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第3章 勢力増強
第59話 中層リベンジ
しおりを挟むレベル100越えの精鋭達を引き連れて街の外の中層に向かう。
勿論油断なんてしない。
「中層の覇者がオーガならまだなんとかなりそうなんだけどな」
「中層に入って割と早い段階で出て来ましたからね。オーガよりも強い魔物が居ても不思議ではありません」
そうだよな。
中層の魔物はまだオークとオーガしか確認していない。魔物方面の情報も集めないとな。戦闘部門から何人か冒険者ギルドに派遣するか。
表向きはクトゥルフの関係ないように装わないといけないけど。
浅層の魔物を軽くあしらって、無駄な力を使わずに中層に到着。
やっぱり浅層とは空気そのものが違うな。
「浅層の魔物も全然減らないな。俺達が毎日の様に狩ってるし、冒険者連中もやってるだろうに」
魔物は魔力溜まりから自然発生するタイプと、交配によって生まれるタイプの二種類あるらしいけど。ここは自然発生タイプなのかな。魔力溜まりがある限り永遠に生まれ続けるんだろうか。
「早速出て来たな」
「グギャギャー!!」
木を掻き分けて森から出てきたのはオーガ。
相変わらず強そうな気配を漂わせてやがる。
「やるぞ!」
「「「了解!!」」」
前回は辛勝だったけど、今回は完勝させてもらうぜ! レベルの暴力を思い知りやがれ!!
「はっ! よっ!」
「グ、グギャ」
「浸透掌」
「グギャ…」
俺の浸透掌をモロに喰らったオーガが白目を剥いて倒れる。
うむうむ。順調なり。
「わははは! 一人でも勝てたぞ! 人型だからか対人戦の練習にもなるしこいつは素晴らしい鍛錬相手だ!」
「おめでとうございます」
最初に接敵したオーガは全員でタコ殴りにして、あっさりと勝つ事が出来た。
前回の苦戦はなんだったんだと思うレベルだ。
で、その後は偶に出てくるオークを処理しつつ、オーガと一人一人タイマンで勝負した。
多少苦戦はしつつも、全員オーガにタイマンで勝つ事が出来て大満足だ。
地道に成長し続けた結果だよね。
「オークは群れてるのにオーガは群れないんだな。出来れば多対一もオーガで試しておきたかったんだけど」
「流石にオーガを複数相手にするのはまだ厳しいのでは?」
「どうだろ? あれだけ上がり辛かったレベルが中層に来てグングン上がってるし、ここで少し狩りをしたらいけると思うんだけどな」
舐めすぎかな? オーガに勝てたからってちょっと慢心してるのかも。まだ中層でオークとオーガしか見てないし油断は禁物だな。気を付けよう。
「もう少し中層を探索して今日は終わりにしようか。生態系とかが分かれば…伏せろっ!!」
兜の緒を締め直したところで、いざ探索再開と思った瞬間だった。
高位暗殺者の気配察知術は怠ってなかったんだが、それでも気付けたのは攻撃される瞬間だった。
「ぐっ!」
俺の声に全員反応して伏せたが、その敵に一番近かった奴は完璧には避けきれなかった。
二の腕辺りに攻撃を受けて、その肉が抉り取られている。
「全員集まれ!」
未だに姿が見えない襲撃者だが大体の予想はついている。
とりあえず俺の近くに居たら攻撃の瞬間は察知出来るので全員を集める。あ、ヒールもしといてやろう。
☆★☆★☆★
『名 前』 無し
『年 齢』 8
『種 族』 イヴィレオン
『レベル』 107
『体 力』 D/D
『魔 力』 B/B
『攻撃力』 B/B
『防御力』 D/D
『素早さ』 A/S
『知 力』 B/A
『器 用』 B/S
『恩 恵』 無
『職 業』 高位暗殺者
『属 性』 無 土 風
☆★☆★☆★
違和感がある場所を鑑定するとその正体が分かった。多分カメレオンみたいなもんだろう。
周りに擬態して油断してるところをぐさーって感じか。二の腕の肉が抉り取られたのは舌での攻撃かな?
「周りに擬態してる魔物が居る。素早さはAと今までの敵でもダントツだ。体長も2m近くあるし」
「あれですか。かなり注意して見ないと擬態が見破れませんね。しかし、一度分かってしまえば私は見失いません。精霊がいるので」
でたよ。チート精霊。
そういえば探し物とかさせたらえげつないほど有能なんだった。
そこら中に存在してるらしい精霊と話せるなんて、チート過ぎるんよ。
「さて、どうやって倒すか」
「素早いのでしたらネズミと同様ですね。逃げ場を限定して徐々に追い詰めていきましょう」
「だな。カウンターは望み薄だし」
今も俺達にバレてないと思ってるのか、木のちかくで隙を窺ってるし。
この手のタイプは確殺の自信があるまで手を出してこないんだよな。さっきはギリギリ油断しないようにって思い直したのが功を奏したけどさ。
「俺が魔法で逃げ場を限定していこう。お前らはカタリーナの指示に従って攻撃だ」
他の戦闘員は擬態を見破れてないらしい。
いや、正確には動いてなければ分かるけど、一度動かれるとすぐに見失ってしまうらしい。
って事でカタリーナの指示に従って動いてもらう。将軍さんなら上手い事使ってくれるでしょう。
「レーザー×10」
オーガ戦から威力不足を気にした極細レーザーから普通の太さのレーザーにしてみた。
魔力消費は増えたが操作は楽になった。極細にするのは結構難しい事だったらしい。俺はバレにくいかなと思って細くしてただけなんだけどな。
細くても頭に貫通させりゃ人間は死ぬし。
それはさておき。
とりあえずは今の目の前の戦いに集中しよう。
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