分の力でまた作り足りない分の弁償もしていかないといけない。
そして今日も領地を周り、昼からは執務室で書類仕事をしていた。
「レオン様、リンハルト男爵がお越しです。お通ししますか?」
「通してもいいぞ。」
リンハルト男爵は父上の土地とは別に土地を所有し、小作人も抱えている男爵だ。
魔法草の栽培もしていたはずだが、それなりの資産家なのだろう。
部屋に通したリンハルト男爵は挨拶をすると、直々に夜会に誘ってきた。
「皆様レオンハルト様に是非お会いしたいと願っています。」
リンハルト男爵には娘が二人いたはず。
おそらく俺と引き合わせたいのだろう。
しかし、夜会に行く気分ではない。
娘もいらない。
いつものように断ろうとすると、ライアが先に返事をした。
「ぜひお伺い致します。」
何故勝手に返事をする。
リンハルト男爵はライアの返事に笑顔になり帰ってしまった。
ライアと二人っきりになり、何故返事をしたと問いつめようとすると、先に言われてしまった。
「ずっと仕事と邸の往復だけじゃつまらないですよ。レオン様はもっと人と関わった方が良いです。」
何だかつまらない人間だと言われている気になった。
そして、自覚があるのか言い返せずボンヤリと机に座ったまま、ペンをクルクル回していた。
いつまでも人に頼らず自分で資産を作り領民が安心して暮らせるようにしたい。
父上から頂いた資産はほとんど兄上の宮の弁償に当てたから私個人の資産はもうほとんどないがこれから自分の力でまた作り足りない分の弁償もしていかないといけない。
そして今日も領地を周り、昼からは執務室で書類仕事をしていた。
「レオン様、リンハルト男爵がお越しです。お通ししますか?」
「通してもいいぞ。」
リンハルト男爵は父上の土地とは別に土地を所有し、小作人も抱えている男爵だ。
魔法草の栽培もしていたはずだが、それなりの資産家なのだろう。
部屋に通したリンハルト男爵は挨拶をすると、直々に夜会に誘ってきた。
「皆様レオンハルト様に是非お会いしたいと願っています。」
リンハルト男爵には娘が二人いたはず。
おそらく俺と引き合わせたいのだろう。
しかし、夜会に行く気分ではない。
娘もいらない。
いつものように断ろうとすると、ライアが先に返事をした。
「ぜひお伺い致します。」
何故勝手に返事をする。
リンハルト男爵はライアの返事に笑顔になり帰ってしまった。
ライアと二人っきりになり、何故返事をしたと問いつめようとすると、先に言われてしまった。
「ずっと仕事と邸の往復だけじゃつまらないですよ。レオン様はもっと人と関わった方が良いです。」
何だかつまらない人間だと言われている気になった。
そして、自覚があるのか言い返せずボンヤリと机に座ったまま、ペンをクルクル回していた。
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