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キスで眠らせて
破壊したハーコート子爵邸にやっと魔法師団が到着した。Sランク武装で。その中には、小隊を率いているクリストフ様がいた。
「キーラ!!」
リクハルド様の肩に乗せられて抱えられている私に気がつくと、怖い顔をしたクリストフ様が駆け寄ってきた。
「やはりお前か! 何をやっているんだ! こんな王都の邸で雷霆の槌(トールハンマー)を使うなどっ……!! キーラ!! 聞いているのか! 何をやっているんだ!」
「聞いてますわ。でも、もう動けないんですのよ」
自分にかけた肉体の強化魔法が切れてリクハルド様に抱えられている私は、クリストフ様に振り向けないでいた。魔力が尽きたせいかもしれない。
「身体中血塗れじゃないか! 俺の部屋から、色んな物を拝借したのもお前だな!?」
「すぐに欲しかったので」
「人の部屋に忍び込むやつがあるか! お前というやつはっ……師匠が生きていればなんと言うか……」
「あの師匠なら、何も言わないと思いますよ。お仕置きされるぐらいですわ」
師匠だって変わり者だった。真面目なのはクリストフ様だけだ。
「クリストフ。あそこのルミエル・ハーコートがいる。すぐに捕縛してくれ。運が良ければ生きている」
「あそこって……あの、瓦礫の中ですか!?」
「セアラ・シンクレア、エヴァンス・ヘイスティング、両名の事故に関わりのある犯人だ。すぐにウィルオール殿下に引き渡してほしい」
「それは……」
「頼む」
「わかりました。ルミエル・ハーコートはすぐに確保しますが……」
リクハルド様がクリストフ様に頼む。クリストフ様はすぐに部下に指示して、彼らが瓦礫の中からルミエル様を捜し始めた。
「だが、キーラをこのまま帰すわけにはいきません」
言いたいことはまだまだあるとクリストフ様が言いたげに私を威嚇する。
「もう疲れたんですけど……」
私の目的は達した。ルミエル様のムカつく邸を破壊して、ルミエル様もやっつけた。後のことは知らない。そう思っていたけど……リクハルド様を見ると、複雑な気持ちが出ている。
「黙れ! 何が疲れただ! 王都の邸で雷霆の槌(トールハンマー)を使ったんだぞ。このまま何事もなく済ませられるはずがない! だいたいお前というやつはっ……聞いているのか!」
「聞いていますわ。動けないから、しかと聞いております」
そうして、クリストフ様が私に説教を始めた。リクハルド様の肩に抱えられたままで、逃げ場がない私はひたすらに聞いていた。
♦
「マクシミリアン伯爵邸に連れて帰る。話はそちらに来てくれ。マクシミリアン伯爵として、キーラは俺が保護する。監視もだ」
「いいでしょう。では、後ほど」
クリストフ様の説教に疲れたリクハルド様がそう言った。私は動けないままでリクハルド様に抱えられて、マクシミリアン伯爵邸へと連れて帰られた。
そうして、今はリクハルド様がベッドの上で私の手当てをしていた。
「……痛くないか?」
私の腕に包帯を巻きながらリクハルド様が心配気に言う。
「……リクハルド様。どうして、ルミエル様の脅しに屈したのですか?」
リクハルド様は誰かに屈するような人ではない。それは、一緒に暮らしだしてわかる。彼は誰にもひれ伏さないのだ。
「脅しに屈したとは思ってない」
「じゃあ、どうしてルミエル様と……?」
脅したとルミエル様が言っていたような気がする。
リクハルド様も脅されていたのはわかっているのか、不機嫌な様子で包帯を留めた。
「シリルの出産証明書を手に入れるためだ」
「シリル様の? そのためにルミエル様と?」
「それ以外、何がある。他にも聞きたいこともあったし……」
「セアラ様の事故のことですか?」
「ずっと不審には思っていた。酷い事故だったが……エヴァンスはヘイスティング侯爵家の跡取りだ。彼が乗る馬車が手入れされてないとは思えなかった。だが、証拠がなかった」
それをルミエル様が死に間際に白状したのだ。彼らが、馬車に細工して事故を起こした。
「すぐに調べなかったのですか?」
「馬車のことに気づいたのは、事故から時間が経ってからだ。なぜか、捜査が進まないし……」
「だからといって……っ」
すると、立ち上がったリクハルド様が怒ったような雰囲気で私を見た。
「キーラは、何とも思わないのか?」
「出産証明書のことですか?」
「そうだ。あれはシリルのものだ。爵位も、ヘイスティング侯爵家も……両親を不当に失っても、幼いシリルには何もできない。それを、俺が取り戻そうとするのはおかしいか?」
リクハルド様の言葉に胸がズキンときた。彼は、自分を犠牲にしてでもシリルのものを取り返そうとしたのだ。顔が上げられなくて俯いてしまう。
「シリル様のため? それだけのために?」
「シリルと血は繋がってないが、俺は父親で、シリルは大事な子供だと思っている」
「それで、ルミエル様の言いなりに?」
「言いなりになるのは癪だから、どうしようかと考えていたら、キーラがやって来たんだよ。おかげで手を出さずに助かったが……自分の身体を傷つけてまでするな。キーラのことは心配する」
そう言って、リクハルド様がキャビネットから魔法薬を取り出して私に差し出した。
「魔力回復薬だ。飲め」
「私に?」
「魔力が尽きたのだろう? まさか、あの極大魔法雷霆の槌(トールハンマー)まで使えるとは知らなかったが……魔力が枯渇すると、寿命に関わる。キーラの事だからすぐに回復すると思うが、すぐに飲んだほうが良い」
「雷霆の槌(トールハンマー)ぐらいなら大丈夫なんですけどね」
雷霆の槌(トールハンマー)以外にも、結界を張ったり強化魔法など同時にいろいろ使ったからだ。
「なんだ、その顔は? 飲めないのか?」
リクハルド様がシリル様のことや、私に優しくする姿を知って切なくなった。眉尻を下げて見上げていれば、またリクハルド様がベッドの上に座った。
「飲めないなら飲ませてやろうか」
表情を和らげることなくリクハルド様が言う。どこまで本気で言っているのかわからなくて、唇を尖らせて彼を睨んだ。
「自分で飲めます!」
ごくんと一気に飲めば、相変わらず魔力回復薬は苦くて眉間のシワが寄った。
「そう言えば、シリルはどうした?」
「シリル様は、ウィルオール殿下に預けてきました」
「ウィルオール殿下に?」
「子守りをお願いすれば、快諾してくれましたよ」
「ああ、ウィルオール殿下は子供が好きだからな。シリルのことも好いているから、大丈夫か……」
「ウィルオール殿下は子供が好きなのですか?」
「子供の政策に自ら乗り出すくらいだ」
「まぁ」
確かに、シリル様にもすごく優しかった。シリル様の居場所に安心したようにリクハルド様はホッとした。
「では、今夜は二人だな」
「そうですね」
ベッドの上で胡坐をかいでいるリクハルド様がジッと私を凝視する。その視線にどきりとした。
「……そ、そろそろ休みましょう。私は、シリル様を迎えに行かないとっ……」
「いい、明日迎えに行く。キーラは、休め」
「……リクハルド様は? また、どこかへ行きますか?」
「どこにも行かないが……心配なら、一緒に寝るか? シリル様も今夜はいないことだしな」
リクハルド様が私の手を握りしめて言う。両手で包み込まれて緊張して睨んだ。
「嫌なんですけど……」
「俺は嫌ではない。それに、また雷霆の槌(トールハンマー)を使われてはたまらん」
「で、でも、一緒に寝たら、何をされるかわかりませんもの」
「何もしない。心配なら、俺に眠りの魔法をかければいい」
「眠りの魔法を?」
「使えないのか?」
真剣な眼差しでリクハルド様が言う。
「使えないことはないですけど……リクハルド様に効くんですか?」
「大丈夫だろう。抵抗しないと約束する」
「本当に?」
「本当。今夜はキーラの言う通りにする。だから、手も出さないが……」
私の両手を包み込んだまま言う。怪しいと思いながらリクハルド様を見ると、彼が私の頬に手を添えた。今にもキスされそうだと感じて身体が強張った。
「手を出さないんじゃないんですか?」
「……嫌か?」
「……キスをすれば寝てくれるんですか?」
「大人しく寝ると約束する」
リクハルド様が私の後頚部に手を添え、引き寄せてくる。もう少しで触れそうになる。
「だから、キスで眠らせて」
「キーラ!!」
リクハルド様の肩に乗せられて抱えられている私に気がつくと、怖い顔をしたクリストフ様が駆け寄ってきた。
「やはりお前か! 何をやっているんだ! こんな王都の邸で雷霆の槌(トールハンマー)を使うなどっ……!! キーラ!! 聞いているのか! 何をやっているんだ!」
「聞いてますわ。でも、もう動けないんですのよ」
自分にかけた肉体の強化魔法が切れてリクハルド様に抱えられている私は、クリストフ様に振り向けないでいた。魔力が尽きたせいかもしれない。
「身体中血塗れじゃないか! 俺の部屋から、色んな物を拝借したのもお前だな!?」
「すぐに欲しかったので」
「人の部屋に忍び込むやつがあるか! お前というやつはっ……師匠が生きていればなんと言うか……」
「あの師匠なら、何も言わないと思いますよ。お仕置きされるぐらいですわ」
師匠だって変わり者だった。真面目なのはクリストフ様だけだ。
「クリストフ。あそこのルミエル・ハーコートがいる。すぐに捕縛してくれ。運が良ければ生きている」
「あそこって……あの、瓦礫の中ですか!?」
「セアラ・シンクレア、エヴァンス・ヘイスティング、両名の事故に関わりのある犯人だ。すぐにウィルオール殿下に引き渡してほしい」
「それは……」
「頼む」
「わかりました。ルミエル・ハーコートはすぐに確保しますが……」
リクハルド様がクリストフ様に頼む。クリストフ様はすぐに部下に指示して、彼らが瓦礫の中からルミエル様を捜し始めた。
「だが、キーラをこのまま帰すわけにはいきません」
言いたいことはまだまだあるとクリストフ様が言いたげに私を威嚇する。
「もう疲れたんですけど……」
私の目的は達した。ルミエル様のムカつく邸を破壊して、ルミエル様もやっつけた。後のことは知らない。そう思っていたけど……リクハルド様を見ると、複雑な気持ちが出ている。
「黙れ! 何が疲れただ! 王都の邸で雷霆の槌(トールハンマー)を使ったんだぞ。このまま何事もなく済ませられるはずがない! だいたいお前というやつはっ……聞いているのか!」
「聞いていますわ。動けないから、しかと聞いております」
そうして、クリストフ様が私に説教を始めた。リクハルド様の肩に抱えられたままで、逃げ場がない私はひたすらに聞いていた。
♦
「マクシミリアン伯爵邸に連れて帰る。話はそちらに来てくれ。マクシミリアン伯爵として、キーラは俺が保護する。監視もだ」
「いいでしょう。では、後ほど」
クリストフ様の説教に疲れたリクハルド様がそう言った。私は動けないままでリクハルド様に抱えられて、マクシミリアン伯爵邸へと連れて帰られた。
そうして、今はリクハルド様がベッドの上で私の手当てをしていた。
「……痛くないか?」
私の腕に包帯を巻きながらリクハルド様が心配気に言う。
「……リクハルド様。どうして、ルミエル様の脅しに屈したのですか?」
リクハルド様は誰かに屈するような人ではない。それは、一緒に暮らしだしてわかる。彼は誰にもひれ伏さないのだ。
「脅しに屈したとは思ってない」
「じゃあ、どうしてルミエル様と……?」
脅したとルミエル様が言っていたような気がする。
リクハルド様も脅されていたのはわかっているのか、不機嫌な様子で包帯を留めた。
「シリルの出産証明書を手に入れるためだ」
「シリル様の? そのためにルミエル様と?」
「それ以外、何がある。他にも聞きたいこともあったし……」
「セアラ様の事故のことですか?」
「ずっと不審には思っていた。酷い事故だったが……エヴァンスはヘイスティング侯爵家の跡取りだ。彼が乗る馬車が手入れされてないとは思えなかった。だが、証拠がなかった」
それをルミエル様が死に間際に白状したのだ。彼らが、馬車に細工して事故を起こした。
「すぐに調べなかったのですか?」
「馬車のことに気づいたのは、事故から時間が経ってからだ。なぜか、捜査が進まないし……」
「だからといって……っ」
すると、立ち上がったリクハルド様が怒ったような雰囲気で私を見た。
「キーラは、何とも思わないのか?」
「出産証明書のことですか?」
「そうだ。あれはシリルのものだ。爵位も、ヘイスティング侯爵家も……両親を不当に失っても、幼いシリルには何もできない。それを、俺が取り戻そうとするのはおかしいか?」
リクハルド様の言葉に胸がズキンときた。彼は、自分を犠牲にしてでもシリルのものを取り返そうとしたのだ。顔が上げられなくて俯いてしまう。
「シリル様のため? それだけのために?」
「シリルと血は繋がってないが、俺は父親で、シリルは大事な子供だと思っている」
「それで、ルミエル様の言いなりに?」
「言いなりになるのは癪だから、どうしようかと考えていたら、キーラがやって来たんだよ。おかげで手を出さずに助かったが……自分の身体を傷つけてまでするな。キーラのことは心配する」
そう言って、リクハルド様がキャビネットから魔法薬を取り出して私に差し出した。
「魔力回復薬だ。飲め」
「私に?」
「魔力が尽きたのだろう? まさか、あの極大魔法雷霆の槌(トールハンマー)まで使えるとは知らなかったが……魔力が枯渇すると、寿命に関わる。キーラの事だからすぐに回復すると思うが、すぐに飲んだほうが良い」
「雷霆の槌(トールハンマー)ぐらいなら大丈夫なんですけどね」
雷霆の槌(トールハンマー)以外にも、結界を張ったり強化魔法など同時にいろいろ使ったからだ。
「なんだ、その顔は? 飲めないのか?」
リクハルド様がシリル様のことや、私に優しくする姿を知って切なくなった。眉尻を下げて見上げていれば、またリクハルド様がベッドの上に座った。
「飲めないなら飲ませてやろうか」
表情を和らげることなくリクハルド様が言う。どこまで本気で言っているのかわからなくて、唇を尖らせて彼を睨んだ。
「自分で飲めます!」
ごくんと一気に飲めば、相変わらず魔力回復薬は苦くて眉間のシワが寄った。
「そう言えば、シリルはどうした?」
「シリル様は、ウィルオール殿下に預けてきました」
「ウィルオール殿下に?」
「子守りをお願いすれば、快諾してくれましたよ」
「ああ、ウィルオール殿下は子供が好きだからな。シリルのことも好いているから、大丈夫か……」
「ウィルオール殿下は子供が好きなのですか?」
「子供の政策に自ら乗り出すくらいだ」
「まぁ」
確かに、シリル様にもすごく優しかった。シリル様の居場所に安心したようにリクハルド様はホッとした。
「では、今夜は二人だな」
「そうですね」
ベッドの上で胡坐をかいでいるリクハルド様がジッと私を凝視する。その視線にどきりとした。
「……そ、そろそろ休みましょう。私は、シリル様を迎えに行かないとっ……」
「いい、明日迎えに行く。キーラは、休め」
「……リクハルド様は? また、どこかへ行きますか?」
「どこにも行かないが……心配なら、一緒に寝るか? シリル様も今夜はいないことだしな」
リクハルド様が私の手を握りしめて言う。両手で包み込まれて緊張して睨んだ。
「嫌なんですけど……」
「俺は嫌ではない。それに、また雷霆の槌(トールハンマー)を使われてはたまらん」
「で、でも、一緒に寝たら、何をされるかわかりませんもの」
「何もしない。心配なら、俺に眠りの魔法をかければいい」
「眠りの魔法を?」
「使えないのか?」
真剣な眼差しでリクハルド様が言う。
「使えないことはないですけど……リクハルド様に効くんですか?」
「大丈夫だろう。抵抗しないと約束する」
「本当に?」
「本当。今夜はキーラの言う通りにする。だから、手も出さないが……」
私の両手を包み込んだまま言う。怪しいと思いながらリクハルド様を見ると、彼が私の頬に手を添えた。今にもキスされそうだと感じて身体が強張った。
「手を出さないんじゃないんですか?」
「……嫌か?」
「……キスをすれば寝てくれるんですか?」
「大人しく寝ると約束する」
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