異世界に転生したので裏社会から支配する

Jaja

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第5章 クトゥルフ再始動

第115話 スラムの現状

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 「お疲れ様です」

 「うん」

 デッカー領のスラム拠点に転移。
 執務室的な場所に向かうとマーヴィンが出迎えてくれた。

 「ほー。これはゆすれるなぁ」

 「はい。今頃向こうは焦ってるんじゃねぇですかね」

 マーヴィンに見せてもらったのは、潰した組織の過去の契約書。ここのボスは几帳面だったのか、しっかりと残してあった。
 そこにはデッカー領のとある大きめの商会が、ここの組織に敵対商会に殺しの依頼をしてたり、営業妨害してたりといった真っ黒な依頼書だった。

 「まあ、これは向こうからそのうちアクションがあるだろ。『ルルイエ商会』が大きくなって嬉しい訳ないからな」

 「ですな。どう対処しますか?」

 「放置放置。流れに任せよう。俺達が普通に商会経営してたら、向こうは動かざるを得ないだろうし。手を出されたからやり返しましたっていう理由が欲しい」

 「この契約書も領主に持ってけば、致命的になると思いやすが」

 「俺達が手を出された訳じゃないし、なんでそんなの持ってるのって話になるじゃん。まぁ、その契約内容を町で噂にするのは良いかもね」

 「では、そのように」

 俺達も気を付けないとなぁ。
 万が一『クトゥルフ』より強い組織とかが出てきて拠点を襲撃されたら大変だ。
 転移装置とか見つけられたら面倒な事になるのは間違いない。何か対策を考えとかないとな。

 「このスラム制圧するのにどれくらい掛かりそう?」

 「残りの組織を潰すのはすぐにでも可能です。ただ捕虜にすると、秘密基地の方が手が回らなくなるんじゃねぇかと」

 あー、そうか。
 アンジーみたいに捕虜にしてすぐ使える人材なら良いけど、教育フェーズがあるもんなぁ。

 「なら、とりあえずは現状維持か。ちょこちょこ縄張りを綺麗にしていく感じになるな。あ、孤児だけは先に回収しといてよ」

 「了解でさぁ」

 こんなもんか。もっと人が増えれば、色んな街で同時進行出来るんだけど。今は頑張って地道に教育していくしかないね。


 ☆★☆★☆★

 「潰されただと?」

 「はい。どうやら少し前に抗争があったらしく…」

 デッカー領のとある商会にて。
 商会長は懇意にしていた裏組織が潰された事を知った。

 「待て。あの組織はこの街で1番実力のあった組織だぞ? だからワシもあそこに安心して任せてたんだ」

 「1日で決着はついたみたいです。今、その潰した組織の情報は集めていますが…」

 「まずいな」

 商会長は潰された組織との取引記録を残してる。これはお互いが裏切らないようにする為の措置だったが、それが裏目に出た。

 その記録が新しく潰した組織の手に渡ってしまってるのなら、早急に手を打たねばならない。あれは出すところに出せば自分達の身が破滅する記録である。

 「早急にその組織の情報を集めろ。最優先は取引記録の回収だ。向こうがその記録を使って脅してくる事も考えられる。出来ればその組織とも同じような契約を持てればいいのだが…」

 「闇組織との取引はこれを機に辞めてはいかがですか? 今回のような事があったら、また同じ事になりかねません」

 「仕方あるまい。我が商会を大きくする為には後ろ暗い手も使わないといけないのだ」

 「かしこまりました」

 不承不承といった感じで側近は頷く。
 商会長もいつかはやめないといけないと分かっているのだ。しかし、普通にやっていても、これ以上組織を大きく出来ない。
 仕方ない事なのだと自分に言い聞かせて、もう一つの情報を聞く。

 「新しく出来た商会はどうだ?」

 「まだオープンしたてなのでなんとも。それなりの客入りですが、それがいつまで続くはわかりません。一応見張らせてはいますが、様子見で良いのではないでしょうか?」

 「そうか」

 新しく商売敵が出てきたので、それなりに長くデッカー領に根を張ってるからには、気になるところだ。
 もし邪魔になるようなら、なんとかして潰さねばなるまい。

 商会長はそう思いながら、側近を下がらせてこれからどうするか考え始めた。
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