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第二章 愛される末っ子姫
第4話 どっちも買えば……多くない?
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※たった一人の魔法使い、HOTにのりました!みなさんのおかげです。できれば、上位に行きたいし、感想も欲しいなぁと思いますけど、さすがに欲張りすぎかな……?(本編と関係なくてすみません)
↓本編
「ふわぁ……」
すっかり眠ってしまった。もうどれくらいの時間がたっただろうか。
私が目をこすりながら起き上がると、覗き込んでいたのだろう、近くにローランド兄様とマリー姉様の顔が見えた。
「おはよう、ティア」
「おはよう……」
「服がしわになっているから、着替えましょうか」
「うん」
横になって眠ってしまったので、確認してみると、確かにしわになっていた。マリー姉様についていって、私は服を着替える。
今度は、淡い水色のドレスを着せられた。ドレスと言っても、普段使いできるようなものだけど。
「あっ!着替えさせないでよ!」
「だって、しわになってたじゃない」
このままだと、また言い合いが始まってしまいそうなので、私が仲裁に入ってみることに。
「だったら、りょうほう、かおう?」
私が二人の服を引っ張ってそう言うと、マリー姉様が「そうね」とうなずいた。
「両方買えばいいのよ。ティアが選ぶことになるのは変わらないもの」
「そうですね。それじゃあ、この店のは全部買おうか」
……?今、何て言ったの?今、お店にあるものを全部買うとか聞こえたような気がするけど……皇族だから、お金の心配はないだろうけど、それはさすがにまずいんじゃないか、と思ってしまう。
何がまずいのかと聞かれれば、うまくは答えられないけど。
「ローラ、何を言ってるのよ」
私だけがおかしいのかと思っていたけど、マリー姉様もおかしいと思っていたみたい。
「この店だけじゃなくて、街中の店を全部買い占めるべきよ」
前言撤回。マリー姉様も同じだった。というか、マリー姉様のほうがひどかった。
街中の店を全部買い占めたら、本当に欲しい人が買えなくなるんじゃないか。それくらいは、人形の私でもわかる。
「それもそうですね。ですが、まずはこの店からですよ」
「そうね。店主、ティアが着られるサイズの服をすべて持ってきなさい」
「は、はい!か、か、かしこまりました!」
皇族に命令されたので、少し額に汗を浮かべながら、従業員や弟子と一緒に、フィレンティアが着られるサイズの服をかき集めてきた。
フィレンティアは思ったよりも服の数が多いと感じた。
「じゃあ、これを全部いただくわね。セリア。馬車に置いてきてちょうだい」
「かしこまりました」
えっ?結局買うの?あんなにたくさんあったら、全部を着る前に、私がそれを着られない年齢になるほうが早そうだ。
言い合いの仲裁をしてみたが、今となっては、これでよかったのか?という考えしか浮かばなかった。
↓本編
「ふわぁ……」
すっかり眠ってしまった。もうどれくらいの時間がたっただろうか。
私が目をこすりながら起き上がると、覗き込んでいたのだろう、近くにローランド兄様とマリー姉様の顔が見えた。
「おはよう、ティア」
「おはよう……」
「服がしわになっているから、着替えましょうか」
「うん」
横になって眠ってしまったので、確認してみると、確かにしわになっていた。マリー姉様についていって、私は服を着替える。
今度は、淡い水色のドレスを着せられた。ドレスと言っても、普段使いできるようなものだけど。
「あっ!着替えさせないでよ!」
「だって、しわになってたじゃない」
このままだと、また言い合いが始まってしまいそうなので、私が仲裁に入ってみることに。
「だったら、りょうほう、かおう?」
私が二人の服を引っ張ってそう言うと、マリー姉様が「そうね」とうなずいた。
「両方買えばいいのよ。ティアが選ぶことになるのは変わらないもの」
「そうですね。それじゃあ、この店のは全部買おうか」
……?今、何て言ったの?今、お店にあるものを全部買うとか聞こえたような気がするけど……皇族だから、お金の心配はないだろうけど、それはさすがにまずいんじゃないか、と思ってしまう。
何がまずいのかと聞かれれば、うまくは答えられないけど。
「ローラ、何を言ってるのよ」
私だけがおかしいのかと思っていたけど、マリー姉様もおかしいと思っていたみたい。
「この店だけじゃなくて、街中の店を全部買い占めるべきよ」
前言撤回。マリー姉様も同じだった。というか、マリー姉様のほうがひどかった。
街中の店を全部買い占めたら、本当に欲しい人が買えなくなるんじゃないか。それくらいは、人形の私でもわかる。
「それもそうですね。ですが、まずはこの店からですよ」
「そうね。店主、ティアが着られるサイズの服をすべて持ってきなさい」
「は、はい!か、か、かしこまりました!」
皇族に命令されたので、少し額に汗を浮かべながら、従業員や弟子と一緒に、フィレンティアが着られるサイズの服をかき集めてきた。
フィレンティアは思ったよりも服の数が多いと感じた。
「じゃあ、これを全部いただくわね。セリア。馬車に置いてきてちょうだい」
「かしこまりました」
えっ?結局買うの?あんなにたくさんあったら、全部を着る前に、私がそれを着られない年齢になるほうが早そうだ。
言い合いの仲裁をしてみたが、今となっては、これでよかったのか?という考えしか浮かばなかった。
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