異世界転生したら女の子でした。しかも魔王の抑止力とか何?

さらさ

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⑲魔王はサディストでした。

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俺はいいの?
なんで?

「・・・大事な人のお墓なの?」

「ああ、とても大事な人だ。」

そう言った後、遠い目をして憂いを帯びた瞳に、少し胸が痛む。

・・・ん?なんで痛むんだ?
別に俺には関係ないし。

「そのドレス似合ってるな。」

唐突に褒められてドキッとする。
そうだ、俺はこの為にグレンの所に来たんだった。

「俺の部屋に沢山ドレスを送ってくれたのはグレン?」

「ああ、気に入るのがあったか?」

「まだ全部見てないけど、どれも可愛かったよ。たくさんありがとう。」

俺はドレスを贈られるのは別に興味無いんだけど、俺の為に何かをしてくれたっていうのが嬉しくて、にこにこと笑って返す。

すると、グレンの体から黒いモヤが出て消えていく。また浄化出来たのかな?

「シンラが笑ってくれるなら何でもするさ。」

グレンが少しだけ微笑んだ。

「朝食まだだろう?戻ろうか。」

そう言って俺の背中に手を回してエスコートしてくれる。

「うん、お腹空いた。」

正直に答えて、ごはーん♪と思うと自然と笑顔になって、にこにこと来た道をもどる。

「くくっ、シンラはご飯で笑顔にできるのか。」

「あ、笑ったね!ご飯は生きてく上で大事なんだよ!」

「そうだな、大事だな。」

そう言った後もクスクスと笑うグレン。
今俺の事絶対に単純って思った。
バカにされてる。

「朝食は沢山用意してもらうおうな。」

その言葉に、わーい!いっぱい食べれる~!
と笑顔になってしまった。
俺を見てグレンはくくっと笑う。
くそっ!遊ばれてる・・・俺が単純なのがいけないんだろうけど、なんか悔しい・・・

「もう、笑わないでよー!」

「すまん、シンラが可愛いからつい。」

俺がぷんぷん頬を膨らませて怒ると、グレンは俺の頭を撫でる。

もう!・・・エロ親父だと思ってたのに、Sっ気満載の魔王だったの?



「シンラ、おかえりなさい。随分楽しそうですね。魔王陛下と仲良くなれましたか?」

庭園の入口まで戻ると、ユリアンさんが待っていて、俺とグレンを見て微笑む。

「仲良くなんてなってないもん!」

俺はユリアンさんに魔王と仲良くなったと思われるのが嫌で、ふいっとグレンから目を逸らして、そのままユリアンさんの胸に飛びついた。

「なんだその可愛い仕草は。」

グレンが、言う。
可愛い?どこがだよ!

「魔王陛下、シンラは無自覚にこういう行動を取るので、本人は気付いていないようですよ?」

ユリアンさんが、グレンに説明しているけど、
ん?俺、無自覚なの?何を?

「そうなのか、見てて飽きないな。」

そう言ってユリアンさんにしがみつく俺の頭を撫でる。

俺って、ひょっとしてお子様扱いされてるのかな?

「俺、子供じゃないよ!」

「そうか、シンラは大人なのか、では俺と関係を持つのも抵抗は無いな?」

グレンがニヤッと笑いながらユリアンさんにしがみつく俺を後ろから抱き上げる。

「え?ちがっ、」

慌てる俺を横抱きに変えてお姫様抱っこされてしまった。
うぉーーっ!これがお姫様抱っこ!
ってされてるのは俺だけど!
顔だけはイケメンのグレン、顔が近くなって思わず照れる。身長も高いので目線が高くなった!
横を見ると、ユリアンさんとも目線が同じ!
背が高いってこんな景色なんだー羨ましいな~。

「ん?お姫様抱っこが嬉しいのか?」

グレンにそう言われて我に返ると、俺はニヤニヤと笑っている自分に気がついた。

「笑ってるシンラはいいな、じゃ、このままベッドに行くか。」

「何言ってんだよ!行かないよ!」

絶対俺をからかって遊んでるんだ!

「何故だ?シンラは大人なんだろ?大人の付き合いをしようじゃないか。」

そう言って城の中へと歩き出す。

「ユリアン、悪いが先に食事をしておいてくれ。俺はシンラとベッドに行ってくる。」

何言ってんだよ!俺は行かないって言ってんじゃん!

「グレン!俺は行かないよ!」

そう言って腕の中で暴れる。

「降ろして!」

「ん?子供じゃないんだろ?淑女は男の腕に抱かれて足をばたつかせて暴れたりしないぞ?それじゃあ、子供と同じだな。」

サディストめ!俺を抱く気なんて無いのに絶対遊んでる!

「・・・じゃあ、子供でいい。」

悔しくて、小さな声でボソリとつぶやく。

「くくっ、やっぱり子供か、シンラはご飯食べる方が大事だったな、行くか。」

可笑しそうに笑いながら俺をお姫様抱っこしたまま歩く。

「なんでこのまま?降ろしてよ!」

俺が訴えると、グレンが俺を見る。

「お姫様抱っこ、嬉しそうだったからこのまま連れてってやる。」

「な!・・・嬉しくなんてない!」

しまった、俺が喜んでたの見抜かれてる・・・

「ねぇ、ユリアンさんもなんとか言ってよ!」

俺はユリアンさんに助けを求めた。

「シンラがその位置にいると、目線が近くて私はいいと思いますよ。ベッドに行かないのであれば私は何も言いません。」

ユリアンさん・・・俺の味方じゃなかったの?

「ユリアンさんまで・・・」

拗ねる俺を見てまたくくくっと笑うグレン。
俺はそのまま朝食会場までお姫様抱っこで向かうことになってしまった。








    
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