異世界に転生したので裏社会から支配する

Jaja

文字の大きさ
100 / 129
第4章 雌伏の時

第95話 アンジー無双

しおりを挟む

 
 「あははははは!!」

 「やべぇ。半端ねぇ。手が付けられん」

 俺は目の前で蹂躙される恐竜を見てブルッと身震いをした。

 ☆★☆★☆★

 『名 前』 アンジェリカ
 『年 齢』 35
 『種 族』 ヒューマン
 『レベル』 300/456

 『体 力』 B/A
 『魔 力』 A/S
 『攻撃力』 A/S
 『防御力』 C/B
 『素早さ』 A/A
 『知 力』 B/A
 『器 用』 A/S

 『恩 恵』 超直感
 『職 業』 魔侍皇
 『属 性』 無 火 水 風

 ☆★☆★☆★

 アンジーのレベルが300になったのだ。
 俺は未だに270代で足踏みしてるし、カタリーナは鉱石抽出があったから、その分遅れている。
 そして職業がいつの間にか変わっていた。
 なんて読むのかは知らん。でも見たら分かる。強いやつやん。『皇』なんて文字を使ってて弱い訳がないんよ。

 「今ならゴドウィンにも勝てるかも知れないわねぇ!!」

 そんな事を言いながら恐竜に斬りかかるアンジーさん。まぁ、勝てるかはともかく良い勝負はするんじゃないかな。

 「あーすっきりしたわぁ」

 三体の恐竜を斬殺したアンジーの笑顔が怖い。
 それはもう上機嫌。一緒に着いてきていたマーヴィンも少し引き気味だ。

 「やっぱり武器を刀に変えたのが大きいわ。それに魔法を纏わせての攻撃。魔剣みたいなやり方があるなんて…。目から鱗だわぁ」

 アンジーの刀はミスリスやら金やらを混ぜた合金らしい。鍛治部門の人間の渾身の力作で、アンジーはかなり気に入っている。
 で、俺が魔法を纏いながら体術を使ってるのを見て、アンジーも武器に魔法を纏わせる戦い方を身に付けた。刀の周りに風魔法を纏わせて斬れ味を大幅に上げてるらしい。

 「うぅ…。また勝てなかった…」

 ここでしょげてるのがローザ。
 何回も恐竜に単独で挑んでるんだが今回も勝てなかった。レベルは200前半だし、勝てる方がおかしいんだが。俺もそのレベルの時は勝てなかったし。
 でも戦闘学習のお陰か、戦闘時間は伸びてるんだよな。そろそろワンチャンあるんじゃないかと思ってる。

 「師匠! 帰る! 修行!」

 「元気ねぇ」

 師匠と弟子の関係になってるアンジーとローザ。
 もう吹っ切れたのか、アンジーの手を握ってグイグイと秘密基地の方へ引き上げて行った。
 アンジーも満更ではないようで、あらあらなんて言いながら楽しそうに着いて行く。

 「はぁ。強くなりたいなぁ」

 地道に恐竜を倒して行くしかないのは分かってるんだけどね。目の前であんな強さを見せ付けられると、焦っちゃうよね。その、ボスとしての沽券的なのが。

 別に俺が一番強くないといけない訳じゃないけどさ。まだ見ぬ強者は絶対に居るだろうし。
 それまでにどこまで強くなれてるか。頑張らないとね。



 「おおー。どんどん完成して行ってるなぁ」

 「土魔法の熟練度が上がってるお陰でしょう」

 アンジーがレベル300になってからしばらく。
 今日は岩山の方に来てる。
 既に中の拡張は終わっていて、今は内装を整えているところだ。
 家具やらは、縄張りから持って来てたのもあるし、生産組の木工職人やら細工職人が素材さえ渡せば作ってくれる。

 木材はここが森なお陰でいっぱいあるし、金属も豊富にある。問題は布系かな。一応綿花は農場で育ててるんだけど、それとは別に糸とかも欲しい。

 紡績機やら機織り機の作り方は知らないけど、完成形は知っている。
 俺は生産部にそれを伝えて無茶振りするだけである。みんなで話し合って、合間合間に作って行って徐々に形になってきてるらしい。

 「壁もほぼ完成だしな。超大型の巨人が来ても負けないぞ」

 「? 巨人ですか?」

 こっちの話です。馬鹿でかい壁を見ると、俺はそれしか想像出来ないのです。
 だからカタリーナさんは気にしないで下さい。
 なんか俺が恥ずかしくなってくる。

 「いいねいいね。秘密基地にしては規模が大きい大要塞になってるけど、楽しくなってきた」

 「商会設立準備も順調なようで」

 「うん。魔道具の量産体制も整ったし。エリザベス様々だな」

 だいぶ前に言っていた魔道具を作る魔道具が完成したらしい。
 設計図を読み込ませて、素材を放り込むだけ。
 完成時間は慣れた熟練者よりは遅いらしいけど、それを抜きにしても素晴らしい発明だ。

 「薬師のポーション、鍛治師の武器防具も中々良い物が出来てる。大体なんでも揃う、総合商会的なのが出来そうだ」

 「薬草は栽培しているのでなんとかなりますが、鉄や鉱石はいずれなくなります。どうさなるつもりですか?」

 それなぁ。
 鉱山って大体貴族が独占してるんだよなぁ。
 適正価格で売ってもらうなら、貴族との繋がりが必要。でもそれって面白くないんだよねぇ。
 ここの岩山みたいに未発見の鉱山を見つけたり出来ないかしらん? それが出来ないならそこらの貴族を脅して契約だよなぁ。

 「お偉いさんとの面会とか出来ればしたくないなぁ。善良貴族なら良いけど、悪徳貴族ならプチってやりたくなる」

 それをしてペテスで失敗したのにね。
 でも馬鹿は言葉でいくら言っても意味ないし。
 やっぱり結局暴力なんよ。俺もすっかり異世界に染まったなぁ。面倒になるなら殺してしまえなんて発想、日本に住んでる一般人なら普通は出てこないでしょ。

 郷に入れば郷に従え。
 異世界に順応したんだとポジティブに捉えよう。
 
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

帰国した王子の受難

ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。 取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ

双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。 彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。 そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。 洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。 さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。 持ち前のサバイバル能力で見敵必殺! 赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。 そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。 人々との出会い。 そして貴族や平民との格差社会。 ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。 牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。 うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい! そんな人のための物語。 5/6_18:00完結!

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。

水定ゆう
ファンタジー
 村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。  異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。  そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。  生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!  ※とりあえず、一時完結いたしました。  今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。  その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

処理中です...