異世界はどこまでも自由で

メルティック

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ホロトコ村

2-1.せめて救いの兆しを

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 ――目を開けると、ただ真っ暗だった。首を動かすと、ようやく自分がどこにいるか理解する。あの時見た、灰色の砂の世界。誰もいなく、何もない。この世の終わりと形容するにふさわしい場所だ。
 身体を起こしてただそこに座り込む。僅かな傾斜こそあれど、そこから先も延々同じ景色が続いている。しかしここに座るとひどく落ち着き、胎内にいるような、そんな気分になってくる。
 どこかから砂を擦る音が聞こえてくる。その音の出処をつきとめる気は一切ない、なぜか俺には分かっていたからだ。この音は俺の所に来てくれているんだって。
 後ろから、ずりずりと鳴り響く音はいよいよ俺の背後にやってきて、しゃがれた声が聞こえた。

「坊っちゃん、またここに来ちまったんですかい?」

 酷く掠れた老人の声、これもまた懐かしい。俺はその声に反応を示さず、ただただ目の前に広がる殺風景を眺め続けていた。

「ヘヘヘ……ここも随分、寂れちまいましたなぁ」

 そう聞こえた後、視界の端に赤黒い布に覆われた何かが見えた。砂を引きずる音が聞こえ、そしてそれは俺の隣で止まったようだ。

「坊っちゃんは、やはりあの頃が忘れられないのですな。いくら記憶には無くとも、身体にはしっかりと染み付いているようで、ヘヘヘ……」

 にゅっと、布の中から薄汚い黄土色の髑髏が飛び出してきた。

「一つ、私めが坊っちゃんに関して気付いた事がありますわい。坊っちゃんはどうやら、またどこか成長したようですな」

 突如背中の上で、服越しに何かがぐるぐると這い回る。それもまた、何故かひどく心地よい。

「ヘヘ……そうです、坊っちゃんならきっとできますよ」

 視界が徐々に暗くなっていき、だんだんと白い光が向こうからやってくる。そして――

「坊っちゃんなら、このふざけた世界を壊すこともできましょう」

 頭の中が真っ白になり、意識がだんだん朦朧としてきた。



~~~ ~~~ ~~~~~~~



「……おっ、もう朝か」

 目を開けばそこには見慣れた薄汚い天井がある。ゆっくりと大きく背伸びをしてから、身体を起こした。きっと山中がまだ寝ているはずだ、起こしてやろう。

「んー、ダメだぁ、やめて、助けて……」

 随分と酷い寝言が泣き声まじりに聞こえてきた。さっさと悪夢から解放してやる為にも、その寝癖だらけの頭を叩いてやる。

「ぶぇぇ――あれ? あっ、おはようございます……」
「どんな夢見てたんだよお前、さっさとギルド行こうぜ!」

 俺達は朝の身支度を軽くしてから、翁のクエストで余った支給品の食糧を食ってギルドに向かった――何故かワームの輪切りが混ざっていたのだが、深くは考えないようにしよう。



「あっ、タジさんに、山中さん。おはようございまーす」
「あっどっ、どもー……」
「おっ、おはようございます!」

 ギルドに入るといつものミルチュットさんが対応してくれたのだが、彼女から挨拶してくるなんて珍しい。

「ほほう、こやつが例の……利き腕冒険者というやつだな」

 突然ミルチュットさんの後ろで何かが跳んだと思ったら、物凄くインパクトのある女の子が現れた。
 ウェーブのかかった紫色の髪が肩より少し先まで伸びており、左目の――上に、何か大きな丸い物がある。というより、眼帯だ。眼帯が何故かずらされていて、前髪の左側に乗っかっている状態になっている。黒くぼさぼさぎざぎざした服はマントのようになっており、それが全面をすっかり隠してまるでコウモリのようだ。
 ばさりと風音を鳴らして、左側に大きくマントが動いたかと思えば彼女は深々と頭を下げる。少しして頭が上がると、赤い瞳が鋭くこちらを向き、尖った八重歯を目立たせて低く笑った。

「我こそがリジッドラット・ハントウィン・ヴィロン。冒険者ギルドジェネルード支部の……」

 唐突に、赤い瞳がミルチュットをじっと睨む。彼女がそれに気付くと、何かを耳打ちしたようだった。

「……うけつけじょーけんしっ、しっこやくいん? だ!」
「はぁ……」

 左手でマントを掴んで広げたまま、残った右手でばさっと勢いよく髪をかきあげてみせていた。整っていた艶のある紫髪が微かに乱れ、幾分かが眼帯に引っかかる。
 ――この人が昨日のミルチュットさんの話にでてきた人らしい、俺のクエストの功績を褒めているとかなんとか。

「のう、後ろのあやつは誰だ――ほう、新人……まぁ、どうしようがこやつの勝手だ」

 また何かミルチュットさんとこそこそ話を始めたところ、こちらの山中も耳打ちしてきた。

「あんなあからさまな厨二病キャラ本当にいるんですね……」
「まぁ、異世界だからな。俺も初めてあんなのは見たけど」
「にしてもやっぱりこの世界の人達って可愛いですね。ちょっとあの人好みだったりするんですけど」
「はぁ? 何言ってんだお前ミルチュットさんが一番だろ! 見てみろよあれを、レベルが違うぜレベルが」
「タジさんは人を胸で判断してるんですか?」
「だだ誰が胸の話なんか――」
「全部聞こえてるぞ悪かったな胸が無くてな!」

 いつの間にか声が大きくなっていたようで、胸部格差の話が彼女の怒りを買ってしまった。いや、明確にそうとは言ってないので、きっとコンプレックスで過剰に反応したんだろう。きっとそうに違いない。ミルチュットさんの目がいつもより若干虚ろになった気がするけど別に胸の話とは――

「無駄話はそこまでだ。どうせお主の事、例のあれに挑むのだろう?」

 その言葉を聞いて、先程まで渦巻いていた無駄な思考はさっぱりはじけ飛んだ。

「緊急クエスト、だろ?」
「ほほう、もう心の準備の方は万端だと言うのか」
「緊急クエスト? 何ですかそれ」
「文字通り、緊急性の高いクエストってところかな」

 リジッドラットがミルチュットの身体を弄ぐると彼女の右手に一枚の羊皮紙が現れていて、それに目を通し始めた。

「……あぁそうだったな。おい後ろの新人、お前はこやつについていくつもりか?」
「えっ!? あっ、はい!」
「我にはよう分からぬから、お前がこれを見て判断せい、ほらっ、取りに来い!」

 リジッドラットは精一杯カウンターから身を乗り出して山中に羊皮紙を渡そうとしている。俺の若干手前、そこまでしか届かないようで、代わりに受け取り山中と一緒にそれを読むことにした。

「あっおい、お主に渡したわけではないぞ!」



     *****     *****     *****

依頼主:ホロトコ村

依頼内容:村人が次々と謎の失踪を遂げています、助けてください

報酬:

緊急案件により省略

     *****     *****     *****

「――あれっ、報酬はないんですか?」
「知らぬ、相当切羽詰まってるみたいだし書く余裕が無いか、無償で助けてほしいかだろう。決断は早めにな、やると決めたらさっさと行くぞ」
「……」

 その言葉に多少の違和感を覚えつつも、俺は頷いた。

「分かったが、もし原因が強いモンスターだったりしたら――山中、どうする?」
「俺は、行ってみたいです」

 その言葉があまりにも軽々しくて、身体が少し熱くなった。

「まぁ、後悔すんなよ」
「あー……山中さんが行かないなら、私がお世話してあげますよー、クエストの間」

 ミルチュットの突然の宣言で、雷にでも打たれたかのような衝撃が走った。

「あっ、あのーこれがどれくらい緊急か分かりますかね、そのですね、これがそこまで酷いもんじゃなかったら、山中くんも一緒に――」
「うーむ、お主は私情を挟むやつだったか、それともお主の心意気もそれくらい中途半端なものなのか」

 リジッドラットの口元がマントのような服に隠れて、口にあてがっているであろう親指がちらりと覗く。その瞳はただ下をぼおっと見ていた。

「……いや、行かせてもらいます。山中くんがミルチュットさんにお世話されてもいいですし、寧ろそうした方がいいと――」
「行きますよ、タジさん。もしも僕にその権利があるなら、行ってみたいです」

 やはりその言葉にはどこにも熱意が篭っていないが、俺も同じようなもんだと悟って、おとなしく首を縦に振るしかなかった。

「よし、早速我についてこい、行くぞ!」
「えっ、行くってどこに――」

 彼女が跳ぶと同時にマントがなびき、同時にカウンターの後ろから何かが倒れる音がした。改めて見ると非常にちっこく、背丈が俺の胸の下辺りまでしかない。

「決まってるだろう、クエストにだ。早い方法がある! ミルク、処理は任せたぞ!」

 そう言って一人でかつかつ進んでいくので、慌ててついていった。山中は少し留まっていたが、その後すぐに走ってついてきた。

「……ミルク?」
「あぁ、ありゃどこからどうみてもミルクだろう?」
「えっ、ミルチュットさん出るんですか?」
「スケベかお前は!」
「タジさん……」

 その後ギルドの外に出て暫く歩くが、微妙な空気のまま会話は無かった。



 そのまま彼女について歩くと、俺達はジェネルード城に着いていた。リジッドラットは何やら門番と話をはじめて、その間山中は本物の城に興奮しているようだった。

「わぁっ、やっぱりお城だったんだ、格好いいですよねこの、まさに中世ファンタジーって感じのお城!」
「ハハハッ、山中くんの反応見てると昔の俺を思い出すよ」
「おい、こっちだ、ついてこい!」

 彼女は城門を通らず、そのまま脇道を歩いていった。木々に囲まれたジェネルード城の脇道は全く目立たず、どこか獣道めいている。そして俺はそこで彼女の言うに気がつく。

「……マジか、マジか、マジかマジか」
「タジさん、どうしたんですか?」
「いや、楽しみにしておけよー?」

 俺と山中がそんなやり取りをしていると、彼女は低く愉快そうに笑った。

「クク、ちなみに黒だぞ」
「黒っすか!」

 彼女の言葉で余計に興奮してきて、鼻息が自然と荒くなっていく。不思議そうに見ていた山中だったが、一瞬後、彼は目を輝かせた。

 ――そこには大きな広場があり、そして黒く大きな竜が一匹眠っていた。その奥にも様々な竜がおり、ある竜は鎧を纏った男から渡された肉塊を齧っていた。
 ここはジェネルード城にある停竜所という場所で、竜を預けることができる場所だ。竜騎士ドラゴンライダーの竜もここで飼育されており、彼らはここから竜に乗って遠征に行く。

「あぁそうだ、竜に乗ったことはあるか?」
「一回だけ、ありますね」
「…………」

 山中は返答も忘れてその大きな竜に見惚れているようであった。その様子を一瞥したリジッドラットはふっと鼻で笑って竜に手をかける。

「こいつは我の下僕でな、飛ばすのが大好きなやつだ。普通の竜鞍なんぞ使おうもんならふっ飛ばされる。準備ができたら我の後ろに乗れよ」

 そう言ったリジッドラットはそのまま眠った黒竜の背中によじ登り、乗った後にこちらを平然と見つめた。

「……えっ、一緒に行くんですか?」
「当たり前だろう、ホロトコ村の場所などこいつは知らんしな」
「え、一緒に……クエスト?」
「一緒にクエストだ、何か不満があるのか?」

 そう言いながら、彼女は八重歯を見せて笑った。まさかギルドの人と一緒にクエストに行くとは思っておらず、ただ竜を貸してくれるだけなのかと思っていた。

「山中、聞こえてるか? 一緒に行くらしいぞあの子」
「……あっ、はい! なんですか?」
「行くんだって、あの子と」
「えっ――えっ!?」

 山中が露骨に驚くと、いよいよ彼女は不愉快そうに眉をひそめた。

「良いぞ、お主らだけで行くと言うのなら、竜鞍の一つや二つ貸してやろう、普通のな」

 そう言うと、ぷいと顔を向こうへ向けてしまった。仕方ない、しかしギルドの人がいるというのは、心強い面もある――ただ彼女は性格が性格なので、不安なところが多い。
 そんな事はごちゃごちゃ考えても無駄か、おとなしく俺は彼女の後ろに座り、わくわくしながら向かってくる山中の到着を待った。

「近い……」

 ぼそっと彼女からそう聞こえてきた気がしたので少し後ろに移動すると、

「おい何故離れる、出来る限りくっつけ!」
「ど、どっちですか……」

 返答はなかったが、彼女の言う通り密着とまではいかないがくっついた。山中も後ろに座ったようで、彼も流れに乗ってくっついたようだった。

「……鞍、ないんですか?」
「普通の鞍でこいつに乗ればたちまち振り落とされてしまう。が、安心しろ。魔法の鞍がある!」

 そう言った後、彼女は声高に叫んだ。

「さあ行くぞ、我が下僕ハートレオよ! 我が同胞も、落とさぬようにしっかりとな!」

 すると突然、ごつごつとした背中が乗り心地のよい青い光体に包まれ、脚が竜の背に吸い付くように一切動かなくなった。リジッドラットの前にだけ、青い紐のようなものが現れた。恐らくあれが、手綱なのだろうか。
 そしてすぐに、後ろから困惑したような声が聞こえてくる。

「わわっ、何ですかこれ、全然動かなくなっちゃいました!」
「これが、鞍代わりなんだと思うよ」

 次の瞬間一気に視界が高くなり、閉じていたであろう竜の翼が大きく開かれていった。視界の両脇が黒い翼で埋め尽くされ、その大きさに感動し声を漏らしてしまった。
 ――前に小竜村で乗ったものとは大違いだ、向こうで乗った竜はこれよりも全く小さかった。少なくともこの黒竜がその二倍以上あるのは間違いない。

「えと、怖くなったら、前のやつにしがみついて、い、いいからな」

 リジッドラットが翼のはばたく音に負けじとそう声を張った。その後、みるみる内に彼女の耳が赤くなっていくのに気付くと――

 突然身体が強く持ち上げられ、一瞬自分がどこにいるのかがわからなくなった。前を見るとふわふわと浮く紫髪以外には、竜の身体と、青い空しか見えない。
 そしてすぐに浮遊感を覚え、一気に降下しているのが分かった。脚だけが竜の身体にひっついている状態――それが怖く、つい情けなく大声を出して前の少女に抱きついてしまう。

「あっこら手を塞いでいいとは言ってないぞ馬鹿!」

 後ろからも同じように叫び声が聞こえて、強く抱きしめられるのを感じた。少し竜の動きが落ち着いてきて、前に広がる景色をはっきりと視認できるようになる。

「すっげ……」
「や、やっぱ無理! こ、怖いです無理です!」

 下に広がる一面の緑、そして前に見える山々を、後ろからぐりぐりと押し付けられる頭の感触と少女のやけに熱い体温を同時に感じながら眺め続けた。

「これならすぐだろう? ふふふ、さて、ホロトコ村は……よしハートレオ、ちゃんと言うことを聞くんだぞ」

 そのまま竜は何度も方向転換、降下や急上昇を繰り返し、遂にある山の麓に落ちていくように着地した。

「ほら、一瞬であったろう?」
「あれ、もう着いたんすか?」
「余裕なんだったらさっさと手を離せ馬鹿!」

 竜が着地したのは少しひらけた日光の当たる場所で、まるで彼の為に用意されたかのようなどこか神秘的な場所だった。
 青い光体がすうっと消えていき、視界もがくんと下がり地面が近くなる。

「ひぃっ!」
「ほら山中くん、前見て、着いたよ」

 ようやく強く抱きしめられていたのが解けて、後ろから安堵の一息をつくのが聞こえてきた。

「よし、さっさと降りて村に向かうぞ!……我が下僕よ、おまえも十分気を付けておくんだぞ」

 リジッドラットはそう言った後竜に声をかけてから、軽快に飛び降りた。俺達もそれに続いて降りると、竜は身体を丸めて眠り始めた。

「……少し、歩くぞ!」
「少しくらいどんと来いですよ!」

「な、なんか鬱蒼としてませんか? あそこだけ明るいんですね……」

 山中が不安がってそう言った。確かにここらは森のようになっており、日光が届き辛く昼であっても怖いところがある。しかしそんな感情をかき消すように綺麗な川の流れる音が聞こえてくるのだ。
 落ち葉を踏みながらでこぼこした道とも言えぬような足場の悪い所を進んでいくと、人工的な道にでてきた。木々が切り倒されていて、日当たりも良い、人が使っている道だとひと目見て分かる。

 そして、遂に茅葺屋根の家々が見えてくる。そこから生活感は感じ取れるものの、不自然なほどに静まり返っていた。

「だーれもいませんね……」
「クエストによると失踪者続出、なのだろう? なら当然であろう、我々はその原因を探りに来たのだ」
「あの、何か聞こえませんか?」

 山中がそう言ったので耳を澄ませてみると、確かに誰かが歩いてくるような音が聞こえる――家と家の隙間から、茶色いワンピースを着た血塗れの少女がこちらに向かってきているのが見えた。その両手には大きな斧が握られており、それすらも悉く血で汚れている。おまけに目は虚ろではあるが独特な野性味を帯び、鋭い視線だけでも心臓をぎゅうぎゅうに握りつぶされるような感覚をおぼえる。
 恐怖を煽るその風貌は周囲の空気を一気に凍りつかせ、背中に寒気が這い上がってきた。一歩、一歩と着実にこちらへと近付いており、近付いてくればくるほど、胸が締め付けられ息が詰まってくる。

 ――リジッドラットが唐突に前に出て、自ら少女の方へすたすたと向かっていった。

「ギルドの者だ、助けに来たぞ」

 リジッドラットの言葉を聞いた少女は、膝から崩れ落ちて、顔を手で覆い拭いだす。手の隙間からはぼろぼろと透き通った赤い液体が零れていき、やがて嗚咽を漏らし始めた。
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