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第3章 勢力増強
第58話 レベル100
しおりを挟む「こんなもんかな。表通り付近の縄張りには近付けないけど、大体は視察出来ただろう」
「はい。とてもタメになりました。ありがとうございます」
孤児院の後にも鍛治施設やらポーション工房やら色々回って担当者に話を聞いた。
質はまだまだだけど、しっかり成長してる事は感じられる。これからの成長に期待だな。
表通り付近の食堂、酒場、宿屋にはなるべく近付かないようにしている。
闇組織に関係ない人も利用してるし、俺の素性がバレたりしたら困る。流石に子供がスラムのボスをやってるとは思わないだろうが念の為にね。
ボスが子供らしいって噂を流してる事もあるしね。信じてもらえないから欺瞞情報だろうって思われてるんだけど。
「レベル100だぜー!!」
「長かったですね。本当に」
そしてそれから三ヶ月。
日々の書類仕事の合間になんとか外に行く時間を作り、地道にレベル上げをしてきた。
そしてその努力の甲斐あって、ようやくレベルが100に到達。これで中層にリベンジが出来る。
「戦闘部門もチラホラと100になってる奴がいるみたいだしな。そいつらを連れてリベンジだ」
「はい。既にスケジュールは組んであります」
優秀。本当にカタリーナさん優秀。
将軍になってから更に優秀になってる。
☆★☆★☆★
『名 前』 レイモンド
『年 齢』 13
『種 族』 ヒューマン
『レベル』 100/999
『体 力』 D/S
『魔 力』 C/S
『攻撃力』 C/A
『防御力』 C/A
『素早さ』 C/S
『知 力』 C/S
『器 用』 C/A
『恩 恵』 鑑定 複職
『職 業』 高位暗殺者 大魔法使い 格闘家 指揮官 大道士 文官 曲芸師 魔法闘士 怪盗 錬金術師 男爵
『属 性』 無 光 闇
☆★☆★☆★
☆★☆★☆★
『名 前』 カタリーナ
『年 齢』 102
『種 族』 エルフ
『レベル』 101/456
『体 力』 D/B
『魔 力』 B/EX
『攻撃力』 D/C
『防御力』 D/D
『素早さ』 C/A
『知 力』 C/S
『器 用』 C/B
『恩 恵』 精霊眼
『職 業』 将軍
『属 性』 無
☆★☆★☆★
どうよ。中々見れる数値になってきたんじゃないかなと自負しておりますぞ。
職業も新しいのをセットしたり上位に進化したりね。俺もこの世界では一人前ぐらいの強さになれたんじゃないかな。
拳闘士が格闘家へ。
道士が大道士へ。
書記が文官へ。
盗人が怪盗へ。
この四つがとりあえず上位に進化した。
進化というよりランクアップって言った方がいいのかな? まぁ、どっちでもいいか。
新しくセットしたのは曲芸師、魔法闘士、錬金術師、男爵。
それぞれ簡単に説明すると。
曲芸師は体幹関係の情報が多く手に入った。
それに日々の体の動かし方にも補正が入ってるっぽいし、この職をセットしてから柔軟とかも始めたんだけど、今ではかなり体が柔らかくなっている。
それはもうぐにゃぐにゃである。近接戦での打撃の威力が上がったようにも感じるし、受け流しもだいぶ上手になった。
取って良かった職業だなと思ってます。
魔法闘士は最初の一覧に無かった職業だ。
拳闘士が格闘家に進化すると新たに出てきた。
魔法使いと拳闘士が両方上位になったからだろうか。それても回復魔法を纏いながらの脳筋プレイをしてたからだろうか。
でも二つの職業が上位にならないと覚えられない職業って俺しか無理じゃね? って思うんだよね。
真相は分かりませぬ。あまり気にしてないので、そのうち分かったらいいなぁ程度に留めてます。
で、効果は俺の脳筋プレイがやり易くなった。
光魔法や闇魔法を纏っての戦いもやりたい所なんだけど、俺のイメージ不足なのか、中々上手くいかない。要練習ってところですな。
錬金術師は最近、エリザベスと合作でとある魔道具を作ろうとしてるからそれの影響で取った。
もしかしたら付け替えるかもしれん。その程度なので特に語る事もない。
で、最後の男爵。
これは前から気になってていつか取ろうと思ってたんだよね。で、なんか良い感じに枠も空いたしとりあえずお試しで取ってみた。
ここからランクアップすれば、そのうち王になったりするのでは? と期待してます。職業の熟練度が溜まるかどうかは不明だが。
情報もテーブルマナーやら礼儀作法やらを教えられただけで、今必要な職業じゃないし。
常日頃から心掛けてやればいいんだろうけど、毎日堅苦しく過ごすのは勘弁だ。
これはロマン枠だと思って放置しておく。いつか長い時間を掛けてでも王とかにしたい。その一心で取得しました。一種のコレクター感覚ですな。
「これ、男爵とかの職業を見た時に思ったんだけどさ。実際の貴族とかどんな職業に就いてるんだろうね。王様とかもだけど」
「さあ? 今の所これといった法則性はありませんし、予想は出来ませんね」
「ランダムだったら、ワンチャン王様が農家とかもあり得る訳だよなぁ」
玉座に座っている農家。
想像しただけで滑稽である。
「逆の立場もありえますよ。畑を耕してる男爵だとか」
「それは貧乏貴族とかならありえそうじゃない?」
「まぁそうですね」
別に農家を馬鹿にしてる訳じゃない。
国の礎を作る大事な職業ってのは理解している。
俺達もありがたく農家の人が作ったお野菜とか、小麦とかを頂いてる訳だしね。
でも流石に玉座に座ってる農家はちょっと…。
王様に会う機会なんてないだろうけど、いざそんな場面に遭遇したら笑わない自信はない。
お願いだから笑わない程度の職業であってほしい。切に願っております。
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
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