異世界転生したら女の子でした。しかも魔王の抑止力とか何?

さらさ

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⑮貞操の危機?!

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ここは・・・!?

さっきまで謁見の間にいたのに、気が付くと俺は広いベッドで魔王に組み敷かれていた。

「な、なんで??」 

「瞬間移動した。なにか不満でも?」

訳が分からず騒ぐ俺の両手を押さえつけた状態で魔王が見下ろす。

って、間近で見る魔王、超男前なんだけど!
同じ男でも、こんなに綺麗でカッコイイ男がいるんだ。って見とれてしまうくらいカッコイイ。

「何する気?」

俺は魔王のイケメンっぷりに心折れないようにキッと睨みつける。

「何って、やる事は分かっているだろう?」

穏やかに、でもつまらなそうに話す魔王。
それ、今から女抱く顔なの?
仕方なくなら遠慮します。仕方なくでなくてももちろん遠慮します!

「分からないよ!」

俺が暴れると、さらに強く押さえつけてくる。

「お前は知っているんだろ?これ以上、悪い気を吸い続けると、俺の暴走が始まる。既に俺の体から出た悪気に暴走し出している者もいる。早くなんとかしないと、俺の制御が出来たくなる。」

「だから?」

「だからと来たか・・・」

魔王が呆れたように俺を見下ろす。
柘榴のような赤い瞳が憂いを帯びてキラキラと輝く。

「だから何でこの状況なわけ?」

俺の質問に魔王は一瞬目を合わせて止まった後、溜息をつきながら顔を近づけて・・・俺にキスをした。

「んーーーっ!」

急にキスするとかどういう事?俺達初対面!
男に初キス奪われた!しかも濃厚なやつ!
って、俺今女だからいいのか?・・・イヤイヤ、そんなわけなーーい!

長い濃厚なキスの後、ゆっくりと俺から唇を離す魔王。
その時魔王の身体から黒いモヤがふわりと上がって消えた。

ん?なんだ?今の。

「わかったか?」

唐突に魔王が問いかけてくる。

「何が?」

俺は濃厚なキスに顔が赤面してるのを感じながらも魔王を睨みつけた。
男にキスされて赤面するとか恥ずい。

「選ばれた女は癒しの力を持っている。俺と身体を、交わらせることによって、悪気を浄化してくれる。・・・知らずに来たのか?」

何その理屈。だから女の子は性奴隷なの?

「そんな事で今まで女の子を性奴隷として扱ってきたの?酷い!やっぱりスケベ親父じゃん!」

俺が罵ると、魔王は楽しそうに笑う。

「ひどい言われようだな。」

くくくっと可笑しそうに俺を見つめる。

「何がおかしいんだよ!」

睨みつける俺を、魔王は相変わらず押さえつけたままだ。

「いや、こんな元気な奴は初めてだと思ってな。神の奴、今回は趣向を変えたのか?」

「今までの大人しかった女の子は言いなりになってたのか?酷い!」

「シンラ・・・何か勘違いしているようだな、俺は女性をそんな風に扱ったことはない。」

嘘つけ!結局、世界の為とか言ってやる事やってたんじゃないか!このスケベ野郎!
顔がいいからって許されると思ったら大間違いだぞ!俺は騙されないんだからな!

「俺はちゃんと愛していた。」

魔王はそう言った後、少し黙り込む。

「だけど、お前は来るのが遅すぎた。とりあえず、この状況をどうにかしたい。悪いが抱かせてくれ。」

そう言って俺を見る魔王はやっぱりこれから女を抱きたいと思ってる表情じゃない。

「嫌だよ!」

冗談じゃない!「ハイソウデスカ」って言えるわけないじゃん!

逃げたいけど、ガチガチに抑えられて動けない。どうすればいい?

考えているうちに、両手で抑えていた俺の腕を片手で抑え直して、空いた片手で、俺の胸のリボンを解きはじめる。

「ヤダーっ!」

抵抗しながら必死に考える。
ヤバイ!このままじゃやられちゃうー!

そうだ、魔王はここまでどうやって来たって言った?
瞬間移動って言ってなかった?それって俺にも出来る?
なんでもいい、ユリアンさんの元にもどれ!

「ユリアンさん!」

ユリアンさんの隣に居る俺を想像して叫ぶ。
すると、辺りが歪んで、次に元いた場所が目に入った。

「シンラ!」

ユリアンさんが俺に駆け寄ってくる。
戻ってこれた・・・
俺は座り込んだ状態でユリアンさんを見上げた。






    
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