悪役令嬢は訳あり執事に溺愛される

さらさ

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④ヘンリー王子との談話

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今日はお城に上がってヘンリー王子様とご一緒する日です。
わたくしは朝から支度してお城へ向かうお父様と一緒にやって来ました。
宰相を務めるお父様と途中まで一緒に向かいながら、なんでもない会話をしていると、突然お父様が聞いてきた。

「レイラ、ヘンリー王子とは上手くやっているかい?」

「ええ、もちろんですわ。ヘンリー王子様はとてもお優しい方ですもの。」

胸がズキッとする。お父様ごめんなさい。
わたくしはヘンリー王子から婚約破棄されなければいけないの。

確か、ゲームの中でのわたくしの運命は婚約破棄されて追放されるか、落ちぶれるか、最悪処刑されてしまう運命。脇役なのでその後の詳細は不明というのもある。侯爵家を落ちぶれさせたり、わたくしが処刑されてしまう未来は避けなければいけない。
周りを巻き込まず、私も普通に幸せになれるようにする。

その為にはゲームの知識を活かして最善の行動をするのよ!

「レイラ、今日はヘンリー王子との面会の間ミカエルを借りてもいいかい?。」

お父様はヘンリー王子との待ち合わせの部屋の前まで来た時に、わたくしの護衛として付いてきているミカを見て言う。

「ええ、大丈夫ですわよ、ミカは優秀ですものね。」

そう言うとお父様はありがとうと言ってミカを連れて行ってしまった。

わたくしが来たのを確認すると、衛兵の方が部屋のドアを開けてくれる。
どうやらヘンリー王子はまだ来ていないみたい。
王子様を待たせるわけには行かないのでほっと息を吐いて室内に入る。

ソファに腰掛けてしばらくするともう一度ドアが開く。

「ヘンリー王子様ご到着なさいました。」

衛兵の方の声と共にヘンリー王子が入ってくる。
わたくしは立ち上がり、淑女の礼で王子様をお迎えする。

「やぁ、レイラ嬢、早く来てたのかい?」

スタスタと室内を歩きながら話しかけてくるヘンリー王子。

「いいえ、先ほどですわ。」

「そうか、どうぞ。」

ヘンリー王子は椅子の前に来ると私に先に座るよう促し、私が一礼して座ると、自分も椅子に腰かける。

「この間の公爵家のパーティは早く帰ってしまったみたいだね、調子が悪かったみたいだけど、大丈夫?」

私がリサ様をいじめた時の事ね、ヘンリー王子のいない場所でお話したからヘンリー王子は見ていないわよね。

「ええ、少し気分が優れませんでしたので、でも大丈夫ですわ。お気遣いありがとうございます。そして、ヘンリー王子様にご挨拶もせず退席してしまい申し訳ございませんでした。」

「いや、いいんだよ、あの日はある令嬢が噴水に落ちてしまったみたいで大変だったんだよ。」

ミカが言っていたヘンリー王子がリサ様を助けたシーンね。

「あら、そうでしたの?どなたかしら?お怪我は無かったのですか?」

「ああ、幸いどこも怪我はしていなかったよ。・・・近くにレイラ嬢が居たと聞いたんだけど、何か知っているかい?」

「私がですか?心当たりごさいませんが・・・」

私の返答をさりげなく待っていたヘンリー王子が私の答えにニッコリ返す。

「そうだよね、レイラ嬢は早く帰ったんだもんね、変なこと聞いてごめんね。」

「いいえ、とんでもございません。」

にっこり笑ったけれど、心の中は冷や汗ダラダラですわ。
わたくし失敗してませんかしら。

「レイラ嬢、今日は昼食を一緒に取る予定だったけど、急な予定が入ってしまってね、申し訳ないけど今日はこれで失礼するよ。」

「まあ、そうでしたの?こちらこそお忙しい時間を頂きましてありがとうございました。」

「いや、わざわざ来てくれたのに申し訳ない、じゃ、またね。」

そう言うとヘンリー王子は退出した。


今日はなんだかヘンリー王子の様子が変でしたわね、リサ様の事はわざと知らないフリをしてるんだけれど、ボロが出ないか不安だったので早く終わってよかったわ。

でも、婚約破棄される為に少しずつヘンリー王子には嫌われないといけないのよね・・・

ヘンリー王子は気さくでお優しくて、金髪の髪にコバルトブルーの瞳はゲームの中の王子様そのもで、わたくしの憧れの方なので心が痛いです・・・




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