妊活の苦渋小説一覧

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2023年8月、稲垣好幸は瀕死の父・幹雄に病院で付き添っていた。 決して仲の良い親子ではない。 24年前、好幸が反対を押し切って円という女性と学生結婚した際、一度勘当されている。 その経緯を引きずり、幹雄が59才の時に脳溢血で倒れ、障害者になっても好幸は別居し続けていた。 だが一昨年、幹夫が硬膜外血腫で再入院、母・俶子にも老人性鬱の傾向が出て、好幸と円は介護中心の生活に入る。 この時、円は他にも「子供がいない」と言う悩みを抱えていた。 過酷な不妊治療に挑んだ日々が円の心を追い詰め、好幸との溝が深まって、離婚協議を進めざるを得ない状況に陥っている。 そんな最中、父を見舞った叔父の孫自慢をきっかけに、俶子は円へ不用意な一言をぶつけ、円を泣かせてしまう。 やはり離婚を急ぐしかないのか? 家族の絆を保てない己の不甲斐なさに思い悩む好幸だが…… エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
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文字数 18,183 最終更新日 2024.04.23 登録日 2024.04.15
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