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公爵令嬢?それがどうした!
第2話 食の改革 1
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そのまま数日、ゴロゴロして過ごす。相変わらずボロアパートが目に写る事はない。
やっぱりこれは現実なのか。地球を知らないみたいだし……ヨーロッパでもないみたい。転生……ってやつだよね。でも、“えりか”の方が意志が強いけど、“エリカ”の記憶もうっすらと残っている。
にしても……公爵令嬢で名前がエリカ……どこかで見たような……?鏡ないかな?顔を見てみたいんだけど。顔を見てみたら何か思い出せるかも。
「お嬢様。お目覚めになりましたか」
「うん」
「喉が乾いているでしょう。お水です」
「ありがとう」
ここで過ごして分かった事がある。ここには、魔法というものが存在する。今渡された水も、ミレラが魔法でたった今出したもの。
魔法といえば、誰もが一度は望むと思う。錬金術とか使えないかな?もし私に錬金術が使えるなら、使いきれないくらいの金を出すのに……!
と、ひとまず私の欲望は置いておくとして……鏡を貰わないと。
「ミレラ、手鏡を貰える?」
「かしこまりました」
あら。部屋を出ていっちゃった。この部屋には手鏡がないのか。仕方ない。戻ってくるまで待つか。
「お嬢様、お持ちしました」
よーし。早速、レッツチェック!
見た目は、黒に近い紺色の髪色に、緑にも黄色にも見える瞳。髪は肩より長くてストレートっぽいけど、少しだけウェーブかかっている。まだ幼いからか、顔からはあどけない雰囲気が漂っている。
……うん。やっぱり、何か見覚えがある顔だなぁ。ここが地球じゃなくて、異世界なら見覚えがあるはずがないんだけど。どこだ?どこで見たんだ?
「もう良いわ。ありがとう」
そう言うと、ミレラはニコッと笑みを返してくる。いやぁ、懐かしいなぁ。私がこの体に転生した時に、ありがとうって言ったらめちゃくちゃ驚かれたんだよね。エリカはお礼の言葉すら言ってなかったのかって私の方が驚いたよ。
まぁ、その後、魔法の存在を知ってもっと驚いたけど……
でも、ここはめちゃくちゃ良いところなんだよね!使用人がいるから、ただ何か取ってきて欲しいだけでも、お願いすれば取ってきてくれる。そんな環境だから、私は部屋からほとんど出なくても生活が出来る。
そして、何よりもここは超がつくほどの一流家庭でお金持ち!!
この部屋も豪華で、見れば見るほど、キラキラ輝いている。前が貧乏だっただけに、お金持ちなだけでも私にとっては天国のようなもの。
欲しいものはいくらでも買える。そんな夢のような環境をくれて、初めて神様に感謝した。
まずは、可愛い服に、美味しいご飯に……
欲しいものがどんどん浮かんでくる。ゲームとかも欲しいけど見た感じ、この国は日本ほど文明が進んでないので、テレビゲームとかはないだろう。
でも、たった一つだけ……たった一つだけ、悲しい事が……
「お嬢様、お食事です」
そう!食事の時間!これだけは貧乏だった時の方が100倍はマシだ。まず、味つけが塩だけ。お菓子なんてものは存在しない。パンなんてカッチカチで、どうやって食べるのか不思議なレベル。唯一マシなのが、フルーツだけ。
でも、この貧乏性の私に残すなんて贅沢な事は出来ない。どんなに不味くても、時間がかかっても、完食をする。
これは、早く解決しないといけない問題だ。マジな話、そろそろ体が限界を迎えそう。
ミレラに案内してもらって、厨房に向かう。
「お嬢様!どうされましたか?」
「やりたい事があるから、ちょっと入らせて」
少し躊躇していたけど、お嬢様である私には逆らえないのか、邪魔をしないならという条件で、入らせてくれた。
あれは常温でも大丈夫だから、こういう籠の中に保管してたりするんだけど……おっ、あったあった。
病人に食べさせる物で定番のリンゴ。まずは、パンをふっくらさせねば。
「お嬢様、アプレなんてどうするんですか?」
この国では、リンゴの事をアプレって言うのか。
「これ切って。それと、このアプレが入る大きさの瓶をちょうだい」
「はい」
言われた通りにリンゴ……アプレを切って、瓶に入れる。
その瓶を私に渡してきた。後は水か。
水道から、水をアプレが浸かるくらいまで入れる。よし、これで準備は万端!
私が作ろうとしているのは、酵母菌だ。フワフワのパンには、酵母菌が必要不可欠。
酵母菌は一週間くらいで出来るはずだ。
後は、調味料……砂糖と胡椒と大豆を見つけなければ……
ずっとフルーツばかりだから、お菓子も食べたいし、塩だけだとレパートリーが限られる。だからせめて、砂糖と胡椒と醤油は確保したいところ。
でも、どうやって出かけるんだ?この前、私が転生した翌日に父親が会いに来た事はあったけど、溺愛ぶりが凄すぎて、絶対に一人では出かけさせて貰えなさそうなんだけど。
いや、こっそり出かければ良いんじゃないか?たとえバレても、何度も挑戦すれば良いじゃないか!そうと決まれば、善は急げだ!
ひとまず、アプレの入ってる瓶を持って、自分の部屋に戻った。
いやぁ、自分の部屋があるって最高だね!!でも、この部屋は私の好みじゃないんだよなぁ。リフォームしようかな……って、今はそんな事は関係ないんだよ!食の改革をしてから考えれば良い。
お金がないといけないよね。確か、エリカの記憶では、ここにへそくりが……ありました。この金色のものは、もしや金貨様では?これを日本円にしたら一体いくらなんだ……!
よし、早速出かけよう!アプレの入ってる瓶を机に置いて、庭に出る。
さて、ここまで来たら、問題はミレラだ。庭に出かけると言ったから、大丈夫だとは思うけど……いないよね?キョロキョロ見渡しても、人の姿はない。
でも、こういう時こそ慎重に行動しなければならない。そもそも勝手に出かけるなと言われるかもしれない。怒られるかもしれない。けど、それがなんだ!調味料を手にするためなら、いくらでも怒られてやんよ!
門の近くまで来たけど、門番がいる。あの人達の視線を掻い潜って進むのは難しい。仕方ないので、別の場所を探してみる。こういう貴族のお家は、その家の人だけが知ってる隠し通路とかがあるパターンなんだけど……
よし!見つけた!ここを通って、門とは反対方向から向かえば、出られるはず。
……本当に誰もいないよね?よし!いざ、屋敷の外へ!
やっぱりこれは現実なのか。地球を知らないみたいだし……ヨーロッパでもないみたい。転生……ってやつだよね。でも、“えりか”の方が意志が強いけど、“エリカ”の記憶もうっすらと残っている。
にしても……公爵令嬢で名前がエリカ……どこかで見たような……?鏡ないかな?顔を見てみたいんだけど。顔を見てみたら何か思い出せるかも。
「お嬢様。お目覚めになりましたか」
「うん」
「喉が乾いているでしょう。お水です」
「ありがとう」
ここで過ごして分かった事がある。ここには、魔法というものが存在する。今渡された水も、ミレラが魔法でたった今出したもの。
魔法といえば、誰もが一度は望むと思う。錬金術とか使えないかな?もし私に錬金術が使えるなら、使いきれないくらいの金を出すのに……!
と、ひとまず私の欲望は置いておくとして……鏡を貰わないと。
「ミレラ、手鏡を貰える?」
「かしこまりました」
あら。部屋を出ていっちゃった。この部屋には手鏡がないのか。仕方ない。戻ってくるまで待つか。
「お嬢様、お持ちしました」
よーし。早速、レッツチェック!
見た目は、黒に近い紺色の髪色に、緑にも黄色にも見える瞳。髪は肩より長くてストレートっぽいけど、少しだけウェーブかかっている。まだ幼いからか、顔からはあどけない雰囲気が漂っている。
……うん。やっぱり、何か見覚えがある顔だなぁ。ここが地球じゃなくて、異世界なら見覚えがあるはずがないんだけど。どこだ?どこで見たんだ?
「もう良いわ。ありがとう」
そう言うと、ミレラはニコッと笑みを返してくる。いやぁ、懐かしいなぁ。私がこの体に転生した時に、ありがとうって言ったらめちゃくちゃ驚かれたんだよね。エリカはお礼の言葉すら言ってなかったのかって私の方が驚いたよ。
まぁ、その後、魔法の存在を知ってもっと驚いたけど……
でも、ここはめちゃくちゃ良いところなんだよね!使用人がいるから、ただ何か取ってきて欲しいだけでも、お願いすれば取ってきてくれる。そんな環境だから、私は部屋からほとんど出なくても生活が出来る。
そして、何よりもここは超がつくほどの一流家庭でお金持ち!!
この部屋も豪華で、見れば見るほど、キラキラ輝いている。前が貧乏だっただけに、お金持ちなだけでも私にとっては天国のようなもの。
欲しいものはいくらでも買える。そんな夢のような環境をくれて、初めて神様に感謝した。
まずは、可愛い服に、美味しいご飯に……
欲しいものがどんどん浮かんでくる。ゲームとかも欲しいけど見た感じ、この国は日本ほど文明が進んでないので、テレビゲームとかはないだろう。
でも、たった一つだけ……たった一つだけ、悲しい事が……
「お嬢様、お食事です」
そう!食事の時間!これだけは貧乏だった時の方が100倍はマシだ。まず、味つけが塩だけ。お菓子なんてものは存在しない。パンなんてカッチカチで、どうやって食べるのか不思議なレベル。唯一マシなのが、フルーツだけ。
でも、この貧乏性の私に残すなんて贅沢な事は出来ない。どんなに不味くても、時間がかかっても、完食をする。
これは、早く解決しないといけない問題だ。マジな話、そろそろ体が限界を迎えそう。
ミレラに案内してもらって、厨房に向かう。
「お嬢様!どうされましたか?」
「やりたい事があるから、ちょっと入らせて」
少し躊躇していたけど、お嬢様である私には逆らえないのか、邪魔をしないならという条件で、入らせてくれた。
あれは常温でも大丈夫だから、こういう籠の中に保管してたりするんだけど……おっ、あったあった。
病人に食べさせる物で定番のリンゴ。まずは、パンをふっくらさせねば。
「お嬢様、アプレなんてどうするんですか?」
この国では、リンゴの事をアプレって言うのか。
「これ切って。それと、このアプレが入る大きさの瓶をちょうだい」
「はい」
言われた通りにリンゴ……アプレを切って、瓶に入れる。
その瓶を私に渡してきた。後は水か。
水道から、水をアプレが浸かるくらいまで入れる。よし、これで準備は万端!
私が作ろうとしているのは、酵母菌だ。フワフワのパンには、酵母菌が必要不可欠。
酵母菌は一週間くらいで出来るはずだ。
後は、調味料……砂糖と胡椒と大豆を見つけなければ……
ずっとフルーツばかりだから、お菓子も食べたいし、塩だけだとレパートリーが限られる。だからせめて、砂糖と胡椒と醤油は確保したいところ。
でも、どうやって出かけるんだ?この前、私が転生した翌日に父親が会いに来た事はあったけど、溺愛ぶりが凄すぎて、絶対に一人では出かけさせて貰えなさそうなんだけど。
いや、こっそり出かければ良いんじゃないか?たとえバレても、何度も挑戦すれば良いじゃないか!そうと決まれば、善は急げだ!
ひとまず、アプレの入ってる瓶を持って、自分の部屋に戻った。
いやぁ、自分の部屋があるって最高だね!!でも、この部屋は私の好みじゃないんだよなぁ。リフォームしようかな……って、今はそんな事は関係ないんだよ!食の改革をしてから考えれば良い。
お金がないといけないよね。確か、エリカの記憶では、ここにへそくりが……ありました。この金色のものは、もしや金貨様では?これを日本円にしたら一体いくらなんだ……!
よし、早速出かけよう!アプレの入ってる瓶を机に置いて、庭に出る。
さて、ここまで来たら、問題はミレラだ。庭に出かけると言ったから、大丈夫だとは思うけど……いないよね?キョロキョロ見渡しても、人の姿はない。
でも、こういう時こそ慎重に行動しなければならない。そもそも勝手に出かけるなと言われるかもしれない。怒られるかもしれない。けど、それがなんだ!調味料を手にするためなら、いくらでも怒られてやんよ!
門の近くまで来たけど、門番がいる。あの人達の視線を掻い潜って進むのは難しい。仕方ないので、別の場所を探してみる。こういう貴族のお家は、その家の人だけが知ってる隠し通路とかがあるパターンなんだけど……
よし!見つけた!ここを通って、門とは反対方向から向かえば、出られるはず。
……本当に誰もいないよね?よし!いざ、屋敷の外へ!
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