クールなパイロットは初心な新妻を身籠らせたい

小田恒子

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第三章

蜜月 4*

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「ひゃ……!?」

 痛みと気持ちよさが同時に訪れて、私の身体はおかしくなりそうだ。

 しばらくの間、私が痛みに慣れるまで藤川さんはそれ以上侵入せず、腰を少し引いてまた先ほどの場所まで腰を突き動かし手の繰り返しだ。でも少しずつ、着実に奥へとやってきているのがわかる。

「あともう少し……、ごめん、ちょっと痛いと思うけど我慢して」

 藤川さんはそう言うと、一気に腰を私に押し付けた。

 私は痛みで、瞼から涙が零れている。シーツを握っていた手にはさらに力が加わり、シーツにかなりの皺ができていた。
 それに気付いた藤川さんが、私の指をシーツからゆっくり外すと、自身の指を絡ませる。

「痛かったら、この手をしっかり掴んで。爪を立ててもいい、シーツなんかじゃなく、こっちをしっかり握って」

 私の手は、藤川さんの大きな手が繋がれた。
 しばらくこの状態でじっとしていると、ようやく少し痛みに慣れたのか、会話する余裕が生まれた。

「藤川さん……」

「梢子、一番奥まで入ったよ」

 そう言って、ベッドに横たわる私の上の覆い被さると、顔を近づけた。

 こうして改まって顔を見られると恥ずかしいけれど、私の裸体を見られるより数倍マシだ。なので私も彼を見つめ返すと、整った顔立ちが今以上に近づき、キスをされた。

「痛みが落ち着くまでこうしているから、大丈夫になったら教えて」

 耳元で甘く囁かれ、私は天にも昇るような気持ちだ。

 私、今、藤川さんと繋がってるんだ……

 先ほどまでシーツを握っていた手は、恋人繋ぎのようにしっかりと握られている。
 私は空いた手で、藤川さんの頬を撫でた。

 男性らしい、ゴツゴツとした肌質に、夜だから髭もうっすらと生えてきているのか、顎のラインはザラザラしている。
 下腹に感じる異物感も、ありえないくらいの痛みも、こうして藤川さんに組み敷かれていることも夢なんかじゃない。

 でも、口に出して確認したかった。

「これ、夢じゃないんですよね……?」

 私の言葉に、藤川さんは頷きながら私を抱きしめた。

「現実だよ。これで梢子は俺のものだ」

『俺のものだ』の声に、思わず涙が流れ落ちる。
 これは決して痛みのせいではない、嬉し涙だ。
 藤川さんは私の涙をキスで拭い、それを舐めた。

「ああ、舐めないで、化粧が落ちちゃう」

「そのうち素顔も見せてもらうから」

 そんな軽口を口にすると、お互い笑みが零れた。

「もう、動いても大丈夫かな。まだ少し違和感あると思うけど、そのうちなくなるから」

 藤川さんの言葉に私は素直に頷くと、藤川さんが私の手を解き、両手を自身を抱きしめるように誘導した。

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