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招待状
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新緑が眩しい武蔵野の初夏。
住宅街の中に所々残る雑木林が青々と茂り、時々鳥のさえずりも聞こえてくる。
西武柳沢駅前にあるアクアショップ「コーラル」は、これまで何度も借金取りから夜逃げしながらも、今は何とかこの土地に踏みとどまっている。
SNSなどを通し熱帯魚ファンの間で噂が広まり、少しずつだが、販売されている珍しい熱帯魚を目当てに遠くから通う客も増えてきて、少しずつ売上が増えてきたので、何とか借金を返済しつつある。
気持ち良い日差しが注ぐ日曜日の朝、真っ暗な店内で、店主はいつものように水槽のエアレーションの確認や、餌やり、照明の調整を行っていた。
そこに、2人の若い男女が、少し大きめの水槽を手に持って現れた。
恭介とさよりの2人が、店内の奥にいた店主を見つけ、声をかけた。
「店主さん、おはようございます」
「あの~お客さん、まだ開店前なんだけど。もう少ししたら来てくれる?」
「あ、そうでしたね。でも、午後からは用事があるんで、早めに来ようと思って」
「ったく、店の入り口に開店時間書いてあるでしょ?よく読んでから来ておくれよ…ん?あんたら。もしや?」
店主は、店内のわずかな照明に浮かび上がる2人のシルエットを見て、驚いた。
「うちでヒメダカ買った人だよね?で、お隣の人は・・こないだ話してくれた、これかい?」
店主は、さよりに対し、小指を上に上げて尋ねた。
「はい。私もこの店が千葉にあった頃、メダカちゃんを買ったんですよ」
「あ、そうそう、思い出したよ!何だかやけに悲しげな顔してた若いお姉ちゃんだったから、覚えてるよ」
「か、悲しい顔?」恭介は驚いた。
「ははは。その頃、彼がシンガポールに行って音信不通の最中だったから、私は寂しくて毎日ブルーだったかもね」
「ああ、その頃か。相当思いつめてたんだね」
恭介は思わず吹き出した。
「そ、相当って何よ!」さよりは、怪訝そうな顔で恭介の体を肘で押した。
2人の左薬指には、おそろいの指輪が光っていた。
「あれ、君ら、結婚したの?2人共おそろいの指輪してるよね」
「はい。僕ら、結婚しました。今日はその報告と、そして」
「そして?」
「このメダカたちを、このお店に寄付しようと思いまして。あまりにも増え過ぎちゃって」
「こ、こんなに?」
水槽の中には、10匹、いやいや、20匹ものメダカ達が悠々と泳いでいた。
「ここで買った1匹と、千葉で彼女が買った1匹が交尾して、卵がたくさん産まれまして。で、その子どもたちがまた卵を産んで、次々と赤ちゃんが産まれて。正直僕らじゃもう面倒見きれなくて。で、ここならば、と思い、相談に来ました」
「あのなあ!増えすぎたメダカは、近くの学校とかに持っていけばいいじゃん。喜ばれるぞ」
「いや、それも考えたんですが、ここならば、大事に扱ってくれるだろうし、何より、本当に魚好きな人達が集まってくるお店だから、良い飼い主に出会えるんじゃないかなあって思って」
「バカか。以前も言ったと思うが、ヒメダカって種類は他の魚の餌にもなるんだ。だから、魚釣りの餌として買っていく客もいるんだぞ」
「あ。そうですよね。大事なことを忘れてた。それじゃ、ここに預けても可愛そうな結果になるかもしれませんよね」
「いや、うちで引き取るよ。ここまで増やしてくれたんだから、素人では面倒見きれんだろう。ここに来る客はほとんど観賞用として買っていくけど、ごくたまに餌として買う客もいるかもしれんから、それは覚悟の上でな」
「そ、そうですね。でも、出来る限り、観賞用として売って下さい。お願いします!」恭介は頭を下げた。
「私からも、お願いします!」さよりも一緒に頭を下げた。
「ったく、2人から言われたら、しょうがねえなあ。まあ、どこまで協力できるか知らんけど、観賞用のみで売ります、ってことで張り紙でもしとくか」
「ほ、本当ですか?ありがとうございますっ!」
2人は喜び、その後揃って頭を下げた。
「しかし、俺がこんなこと言っちゃ悪いけどさ。お兄さん、見た目がさえない感じなのにねえ。こんな美人と結婚するんだ?一体何があったのかい?この人によっぽど心惹かれるものがあったの?お姉さん」
店主はシャツのポケットから電子タバコを取り出し、口に加えると、恭介を見つめてニヤッと笑いながら問いかけた。
「なんだろう?上手くは言えないけど」
さよりは、髪をかきあげ、はにかみながら答えた。
「メダカちゃんのおかげ、かな?メダカちゃんを通して、お互いの心が通い合っていって、いつのまにか傍に居て、いつのまにか不可欠な存在になっていた。とう感じかな?」
「へえ・・ウチで買ったメダカのおかげで?」
「そうなの。メダカちゃんが恭介くんに引き合わせてくれた、メダカちゃんが恭介くんという存在の大切さを教えてくれた。本当に感謝してるんですよ。」
「ま・・まあ、ウチのメダカが、お役に立ったようで、光栄ですな。」
店主はポリポリとこめかみを掻きながら、照れ笑いを見せた。
「それで、これを渡そうと思って・・。」
「これ?」
恭介は、店主に一枚のはがきを手渡した。
「これって、あんた…」
はがきには、「アクアショップコーラル 店主様」とだけ宛名が書いてあり、その裏には、結婚式の日取りが書いてあった。
「店主さんにも、ぜひ来てもらいたくって。俺たちの結婚式に」
「ば、バカ言うなよ。あんた達と俺は、お客と店という関係でしか無い。それ以上のものは何も無いのに、何で俺を呼ぶんだ?」
「店主さん、ぜひ、来て下さい。店主さんは、私達を引き合わせてくれたんですから」
「お、俺じゃなくて、俺の店で買ったメダカだろ?あんた達を引き合わせたのは」
「ははは、そうですね。じゃあ、メダカの代理ってことで。ぜひ出席してください。待ってますよ」
そう言うと、恭介とさよりは手を振って店を出ていった。
はがきを手に、しばし呆然としていた店主だったが、やがて、クスッと笑い、目尻を下げてはがきの文面に再度目を通した。
「メダカの代理人ということか。ま、いいか」
「ありがとうございます!待ってますよ」
2人は頭を下げると、顔を見合わせ、手をつないで店の外へと出て行った。
そして、去り際に、ニッコリと笑って手を振った。
「うちのメダカが奇跡を起こしたってこと、か。女に縁が無さそうな男に、あんな美人を連れてきやがって」
6月の梅雨の最中、雲間から薄日が差しこんだちょっと蒸し暑い日。
都内のホテルで、恭介とさよりは結婚式を挙げた。
ホテル内のチャペルで挙式後、沢山の友人、家族に囲まれ、祝福のフラワーシャワーが舞う中、照れくさそうに恭介はさよりの手を引き、バージンロードを歩いた。
白のドレスをまとったさよりは、満面の笑みで、手を振ってゆっくりと歩いた。
そして、バージンロードから少し離れたところで、長髪を後ろで束ねた、黒一色のスーツをまとった「コーラル」の店主が、時々視線を背けながらも、拍手をしていた。
「来てくれたんですね。」恭介は、にこやかに大声で店主に話しかけた。
「ああ。ちょうど店が暇だったから、来てやったんだよ。感謝しろよ」
店主は、ぶっきらぼうな態度で、そっぽを向きながら答えた。
「メダカちゃんに、そして、店主さんに、心から感謝を伝えたいです。ありがとう」
さよりは、ニコッと笑って、店主の手を握った。
「ば、馬鹿野郎、照れるだろう!?俺じゃなく、ダンナに優しくしてやれよっ」
「大丈夫、いつも優しくしてるし、してもらってますから」
さよりは笑いながら、そっと店主から手をほどいた。
「これから立食パーティもあるので、参加してってくださいね!」
「いいよ!俺は帰る!こういう場所は肩が凝って疲れるんだよな」
店主はそう言うと、頭を掻きながらそそくさとその場を去っていった。
そのまま式場を出ていくかと思いきや、振り向きざまに苦笑いしながら。
「俺みたいになるなよ……幸せになれよ」
まるで独り言のようにつぶやきながら、2人の姿を見つめると、式場を去っていった。
住宅街の中に所々残る雑木林が青々と茂り、時々鳥のさえずりも聞こえてくる。
西武柳沢駅前にあるアクアショップ「コーラル」は、これまで何度も借金取りから夜逃げしながらも、今は何とかこの土地に踏みとどまっている。
SNSなどを通し熱帯魚ファンの間で噂が広まり、少しずつだが、販売されている珍しい熱帯魚を目当てに遠くから通う客も増えてきて、少しずつ売上が増えてきたので、何とか借金を返済しつつある。
気持ち良い日差しが注ぐ日曜日の朝、真っ暗な店内で、店主はいつものように水槽のエアレーションの確認や、餌やり、照明の調整を行っていた。
そこに、2人の若い男女が、少し大きめの水槽を手に持って現れた。
恭介とさよりの2人が、店内の奥にいた店主を見つけ、声をかけた。
「店主さん、おはようございます」
「あの~お客さん、まだ開店前なんだけど。もう少ししたら来てくれる?」
「あ、そうでしたね。でも、午後からは用事があるんで、早めに来ようと思って」
「ったく、店の入り口に開店時間書いてあるでしょ?よく読んでから来ておくれよ…ん?あんたら。もしや?」
店主は、店内のわずかな照明に浮かび上がる2人のシルエットを見て、驚いた。
「うちでヒメダカ買った人だよね?で、お隣の人は・・こないだ話してくれた、これかい?」
店主は、さよりに対し、小指を上に上げて尋ねた。
「はい。私もこの店が千葉にあった頃、メダカちゃんを買ったんですよ」
「あ、そうそう、思い出したよ!何だかやけに悲しげな顔してた若いお姉ちゃんだったから、覚えてるよ」
「か、悲しい顔?」恭介は驚いた。
「ははは。その頃、彼がシンガポールに行って音信不通の最中だったから、私は寂しくて毎日ブルーだったかもね」
「ああ、その頃か。相当思いつめてたんだね」
恭介は思わず吹き出した。
「そ、相当って何よ!」さよりは、怪訝そうな顔で恭介の体を肘で押した。
2人の左薬指には、おそろいの指輪が光っていた。
「あれ、君ら、結婚したの?2人共おそろいの指輪してるよね」
「はい。僕ら、結婚しました。今日はその報告と、そして」
「そして?」
「このメダカたちを、このお店に寄付しようと思いまして。あまりにも増え過ぎちゃって」
「こ、こんなに?」
水槽の中には、10匹、いやいや、20匹ものメダカ達が悠々と泳いでいた。
「ここで買った1匹と、千葉で彼女が買った1匹が交尾して、卵がたくさん産まれまして。で、その子どもたちがまた卵を産んで、次々と赤ちゃんが産まれて。正直僕らじゃもう面倒見きれなくて。で、ここならば、と思い、相談に来ました」
「あのなあ!増えすぎたメダカは、近くの学校とかに持っていけばいいじゃん。喜ばれるぞ」
「いや、それも考えたんですが、ここならば、大事に扱ってくれるだろうし、何より、本当に魚好きな人達が集まってくるお店だから、良い飼い主に出会えるんじゃないかなあって思って」
「バカか。以前も言ったと思うが、ヒメダカって種類は他の魚の餌にもなるんだ。だから、魚釣りの餌として買っていく客もいるんだぞ」
「あ。そうですよね。大事なことを忘れてた。それじゃ、ここに預けても可愛そうな結果になるかもしれませんよね」
「いや、うちで引き取るよ。ここまで増やしてくれたんだから、素人では面倒見きれんだろう。ここに来る客はほとんど観賞用として買っていくけど、ごくたまに餌として買う客もいるかもしれんから、それは覚悟の上でな」
「そ、そうですね。でも、出来る限り、観賞用として売って下さい。お願いします!」恭介は頭を下げた。
「私からも、お願いします!」さよりも一緒に頭を下げた。
「ったく、2人から言われたら、しょうがねえなあ。まあ、どこまで協力できるか知らんけど、観賞用のみで売ります、ってことで張り紙でもしとくか」
「ほ、本当ですか?ありがとうございますっ!」
2人は喜び、その後揃って頭を下げた。
「しかし、俺がこんなこと言っちゃ悪いけどさ。お兄さん、見た目がさえない感じなのにねえ。こんな美人と結婚するんだ?一体何があったのかい?この人によっぽど心惹かれるものがあったの?お姉さん」
店主はシャツのポケットから電子タバコを取り出し、口に加えると、恭介を見つめてニヤッと笑いながら問いかけた。
「なんだろう?上手くは言えないけど」
さよりは、髪をかきあげ、はにかみながら答えた。
「メダカちゃんのおかげ、かな?メダカちゃんを通して、お互いの心が通い合っていって、いつのまにか傍に居て、いつのまにか不可欠な存在になっていた。とう感じかな?」
「へえ・・ウチで買ったメダカのおかげで?」
「そうなの。メダカちゃんが恭介くんに引き合わせてくれた、メダカちゃんが恭介くんという存在の大切さを教えてくれた。本当に感謝してるんですよ。」
「ま・・まあ、ウチのメダカが、お役に立ったようで、光栄ですな。」
店主はポリポリとこめかみを掻きながら、照れ笑いを見せた。
「それで、これを渡そうと思って・・。」
「これ?」
恭介は、店主に一枚のはがきを手渡した。
「これって、あんた…」
はがきには、「アクアショップコーラル 店主様」とだけ宛名が書いてあり、その裏には、結婚式の日取りが書いてあった。
「店主さんにも、ぜひ来てもらいたくって。俺たちの結婚式に」
「ば、バカ言うなよ。あんた達と俺は、お客と店という関係でしか無い。それ以上のものは何も無いのに、何で俺を呼ぶんだ?」
「店主さん、ぜひ、来て下さい。店主さんは、私達を引き合わせてくれたんですから」
「お、俺じゃなくて、俺の店で買ったメダカだろ?あんた達を引き合わせたのは」
「ははは、そうですね。じゃあ、メダカの代理ってことで。ぜひ出席してください。待ってますよ」
そう言うと、恭介とさよりは手を振って店を出ていった。
はがきを手に、しばし呆然としていた店主だったが、やがて、クスッと笑い、目尻を下げてはがきの文面に再度目を通した。
「メダカの代理人ということか。ま、いいか」
「ありがとうございます!待ってますよ」
2人は頭を下げると、顔を見合わせ、手をつないで店の外へと出て行った。
そして、去り際に、ニッコリと笑って手を振った。
「うちのメダカが奇跡を起こしたってこと、か。女に縁が無さそうな男に、あんな美人を連れてきやがって」
6月の梅雨の最中、雲間から薄日が差しこんだちょっと蒸し暑い日。
都内のホテルで、恭介とさよりは結婚式を挙げた。
ホテル内のチャペルで挙式後、沢山の友人、家族に囲まれ、祝福のフラワーシャワーが舞う中、照れくさそうに恭介はさよりの手を引き、バージンロードを歩いた。
白のドレスをまとったさよりは、満面の笑みで、手を振ってゆっくりと歩いた。
そして、バージンロードから少し離れたところで、長髪を後ろで束ねた、黒一色のスーツをまとった「コーラル」の店主が、時々視線を背けながらも、拍手をしていた。
「来てくれたんですね。」恭介は、にこやかに大声で店主に話しかけた。
「ああ。ちょうど店が暇だったから、来てやったんだよ。感謝しろよ」
店主は、ぶっきらぼうな態度で、そっぽを向きながら答えた。
「メダカちゃんに、そして、店主さんに、心から感謝を伝えたいです。ありがとう」
さよりは、ニコッと笑って、店主の手を握った。
「ば、馬鹿野郎、照れるだろう!?俺じゃなく、ダンナに優しくしてやれよっ」
「大丈夫、いつも優しくしてるし、してもらってますから」
さよりは笑いながら、そっと店主から手をほどいた。
「これから立食パーティもあるので、参加してってくださいね!」
「いいよ!俺は帰る!こういう場所は肩が凝って疲れるんだよな」
店主はそう言うと、頭を掻きながらそそくさとその場を去っていった。
そのまま式場を出ていくかと思いきや、振り向きざまに苦笑いしながら。
「俺みたいになるなよ……幸せになれよ」
まるで独り言のようにつぶやきながら、2人の姿を見つめると、式場を去っていった。
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