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たどり着いた喫茶店
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「おっと……」
ヒカルがぶつかったのは、膝ほどの高さの黒い看板だった。そこにはオレンジ色の目立つ文字で「パンプキン・パンケーキ始めました」と書かれている。小さなカボチャのイラストも添えられていて、ハロウィンのこの時季にぴったりだ。
「……」
パンケーキを食べたいと思うほど腹は減っていない。だが、喉は乾いている。
ヒカルは白い息を吐き出しながら、看板を出してある建物をじっと見た。そこは古い喫茶店のようで、ドアノブに丸い木のプレートがぶらさがっている。
「喫茶、ローズ・レッド……?」
毎日のように通学するためにこの道を通っていたが、このような店があることには気が付かなかった。ヒカルは、初めて足を踏み入れる空間にどきどきしながら、そっと手を伸ばしてドアを開けた。
ふわり、コーヒーの香りが強くなる。その匂いに吸い寄せられるように、ヒカルは店内に入った。
ヒカルがぶつかったのは、膝ほどの高さの黒い看板だった。そこにはオレンジ色の目立つ文字で「パンプキン・パンケーキ始めました」と書かれている。小さなカボチャのイラストも添えられていて、ハロウィンのこの時季にぴったりだ。
「……」
パンケーキを食べたいと思うほど腹は減っていない。だが、喉は乾いている。
ヒカルは白い息を吐き出しながら、看板を出してある建物をじっと見た。そこは古い喫茶店のようで、ドアノブに丸い木のプレートがぶらさがっている。
「喫茶、ローズ・レッド……?」
毎日のように通学するためにこの道を通っていたが、このような店があることには気が付かなかった。ヒカルは、初めて足を踏み入れる空間にどきどきしながら、そっと手を伸ばしてドアを開けた。
ふわり、コーヒーの香りが強くなる。その匂いに吸い寄せられるように、ヒカルは店内に入った。
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