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婚約の理由
__ルミエルから、会いたいと手紙がきた。
手紙には、出産証明書が見つかったとも書かれてあった。それを伝えにウィルオール殿下のところへと来ていた。
「さっそく、動き出したか……すぐに行ってくれるな。リクハルド」
「……」
「その不機嫌そうな顔はなんだ」
行きたくない。ルミエルに会いたいなど思わない。
だけど、ルミエルは出産証明書を隠している可能性のある人物の一人だった。それも、セアラの友人であったルミエルは可能性が特に高かった。
シリルのためには必要なもの。そう思い、重い腰を上げた。
「気が乗らないが……とりあえず、行ってきます」
「まぁ、頑張ってくれ」
いつもの飄々とした笑顔でウィルオール殿下が適当に手を振る。
「……ちなみに、ルミエルのところに行くことは、キーラには秘密でお願いします」
「いちいち伝えには行かないが……秘密なのか?」
「変に勘繰られたくないので……」
やっとキーラが落ち着いた。せっかく口説き落としているところに波風を立てたくない。
「キーラ嬢は、リクハルドになかなか落ちないねぇ」
「今、口説いているところなので、邪魔をしないでください。近々、結婚もしますので……」
「俺は、近々婚約を破棄するけど?」
「それは、お好きにどうぞ」
「主が婚約破棄するのに、リクハルドは結婚するなんて、遠慮はないのか?」
「心にもないことを言わないでください。そんなことを気にする性格ではないでしょう?」
出産証明書が見つかれば、ウィルオール殿下とエレイン様が婚約を続ける理由がない。
エレイン様も、出産証明書を隠していたと思われる犯人の可能性のある一人だったから。彼女は、ヘイスティング侯爵家の第一子だったエヴァンスの婚約者だった。だから、ウィルオール殿下が彼女に近づいて、動き出すのを待っていた。ルミエルと友人だったのもあり、尻尾を出させようとしていた。
そして、俺も婚約者を作るために都合のいい令嬢を探していた。それが、偶然にもキーラの父親であるナイトミュラー男爵の耳に入ったのだろう。
彼はちょうどいいとでも思ったのか、キーラを婚約者として申し込んできた。
そうして、女どもが動き出すように、ウィルオール殿下はエレイン様と婚約をし、自分も婚約をしていた。
ウィルオール殿下は、エレイン様を近くに置いて彼女の動向を見ていた。
自分は、キーラと婚約をしてルミエルが焦り動き出すのを待っていた。
「リクハルドは、キーラ嬢がずいぶんとお気に入りのようだな。出産証明書を見つけるための婚約ではなかったのか?」
「そのつもりで、婚約者を探していましたが……キーラはそういうのではないので」
ナイトミュラー男爵家から婚約を申し込まれた時には、驚いた。キーラのことはずっと知っていたから。あのヘイスティング侯爵家のジェレミーと別れたことも知っていた。別れたのに、ジェレミーがキーラに未練があったことも知っていた。未練がある理由はわからないままで。
最初は、キーラを都合よく使うつもりだった。だけど、一緒に暮らしているうちに彼女の顔だけでなく、いつのまにかキーラに惹かれていた。
◇
ウィルオール殿下に別れを告げて、何度も逢引きしていた王都にあるルミエルの邸へと行くと、いつも通り彼女は使用人たちに暇を与えて一人で待っていた。
「リクハルド様っ! やっと来て下さった」
ルミエルの邸へとやって来て、彼女の部屋に案内される。薄暗い部屋。窓辺を背後にして外を見渡せば、辺りには誰もいない。
ルミエルは、嬉しそうに抱き着いてくる。その彼女の肩を掴んで引き離した。
「ルミエル。同衾はしないといったはずだぞ。それよりもシリルの出産証明書はどこだ?」
「そのために来ましたの?」
「それ以外に何がある?」
冷ややかに言い、肩に置いた手を離した。ルミエルが不愉快そうな顔をした。
「どうしても欲しいんですか?」
「当たり前だ」
「では、キーラ・ナイトミュラーと婚約を破棄してください。リクハルド様は、私と結婚をしてくださいね。渡す条件は、それです。そうしたら、出産証明書をお渡ししますわ」
「……俺を脅す気か?」
「私だって、ずっと待ってましたのよ。何度も何度も伽をして……それなのに、リクハルド様は私以外の女と婚約を結んだ。夜会にまで連れてきて……」
不貞腐れたようにルミエルが言う。それを冷たい面持ちで見ていた。
「……出産証明書はどこだ?」
「ここにはありませんわよ。持っているのは、ジェレミーです」
「渡す気がないのか?」
「ここに持って来ていたら、リクハルド様が何をするかわかりませんもの。リクハルド様は高位の魔法騎士ですから、私に眠りの魔法をかけて邸中を探すかもしれませんし……私に危害を加えて困るのはリクハルド様ですよ」
危害を加えれば、出産証明書を渡さない。ルミエルが暗に言う。
自分から冷ややかな空気が流れ、ルミエルを見据えていた。
「なぜ、今まで隠していた?」
「リクハルド様に会いたかったからですわ。そうでもしないと、あなたは私と会ってくださらない」
「だから、出産証明書を隠していたのか?」
だから、会う口実を作っていたルミエル。くだらない利己的な理由で隠していたことに苛立っていた。
「それに、あの出産証明書は私ではどうにもできませんもの。私は魔法使いではないのよ」
「魔法使いではない」とルミエルがぽつりと言う。
「だから、私と同衾してください。今夜は、朝までずっと……そうすれば、出産証明書をお渡しします。ジェレミーが隠している場所も知っていますのよ」
ルミエルが色気を醸し出して抱き着いてくる。両腕を後頚部へと回してきた。
何年も探していたシリルの出産証明書。ジェレミーも調べていたが、何も見つからなかった。わかったのは、キーラ・ナイトミュラーを婚約して、慰謝料惜しさにキーラを他の男に襲わせて、婚約破棄をしたことだけ。
キーラと婚約を結んだのは、ジェレミーへの嫌がらせもあった。あの男にキーラを返さないために、彼女と婚約を結んだのだ。
「打算ばかりだな……」
自分に言い聞かせるようにぽつりと呟いた。だから、キーラが素直に受け入れてくれない真っ直ぐな彼女には、自分は相応しくないのだろう。
キーラが俺に頬を染めるのも、おそらく自分にときめいているわけではない。恋愛をしたことがないからだ。
「私だってこんなことをしたくないですわ。でも、リクハルド様がキーラ・ナイトミュラーのことばかり気にするから……」
お前に打算ばかりだと言ったのではない。だけど、ルミエルは自分のことを言われたと思ったのか、俺のシャツを緩めて脱がしながら言った。
「ルミエルは、出産証明書を探す理由を考えたことはないのか?」
「ヘイスティング侯爵家に引き取らせるためでしょう? ジェレミーは、シリルがいれば自分が侯爵家の後継者になれなくて、焦ってますわ。でも、あれがあればシリルはヘイスティング侯爵家に行きますわね。せっかくシンクレア子爵が引き取ろうとしていたのに……」
「あれは、お前が焚きつけたのか?」
「だって、浮気したセアラの子供は要らないでしょう? リクハルド様があんなに子供が好きだとは知りませんでしたが……」
シリルを大事にしていた。ルミエルには、それは予想外の事だったように言葉を濁らせる。
「リクハルド様が子供が好きなら、私が子供をもうけます。本当のリクハルド様の子供を……」
だから、もう出産証明書を隠す必要が無くなった。俺がキーラと婚約を結んでルミエルと距離を置こうとした。そして、ルミエルは火が付いたように焦ったのだ。
するりと右肩からシャツが脱がされて、素肌がむき出しになる。ルミエルの手を掴んで止めた。そのまま、勢いよくベッドに彼女を押し倒した。
「俺は攻められるのは好きじゃないんだよ。もう忘れたのか?」
冷たい眼でベッドに張り付けられたルミエルを見下ろすと、嬉しそうに彼女が唇を弧に描いた。
♢
__目を見開いたままで茫然とした。
リクハルド様を迎えに来れば、ルミエル様の邸の窓辺に見えたのは、彼女に脱がされているリクハルド様だった。肩は素肌が露わになり、どこか艶めいていた。
そのまま、リクハルド様がルミエル様を抱き寄せたように見えたかと思えば、窓から姿が消えた。
手紙には、出産証明書が見つかったとも書かれてあった。それを伝えにウィルオール殿下のところへと来ていた。
「さっそく、動き出したか……すぐに行ってくれるな。リクハルド」
「……」
「その不機嫌そうな顔はなんだ」
行きたくない。ルミエルに会いたいなど思わない。
だけど、ルミエルは出産証明書を隠している可能性のある人物の一人だった。それも、セアラの友人であったルミエルは可能性が特に高かった。
シリルのためには必要なもの。そう思い、重い腰を上げた。
「気が乗らないが……とりあえず、行ってきます」
「まぁ、頑張ってくれ」
いつもの飄々とした笑顔でウィルオール殿下が適当に手を振る。
「……ちなみに、ルミエルのところに行くことは、キーラには秘密でお願いします」
「いちいち伝えには行かないが……秘密なのか?」
「変に勘繰られたくないので……」
やっとキーラが落ち着いた。せっかく口説き落としているところに波風を立てたくない。
「キーラ嬢は、リクハルドになかなか落ちないねぇ」
「今、口説いているところなので、邪魔をしないでください。近々、結婚もしますので……」
「俺は、近々婚約を破棄するけど?」
「それは、お好きにどうぞ」
「主が婚約破棄するのに、リクハルドは結婚するなんて、遠慮はないのか?」
「心にもないことを言わないでください。そんなことを気にする性格ではないでしょう?」
出産証明書が見つかれば、ウィルオール殿下とエレイン様が婚約を続ける理由がない。
エレイン様も、出産証明書を隠していたと思われる犯人の可能性のある一人だったから。彼女は、ヘイスティング侯爵家の第一子だったエヴァンスの婚約者だった。だから、ウィルオール殿下が彼女に近づいて、動き出すのを待っていた。ルミエルと友人だったのもあり、尻尾を出させようとしていた。
そして、俺も婚約者を作るために都合のいい令嬢を探していた。それが、偶然にもキーラの父親であるナイトミュラー男爵の耳に入ったのだろう。
彼はちょうどいいとでも思ったのか、キーラを婚約者として申し込んできた。
そうして、女どもが動き出すように、ウィルオール殿下はエレイン様と婚約をし、自分も婚約をしていた。
ウィルオール殿下は、エレイン様を近くに置いて彼女の動向を見ていた。
自分は、キーラと婚約をしてルミエルが焦り動き出すのを待っていた。
「リクハルドは、キーラ嬢がずいぶんとお気に入りのようだな。出産証明書を見つけるための婚約ではなかったのか?」
「そのつもりで、婚約者を探していましたが……キーラはそういうのではないので」
ナイトミュラー男爵家から婚約を申し込まれた時には、驚いた。キーラのことはずっと知っていたから。あのヘイスティング侯爵家のジェレミーと別れたことも知っていた。別れたのに、ジェレミーがキーラに未練があったことも知っていた。未練がある理由はわからないままで。
最初は、キーラを都合よく使うつもりだった。だけど、一緒に暮らしているうちに彼女の顔だけでなく、いつのまにかキーラに惹かれていた。
◇
ウィルオール殿下に別れを告げて、何度も逢引きしていた王都にあるルミエルの邸へと行くと、いつも通り彼女は使用人たちに暇を与えて一人で待っていた。
「リクハルド様っ! やっと来て下さった」
ルミエルの邸へとやって来て、彼女の部屋に案内される。薄暗い部屋。窓辺を背後にして外を見渡せば、辺りには誰もいない。
ルミエルは、嬉しそうに抱き着いてくる。その彼女の肩を掴んで引き離した。
「ルミエル。同衾はしないといったはずだぞ。それよりもシリルの出産証明書はどこだ?」
「そのために来ましたの?」
「それ以外に何がある?」
冷ややかに言い、肩に置いた手を離した。ルミエルが不愉快そうな顔をした。
「どうしても欲しいんですか?」
「当たり前だ」
「では、キーラ・ナイトミュラーと婚約を破棄してください。リクハルド様は、私と結婚をしてくださいね。渡す条件は、それです。そうしたら、出産証明書をお渡ししますわ」
「……俺を脅す気か?」
「私だって、ずっと待ってましたのよ。何度も何度も伽をして……それなのに、リクハルド様は私以外の女と婚約を結んだ。夜会にまで連れてきて……」
不貞腐れたようにルミエルが言う。それを冷たい面持ちで見ていた。
「……出産証明書はどこだ?」
「ここにはありませんわよ。持っているのは、ジェレミーです」
「渡す気がないのか?」
「ここに持って来ていたら、リクハルド様が何をするかわかりませんもの。リクハルド様は高位の魔法騎士ですから、私に眠りの魔法をかけて邸中を探すかもしれませんし……私に危害を加えて困るのはリクハルド様ですよ」
危害を加えれば、出産証明書を渡さない。ルミエルが暗に言う。
自分から冷ややかな空気が流れ、ルミエルを見据えていた。
「なぜ、今まで隠していた?」
「リクハルド様に会いたかったからですわ。そうでもしないと、あなたは私と会ってくださらない」
「だから、出産証明書を隠していたのか?」
だから、会う口実を作っていたルミエル。くだらない利己的な理由で隠していたことに苛立っていた。
「それに、あの出産証明書は私ではどうにもできませんもの。私は魔法使いではないのよ」
「魔法使いではない」とルミエルがぽつりと言う。
「だから、私と同衾してください。今夜は、朝までずっと……そうすれば、出産証明書をお渡しします。ジェレミーが隠している場所も知っていますのよ」
ルミエルが色気を醸し出して抱き着いてくる。両腕を後頚部へと回してきた。
何年も探していたシリルの出産証明書。ジェレミーも調べていたが、何も見つからなかった。わかったのは、キーラ・ナイトミュラーを婚約して、慰謝料惜しさにキーラを他の男に襲わせて、婚約破棄をしたことだけ。
キーラと婚約を結んだのは、ジェレミーへの嫌がらせもあった。あの男にキーラを返さないために、彼女と婚約を結んだのだ。
「打算ばかりだな……」
自分に言い聞かせるようにぽつりと呟いた。だから、キーラが素直に受け入れてくれない真っ直ぐな彼女には、自分は相応しくないのだろう。
キーラが俺に頬を染めるのも、おそらく自分にときめいているわけではない。恋愛をしたことがないからだ。
「私だってこんなことをしたくないですわ。でも、リクハルド様がキーラ・ナイトミュラーのことばかり気にするから……」
お前に打算ばかりだと言ったのではない。だけど、ルミエルは自分のことを言われたと思ったのか、俺のシャツを緩めて脱がしながら言った。
「ルミエルは、出産証明書を探す理由を考えたことはないのか?」
「ヘイスティング侯爵家に引き取らせるためでしょう? ジェレミーは、シリルがいれば自分が侯爵家の後継者になれなくて、焦ってますわ。でも、あれがあればシリルはヘイスティング侯爵家に行きますわね。せっかくシンクレア子爵が引き取ろうとしていたのに……」
「あれは、お前が焚きつけたのか?」
「だって、浮気したセアラの子供は要らないでしょう? リクハルド様があんなに子供が好きだとは知りませんでしたが……」
シリルを大事にしていた。ルミエルには、それは予想外の事だったように言葉を濁らせる。
「リクハルド様が子供が好きなら、私が子供をもうけます。本当のリクハルド様の子供を……」
だから、もう出産証明書を隠す必要が無くなった。俺がキーラと婚約を結んでルミエルと距離を置こうとした。そして、ルミエルは火が付いたように焦ったのだ。
するりと右肩からシャツが脱がされて、素肌がむき出しになる。ルミエルの手を掴んで止めた。そのまま、勢いよくベッドに彼女を押し倒した。
「俺は攻められるのは好きじゃないんだよ。もう忘れたのか?」
冷たい眼でベッドに張り付けられたルミエルを見下ろすと、嬉しそうに彼女が唇を弧に描いた。
♢
__目を見開いたままで茫然とした。
リクハルド様を迎えに来れば、ルミエル様の邸の窓辺に見えたのは、彼女に脱がされているリクハルド様だった。肩は素肌が露わになり、どこか艶めいていた。
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