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3話 私の“匂い”、魔王のキス
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黒く不気味なオーラを放つ、魔王城。
ここはいつも真夜中のように暗く、晴れる日はない。魔王の力が空を夜で包んでいるからだ。懐かしい景色だ。そう思いながらダークロードは瑠璃を抱え上空を飛ぶ。
ちら、と腕の中に包んだ瑠璃を見る。苦しそうな表情をしている。あと1時間もつかどうか。急がねば。なるべく振動を与えないように、最上部にある城の広場に降りたつ。
その瞬間、塔に止まっていた見張りのガーゴイル達が侵入者に反応したのかざわざわと集まってきた。こんな雑魚ども蹴散らすのは訳がないが、娘が危険だ。さて、どうしたものかと考えていると、この世では1、2を争うほどの力の持ち主であるダークロードの背筋がいささか冷やりとするほどの大きな闇を感じる。
来たか――。ダークロードが見据えた先に大きな黒い塊、そこから現れたのは限りなく黒に近い長い髪をもつ男。魔王である。
愚かにも我に向けて威嚇するガーゴイル達を魔王は制し、幽霊でも見たかのような顔で我の元へ近づく。
「巨大な力を感じて、まさかとは思っていたが、ロード…復活したのか。いったいどうして」
「久しぶりだな兄上。詳しい事情は後だ。この娘、毒にやられている。この城にある解毒で治せないか」
「その娘は…」
兄上が驚くのも無理はない。この娘の闇の力の大きさに、我も驚いた。本来なら永遠に解けぬであろう封印が、まさかこの娘にいとも容易く解かれるとは。
さあ、魔王がこの娘の“匂い”にどんな反応を見せるのか。この先の読めない行方に心が躍り、ダークロードはクク…と笑いを漏らしたのだった。
*
目が覚めた私は巨大な天蓋付きベットに寝かされていた。
ベッドに眠れるなんて…。土の上にわらを敷いて、キバを枕にして寝ていたこの異世界での生活を思うと感激してしまう。どおりで寝心地がいいわけだわ。しかも財閥令嬢時代に実家にあった高級マットレスに負けず劣らずなふかふかさ。なんの素材で出来ているのかしら。身を起こしてぽふぽふと、布団の柔らかさを楽しんだところでハッとする。
ここは、どこ…?
広い部屋、壁にかけられた美しい絵、凝った装飾が施されている柱、ドア…。最後の記憶は毒で倒れたところまで、しっかり覚えている。もしかして、私また死んでどこか別の異世界に来てしまった?
部屋の中にドレッサーがあるのを見つけ、鏡を見やる。真っ黒な長い髪、幼い顔が映る。ああ、この私だ。腕に受けた矢傷もうっすらとだが残っていた。ということは、誰かに助けられたのね。助けてくれたのはあのドラゴン?キバはどこに…?
部屋を出てみようとドアに近づくと、私が開けるより先に開いた。そこから美しい黒髪の男が現れる。切れ長の目に整った顔。あまりの美しさに一瞬魅入ってしまったほど。
「娘、気がついたか。もう毒は抜けたようだな」
「あ、あなたが助けてくれたの? あなたは一体…」
じりじり近づく美丈夫に圧倒され、私もじりじり後ろに下がる。女だったら誰でも色めき立つであろう顔が寄ってきて、動揺しない女性がいたら教えてほしい。
「私は魔王。この城の主人だ」
「魔王…魔王!?」
今このイケメン、魔王って言った? 私でも知ってる。ファンタジー映画や漫画に出てくる最強の悪の親玉のことよね? もしかして、もしかしなくともものすごくまずい状況なのでは?さらに後ろに一歩下がってしまうと壁にぶつかった。
「なぜ逃げる」
「…あなたが近づくから」
「逃げるな」
無茶言わないで欲しい。いつのまにか10センチもない距離に魔王はいた。背中がぴったり壁にくっついた私の頭を挟んで、魔王は壁に手をついている。私、これ知ってる。少女漫画で見たことがある。
壁ドン……!!
魔王は意図してる訳ではないだろうが少女漫画のワンシーンような状態に持ち込まれ、自然と顔が赤くなってしまう。
「あっ、あの…なんで…」
「なんでだと? こんな匂いを撒き散らしていてよく言う」
かあっ、とさらに顔に熱が上る。ひどい。そりゃお風呂なんてこっちに来てから一回も入れてないけど、昨日川で水浴びしたし、嘘、そんなに臭い? いや、臭いか…キバとずっと一緒だったから獣臭?
たまらなく恥ずかしくなって魔王をぐい、と押しやる。
「あの、臭いなら離れてくださ…」
「お前は誰だ?」
魔王の体はびくともしないどころか、恥ずかしくて背けていた私の顔のあごを取り正面に向かせた。すぐ近いところに魔王の顔がある。臭いならやめてよ!と抗議したいが恥ずかしくて言葉がでず、涙目になってしまう。
「っ…誰って、私が知りたい。気が付いたらこの世界にいて、訳もわからなくて…」
魔王の視線が痛いくらいに突き刺さる。こんな近距離で、恥ずかしい。仮にも女子が臭いって言われて穴があったら入りたくなってる気持ちを察してほしい。離れたい気持ちを訴えたくてジタバタしてみるがまったく無意味だった。
「あの、もう…や…」
さらに涙目になると、魔王の目がさらに鋭くなる。嘘、怒らせた? なんで?
「はあ…お前の匂いは危険だ……魔物を狂わせる」
「何言って…んんっ――」
言葉を言い切る前に唇を塞がれた。えっ…嘘、嘘、私キスされてる?
深く重なる魔王の唇。驚いて抵抗するともっときつく重ねられる。魔王との距離はもう0センチになっていた――
「んっんっ…んぅ…やっ…」
やけに長いキスだった、前世でも経験値がまったくないのでこれが普通なのかがわからないけど。さんざん唇を重ねられ、食まれ、舐められ、やっと終わったキスに、息継ぎができていなかった私ははあ、はあ、と息を乱す。
上目づかいでなんとか魔王を睨みつけると、魔王は自分の唇を舐め、さっきまでの涼しい顔からやや上気した顔になっている。
「何だ?お前は。甘い…匂いだけじゃなく、味も」
「なっ何言って…」
「口を開けろ」
抗議の言葉も聞いてもらえず、命令される。それに対して嫌だとか離してとか、何かを言う前にあごを取られ、上に向かされた。自然と口が開いてしまい、食べられるかと思うくらいの強いキスが上から降ってくる。ただ、2回目のキスはさっきのとは違った。魔王の舌が開いた唇から侵入してきたのだった。
「んっふっ…」
卑猥な水音を立てて魔王の舌が私の咥内を探った。嘘、嘘…!なんでっ…!
今起こっていることに頭が追い付かずされるがままになってしまう。魔王の舌が動き回るたびに、ぞくぞくしたものが背中から駆けのぼってくる。
「やっはっ…あっ…」
力の入らない抵抗は更に魔王を煽ってしまったようで、もう片方の手で頭を押さえられ、キスがどんどん激しくなっていった。こんなの…まずい気がする…だめ、絶対だめ!
「っ…!!!」
勢いのまま噛みつき、舌を噛まれた魔王はようやく唇を離してくれた。
息も絶え絶えになりながら、しゃがみこみ、ぎゅうっと自分の体をガードするように抱きしめる。
「はぁっはぁっ……っひどいっ…」
「………っ」
魔王も興奮していたのか少し息が乱れている。私を見下ろしながら、口から垂れる血をぬぐった。その姿がひどく色っぽく、また背筋がぞわ…と泡だった。突然キスなんてしてきて、何を言い出すのかと思いきや…
「そんな匂いをさせているからだ。お前が悪い」
まさかの一言に、はあ!? と心のなかで盛大に叫んだけど、驚きすぎて声に出せなかった。あまりの衝撃に真っ赤になってわなわなと震えていると、ふっと意地悪な笑みを向けてきた。
「じゃじゃ馬は嫌いではない。今夜はここまでにしておいてやる」
そういうと踵を返して部屋から出ていった。
バタン、とドアが閉まり、数分経った後、ようやく体と心が怒りを爆発させた。
「うっううう…一体何なのよ――――!」
追い付いてなかった頭が働いてきて、追いかけて文句でも行ってやろうかと思ったけれどドアはどうしても開かなかった。
ベッドの上の枕を中の羽がでるまでボスボス叩きつけたり、一通り発散させたところでベッドに大の字になり、暴れきった疲れではあはあ、と息をつく。さっきの魔王とのキスを思い出すと顔にまた熱がのぼってくるのがわかる。
最悪なのは無理やりキスされたことじゃなくて、初対面で、初めてのキスで、あんなことされたのに、そこまで嫌じゃなかったことかもしれない。なんだか悔しくて布団をかぶってまたジタバタとしながら、訳の分からなすぎる夜は更けていった。
ここはいつも真夜中のように暗く、晴れる日はない。魔王の力が空を夜で包んでいるからだ。懐かしい景色だ。そう思いながらダークロードは瑠璃を抱え上空を飛ぶ。
ちら、と腕の中に包んだ瑠璃を見る。苦しそうな表情をしている。あと1時間もつかどうか。急がねば。なるべく振動を与えないように、最上部にある城の広場に降りたつ。
その瞬間、塔に止まっていた見張りのガーゴイル達が侵入者に反応したのかざわざわと集まってきた。こんな雑魚ども蹴散らすのは訳がないが、娘が危険だ。さて、どうしたものかと考えていると、この世では1、2を争うほどの力の持ち主であるダークロードの背筋がいささか冷やりとするほどの大きな闇を感じる。
来たか――。ダークロードが見据えた先に大きな黒い塊、そこから現れたのは限りなく黒に近い長い髪をもつ男。魔王である。
愚かにも我に向けて威嚇するガーゴイル達を魔王は制し、幽霊でも見たかのような顔で我の元へ近づく。
「巨大な力を感じて、まさかとは思っていたが、ロード…復活したのか。いったいどうして」
「久しぶりだな兄上。詳しい事情は後だ。この娘、毒にやられている。この城にある解毒で治せないか」
「その娘は…」
兄上が驚くのも無理はない。この娘の闇の力の大きさに、我も驚いた。本来なら永遠に解けぬであろう封印が、まさかこの娘にいとも容易く解かれるとは。
さあ、魔王がこの娘の“匂い”にどんな反応を見せるのか。この先の読めない行方に心が躍り、ダークロードはクク…と笑いを漏らしたのだった。
*
目が覚めた私は巨大な天蓋付きベットに寝かされていた。
ベッドに眠れるなんて…。土の上にわらを敷いて、キバを枕にして寝ていたこの異世界での生活を思うと感激してしまう。どおりで寝心地がいいわけだわ。しかも財閥令嬢時代に実家にあった高級マットレスに負けず劣らずなふかふかさ。なんの素材で出来ているのかしら。身を起こしてぽふぽふと、布団の柔らかさを楽しんだところでハッとする。
ここは、どこ…?
広い部屋、壁にかけられた美しい絵、凝った装飾が施されている柱、ドア…。最後の記憶は毒で倒れたところまで、しっかり覚えている。もしかして、私また死んでどこか別の異世界に来てしまった?
部屋の中にドレッサーがあるのを見つけ、鏡を見やる。真っ黒な長い髪、幼い顔が映る。ああ、この私だ。腕に受けた矢傷もうっすらとだが残っていた。ということは、誰かに助けられたのね。助けてくれたのはあのドラゴン?キバはどこに…?
部屋を出てみようとドアに近づくと、私が開けるより先に開いた。そこから美しい黒髪の男が現れる。切れ長の目に整った顔。あまりの美しさに一瞬魅入ってしまったほど。
「娘、気がついたか。もう毒は抜けたようだな」
「あ、あなたが助けてくれたの? あなたは一体…」
じりじり近づく美丈夫に圧倒され、私もじりじり後ろに下がる。女だったら誰でも色めき立つであろう顔が寄ってきて、動揺しない女性がいたら教えてほしい。
「私は魔王。この城の主人だ」
「魔王…魔王!?」
今このイケメン、魔王って言った? 私でも知ってる。ファンタジー映画や漫画に出てくる最強の悪の親玉のことよね? もしかして、もしかしなくともものすごくまずい状況なのでは?さらに後ろに一歩下がってしまうと壁にぶつかった。
「なぜ逃げる」
「…あなたが近づくから」
「逃げるな」
無茶言わないで欲しい。いつのまにか10センチもない距離に魔王はいた。背中がぴったり壁にくっついた私の頭を挟んで、魔王は壁に手をついている。私、これ知ってる。少女漫画で見たことがある。
壁ドン……!!
魔王は意図してる訳ではないだろうが少女漫画のワンシーンような状態に持ち込まれ、自然と顔が赤くなってしまう。
「あっ、あの…なんで…」
「なんでだと? こんな匂いを撒き散らしていてよく言う」
かあっ、とさらに顔に熱が上る。ひどい。そりゃお風呂なんてこっちに来てから一回も入れてないけど、昨日川で水浴びしたし、嘘、そんなに臭い? いや、臭いか…キバとずっと一緒だったから獣臭?
たまらなく恥ずかしくなって魔王をぐい、と押しやる。
「あの、臭いなら離れてくださ…」
「お前は誰だ?」
魔王の体はびくともしないどころか、恥ずかしくて背けていた私の顔のあごを取り正面に向かせた。すぐ近いところに魔王の顔がある。臭いならやめてよ!と抗議したいが恥ずかしくて言葉がでず、涙目になってしまう。
「っ…誰って、私が知りたい。気が付いたらこの世界にいて、訳もわからなくて…」
魔王の視線が痛いくらいに突き刺さる。こんな近距離で、恥ずかしい。仮にも女子が臭いって言われて穴があったら入りたくなってる気持ちを察してほしい。離れたい気持ちを訴えたくてジタバタしてみるがまったく無意味だった。
「あの、もう…や…」
さらに涙目になると、魔王の目がさらに鋭くなる。嘘、怒らせた? なんで?
「はあ…お前の匂いは危険だ……魔物を狂わせる」
「何言って…んんっ――」
言葉を言い切る前に唇を塞がれた。えっ…嘘、嘘、私キスされてる?
深く重なる魔王の唇。驚いて抵抗するともっときつく重ねられる。魔王との距離はもう0センチになっていた――
「んっんっ…んぅ…やっ…」
やけに長いキスだった、前世でも経験値がまったくないのでこれが普通なのかがわからないけど。さんざん唇を重ねられ、食まれ、舐められ、やっと終わったキスに、息継ぎができていなかった私ははあ、はあ、と息を乱す。
上目づかいでなんとか魔王を睨みつけると、魔王は自分の唇を舐め、さっきまでの涼しい顔からやや上気した顔になっている。
「何だ?お前は。甘い…匂いだけじゃなく、味も」
「なっ何言って…」
「口を開けろ」
抗議の言葉も聞いてもらえず、命令される。それに対して嫌だとか離してとか、何かを言う前にあごを取られ、上に向かされた。自然と口が開いてしまい、食べられるかと思うくらいの強いキスが上から降ってくる。ただ、2回目のキスはさっきのとは違った。魔王の舌が開いた唇から侵入してきたのだった。
「んっふっ…」
卑猥な水音を立てて魔王の舌が私の咥内を探った。嘘、嘘…!なんでっ…!
今起こっていることに頭が追い付かずされるがままになってしまう。魔王の舌が動き回るたびに、ぞくぞくしたものが背中から駆けのぼってくる。
「やっはっ…あっ…」
力の入らない抵抗は更に魔王を煽ってしまったようで、もう片方の手で頭を押さえられ、キスがどんどん激しくなっていった。こんなの…まずい気がする…だめ、絶対だめ!
「っ…!!!」
勢いのまま噛みつき、舌を噛まれた魔王はようやく唇を離してくれた。
息も絶え絶えになりながら、しゃがみこみ、ぎゅうっと自分の体をガードするように抱きしめる。
「はぁっはぁっ……っひどいっ…」
「………っ」
魔王も興奮していたのか少し息が乱れている。私を見下ろしながら、口から垂れる血をぬぐった。その姿がひどく色っぽく、また背筋がぞわ…と泡だった。突然キスなんてしてきて、何を言い出すのかと思いきや…
「そんな匂いをさせているからだ。お前が悪い」
まさかの一言に、はあ!? と心のなかで盛大に叫んだけど、驚きすぎて声に出せなかった。あまりの衝撃に真っ赤になってわなわなと震えていると、ふっと意地悪な笑みを向けてきた。
「じゃじゃ馬は嫌いではない。今夜はここまでにしておいてやる」
そういうと踵を返して部屋から出ていった。
バタン、とドアが閉まり、数分経った後、ようやく体と心が怒りを爆発させた。
「うっううう…一体何なのよ――――!」
追い付いてなかった頭が働いてきて、追いかけて文句でも行ってやろうかと思ったけれどドアはどうしても開かなかった。
ベッドの上の枕を中の羽がでるまでボスボス叩きつけたり、一通り発散させたところでベッドに大の字になり、暴れきった疲れではあはあ、と息をつく。さっきの魔王とのキスを思い出すと顔にまた熱がのぼってくるのがわかる。
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