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ホロトコ村
2-9.それぞれの未来に
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古い建物を出てから、俺達は何事もなく村に帰ることができた。しかし、話に出てきた花畑というのがまさかリジッドラットが黒竜を停めた場所だったとは思いもしなかった。
早速シトレアが、涙をたくさん目に溜めながらこちらへと近付いてきた。
「こっ、この度はっ――ほ、本当にありがとうございました!」
彼女は俺の方をちらと見てぎょっとしていた、確かに何故か腰巻きだけになって現れたらそうもなるだろうが。
「村の住民が無事だったということがなによりだ。おいタジ、お前からは何かあるか?」
「えっ、とりあえず服を取りに行きたいんですけども……」
「後ででいいだろう! 今話すべきことはないのか、タジ」
ふと向こうを見ると、エリシエにアーケラスも見える。アーケラスは何やら村人と話をしているようで、エリシエはきっと彼らに回復魔法を施しているのだろう。
俺はまずオトコ様についての事を話して、それから三人が残った事を伝えた。
「そうですか……きっとその内の二人は、村長さんだと思います」
「俺達村長残して行っちゃったんすか? それってちょっとマズイんじゃ――」
「だ、大丈夫ですよ! もう既に後継ぎは決まっているので、もう替わるのも時間の問題でしたから!」
彼女、村の住民が言うのなら大丈夫なのだろうが、今更になってどこか心残りができてしまう。考えはそのまま悪い方向に向かっていき、大きなミスをしたのではないかということに気がついてしまった。
「あのっ、俺思うんですけどオトコ様がまた来ちゃったらどうするんですか!? 今度はもう向こうもこっちのことを知っているし――」
「お主、オトコ様のあの献身的な態度を見ただろう? 意図はよく分からんが、我らの思いに応えてくれたということは確かだ。仮にまた連れ去られようとも、安全であるという保証があるのとないのとでは心持ちも変わるのではないか?」
「でもそれだとやっぱり根本的な解決になってないんじゃ――」
諸悪の根源はしっかり断たなければならない、もしそうでなければ取り返しのつかないことになってしまう、そんな大切なことを俺は忘れていた。
「あの、もう大丈夫だと思います。だって皆無事に帰ってきてくれたんですし、やっぱりオトコ様は私達の土地を守ってくださる神様なんですよ、ね?」
少女に宥められてしまうと言葉が出なくなってしまう。恐らく、この村での依頼はこれで完全に終了したのだと、彼女は伝えてくれているのだろう。
「じゃ、じゃあ僕達これで帰るってことですか?」
「これから先の事は私達でなんとかしようと思っています、クエストの方はこれで大丈夫です! ありがとうございました!」
シトレアは一つ頭を下げてから、視線を下げて申し訳なさそうな顔をする。
「そ、そういえば報酬なんですけど……今からお話をしてきますので、少々お待ちください」
そう言って彼女は村の方に戻っていった。
「……行くか? タジ――あと、それに新入り」
「はっ、はい!」
山中は変に動揺していた。まさか呼ばれるとは思っていなかった、とかそんな事を考えているのだろうか。
今回のクエストでは結局付いてくることしかできなかった彼だが、これがしっかり彼の経験値となれたのか心配だ。強いモンスターと戦うような事はなかったため怪我の心配はないが、彼には早く戦闘経験を積んでもらい、しっかりクエストをこなせる一端の冒険者になってもらいたいものだ。
シトレアの後をついていくように村に戻ると、まずエリシエとヴィルシスが近くにいるのに気付いた。エリシエは同様にこちらに気付くと真っ先に向こうから走ってくる、ヴィルシスは目を背けるようにしてその場から動かなかった。
今回のクエストでエリシエの魔法にはとてもお世話になった。未だに頭の中では光が潤いながら輝いており、力がみるみる溢れてくるのだ。
近付くにつれて徐々に速度を落としていった彼女は、聖女のような振舞いに戻ってからこちらを見上げた。
「ギルドの皆さん、無事にクエストを済ます事ができたようですね、おめでとうございます」
「いえいえ、こちらこそ本当にお世話になりました! エリシエさんの魔法が無ければあんなに早く山賊の拠点なんて見つかりませんでしたよ!」
「今回だけの特別ですからね、杜湊誕自さんに――山中峰さん!」
リジッドラットはあまり彼女に近付こうとしない、エリシエが近寄る際には数歩後ずさる程だ。その様子を悟っていたであろう彼女は、リジッドラットの方を見て、口を開いた。
「先ほどは驚かせてすみません。私はたまたま知っていたんですけど、まさか本当にあるとは思わなくて……」
「にしては躊躇が無かったぞ」
「己の知恵には自信がありますからね!」
そう言ったエリシエはえっへんと胸を張った。気味悪そうに顔を歪めていたリジッドラットだったが、これだけの会話で表情が和らいだ気がする。
しかし何の話をしているのかは全く分からない。
「……ヴィルシス、あなたもこちらに来てお話したらどうですか!」
エリシエが叫ぶと、ヴィルシスは歩いて向かってきた。
「ちょっと気がかりな事がある」
「気がかり? どういう事ですか?」
「いや、ここからギルドに依頼を届けたやつはどうしてるんだ?」
「……貴方に関係あるのですか、それ」
「そいつが戻ってこなきゃ、依頼を完遂したことにはならないんじゃねーのかって思ってな。ここにいないのなら、蚊帳の外ってことだろ? 今でも村のこと心配してるんじゃねーのかって」
それを聞いたリジッドラットが軽い口調で答えた。
「ギルドの近くの宿屋にいるはずだ、行きたくないって言うもんだから無理には連れてこなかったんだ」
「……へぇ、そうか」
「うむ、自分の故郷だとしても危ないとなれば戻りたくもなくなるだろう。帰ったらしっかり報告したいからな、なるべく早めに報告しようと思っているぞ! 我が下僕がいるから送迎も楽勝だ!」
「この子は本当は優しいんですよ、本当はとっても村のことを心配していたと思うんですけど、恥ずかしいんでしょうね」
「はぁーーー!? そんなんじゃねーよ!」
また親子(?)喧嘩が始まる前に、俺らはさっさとその場を離れる。リジッドラットは「良いのか!?」と不安がっていたが、気にせず手を引いた。その後、俺は無事に服を取り戻す事ができ、村の一番大きな屋敷に招待された。
報酬に貰ったのは沢山のお金だ。そして、子供達からは何やら色々もらった。どんぐりとか、雑草とか、なんか良く分からない紐とか。リジッドラットはそこから俺達の取り分を計算して渡してくれた。正直言ってこんなに貰って良いのかというレベルで一杯貰った、四ヶ月は暮らせるだろうか。
ホロトコ村は山賊と和解し、アーケラスはできるだけこのホロトコ村に貢献する事を決めたようだ。山賊がこんな約束をするなんておかしいとは思ったが、彼がそうしたいというのならそうさせるべきだろう。
ちなみにシトレアと出会った際に入った家屋の死体はヴィルシスがまとめて片付けてくれたらしい。そして、シトレアはこの事に対して酷く罪悪感を抱いているみたいだ。少女でありながらも怒りに任せてあれ程大量の、結果的には無罪だった山賊を無残に殺したのだ。下手すれば何か後遺症が残ってしまうかもしれない。きっといつまでも気がかりになるだろうから、いつか機会があれば個人的にここを訪れて様子を確認してみたいと思う。
そして、俺達は再度お世話になった人達に挨拶をしてから、黒竜に乗ってジェネルードへと帰った。
ギルドに戻ると、リジッドラットはクエスト完了の処理を行ってくれた。大金を持ったまま、また自由人へと戻ることができたのだ。
「あの、タジさん、こんな大量のお金、もう一生暮らせるんじゃ!?」
「一生は無理無理、頑張れば半年ってくらいじゃないかな」
「えっ、それだけなんですか!?」
どこか彼は、感覚がずれているのだろうか。
~~~ ~~~ ~~~~~~~
タジ達が帰ってから一晩が経ち、エリシエとヴィルシスもまた村を去ることになった。彼らもまた村への貢献者として称えられ贈り物が用意されたが、すっぱりと断って村を去ってしまった。当日の午後にはリジッドラットが依頼者をホロトコ村へと送り届け、ようやく一部を除いた全員が戻ってきたところで日々の営みが再開されることになった。
その夜、少女は目を覚ました。何らかの違和感を覚えて目覚めたのだ。
「んえ、ここどこ――!?」
気が付けば何故か海の中。少女の目の前にはオトコ様の口があり、少女はそれに抱えられていた。その口からは絶え間なく大きな泡が吹き出ており、少女はそこに含まれる空気で呼吸をしていた。突然の出来事で恐怖を覚え暴れようとするものの、周囲の粘着く水が身体の動きを緩慢にして全く動くことができない。
突然視界に霧が現れ、霧を抜けたかと思えば陸に上がって、そこでオトコ様は少女を放した。
「おっ、お前……ちょ待てよ、待てって頼む助けてくれ! 助け――」
若者の途切れた悲鳴が反響し、少女を抱えてきたオトコ様はその声の方を振り向いた。彼が振り向く刹那、少女にはしっかりとその後ろの惨劇が見えた。
――オトコ様の後ろで血みどろになって倒れていたのは、確かに少女が村でみた覚えのある若者だ。少女はその犯人に気が付き、恐怖で腰が抜け無理に後ずさる。
「お、おとこさまぁ……たすけてぇ……」
目の前にいる青緑色の化け物はじっとしたまま動かない。
――瞬間、彼は上半身と下半身、真っ二つに分かれて若者と同様に倒れ伏した。
少女は絶望し、目の前が赤い飛沫に染まると同時に意識を失った。
早速シトレアが、涙をたくさん目に溜めながらこちらへと近付いてきた。
「こっ、この度はっ――ほ、本当にありがとうございました!」
彼女は俺の方をちらと見てぎょっとしていた、確かに何故か腰巻きだけになって現れたらそうもなるだろうが。
「村の住民が無事だったということがなによりだ。おいタジ、お前からは何かあるか?」
「えっ、とりあえず服を取りに行きたいんですけども……」
「後ででいいだろう! 今話すべきことはないのか、タジ」
ふと向こうを見ると、エリシエにアーケラスも見える。アーケラスは何やら村人と話をしているようで、エリシエはきっと彼らに回復魔法を施しているのだろう。
俺はまずオトコ様についての事を話して、それから三人が残った事を伝えた。
「そうですか……きっとその内の二人は、村長さんだと思います」
「俺達村長残して行っちゃったんすか? それってちょっとマズイんじゃ――」
「だ、大丈夫ですよ! もう既に後継ぎは決まっているので、もう替わるのも時間の問題でしたから!」
彼女、村の住民が言うのなら大丈夫なのだろうが、今更になってどこか心残りができてしまう。考えはそのまま悪い方向に向かっていき、大きなミスをしたのではないかということに気がついてしまった。
「あのっ、俺思うんですけどオトコ様がまた来ちゃったらどうするんですか!? 今度はもう向こうもこっちのことを知っているし――」
「お主、オトコ様のあの献身的な態度を見ただろう? 意図はよく分からんが、我らの思いに応えてくれたということは確かだ。仮にまた連れ去られようとも、安全であるという保証があるのとないのとでは心持ちも変わるのではないか?」
「でもそれだとやっぱり根本的な解決になってないんじゃ――」
諸悪の根源はしっかり断たなければならない、もしそうでなければ取り返しのつかないことになってしまう、そんな大切なことを俺は忘れていた。
「あの、もう大丈夫だと思います。だって皆無事に帰ってきてくれたんですし、やっぱりオトコ様は私達の土地を守ってくださる神様なんですよ、ね?」
少女に宥められてしまうと言葉が出なくなってしまう。恐らく、この村での依頼はこれで完全に終了したのだと、彼女は伝えてくれているのだろう。
「じゃ、じゃあ僕達これで帰るってことですか?」
「これから先の事は私達でなんとかしようと思っています、クエストの方はこれで大丈夫です! ありがとうございました!」
シトレアは一つ頭を下げてから、視線を下げて申し訳なさそうな顔をする。
「そ、そういえば報酬なんですけど……今からお話をしてきますので、少々お待ちください」
そう言って彼女は村の方に戻っていった。
「……行くか? タジ――あと、それに新入り」
「はっ、はい!」
山中は変に動揺していた。まさか呼ばれるとは思っていなかった、とかそんな事を考えているのだろうか。
今回のクエストでは結局付いてくることしかできなかった彼だが、これがしっかり彼の経験値となれたのか心配だ。強いモンスターと戦うような事はなかったため怪我の心配はないが、彼には早く戦闘経験を積んでもらい、しっかりクエストをこなせる一端の冒険者になってもらいたいものだ。
シトレアの後をついていくように村に戻ると、まずエリシエとヴィルシスが近くにいるのに気付いた。エリシエは同様にこちらに気付くと真っ先に向こうから走ってくる、ヴィルシスは目を背けるようにしてその場から動かなかった。
今回のクエストでエリシエの魔法にはとてもお世話になった。未だに頭の中では光が潤いながら輝いており、力がみるみる溢れてくるのだ。
近付くにつれて徐々に速度を落としていった彼女は、聖女のような振舞いに戻ってからこちらを見上げた。
「ギルドの皆さん、無事にクエストを済ます事ができたようですね、おめでとうございます」
「いえいえ、こちらこそ本当にお世話になりました! エリシエさんの魔法が無ければあんなに早く山賊の拠点なんて見つかりませんでしたよ!」
「今回だけの特別ですからね、杜湊誕自さんに――山中峰さん!」
リジッドラットはあまり彼女に近付こうとしない、エリシエが近寄る際には数歩後ずさる程だ。その様子を悟っていたであろう彼女は、リジッドラットの方を見て、口を開いた。
「先ほどは驚かせてすみません。私はたまたま知っていたんですけど、まさか本当にあるとは思わなくて……」
「にしては躊躇が無かったぞ」
「己の知恵には自信がありますからね!」
そう言ったエリシエはえっへんと胸を張った。気味悪そうに顔を歪めていたリジッドラットだったが、これだけの会話で表情が和らいだ気がする。
しかし何の話をしているのかは全く分からない。
「……ヴィルシス、あなたもこちらに来てお話したらどうですか!」
エリシエが叫ぶと、ヴィルシスは歩いて向かってきた。
「ちょっと気がかりな事がある」
「気がかり? どういう事ですか?」
「いや、ここからギルドに依頼を届けたやつはどうしてるんだ?」
「……貴方に関係あるのですか、それ」
「そいつが戻ってこなきゃ、依頼を完遂したことにはならないんじゃねーのかって思ってな。ここにいないのなら、蚊帳の外ってことだろ? 今でも村のこと心配してるんじゃねーのかって」
それを聞いたリジッドラットが軽い口調で答えた。
「ギルドの近くの宿屋にいるはずだ、行きたくないって言うもんだから無理には連れてこなかったんだ」
「……へぇ、そうか」
「うむ、自分の故郷だとしても危ないとなれば戻りたくもなくなるだろう。帰ったらしっかり報告したいからな、なるべく早めに報告しようと思っているぞ! 我が下僕がいるから送迎も楽勝だ!」
「この子は本当は優しいんですよ、本当はとっても村のことを心配していたと思うんですけど、恥ずかしいんでしょうね」
「はぁーーー!? そんなんじゃねーよ!」
また親子(?)喧嘩が始まる前に、俺らはさっさとその場を離れる。リジッドラットは「良いのか!?」と不安がっていたが、気にせず手を引いた。その後、俺は無事に服を取り戻す事ができ、村の一番大きな屋敷に招待された。
報酬に貰ったのは沢山のお金だ。そして、子供達からは何やら色々もらった。どんぐりとか、雑草とか、なんか良く分からない紐とか。リジッドラットはそこから俺達の取り分を計算して渡してくれた。正直言ってこんなに貰って良いのかというレベルで一杯貰った、四ヶ月は暮らせるだろうか。
ホロトコ村は山賊と和解し、アーケラスはできるだけこのホロトコ村に貢献する事を決めたようだ。山賊がこんな約束をするなんておかしいとは思ったが、彼がそうしたいというのならそうさせるべきだろう。
ちなみにシトレアと出会った際に入った家屋の死体はヴィルシスがまとめて片付けてくれたらしい。そして、シトレアはこの事に対して酷く罪悪感を抱いているみたいだ。少女でありながらも怒りに任せてあれ程大量の、結果的には無罪だった山賊を無残に殺したのだ。下手すれば何か後遺症が残ってしまうかもしれない。きっといつまでも気がかりになるだろうから、いつか機会があれば個人的にここを訪れて様子を確認してみたいと思う。
そして、俺達は再度お世話になった人達に挨拶をしてから、黒竜に乗ってジェネルードへと帰った。
ギルドに戻ると、リジッドラットはクエスト完了の処理を行ってくれた。大金を持ったまま、また自由人へと戻ることができたのだ。
「あの、タジさん、こんな大量のお金、もう一生暮らせるんじゃ!?」
「一生は無理無理、頑張れば半年ってくらいじゃないかな」
「えっ、それだけなんですか!?」
どこか彼は、感覚がずれているのだろうか。
~~~ ~~~ ~~~~~~~
タジ達が帰ってから一晩が経ち、エリシエとヴィルシスもまた村を去ることになった。彼らもまた村への貢献者として称えられ贈り物が用意されたが、すっぱりと断って村を去ってしまった。当日の午後にはリジッドラットが依頼者をホロトコ村へと送り届け、ようやく一部を除いた全員が戻ってきたところで日々の営みが再開されることになった。
その夜、少女は目を覚ました。何らかの違和感を覚えて目覚めたのだ。
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気が付けば何故か海の中。少女の目の前にはオトコ様の口があり、少女はそれに抱えられていた。その口からは絶え間なく大きな泡が吹き出ており、少女はそこに含まれる空気で呼吸をしていた。突然の出来事で恐怖を覚え暴れようとするものの、周囲の粘着く水が身体の動きを緩慢にして全く動くことができない。
突然視界に霧が現れ、霧を抜けたかと思えば陸に上がって、そこでオトコ様は少女を放した。
「おっ、お前……ちょ待てよ、待てって頼む助けてくれ! 助け――」
若者の途切れた悲鳴が反響し、少女を抱えてきたオトコ様はその声の方を振り向いた。彼が振り向く刹那、少女にはしっかりとその後ろの惨劇が見えた。
――オトコ様の後ろで血みどろになって倒れていたのは、確かに少女が村でみた覚えのある若者だ。少女はその犯人に気が付き、恐怖で腰が抜け無理に後ずさる。
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