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第三章
蜜月 5*
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「一度、ぎゅっとしがみついてみてくれる?」
私は言われるがまま、腕に力を入れて藤川さんにしがみつくと、身体が密着する。と同時に、藤川さんの鼓動が伝わった。
何ごともないような表情を見せているけれど、心拍数は結構高そうだ。
「ポーカーフェイス、うまいだろう? 俺も緊張でどうにかなりそうだったんだ」
きっと藤川さんは過去にもこういう女性経験を積んできているだろうけど、こうして私と同じように緊張してくれているんだと思うと、嬉しくなった。
「本当に、経験豊富そうだし騙されるところでした」
「経験豊富だなんて、とんでもない。今まで付き合っていた子たちとも全然長続きしなかったから」
意外な言葉を聞いて、私はぎゅっとする手の力を緩め、藤川さんを見上げた。
「そうなんですか?」
「うん。今まで俺に近寄ってきた女性の多くは、俺の見た目やスペックに魅かれてただけだ。彼女ができたと思っても、学生の頃はバイトが忙しくて会えないってだけで振られたし、社会人になってからは、仕事が忙しくてなかなか会えないって離れていって。結局だれとも長続きしなかったな。俺なりに大事にしてたつもりなんだけど……」
藤川さんの言葉は容易に想像できる。特に操縦士という替えの利かない特殊な職業だと、そうなってしまうだろう。
「でも、本当に好きだったら、会えなくてもお互い信頼できるだけの絆があるんじゃないでしょうか……? 勝手な憶測でごめんなさいなんですけど」
ポツリと呟いた私の言葉を聞いて、藤川さんは驚いた表情を見せると、その後私が蕩けるような甘い言葉を囁いた。
「俺、梢子に寂しい思いをさせないよう頑張るよ。できるだけ連絡も欠かさないようにするし、休みの時もこうして会いに来る」
こんなにも素敵な人からアプローチされるなんて思ってもみなかったから、こんなにも熱烈に求愛されるとどうしていいか困ってしまう。
恥ずかしくて俯くと、藤川さんの裸体が視界に写った。それはそれで、目のやり場に困る。
もじもじしている私に気づいた藤川さんは、私の身体をゆっくりとマットレスに倒すと、「じゃあ、そろそろ動くよ」と言って腰を動かし始めた。
お腹の奥が藤川さんの質量に慣れてなくて、突かれるたび全身に痛みが走るけれど、藤川さんは私の表情を見ながら、どうにか痛みを忘れるよう、あの手この手で私の身体にキモチイイ感覚を与えてくれる。
花びら奥の肉芽を指で摘ままれただけで、全身が戦慄く。そして、私の口からは甘い吐息が漏れるのに、私自身が驚いている。
まるで熱に浮かされているようで、こんなの、私じゃない。こんな私、知らない……
でも、そんなことを考える余裕がなくなるのは時間の問題だった。
藤川さんから与えられる甘美な刺激に、そのうち何も考えられなくなる。
私の口からは、藤川さんを求める甘い声が漏れっぱなしだった。
そして体中に駆け巡る快楽に、視界が段々とぼんやりとしてくる中、目の前にもやが掛かって見え始めた。そのもやが段々強くなり、頭の中が真っ白になっていく。
私は言われるがまま、腕に力を入れて藤川さんにしがみつくと、身体が密着する。と同時に、藤川さんの鼓動が伝わった。
何ごともないような表情を見せているけれど、心拍数は結構高そうだ。
「ポーカーフェイス、うまいだろう? 俺も緊張でどうにかなりそうだったんだ」
きっと藤川さんは過去にもこういう女性経験を積んできているだろうけど、こうして私と同じように緊張してくれているんだと思うと、嬉しくなった。
「本当に、経験豊富そうだし騙されるところでした」
「経験豊富だなんて、とんでもない。今まで付き合っていた子たちとも全然長続きしなかったから」
意外な言葉を聞いて、私はぎゅっとする手の力を緩め、藤川さんを見上げた。
「そうなんですか?」
「うん。今まで俺に近寄ってきた女性の多くは、俺の見た目やスペックに魅かれてただけだ。彼女ができたと思っても、学生の頃はバイトが忙しくて会えないってだけで振られたし、社会人になってからは、仕事が忙しくてなかなか会えないって離れていって。結局だれとも長続きしなかったな。俺なりに大事にしてたつもりなんだけど……」
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「でも、本当に好きだったら、会えなくてもお互い信頼できるだけの絆があるんじゃないでしょうか……? 勝手な憶測でごめんなさいなんですけど」
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「俺、梢子に寂しい思いをさせないよう頑張るよ。できるだけ連絡も欠かさないようにするし、休みの時もこうして会いに来る」
こんなにも素敵な人からアプローチされるなんて思ってもみなかったから、こんなにも熱烈に求愛されるとどうしていいか困ってしまう。
恥ずかしくて俯くと、藤川さんの裸体が視界に写った。それはそれで、目のやり場に困る。
もじもじしている私に気づいた藤川さんは、私の身体をゆっくりとマットレスに倒すと、「じゃあ、そろそろ動くよ」と言って腰を動かし始めた。
お腹の奥が藤川さんの質量に慣れてなくて、突かれるたび全身に痛みが走るけれど、藤川さんは私の表情を見ながら、どうにか痛みを忘れるよう、あの手この手で私の身体にキモチイイ感覚を与えてくれる。
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でも、そんなことを考える余裕がなくなるのは時間の問題だった。
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私の口からは、藤川さんを求める甘い声が漏れっぱなしだった。
そして体中に駆け巡る快楽に、視界が段々とぼんやりとしてくる中、目の前にもやが掛かって見え始めた。そのもやが段々強くなり、頭の中が真っ白になっていく。
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