ちみあくた

ちみあくた

投稿初心者です。毎日更新して完結していく事を目指しています。
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2023年8月、稲垣好幸は瀕死の父・幹雄に病院で付き添っていた。 決して仲の良い親子ではない。 24年前、好幸が反対を押し切って円という女性と学生結婚した際、一度勘当されている。 その経緯を引きずり、幹雄が59才の時に脳溢血で倒れ、障害者になっても好幸は別居し続けていた。 だが一昨年、幹夫が硬膜外血腫で再入院、母・俶子にも老人性鬱の傾向が出て、好幸と円は介護中心の生活に入る。 この時、円は他にも「子供がいない」と言う悩みを抱えていた。 過酷な不妊治療に挑んだ日々が円の心を追い詰め、好幸との溝が深まって、離婚協議を進めざるを得ない状況に陥っている。 そんな最中、父を見舞った叔父の孫自慢をきっかけに、俶子は円へ不用意な一言をぶつけ、円を泣かせてしまう。 やはり離婚を急ぐしかないのか? 家族の絆を保てない己の不甲斐なさに思い悩む好幸だが…… エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 現代文学 7,850 位 / 7,850件
文字数 18,183 最終更新日 2024.04.23 登録日 2024.04.15
13年前の大地震で放射能に汚染されてしまった或る原子力発電所の第三建屋。 生物には致命的なその場所へ、犬型の多機能ロボットが迫っていく。 公的な大規模調査が行われる数日前、何故か、若きロボット工学の天才・三矢公平が招かれ、深夜の先行調査が行われたのだ。 現場に不慣れな三矢の為、原発古参の従業員・常田充が付き添う事となる。 世代も性格も大きく異なり、いがみ合いながら続く作業の果て、常田は公平が胸に秘める闇とロボットに託された計画を垣間見るのだが…… エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+、にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 ミステリー 4,150 位 / 4,150件
文字数 15,034 最終更新日 2024.03.13 登録日 2024.03.06
大寒波により、豪雪にみまわれた或る地方都市で、「引きこもり状態の50代男性が痴呆症の母を探して街を彷徨い、見つけた直後に殺害する」という悲惨な事件が起きた。 被疑者・飛江田輝夫の取り調べを担当する刑事・小杉亮一は、母を殺した後、捕まるまで馴染みのパチンコ屋へ入り浸っていた輝夫に得体の知れぬ異常性を感じるが…… エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+、にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 ミステリー 4,150 位 / 4,150件
文字数 7,386 最終更新日 2024.02.16 登録日 2024.02.14
毎日がんばるシングルマザーのユカリさんにとって、何より大事な宝物は一人娘のタマキちゃんです。 毎日、グッスリ眠って、たくさん夢を見るタマキちゃん。 一見、何処にでもいる子供のありふれた姿に思えましたが、実はそれだけではありません。 夢の中でタマキちゃんは、世界を救う救世主の力をふるっていました。 そして、その夢は或る夜、現実の世界に大きな異変を呼び起こしてしまうのです…… エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+、にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 児童書・童話 3,201 位 / 3,201件
文字数 12,419 最終更新日 2024.01.20 登録日 2024.01.16
ホラー 完結 ショートショート
憧れの職場へ異動した喜びも束の間、アホな上司に足を引っ張られ、テンションだだ下がりの木下楓は、有休を取り、実家のある町へ足を運んだ。 子供の頃に大好きだった公園のブランコへ座り、リフレッシュする予定だったが、そこに少年の幽霊が出現! 昔、からかった少女を見つけて謝りたい。 そうしないと天国へ行けない、という。 手伝ってくれなきゃ呪っちゃうぞ、との脅迫交じりの懇願を受け、少女探しに奔走する楓だが…… その公園には少年が死んだ事故の経緯、そして少女への秘めた想いにまつわる意外な真実が隠されていたのだ。 エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 ホラー 6,771 位 / 6,771件
文字数 12,465 最終更新日 2023.12.31 登録日 2023.12.27
とある住宅地の分譲マンションに住む小学生四年生の「ボク」は「パパ」と日曜日にジョギングへ行くのが好きだった。 でもある日のジョギング途中、仕事で多忙な「パパ」が体調を崩しかけているのに気づく。   その朝は「パパ」と「ママ」が些細な誤解から夫婦喧嘩をした翌日だった。 帰宅後、「パパ」は「ボク」を傍らに置き、テレビの音を大きくしたり、小さくしたりする奇妙なやり方で、不機嫌な「ママ」の気持ちをほぐして見せる。 「ボク」は違和感からつい反発してしまうが、その行動には「パパ」が心の奥へ秘めてきた家族へのある思いが隠されていたのだ…… エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 現代文学 7,850 位 / 7,850件
文字数 9,476 最終更新日 2023.12.05 登録日 2023.12.01
貧乏ヒマ無し。ついでに夢も希望も、彼氏もいない味気ない毎日。 アラサーの派遣OL・猪又有紀は、溜まり続けるその憂さを退社後の小さな道草で紛らわせていた。 猫が集まる路地裏を訪れ、人懐こい縞猫・ピートに愚痴を聞いてもらっていたのだ。 パワハラ、セクハラ、何でもアリの上司・櫛田洋三の横暴で疲れ切った心が癒される貴重な一時。 でも、ある夜、折角の憩いを邪魔する放浪の野良オトコが突如として現れた。 戸川団と名乗り、邪険にするにはちょいとイケメン。 但し、物事の因果を見極めて未来を言い当てる異能者、との自己紹介が胡散臭すぎ、有紀は早々に逃げ出そうとする。 その背中へこれから起きる出来事と、そのせいで軽い怪我をする運命を宣告する団。 予言は全て的中し、翌日、好奇心から路地裏を訪れる有紀へ団は奇妙な頼み事をする。 一見、意味不明で大したリスクも無さそうなので、つい引き受けてしまうものの、彼女はまだ知らなかった。 その安請け合いが彼女と縞猫ピートの運命を大きく変えていく事を…… エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 ファンタジー 42,359 位 / 42,359件
文字数 22,699 最終更新日 2023.11.07 登録日 2023.10.30
SF 完結 短編 R15
平凡な公認会計士である「私」は、山奥にある不釣り合いな高級別荘で、ある朝、目を覚ました。 起こしてくれたのは「妻」だ。 三十代後半で未だ若々しい「妻」、その優しい笑顔に癒され、体を起こして部屋のカーテンを開くと眩い日差しが差し込んで来る。 美しく、平和な朝だ。 幸せを感じて良い筈なのに、奇妙な不安が胸を過る。何故か、ここへ来た経緯、ここ数日間の記憶が全く残っていない。 しばらく前の出来事なら覚えているのに、何故、最近の事だけ判らないのだろう? 「私」も「妻」も携帯電話を持っておらず、家の中にはテレビが無い。だから、外の情報は一切入らない。 唯一の情報源、居間に置かれたタブレット端末だけは問題なく起動し、少々胡散臭い「妻」の弟が画面へ現れて、「私」の質問へ答える代りに言った。 「姉さん、夫婦水入らずで楽しく過ごして欲しい。できれば、この世の終わりまで……」 エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 SF 5,107 位 / 5,107件
文字数 9,489 最終更新日 2023.09.28 登録日 2023.09.25
自宅の床に灯油が撒かれ、着火と同時に炎が噴き上がる。 その瞬間、安藤伸二が見上げる妻・清子の顔は、それまで見た事も無い恍惚の笑みを浮かべていた。 還暦間際の伸二が十才以上年下の妻と初めて出会ったのは、高齢の男ばかり目立つ婚活パーティの席上だ。 長年介護していた母を亡くし、彼の心には大きな穴が開いていた。 その孤独を清子の優しい笑顔が癒し、幸福を噛み締めたのも束の間、周囲で異変が起き始める。 密かに妻の経歴を調べると、幾つも嘘が含まれていた。 更にインターネット上で「キヨヒメ」と名乗る奔放な顔を併せ持っていた事も判明する。 問い詰めようとした夜、伸二は非合法の薬を飲まされ、体が痺れた状態で「あなたに大量の保険金を掛けた」と清子から告げられる。 焼死寸前、必死で説得を試みるものの、彼女は単なる金への執着や欲望で動いていたのでは無いらしい。 古い御伽噺を基にする極めて異様な幻想に、清子の心は満たされていたのだ…… エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 ファンタジー 42,359 位 / 42,359件
文字数 12,011 最終更新日 2023.09.07 登録日 2023.09.03
ある不動産チェーン店で働く派遣社員の平田尚には、仕事を終えても、気持ちを休める暇が無かった。 大抵、帰り路で悪友・藤巻勝弘につかまり、その仲間達も合流した後、夜の繁華街を引きずり回される羽目になるのだ。 子供の頃から苛められっ子だった癖がついているのか? 尚は、どうしても藤巻達の誘いを断れず、悪習から逃れられない。 或る日、その藤巻が店のデータを盗み、女性の顧客へ誘いのメールを送った事が明らかになる。 尚も協力を疑われ、登録する派遣会社の営業主任・木谷亜津子に詰問された挙句、尾行までされてしまうのだが…… 藤巻の真の目的が明らかになった時、逃れられない闇の領域が現出、彼らの身も心も呑み込んでいく。 エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 ホラー 6,771 位 / 6,771件
文字数 6,969 最終更新日 2023.08.28 登録日 2023.08.25
山を散策し、美しい光景を撮影するのが趣味の「俺」。 つい没頭して時を忘れ、無人の秘境駅へ辿り着いたのは、上りの最終電車が来るまで間の無い午後9時過ぎだ。 乗り遅れると自宅へ帰る道は他に無く、一晩を駅のホームで過さねばならない。 取り敢えずセーフで一息つき、電車を待つ「俺」。 老朽化が酷く、今にも消えそうな灯りの下で心細い思いをしていたら、もう一人、若い男の登山者が現れる。 彼女と一緒だったと言い、二人で撮った写真を男は見せてくれるが、肝心の女性の姿は何処にも無い。 不審な思いを抱えつつ、男が撮影してきたと言う写真の数々を、延々と「俺」は見せられ続ける。 そして、そこには男の狂気を証明する或る異常な光景が残されていたのだ…… エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 ホラー 6,771 位 / 6,771件
文字数 10,787 最終更新日 2023.08.16 登録日 2023.08.12
 九州の南、種ヶ島というロケット打上げ場がある街で、小学三年生のタカシは暮らしています。  タカシのパパとママは一緒に研究する科学者さん。タカシは家に一人でいる事が多いのですが、寂しくはありません。  大好きなライカのお陰です。  六年前、交通事故にあう瀬戸際でタカシを救ってくれた野良犬がライカ。  傷ついたライカは家族の一員となったのですが、年をとり、おばあちゃん犬になったライカは元気がありません。  昔の元気を取り戻してほしくて、タカシは六年前の事故の時、壊れたライカの首輪を探します。  不思議な輝きの金属で作られている首輪は、何故か元通り直っていました。  首を傾げながらタカシが首輪をライカへ付けてやると、辺りは温かい光に包まれ、いつの間にかライカは若返っています。 「ありがとう、タカシ。あなたのおかげ」  信じられない成り行きにタカシが目を丸くすると、何とライカは人の言葉で話しかけ、UFOまで呼び出してしまいます。  さぁ、散歩に行きましょう。  ライカに誘われ、UFOに乗ったタカシは、パパとママの作り上げた探査用ロボットが今、まさに降り立とうとしている月へ向うのですが…… エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 児童書・童話 3,201 位 / 3,201件
文字数 11,417 最終更新日 2023.07.28 登録日 2023.07.24
大好きなおばあちゃんが急な病気で亡くなり、明くんへ残してくれたもの。 それは、山奥で代々守られてきたという不思議な鏡でした。 特別なおまじないをし、角度を付けて覗くと、鏡の中には「覗いた人」の、少しだけ違う姿が映し出されます。 人生の様々な場面で、「覗いた人」が現実とは違う選択をし、違う生き方をした場合の姿を見ることが出来るのです。 おばあちゃんは、鏡の中にいる自分と話したり、会ったりしてはいけない、と言い残していました。 でも、ある日、その言いつけを破ってしまった事から、明くんは取り返しのつかないトラブルへ巻き込まれてしまうのです…… エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 児童書・童話 3,201 位 / 3,201件
文字数 10,127 最終更新日 2023.07.21 登録日 2023.07.17
 文久三年の夏、浦賀港付近を縄張りとするチンピラ博徒・野槌の亥吉は、ある廃寺で巨大な馬の姿を目にする。  マレンゴと言う、その野生馬をつれた武士・多田省吾に話を聞くと、南蛮渡来で極めて高価である、との事。  売れば一儲けできると企んだ亥吉は、得意の博打でマレンゴを勝取る。  貴重な宝を奪われた筈なのに、何故か秘かな笑みを浮かべる多田。    間も無く、秘められた陰謀と狡猾な多田の企てが明らかになり、亥吉はマレンゴを殺して逃走しようかと考え始める。  でも彼の幼少時、亡父が可愛がっていた愛馬の記憶が蘇り、無抵抗な野生馬を殺す気になれない。  ある小屋に追い詰められ、逃避行は終焉を迎えるが、そこで一人と一頭の心は何時しか触合い、奇妙な友情が育まれていく。  それは亥吉にとって、孤独な生涯に嘗て無い安らぎの一時であった。 エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 歴史・時代 2,141 位 / 2,141件
文字数 14,294 最終更新日 2023.07.10 登録日 2023.07.03
大手酒造メーカーで定年まで勤め、今はリタイア生活を楽しむ同期の笠森譲二、小杉慎吾、竹ノ内忠。 年に一度、いずれかの自宅でホームバーティを開くのが彼らの習慣だ。 今年は分譲マンションを買ったばかりの小杉慎吾がホスト役。 慎吾は妻・智代の手を煩わせる事無く、30年前のスペイン出張時に覚えたという料理を自らこしらえる。 忠とその妻・友里恵は料理の出来栄えを讃えたが、譲二の表情は今一つ冴えない。明確な理由もなく三下り半をつきつける妻と協議離婚が成立した後だった為だ。 しかし、そんな傷心の譲二だからこそ、慎吾の隣で佇む智代の異変に気付いた。 昔、慎吾がしでかした浮気の傷がまだ智代の中で疼いており、密かな復讐を企てているのではないか? パーティ進行と並行し、慎吾、智代の仲を修復させようと図る譲二だが、一度穿たれた夫婦の溝は想像以上に深く、秘めた恨みの鋭さを思い知らされていく。 エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 ミステリー 4,150 位 / 4,150件
文字数 16,271 最終更新日 2023.06.18 登録日 2023.06.12
江戸時代の初期、徳川家光が三代将軍となったばかりの頃。 浪人・園部多門は、妻・さきが不治の病を患っている事を知る。 思い悩んだ末、金を稼ぐ為に多門は武士を捨てる決心をするが、それに気付いたさきは怒り、離縁してくれとまで夫へ訴えた。 二十年以上、一途に武士の妻として生きてきた信念や価値観が、死の恐怖より強く彼女を駆り立てているのだ。 共に根は頑固。 言い出すと後に引けない性分同士である。 感情的になった話し合いはこじれにこじれ、時に激しく、時に切なく、時に滑稽なやりとりが続く。 しかし、それらは全て互いに相手を思いやる気持ちの表れ。 己の本心を偽りなく曝け出した時、二人が選ぶ愛の行方は…… エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 歴史・時代 2,141 位 / 2,141件
文字数 8,945 最終更新日 2023.05.25 登録日 2023.05.22
 岡山の酒造会社を定年退職した今井基弘は町外れの格安一軒家を購入、一人で暮らしている。  趣味は庭いじり。特に花壇中央に聳え立つ皇帝ダリアは端正の賜物だ。    元々、無趣味だった彼が園芸にはまったのは、高齢になってから結ばれた妻の影響である。  既に彼女は癌で他界。  ショックで精神錯乱した時期もあるが、過去の記憶を反芻し、妻の残した花壇に触れていれば辛くない。  とは言え、時には孤独を持て余す。  そんな折、飛び込んできたSNSの『友達申請』……相手は、基弘が三十代の頃につきあった女と似ている。  悪戯の可能性が最初に頭に浮かんだ。  元同僚・三枝は基弘にとって唯一の友人と言える存在だが、人騒がせな男で、何度も手酷くからかわれている。  それに、近頃は独身高齢者を狙い、見知らぬ美女が『友達申請』をしてきた後、金をだまし取られるケースが相次いでいるそうだ。  怪しい。  そう言えば先日、庭いじり中にお隣からと思われる妙な気配を感じ、猫の仕業と思ったけれど、あれも陰謀の一部では?  怖い。  だが、孤独の余り、見知らぬ女の『友達申請』に、つい手が伸び……  エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 ミステリー 4,150 位 / 4,150件
文字数 15,323 最終更新日 2023.05.07 登録日 2023.05.01
 27才の自称・写真家「俺」には、表沙汰にできない趣味がある。  目を付けた女性が住む安アパートへ留守中に侵入し、赤裸々な日常の一端を覗き見るのだ。    五月のある日、「俺」は秋葉原の書店に勤める井田須美の部屋へ、いつも通り侵入を果たした。  地味だが清楚な容姿の須美に一目惚れ。書店のイベントで遅くなる日を狙った筈なのに、いきなり彼女が帰ってきた。  慌てて部屋の押入へ隠れると、大手出版社の社員だと言う中年男といちゃつき始める。その男の行動は極めて暴力的。突然、須美の首を絞め始めた。  いつもの癖で写真を撮りつつ、中年男の行為が「プレイ」の類か、犯罪かを判断しかね、悶々とする「俺」。    結局、押入を飛び出し、男を殴る羽目になってしまうが、その時の「俺」は知らなかった。  想定外の真実が、盗撮した写真の中に残されていた事を……。  エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 ミステリー 4,150 位 / 4,150件
文字数 10,163 最終更新日 2023.04.22 登録日 2023.04.17
時は2023年3月、所は東京都八王子市のとある住宅地。  路地裏の一際ぼろっちいアパートに、父が失踪した後、貧乏な暮らしを凌ぐ母と兄妹がおりました。  いつもハラペコの妹・早苗は誕生日プレゼントに大きな菓子パンをねだり、兄・達樹と一緒に街へ出ます。  一時の楽しい冒険を楽しむはずが……  何時の間にか二人は、普段決して寄り付かない『夜の街』の領域へと足を踏み入れてしまいました。  そして、お菓子の家に似た装飾のラブホテルへ母・良枝が見知らぬ男と入る姿を目撃してしまったから、もう大変。  早苗は母を追いかけてチョコチョコ走り出し、達樹は母の行動にショックを受けつつ、何とか妹を止めようと悪戦苦闘します。  あれはお母さんじゃない。実は、悪い魔女なんだ。  昔、読んだ童話「ヘンゼルとグレーテル」を思い出し、咄嗟の作り話で何とか妹を説得する達樹でしたが、彼のその日の苦労は、まだ始まったばかりだったのです。  エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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小説 184,434 位 / 184,434件 現代文学 7,850 位 / 7,850件
文字数 12,696 最終更新日 2023.04.15 登録日 2023.04.10
 濃い霧が漂う三月半ば、映画専門を謳う神保町の古書店・幻灯屋に四十代の主婦・杉野澄子が訪れる。  二十六年前、製作中止になった「或る映画」の脚本を探しているのだと言う。  手がかりになるのは彼女の夫・猛が学生時代に書いた脚本で、彼が監督を務める筈だった映画の原型なのだが、あくまで準備稿に過ぎない。    当時、猛と主演女優・栗原芽衣には恋の噂があった。そして芽衣の突然の失踪が製作中止の原因なのだと言う。  準備稿の中で猛は過去と未来を行交う幻想的な物語を展開、妻となるべき平凡な女性と別れ、別の未来を選ぶ結末を描いていた。  この内容と芽衣の失踪に何か関係が有るのか?  猛は現在、難病で脳死へ陥り、問い質す事ができない。だが意識を失う寸前、幻の決定稿が幻灯屋にある事を、彼は仄めかしたそうだ。  もう語り合えないからこそ、脚本の中に残された夫の真実を知りたい!  そんな澄子の思いを受け、幻灯屋の店主は決定稿を探し始めるのだが……。      エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。  
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小説 184,434 位 / 184,434件 ミステリー 4,150 位 / 4,150件
文字数 13,717 最終更新日 2023.03.18 登録日 2023.03.12
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