異世界に転生したので裏社会から支配する

Jaja

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第2章 抗争

第40話 クライマックスバトル

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 ☆★☆★☆★

 「くそが!! コソコソ逃げ回りやがって!」

 「ボス! 今はそんな事より早く戻りましょう! これがクトゥルフの奇襲なら縄張りもやばいっす!」

 「分かってる!!」

 アハムはなんとかボスを説き伏せて、撤退する事に成功していた。
 こちらが反転すると後ろから攻めてきていた人員は脱兎の如く逃げ出し、すぐに行方が分からなくなってしまっていた。

 (既に俺達の縄張りなのに静かすぎるっす。先に逃げ帰った奴らはどこに行ったっすか?)

 やはり逃げ道にも網を張られていたのか。
 逃げた下っ端がどこにも見つからない。途中で戦いの最中に戻ってきた奴も居るがそれは少数だ。

 (待ち伏せでやられたにしても死体すらないのは不自然すぎるっす。どういう事っすか)

 あまりに人気がなさすぎて不気味である。
 今のこちらの人員は下っ端を含めても50人を切っている。
 この状態で大人数に叩かれたらひとたまりもない。

 「危ねえ!!」

 ボスが急に立ち止まり大戦斧を振り下ろす。
 アハムや他の幹部達は気付かなかったが、どうやら攻撃されたらしい。
 その証拠に振り下ろした大戦斧の刃の部分が少し焦げている。

 「うわ。止められたよ。流石にボスは優秀か」

 攻撃された驚きで少し呆然としていたラブジー。
 そして攻撃方向からゾロゾロと人が出てきた。
 その数は少なく見積もっても今のラブジーの倍は居るだろう。

 「ボスとあの軽薄そうな男はなるべく生け捕り。
後はどうでもいいや。さっさと終わらせるぞ」

 「ガキだと!?」

 指示を出しているのは、成人もしてないであろう子供。
 それだけでも驚きなのに、指示を受けた大人連中は疑問を持つ事なく従っている。
 その光景がラブジーのボスには信じられなかった。その子供が強かろうが、子供なんかに従えない奴はいくらでもいるからだ。

 「長かった抗争もこれで一段落だ。最後だからって調子に乗るなよ。命大事にを徹底しろ。よし。総員突撃」

 下っ端達が配置についたのを確認した子供は掛け声をかけた後に魔法を行使した。
 指先が光ったと思えば、魔法が着弾している。
 ボスはともかく、他の幹部や下っ端にはその魔法になす術はなかった。

 ☆★☆★☆★

 ラブジーのボスは普通に強いな。
 不意打ち気味で魔法を撃ったのに防がれたし。
 それ以外は反応出来てなかったから、気をつけるのはボスだけかな。

 レーヴァンの戦闘員と比べると、やっぱり質は落ちるんだな。幹部じゃない奴も魔法に反応出来た奴はいたし

 「早まるなよー。ゆっくり疲弊させていけー。ボスには近寄るなー。あれは俺が相手するから」

 こっちは焦る必要はない。
 レーヴァンが反攻してくるかもしれないけど、それもまだ時間があるだろう。
 向こうはただでさえ連戦で疲労が溜まっている。こちらはゆっくり体力を削っていけばいい。
 それに。

 「後少ししたらカタリーナ達がもう一回後ろから攻撃をしてくれるはず。それに合わせて、向こうに潜入させてる奴に不意打ちもさせよう。こっちが間違えて攻撃しないようにな」

 契約してからラブジーサイドに戻した下っ端は、現在も戦線の中にいる。
 俺達だけに分かる目印をしてるから、間違えて攻撃はしないだろうが、気をつけてもらわないと。

 「レーザー×3」

 「ちぃっ!」

 俺はカタリーナが来るまではボスを釘付けにする。あれは俺の一人で仕留めるのは中々きつい。
 カタリーナと二人がかりで攻めた方が良さそうだ。
 今もレーザーを武器で弾かれてるし。

 「あの斧凄いな。貫通しないんだもん」

 当たり前のようにレーザーを弾かれると、少し悔しいんだけどな。
 新技を披露してもいいけど、現状維持で充分だし迷うところ。

 ボスは俺が適当に散らしている魔法への対処に精一杯で、仲間達がどんどんやられていくのに、フォローする事ができない。
 こちらを憎々しい目で見ているけど、接近さえさせなきゃ魔法使いって強いよね。
 最初から距離を取られてる時点で、勝ち目は薄いんだよ。相手が素早さの能力値Sとかのばけものならまだしも。ボスはCだし。
 ネズミで練習した俺に死角はない。

 「ぎゃぁああ!」

 「敵襲だ!」

 「くそっ! また後ろからだ!」

 戦い始めてから15分。
 待望の援軍がやってきた。

 「お前が引き継いでから、カタリーナを俺のとこに連れてきて」

 「了解っす」

 騎士の男にあっちの指揮を任せる。
 俺とカタリーナはボスだ。向こうはまたもや後ろから奇襲されたって事でかなりあたふたしてるし。

 「ぐっ!」

 「お、お前ら…」

 そして。相手幹部の近くで戦わせていた潜入員に裏切らせて後ろから刺す。
 面白い程作戦が上手くいって、俺に軍師の才能でもあるのではと勘違いしてしまいそうになる。

 「ボス、お待たせしました」

 「お疲れさん。向こうはどうだった?」

 「死者を出してしまいましたが、損害は軽微です」

 そう。また死んじゃったか。
 犠牲を0にするのは難しいよねぇ。
 今までよく頑張ってくれました。合掌。

 「さっさと仕留めて少し休暇にしたいな」

 「ですね。ここ最近、戦いっぱなしですし」
 
 ラブジーを潰して縄張りを安定させれば、少しは落ち着くはず。
 レーヴァンや領主問題は解決してないけど。
 それは時間があれば解決出来ると思ってるし、作戦もある。
 まずは目の前の戦いに集中しよう。
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