異世界に転生したので裏社会から支配する

Jaja

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第4章 雌伏の時

第96話 転送箱

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 「壁完成! お疲れさん!!」

 「「「いえーい!!」」」

 壁が完成した。
 最初は岩山をぐるっと囲うようにしようと思ってたんだけどね。コスト的にも労力的にも厳しいって事で、壁と岩山を一体化させた感じになった。
 それでも農地の場所とか訓練所はしっかり確保出来てるし、広さはばっちりだ。

 今は壁の上から攻撃出来る武器を開発中。
 秘密基地兼要塞が現実味を帯びて来た。
 とりあえずはバリスタを作っている。
 モンハ○の龍撃○みたいなのも作りたい。
 まぁ、俺はお願いねーって丸投げするだけなんだけど。

 とりあえずは壁が完成したって事で、作業に従事していたみんなで打ち上げ。
 今回の会費は俺持ちですよ。いよっ。俺、太っ腹!!

 「お酒の開発もしていきたいなぁ」

 「それは私からもお願いしたいわぁ」

 アンジーがエールをぐびぐびと飲みながら言う。
 俺は前世でも嗜む程度だったから、あんまり詳しくないんだけど。ふわっとした知識で、生産組にお願いしよう。いつもの事だな。

 娯楽が少ない分、この異世界の住人はお酒を飲むのが大好きだ。それぐらいしか楽しみがないから仕方ないんだけど。だから、お酒の開発をお願いすれば喜んでやってくれるだろう。

 一応、ボードゲームとトランプはクトゥルフ内で普及させてるんだけど。
 これも商会を作ったら売り出す予定だからね。
 異世界転生した人間として、リバーシやらを広めるのは義務と言っても過言ではない。
 誠心誠意込めて広めさせて頂きますよ。



 「ボス、出来た」

 「出来たか!!」

 エリザベスがドヤ顔しながらやって来たからまさかと思ったけど、やっぱりだ。
 情報を支配する素晴らしいアイテムがとうとう完成したらしい。

 「既に岩山の専用の部屋に設置済み。いつでも試運転は始められる」

 「すぐに行こう!!」

 こうしちゃいられねぇ。
 これの完成をずっと待ってたんだ。
 早速出来栄えを見せてもらおう。


 岩山の内装も既にほぼ完成している。
 一番奥は俺の個室。その横に執務室もあるが。
 この個室は日夜カタリーナとアンジーとムフフな事をして楽しんでいる。俺の寝室みたいなもんだ。

 厨房やら、各種生産施設、会議室も既に完成して稼働している。
 本当に悪の秘密結社の基地みたいなってるぜ。
 夢が一つ叶いました。ありがとうございます。

 そして情報部の施設が密集してる場所のとある部屋。その部屋に入ると、アハムや社畜執事のジェイク、その他情報部の人間が勢揃いしていた。

 「ほーう。これが?」

 「うん。転送箱」

 俺が開発をお願いしてたのは転送箱。
 簡単に言えばこの箱の中に手紙を入れると、登録してる箱へ手紙が飛ばされるって代物だな。
 物理版のメールだと思ってくれれば良い。

 この世界は情報伝達は手紙が主で、それを届ける手段は急ぎの場合は早馬に、そうじゃない場合は冒険者に依頼を出したり、商人に頼んだりする。
 しかーし! この転送箱を使えば、箱に入れてから約5分ぐらいで登録された箱に手紙が届くという優れ物。

 俺がずっと欲しかったものだ。
 貴族や豪商は間違いなく飛び付くだろう。
 なにせ情報が命の世界だからね。

 し! か! も! 機能はこれだけじゃないのだ! これだけならエリザベスは片手間に完成させてくれた。転移装置より簡単らしいからな。

 「この馬鹿デカい箱が中継箱か」

 「うん」

 転送箱自体は小さい。
 普通に手紙を入れられるサイズだ。
 だが、情報部の部屋に設置されているこの馬鹿デカい箱はもうかなりデカい。
 縦横3mぐらいはある。これが重要なのだ。

 まず、転送箱に手紙を入れる。
 そして登録した箱に飛ばす訳だが、その前に一旦この中継箱を経由する。
 そして中で手紙を転写。その作業が終わると元の手紙はきちんと登録された箱へと飛んでいく。

 「くっくっくっ。これでお偉いさんの情報は全て筒抜けだぜ!!」

 「とても苦労した」

 なにやら転写するのに物凄い技術を使ってるらしい。空間魔法でうんたらとか、多角的なうんたらとか言ってる事はちんぷんかんぷんだった。
 俺はエリザベスにお疲れ様ですと敬礼して、頭をわしゃわしゃと撫でる。
 ドヤ顔が可愛らしいですな。

 他の生産部にも特別ボーナスを渡しておこう。
 それぐらいこの魔道具は世界を変える。
 なにせこの転送箱を世界中に広めれば、情報は全部筒抜けになるからな。
 その分、情報部はここで情報の精査に追われる訳だが。情報部の人員強化は急務である。

 「でもでもこれが完成したなら、俺達はとうとう秘密基地を出られるぞ。さっさとどこぞの裏社会を支配して人員を増やさないとな」

 転移装置とこの転送箱の完成をずっと待ってた訳だからな。
 出来ればレベル300になるまでここで鍛えてたかったが、予想以上にエリザベスが優秀だった。
 難しいと思ってたのに、こんなに早く完成するとは。中継箱は希少金属がふんだんに使われてるけど、転送箱は金がちょっと使われてるぐらいで、他は普通の金属しか使ってない。
 俺の要望をパーフェクトに応えてくれた。

 ふはははは!
 いよいよクトゥルフの再始動だぜ!
 早速作戦会議をしなければ。

 「その前にとりあえずこれを試そう」

 どんな感じなのか気になって仕方ない。
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