異世界に転生したので裏社会から支配する

Jaja

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第2章 抗争

第39話 二度目の奇襲へ

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 「姉御の指揮は凄いっすね」

 「それな」

 さっきから一方向からしか、ラブジーの奴らが逃げてこない。
 お陰でかなり捕獲が楽になっている。恐らく、逃げ道を限定してそこに誘導してるんだろうが。
 言うのは簡単だが、実際実行するのはかなり難しい事だろう。戦いながら、指揮をしてこんな芸当。
 とても俺には出来ないやり方だよね。カタリーナを向こうに行かせて正解だったか。

 「流石職業指揮官。本領発揮か」

 指揮も出来て戦えるか。つくづくカタリーナを味方に出来て良かったな。
 あの時無理してでも囲うと決めた俺の判断を褒めてやろう。良くやったぞ、レイモンド。お前は偉い。

 「契約契約~。人手がどんどん増えていく~」

 「魔力は大丈夫っすか?」

 鑑定は後回しにして、どんどん契約と回復で手駒を増やしていく。
 この後は幹部やボスとの戦いが待ってるんだ。
 数が多いに越した事はない。

 「魔力回復ポーションがあるからな。能力値もCになったし、まだ余裕があるぜ」

 護衛の男はこの後に使う魔力の心配をしてるみたいだけど、まだまだ余裕はある。
 それにラブジーの面々をこっちに寝返らせてるのは、数が増える以上に意味があるんだぜ。

 「回復させて何人かは既にラブジーの方に戻してるからな。いざという時は騙し討ちも出来る」

 契約ってずるいよな。闇の適性があって本当に良かった。これが無かったらここまで上手く物事が運ぶ事はなかっただろう。
 カタリーナも闇の精霊はほとんど見た事ないって言ってたし、相当貴重な属性なんじゃなかろうか。

 「ラブジーはレーヴァンをどれだけ弱らせてくれたかなぁ。次はレーヴァンになるだろうから、出来れば再起不能一歩手前ぐらいまで追い詰めてほしいけど」

 「あそこはマジで強いっすからね」

 領主軍とやり合った後にラブジーとぶつかって耐えれてるもんな。
 まぁ、両方とも俺達の横槍ありきだけど。それでもボスのアンジーは謎に包まれたままだし、秘密兵器的なのがあってもおかしくないよね。

 そしてそれから約一時間。
 ラブジーの下っ端もポツポツとしか逃げてこなくなったなぁと思い始めた頃。
 手傷を負いかなり疲弊してる状態で、ラブジーのボスと幹部がこちらに戻ってきた。
 さっ。頑張れレイモンド。気合いの入れどころだぞ。


 ☆★☆★☆★

 「かなり粘られましたが…。ようやく撤退するみたいですね。では、私達も姿を隠しますよ。指示通りに」

 「了解っす」

 ラブジーの背後から攻めてからかなりの時間が経ちました。
 私は部隊を指揮して、なるべくこちらの損害なく立ち回れたんじゃないかと思います。
 逃げた端の者の数は多いですし、向こうはレイモンド様が上手い事処理してくれてる事でしょう。

 そして、そろそろこちらにも疲れが見え始めた頃。ようやく前方で奮闘していたラブジーのボスが反転して撤退準備に入っています。
 軽薄な男が必死に何かを進言してるように見えましたが、あれがアハムという男でしょうか。
 詐欺男の話ではNo.2だという事ですが…。先程深追いはしませんでしたが、殺しておくべきでしたかね。

 「捕虜に出来るならしたいものですね。引き際を心得てる人材は欲しいところです」

 面倒なら処理してしまいますが。
 魔法に反応出来てなかった所を見ると、そこまで苦戦するような相手ではないでしょう。
 判断はレイモンド様にお任せですね。

 「ふむ。悪くないですね。ボスはかなり強そうですが、かなり手傷を負っています。あれならなんとかなりそうです」

 反転して、かなり怒った表情でこちらに襲いかかってくるラブジーのボスを無視して私達は逃げます。万が一の時の為に私達の動きはかなり重要になりますからね。

 あらかじめ決めていた逃走経路に逃げ込み、ラブジーの面々が去っていくのを待ちます。
 最初は逃げた私達を探してたみたいですが、軽薄な男の進言で急いで縄張りに戻って行きました。

 どうやら、縄張りを持って行かれたのを分かってる様子ですね。
 それで、撤退を急いでいるんでしょうが、全てにおいて手遅れです。
 ここは少し時間をかけてでも私達を探しておくべきでしたね。人質にでも出来れば、交渉も出来たでしょうに。

 「レーヴァンからの反攻に気を付けて集合地点に急ぎますよ」

 「うっす」

 集合場所に指定していた、ラブジーの縄張りだった酒場へ急ぎます。
 ここはすでに私達クトゥルフの傘下になっていて、この戦いが始まる前に補給物資を用意しておいた場所です。

 少し経つと、ポツポツと戦闘員が集まり始めました。言い付けをしっかり守ったみたいでなによりです。

 「怪我をしてる者はポーションを。それでも治らない場合は私の元へ。一呼吸置いてからすぐに出発しますよ」

 なるべく損害なく戦う様にしたとはいえ、そこは二大巨頭の一角。
 大怪我をしてる者や、死者も出てしまっています。レイモンド様は多少心を痛めるでしょうが、今はその事を考えてる暇はありません。

 「死者は14人ですか。少ない方とはいえ、痛いですね」

 「部位欠損して、この後戦えないのもチラホラいます。どうしやすか?」

 「戦えない者はここで待機。いずれボスか私のレベルが上がれば治せるようになるでしょう。それまでは不便でしょうが、生きていて良かったと思いましょう」

 「了解っす」

 少し騒がしくなってきましたね。
 レイモンド様の方で戦いが始まったのかもしれません。私達もそろそろ動きますか。

 「どうやら戦いが始まったようです。長かった戦いもこれで落ち着く事になるでしょう。総員気合いを入れて生き残りなさい」

 さて、ラブジーの残党にはもう一度背後から攻撃を受ける恐ろしさを味わってもらいましょうか。

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