壁尻少女マリアンヌは美少年の××に逆らえない

白つくし

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Case 1:泣き落とし

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「―――俺よりでかい女はちょっと……」


 これは初等部の頃、密かに思いを寄せていた男子に言われた何気ない一言である。
 可哀そうなマリアンヌ。酷く傷ついた彼女はこの出来事がトラウマになってしまい、17歳になった今でも好きな人を作れないでいた。

 マリアンヌ・シュヴァリエ、風紀委員所属。黒曜石を思わせるストレートの黒髪とアメジストの瞳を持つ彼女は、陰で「氷女」と呼ばれている。女子にしては高身長で、平凡な顔立ちの上に目つきは鋭いため異性が全く寄り付かない。
元々卑屈気味であった性格は年と共に歪められ、目つきは更に鋭くなり、めったに笑わない、面白味のない女になってしまっていた。
 そんな彼女は今日も今日とて委員の仕事に精を出す。












 その日は、週に数回ある校内見回りの時間だった。


「―――っや、やめてくださいっ!」
「―――いいじゃねえか、ちょっと確かめようってんだ。オラ脱げよ」
「前からに気になってたんだ、いいだろ……」
「ぅ、嫌です、誰か助けて……っ」

(この声……まさか)

 聞き覚えのある声にもしや、と思い駆けつける。そこには案の定、見知らぬ男数人に囲まれ、シャツを脱がされかけている少年―――ミシェルがいた。
 ミシェルはこっちに気が付くと、涙目で「マリアンヌ先輩ぃ…」と助けを求めてくる。
 男たちはいかにもチャラついてますといった風貌で、ミシェルの目線でこちらに気づくとウゲ、と嫌そうな顔をした。


「ちょっとあなたたち、寄ってたかって何してんのよ」
「げ、風紀委員の氷女……」
「チッ、何で来んだよクッソウ……」
「ぅ、ぅ…マリアンヌ先輩…この人たち可笑しいです。僕が実は女の子じゃあないかって、確かめさせろって言ってきて………ただ風紀委員としてお仕事していただけだったのにぃ…」
「……だってよぉ」
「……こんなに可愛いんだぜ」
「……ツイてんのか知りたくなってよぉ」


 思わずため息をついてしまった。いつものお決まりのパターンだ。この学園、王族やら貴族やらが通う割と品の良い場所のはずである。実際、治安や生徒の素行が良すぎて風紀委員は学園内でお飾り扱い。―――というのにも関わらず、わーんと泣きついてきたこの後輩は、高頻度で今回のような目に遭ってしまうのだ。
 肩の長さで切りそろえられた銀髪に、長い睫毛で縁取られたブルーサファイヤの瞳。その上低身長に高い声ときたら、彼を女の子と疑っても仕方ない。


「ミシェル君はとっても可愛らしいけれども、れっきとした男の子よ。……あなたたち、脱がせた後は何をしようとしていたのかしら」
「―――う」
「もしかして、風紀を乱すようなこと考えてないでしょうね……」
「―――それは、その」
「マリアンヌ先輩、この人たち、僕の乳首見て喜んでました……」
「……それは一発アウトね」


 躊躇せず『お仲間呼び寄せブザー』を鳴らした。
 すかさずやってくる風紀委員の仲間たちによって、男たちは「うわあああああ」と叫びながらドナドナされていく。
 彼らには学園一厳しいと評されるウィズリー先生からのキツーイお仕置きが待っていることだろう。再犯無いよう、こってり絞られることを祈っている。
 マリアンヌは心の中で手を合わせた。

(―――ところでこの後輩はいつ離れてくれるんだろう)

「う、ぅ、マリアンヌ先輩、怖かったです…」
「……それは可哀そうに……」


 マリアンヌは、彼女の胸に顔を押し付けながら、未だにショックから抜け出せずにいる彼の頭を撫でた。
 身長差のせいで仕方ないのかもしれないが、毎回泣きつかれる度に胸をクッションにされるのはちょっと嫌だったりする。しかし、えぐえぐと泣いている彼を引きはがすことが出来ず、頭を撫でてやることしかできなかった。
 集まった風紀委員の仲間たちは、マリアンヌたちを微笑まし気に見つめると「ミシェルのアフターケア頼むな!」とサムズアップし去っていった。


「ミシェル、あなたいつもこんな目にばかり遭っているじゃない。いい加減、誰かとペアで見回りしたらどうなの?あとブザーはどうしたのよ、アレがないと助けを呼べないじゃない」
「…………どこかに落としちゃって」
「落としたんなら新しく貰えばいいじゃない。なんでしないの」
「忘れちゃって…ぅぅ、すみません…」
「……こんなことで泣かないで。今から取りに行くわよ。ペアは誰かと組みなさい。適当に声かけてあげるから―――」
「それは嫌ですっ!ペアは、その、ぃ、一緒にしたい、人が…」
「あらいいじゃない。その人と組みなさいよ。で、誰なの?」
「それは、っ、ぇぇと、その……」


 途端に頬を赤らめるミシェル。うじうじし始める彼に、少しイラついてしまう。
 今は放課後。日も暮れそうだ。同性に襲われかけた後輩は可哀そうだが、さっさと帰って本を読みたい。 明日は休日なので、思う存分夜更かしするのだ。

(アフターケアって何をしたらいいのかしら)

「…………マリアンヌ先輩は、もう誰ともペアを組まないんですか?」
「え、私?そうねぇ、もう誰とも組まないつもりだけれど」
「ジル先輩とは組んでいたのに……?」
「あぁ、ジル君のこと?彼は今結婚休暇とかいう訳の分からない理由で休学中だったかしら。ある日突然『結婚します、しばらく休みます』って書置きが風紀委員の会議室に置いてあったらしいわね」
「……ジル先輩が帰ってきたらまたペア組むんですか?」
「んー、多分復学しても風紀委員に戻らないと思うわ。委員会に入った理由もサンソンさんのために校内巡視をーとかだったし。結婚した後は彼女とべったりでしょうよ」


 ミシェルに言われ、元相棒を思い出す。ジルとは同級生で、委員会の中では割と接点があった。校内巡視のペアにされ、二人して風紀を取り締まっていたものだ。
 彼は癖が強かった。口を開けば愛しの彼女のことばかり。話しかけに行くこともできない奥手男の、のろけ話を聞くのは案外楽しかったが、最後の方は何やら真剣に“箱に入った細長い何か”をたいそう可愛がっているようだったので、『いよいよヤバい、こいつは何かやらかす』と冷や冷やしていたのだ。箱に頬擦りしているのを見た時は鳥肌が立った。
 無事にサンソンさんとくっついてくれて本当に良かった。ありがとう、サンソンさん。お気の毒に、サンソンさん。


「……ジル先輩がいなくなっちゃって、寂しいですか……?」
「寂しいっちゃ寂しいわね。一緒に居て楽だったし。ミシェル君、なんでそんなこと聞くの?」
「―――いえ、なんでも」
「そう。……そろそろ落ち着いた?いい加減離れてくれると嬉しいんだけれど」
「―――すみません、僕一人で戻れます。ブザーも、新しいの貰ってきます」
「あら、そう。じゃあ私帰ってもいいかしら」
「はい。ありがとうございました。また、明日」
「気を付けて帰るのよー」


 パっと身体を離し、ミシェルはにこりとマリアンヌに手を振ってみせた。あれだけ泣いていたのに切り替えが早い。ふと不快感で胸を見下ろすと、彼に顔を埋められていた場所が湿っていた。
 帰って早く着替えたい。いくら美少年の涙といえども、他人の体液は気持ち悪い。

(また明日、って。明日は休日なのに。おかしな子)

 「じゃあね」と足早に去っていったマリアンヌは気づくことが出来なかった。彼女の背中を見つめるミシェルの瞳が、不穏な光を帯びていることに―――。













「―――最悪だわ……」


 待ちに待った休日。マリアンヌはいつも通り家で怠惰な休日を過ごす予定であった。
 しかし、読みかけの本を学園に忘れてしまっていたことに気づいてしまったのだ。続きが気になって仕方がない本だ。ヤンヤン星人に捕まってしまった主人公はどうなってしまうのだろうか。

(―――あぁだめだ。私には続きを読む義務がある)
 
 重い腰を上げ、学園に行き、本を回収した。
 そこまでは良かった。


 今まで見たことのなかった扉を見つけてしまったのだ。
 君子危うきに近寄らず―――いつもならそう考え、近づきすらしなかった。
 だがしかし今日は休日。学園内には人っ子一人見当たらない。遠くの方から運動部が頑張っている声が聞こえてくる程度。
 何気ない日常にある、ちょっとした非日常。一見普通に見えるドアは、マリアンヌにとって非常に魅力的に見えた。

(ちょっとだけ……開いて、中を覗いてみようかしら)






 ―――――とまぁ、これがマズかった。

 扉を開くとそこは、一面本棚が並んでおり、マリアンヌにとって天国のような場所だった。その上中々お目にかかれないような蔵書も発見し、非常にテンションが上がった。
 普段出さないような歓声を上げスキップすること数分間。ここはきっと隠し部屋ね、と思いながら部屋全体を眺めていると、ふと壁に穴があることに気づいてしまう。
 壁の穴を覗き込むと、向こう側には書架といった風の部屋が広がっていた。穴はギリギリ人が入れそうな大きさだったため、四つん這いになり身体を滑りこませると、腰の辺りでつっかえてしまった。
 急いで抜け出そうとするも何故か入った時に比べて穴は小さくなっており、ヤバいと思ったがもう後の祭り。マリアンヌは四つん這いのまま、穴から抜け出せなくなってしまったのだ。


「ど、どどどどうしましょう。誰かに助けを……」


 と思ったが、今日は休日。大声で助けを呼んでも気づいてくれる人はいるのかどうか。
 誰かに連絡しようにも通信機はカバンの中で、今は取ることが出来ない。その上マリアンヌは伝達魔法や身体を小さくする魔法、誰かに気づいてもらうための派手な魔法は使えなかった。要するに自分で穴から出られない。

(どうしよう。ずっとこのままなのかしら……。何で私の魔法って地味なものばかりなんだろう……)

 そう、マリアンヌは『聴力をちょっとだけ強くする魔法』と、『触れたものをちょっとだけ柔らかくする魔法』しか使えない。どちらも中途半端な能力である。しかし、今は壁の穴と床を魔法で柔らかくしているため、お腹も苦しくなければ膝も痛くない。地味で役立たずなものとばかり思っていたが、こんな使い道があるのだと新たな発見に驚く。


 どうやってこの状況から抜け出そうかと悩んでいると、ガチャリと扉が開く音がした。
 後ろの方から、「あれっ、先輩……?」と聞き覚えのある声が聞こえる。


「み、ミシェル、ミシェル君なの!?」
「あっ、その声は、マリアンヌ先輩ですか!?えっどうしてここに?」

(た、助かったぁあああああ)

 声の主がミシェルと知り、マリアンヌは泣きそうになった。
 良かった、本当に良かった。
 休日で、しかも誰も入らないような部屋の変な壁の穴にハマってしまったのだ。数日間誰にも見つけてもらえなかったかもしれない。最悪餓死の可能性もあった。ついでに今めちゃくちゃトイレに行きたい。

 ミシェルから見たマリアンヌは、たいそう間抜けに見えているだろう。四つん這いになりお尻を突き出して、とても淑女が見せて良い格好とは思えない。唯一の救いは、紺の長いプリーツスカートのお陰で下着は見えていない、ということだけだった。


「ミシェル君……お願い、助けてほしいの」
「……こう見ると絶景ですね」
「え?」
「あっいや、もちろんです!僕がマリアンヌ先輩を穴から引っ張って見せます!」


 ミシェルはマリアンヌの腰に手を回し、覆いかぶさるようになりながら彼女を引っ張った。ぐっ、ぐっと下腹部が押される。我慢していた尿意を刺激され、非常によろしくない事になりそうだった。


「よーいしょ」
「ちょっ、と、やめて…っ」
「あっ、すみません。この引っ張り方ダメでしたか?」
「お腹は触らないでほしいの……」
「すみませんっ。…あの、腰なら、良いですか?」
「いいわよ……」


 そういうと彼はマリアンヌの腰を掴み、ぎゅ、っと引っ張った。 
 すると、ズルリと何かが脱げる感覚が…。


「キャアアアアちょっと!!何脱がせてんのよ!!!」
「ひゃああぁすみません、すみません!わざとじゃないんです!先輩のおパンツ、すみません!!」
「更に脱がそうとしないで!!!さっさと戻して!!!」
「すみません!!先輩のお下着がどこにあるのか分からなくって!ど、どうしたら…」
「仕様がないわね!!!スカート捲って、パンツを上げたらいいじゃないの!!」


(―――ん?)


(あれ、今私変なことを言わなかったかしら)


「ぁ、あの、ではっ、失礼します!」


 そう言うと慌てきった後輩はマリアンヌのスカートをたくし上げた。

(―――あれ、ちょっとまって…私今、パンツ脱がされてるのよね)

 ってことは、スカート捲ったら………?


「ひ、ひいいいィィ!ミシェルッ!スカートッ、中、見ちゃダメ!!」
「――――――これが、せんぱいの……」
「ちょっとミシェルッ!!!!」
「―――――――脱ぎたておまんこ……」
「はぁ、何言ってんの、……ちょっと、え?今何て?」
「せんぱいの、脱ぎたてほかほか、おまんこ……」


 ちょっと何言ってるのか分からない。

 壁の向こうで何やら恍惚と呟き始めた後輩がなんかヤバい。声が届かない。

 パンツを、履かせてほしい。そんな些細な願いすら聞き入れてくれない。

 どうしてだ。あんなにいつも可愛がってきたのに。
 もしかして、貰ったプレゼントを売っぱらい生活費の足しにしたのがいけなかったかしら。それとも渡された手紙をろくに読まずに、返事も返さなかったからかしら……いや、中等部からわんこの様に懐いてくれた彼は本当に可愛かった。自分なりに後輩として可愛がってはいたのだ。なのに何故……。


「ミシェル君、お願いよ…パンツを履かせてほしいの……」
「せんぱいから、おパンツ履かせてほしいって言ってもらえるなんて……」
「ええ、おパンツ……?」
「おパンツ履かせてほしいのに、おまんこ剝き出しにしてるせんぱい……。おまんこからムワっとえっちな臭い出して雄を誘ってるせんぱい……」
「……おおお?」
「毛の処理なんて全くしていない、未開拓おまんこせんぱい……」


 やばいかもしれない……。

 さっきから、スースーするはずの陰部に熱い吐息を感じるのだ。時折ちょんと鼻がくっつき、もしかしてコイツ私の陰部の臭いを嗅いでいるのでは、と気持ちの悪い想像をしてしまう。


「……ミシェル君?」
「このおまんこはせんぱいで、せんぱいはおまんこだった……!????」
「んんん???」
「ってことはおまんこしてもいいってことですよね!?先輩!!!!!」
「はああああ???」


 そう言うとミシェルはペロリとマリアンヌの陰部を舐め始めた。


「ん、ジュル、っ、先輩おまんこ、美味しいです」
「…ぁッ、ミシェル、くん、やめっ」
「っ、もっと、先輩のおまんこ汁欲しいです…」

 ミシェルはジュポ、ジュルルルとマリアンヌの恥部を吸うと、今度は手でマリアンヌの下腹部をぐりぐりと押しながら舌で陰核を刺激し始めた。

(やだっ、そこグリグリしないでぇっ…!おしっこ漏れちゃう、出ちゃう、ダメぇッ)


「やめて、お願い……ぅ、おしっこ出ちゃう、からぁ…」
「……出しても良いですよ。僕が先輩のおしっこ飲んであげます。ホラッ、出しちゃってください!ね、ね!」


 ぐっ、ぐっと強くお腹を押され、尿意の限界だったマリアンヌはもう我慢できなかった。
 チョロッと少量出てしまったが最後、ジョボボッと出る尿を止めることが出来ない。


「いやっ、いやあああぁああっ。おしっこ、やだっ、止まって、何で止まらないのぉッ」


 そこにすかさずミシェルが口を近づけ、尿をゴキュゴキュと飲み始める。
 マリアンヌの臀部を両手で押し分け、口を大きく開けで、ジョボジョボと出る液体を一滴たりとも零さぬよう、吸い付きながら飲んでいるようだった。

(おもらし……しちゃった。もう大人なのに。しかも後輩におしっこ、飲まれちゃった……。こんな事ダメなのに……)

 むわりと辺り一面に尿の臭いが立ち籠める。ミシェルは太腿に伝った尿まで丁寧になめとると、壁の向こうでクスクスと笑っているようだった。
 恥ずかしすぎてどうにかなってしまいそうだ……。


「先輩のおしっこ、ご馳走様でした。凄い量のおしっこでしたね。濃くてくっさいのをたっぷり貯めて。とっても我慢していたんですね」
「やめて……言わないで……」
「先輩、僕の一つ上なのに、僕より身長高いのに、おもらししちゃいましたね。恥ずかしくないんですか?」
「…………いやっ」
「それに大きなお尻を突き出して……こっちから丸見えですよ。ぷっくり可愛い肛門に、ヒクヒクまん汁垂らしたおまんこ、真っ赤になって小さく勃起しているクリトリス。―――ねぇ先輩、さっきからいやいや言ってるけれど、本当はおまんこジュポジュポしてほしいんじゃないですか?」
「……ッ、違う」
「フーン、まだ正直にならないんですね。分かりました。今から先輩が素直になるまで、ちょっと意地悪しちゃいます」











「―――――――どうですか、ぬぽぬぽされるの、気持ちいいですか?」
「ッん、ッ……」


 あれから何時間経ったんだろう。あれからずっとマリアンヌは、ミシェルに蜜壺をじゅぽじゅぽ弄られていた。
 ぬ~ぽ、ぬ~ぽ、と時間をかけて、一本の指がいったりきたりする。
 膣全体が性感帯になったみたいに、指が動く度にゾクゾクと全身に快感が駆け巡り、チュポンと指が出ていくと穴がヒクヒクと物欲しそうに痙攣する。
 イキそうになる度に指を抜かれ、ネチョォと本気汁を垂れ流す蜜壺を見て彼は笑うのだ。


「あれぇ、せーんぱい。おまんこが本気汁でねちょねちょ糸引いちゃってますよー?さっきから何度もイキそうになってますよね?僕の指で気持ちよくなってるんですよね?あ、気づいてないと思ってました?」
「ぉ、っ…ぉっ……」
「ハハッ、先輩、おまんこに夢中で会話すらできなくなっちゃいました?そうですよね、さっきからず―――っと僕におまんこほじくられて、イキたいのにイケなくって、おまんこに集中しないと頭おかしくなっちゃいますよね。よわよわ淫乱おまんこですもんね」


「……そろそろ、いいかなぁ」


 ミシェルはズボンのジッパーを下ろすと、赤黒く血管が浮き立ち、その華奢な体格に見合わない大きさのペニスを取り出した。
 彼は我慢汁で濡れそぼったペニスを握ると、マリアンヌの蜜壺にそれを宛がった。


「せんぱぁい、今おまんこの入り口にあるこれが、先輩を気持ちよくしてくれるおちんぽ様ですよ。先輩のおまんこにお邪魔したくて、ノックしてますよ、っ、ほらっ!」


 ぬちゅりとペニスが蜜壺に塗り付けられる。


「……おちんぽ、さま……?」
「そうですよ、おちんぽ様です。先輩のおまんこでお迎えしてあげてください」
「お迎え……」
「いいですか?いいですよね、先輩のおまんこもおちんぽ様をお迎えするために蕩けきってますよ、入れちゃいますよ、ほぅら!」


 ジュポン!と勢いよくペニスが挿入された途端、マリアンヌは痛みのあまり我に返った。


「いやあああ痛い、痛い、抜いて、痛い!!!」


(何ッ、何なの、どうなってるの…!痛いッ!!いやぁ!!!)

 ズキズキと下腹部全体が痛む。入れられた箇所が異常に熱く感じる。出血しているかもしれない。
 マリアンヌはさっきまでの快楽を忘れ、痛みから逃れようと必死にあがく。


「痛い、痛いわ、助けて……!抜いて、こんなもの抜いてちょうだい!!」
「酷いです先輩……さっきまでおまんこ大歓迎だったのに……。でも、これって処女の証拠ですよね。血も出てきたし。良かったぁ!」
「良かったじゃないわよ、痛いの、お願い。早く抜いて……ッ」


 腰を振り足をバタつかせ、凶悪な肉棒から逃げようとするが、ガッチリと腰を掴まれており、逃れることが出来なかった。
 ミシェルは嫌がるマリアンヌの様子に、更に興奮しているようだ。


「大丈夫ですよぉ。痛いのは最初だけ、すぐに慣れます。回復魔法かけてあげますよ、ほら。痛くなくなったでしょう?」
「……っ、ありがとう……」


(って、ありがとうなんて言う相手じゃなかったわ。終わったらただじゃ置かないわ。―――それよりさっさと抜いてもらわなきゃ―――)


 痛みがなくなった途端に、ズクンと甘い快感が全身を駆け巡った。
 オ“ォッと汚い声を出しながら、ビクンビクンと身体が跳ねる。
 ブシャア、ブポッ、と膣から何かが吹き出し、身体全体が、まるで、ミシェルのペニスを悦んでいるかのようだった。


「ッ、なん、で……ッ」
「……僕のおちんぽ、歓迎してくれてるんですね!嬉しいです!」


 ミシェルは嬉々とした声色で、ペニスを激しく動かし始めた。
 カウパーと愛液でドロドロになったそこは、激しいピストンの度に泡立ち、恥ずかしい水音が部屋に響きわたる。

(はやく抜いてぇっ…。頭おかしくなっちゃうッ!!!)

「ッ、夢のようです、あの先輩が、潮吹きながら、僕のおちんぽを歓迎してくれるだなんてっ!僕専用まんこになっちゃいましたね」
「っちがうの、早く、抜いてッ、変になっちゃうッ」
「……まだ抵抗するんですか?先輩のおまんこはもう僕のおちんぽに降参しているみたいですけど」
「ちがう、っ、降参なんてして、ない、わ…!」
「強情ですねぇ、雑魚まんこのくせに、生意気言わないでください、よっ」


 ミシェルはペニスを奥まで進めると、ぐっぐっと小刻みにポルチオを刺激し始めた。
 ズンズンと子宮口を刺激されると、おまんこの事しか考えられなくなってしまう。
 ペニスの動きに合わせて腰を動かしながら、オッ、オッと汚い声を出し、口からあふれ出る涎が止まらない。


「ごめんなさいっ、許して、おねがいっ」
「こんなよわよわ雑魚まんこ、使ってあげるのなんて僕くらいですからね。精々媚びておねだりでもしてください。そしたら何時でもおまんこしてあげますからね」
「ごめんなさいっ、わたし、が間違ってましたっ。わ、わたしは、ミシェル君っ、専用おまんこです」
「いい返事です。これからは僕が言えばいつでもおまんこになってくださいね。分かりましたか?」


(言っちゃったっ、おまんこ降伏宣言しちゃった…っ!おちんぽ様のせいでっ、私の雑魚まんこが完全敗北しちゃったっ。じゅぽじゅぽ気持ちいいよぉっ)


「正直なおまんこにはご褒美あげましょうね。この日のためにオナ禁してきた特濃ザーメンですよ」


 ビュルルルッ!と精液が勢いよく奥に穿たれた。


「ぁっん、おちんぽ、おまんこの中でビクビクいってるっ。いっぱいザーメン出されちゃって、赤ちゃんできちゃうっ」
「子どもが出来たら、もちろん責任取りますよ。一緒に育てましょうね」


(責任取ってくれるんだったら、まだ安心かしら―――)
 
 ジュポンとペニスを抜かれ、トプトプと蜜壺から精液が溢れ足を伝っているのを感じながら、マリアンヌは目を閉じ力を抜いた―――。













 目が覚めるとそこは、見知った部屋だった。風紀委員が利用できる仮眠室には、ベッドが一つ設置されているのだ。
 もちろん、壁にハマった格好でもなく、マリアンヌは普通にベッドに横になっていた。
 起き上がろうとすると、ミシェルがベッド横の椅子に座り、横から覆いかぶさって眠っていることに気が付く。良く見ると、プルプルと彼の肩が震えている。ポンと肩に手を置くと、ビクッと彼の全身が跳ねた。そろりと顔を上げた彼は、大きな瞳に涙を溜めながら、プルプルと震え出した。


「マリアンヌ先輩……。僕、とんでもないことを……っ」


 可哀想なほど怯えている彼に対し、今回ばかりは慰めることが出来ない。何しろ、壁にハマったのをいいことに好き放題されたのだ。最後の方は気持ちよかった気がするが、あれは断じて同意ではない、はずだ。多分。


「先輩の近くにいる事すら、ぅ、もう、許されませんよね」


(そうそう、許されないのよ。何を言ってもね。今回は絶対に甘くならないわよ。絶交よ、絶交)


「っ、僕、今日の事を一生の思い出にして……死んできます!」


(―――え?)


「え、ちょっとそれってどういう―――」
「これ以上先輩の人生にご迷惑をおかけしないためにっ、華々しく散ってきます!中等部より5年間、お世話になりました!」
「待って、待って!」
「マリアンヌ先輩、これからも永遠にお慕いしております。僕の事ずっと忘れないでくださいね!」
「す、ストップ―――!」


 飛び出そうとする彼の袖を握り慌てて止めると、きょとんとした顔をされた。


「―――なんで止めるんですか?」
「ミシェル君って私の事好きだったの……?」
「えっ、今気づいたんですか!?酷いです。あんなにべったりだったのに。毎年誕生日やクリスマスにプレゼントとかラブレター渡してるじゃないですか!」
「それはその……みんなにやっているものかと。手紙も、私を先輩として慕ってくれてるのね、としか」
「どうでもいい相手に時計やネックレス渡すわけがないですよ!ちなみにブルーサファイアのネックレス、あれ高かったんですよぉ!―――えっ、まさか、本気で気づいてなかった……?」
「―――――――あー、あれって、そういうことだったの、ね」


 毎年ミシェルから送られるクッソ高そうなアクセサリーに、時計、財布、その他諸々。マリアンヌは何にも考えず受け取っていたが……まさか貢がれていたなんて!
 途端に今までのことを思い出し、自分のふがいなさに恥ずかしくなってしまった。
 顔が火照り、思わず手で顔を隠す。


「今まで委員会でペアを作ってこなかったのも、学園のパーティーで誰もエスコートしてこなかったのも、中等部の頃から浮いた話一つもなかったのも、全部私のせい……?」
「―――――――やっと、気づいてもらえましたか」


 少し困ったように笑うミシェルに対し、少し罪悪感を抱いてしまった。
 天使のように綺麗な後輩は、こんな自分に5年間も費やしてしまったのだ。
 どこでとち狂ってしまったのかは知らないが、少し可哀そうなことをしてしまったのかもしれない。いくら貢いで好意を示しても、一向に靡かず、ろくに返事もしない女。自分だったら願い下げである。



「それは、なんかごめんなさい……。とりあえず、死ぬのはなしにしてちょうだい」
「僕、消えなくてもいいんですかっ!?」
「ええとその、死ぬとかはなしで。あと今回の事は……その、水に流してあげてもいい、わ。もし子どもができてたら、責任取ってちょうだいね」
「―――っ、はい!もちろんです!」
「変な事もしないわよ。……その、あんなこと、二度とないからね」
「―――チョロいなぁ」
「えっ?」
「いいえ、何でもないです!」
「今まで私、あなたのことそういう目で見たことなかったから……これから考えるわ」
「ぅ、嬉しいです!こんな日が来るなんて……ぅぅ」
「あぁもう、すぐ泣かないの!こんなんだから恋愛対象にならなかったのよ」
「ごめんなさい…。僕、すぐに泣かない強い男になりますね!」
「その意気よ」
「頑張っていい男になります。だから、これからもおまんこしてくれますね!」
「別にいいけど―――え?」
「やった、言質取りましたよ!」


 するとミシェルは見たことの無いような妖艶な笑みを浮かべ、耳元に顔を近づけると


「これからも末永くよろしくお願いしますね―――僕のマリアンヌ先輩」


 と囁いた。





 じゅくり、とお腹の奥が疼いた。














【付け足し&人物紹介】
◆マリアンヌ・シュヴァリエ
 魔法学園高等部二年生、高身長巨乳、平凡な顔立ちに鋭い目つき。黒曜石を思わせる黒髪に瞳はアメジスト。風紀委員。氷女と呼ばれているが、中身は普通。初恋人の何気ない言葉に傷つき、誰にも恋愛できないでいた。
中等部から犬のように懐いてくるミシェルを可愛がっていたが、顔立ちが中性的すぎたため彼を異性とは認識していなかった。貢物については全く気にせず受け取っており、何なら売り払い生活の足しにしていた。無事ミシェルに捕まり、今後はおまんこルート一直線。

◆ミシェル・マイヤー
 魔法学園高等部一年生、低身長、童顔、ハイトーンボイスの美少年。肩の長さで切りそろえられた銀髪にサファイヤブルーの瞳。陰で「風紀委員の天使」と呼ばれている。中性的であるがゆえに同性からよく絡まれるが、腕力も魔力も人並み以上のため普段は返り討ちにしている。
 綺麗な顔して中等部から思いを寄せているマリアンヌに対し「ブチ犯してぇなぁ」とか思ってた。貢いでもなんの反応もなければ売りさばいてる彼女に対し、いつか酷い目に遭わせてやりてぇなとも考えていた。可愛さ余って憎さ百倍になっている。愛はある。
 今回、気合で手に入れた「壁尻生成魔法」で無事マリアンヌを手に入れたよ!やったね!!!

◆ジル・ウォーカー
 愛しの妻を手に入れて、幸せ絶好調なう。


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