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公爵令嬢?それがどうした!
第28話 刺客達の思い
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完璧に忘れてたー!!
ゲームでも、月に一度お茶会という描写があったのに!いや、忘れてたというか、思い出したくなかったのかもしれない。だって、めんどくさいもん。
私は家で一日中ゴロゴロしていたいの!美味しいご飯食べて、きれいな服を着て、好きなように過ごしたい!その土台を作るために、食の改革や衣の改革をしたんだから!
前世では苦労したんだから、今は己の欲望のまま生きても良いじゃない!
……まぁ、それが許されないから、パパさんに念押しされたんだろうけど……
軽めの外出着を着たのは正解だった。お茶会なら、これくらいフラットの方が良い。
「婚約者としての交流の場だから、今回は断れないぞ」
「はーい……」
パパさんもだいぶ私の事が分かってきたみたい。多分、言わなかったら、覚えていようがいまいが、ボイコットする事が分かってたんだろう。
……仕方ない。護衛兼使用人として、ケーナとシズハを連れて行くとしますか。
まだ時間はあるし、ギリギリまでゴロゴロしてよう。それくらいは許してくれるでしょ。
さーて、部屋でゆっくりしてよう。
……えっ?ちゃんと行けって?サボらないよさすがに。ここまで言われてサボったら、良心が咎めるし、家に迷惑をかけたくはないし。でもさ、一言だけ言わせて。
しばらく現実逃避をさせてくれ頼むから!交流自体はちゃんとやるから!やるから!
あぁ、心の中で泣いている気がする。さっきシシーリアちゃんのオアシスで回復したばかりなのに……
部屋に戻り、無気力になってベッドに倒れ込む。
「どうした?」
レイが近くにいたみたいで、声をかけてきた。まぁ、こんな脱力していて、沈んでいるなんて私らしくないから、気になっても仕方ないか。
「現実逃避してるだけ。気にしないで」
「……とりあえず、交流に行きたくないのは伝わった」
誰が行きたいもんか!断れるならずっと断り続けてるわ!
ストレスがマッハで溜まっていく。何か、発散出来るのはないかな~……あっ、そういえば、あの時の答えを聞いてないぞ。それで良いか。
「ねぇ、レイ。答えは?」
「……は?」
何を言ってるんだという目で見てくる。あぁ、これだけじゃ伝わらないか。
「あの時言ったじゃん。電撃かサンドバッグかお父さんからの説教か考えておいてって」
「あれまだ継続してたのかよ!」
その反応からして、覚えていたみたい。
君が覚えているんだよ?私も忘れている訳がないじゃないか。
「ほら、どれか選んで?」
「どれも嫌に決まってるだろ」
「え~……じゃあ、全部しか方法が……」
「俺の話聞いてたか!?全部嫌だって言ってるだろうが!」
「選ばなかったら全部になるって言ったでしょ?」
まぁ、本気で全部やるつもりはない。お父さんの説教を選んでたら、何もしないつもりだったけどね。だって、私が言わなければ良いだけの話だから。
だって、あんな事言った理由は、レイの反応が面白いからだし。
「そもそも、レイが生意気なせいでしょ?」
「じゃあ、敬語を使って敬えば良いのか?」
レイが敬語を使って敬う……?そんなレイを想像してみる。
うえっ……気持ち悪い。想像したら、吐き気がしてきた。
「それはそれで嫌だなぁ」
「じゃあどうしろって言うんだ!」
「私の悪口言わなければ良いだけでしょ?私の機嫌を取っていれば良いんだよ」
簡単な話です。せめて、ケーナみたいに接してくれれば良いのに。使用人としては、口調が良くないかもしれないけど、私はあんな感じが心地良いので。
「俺はそんな事したくないんだが」
「使用人のみんなの前ではやってるくせに?」
「あれはお前がああやって振る舞えって言ったからだろ!」
あぁ……確かに、そう言ったのは私だ。それは認める。だって、そうしないとパパさんが難癖つけるからね。しょうがないでしょ。うんうん、それは認めるよ。だがな?お前呼びは見過ごせないなぁ?
「……電撃で良いね」
「おい!何でそうなる──うっ!」
軽く電撃をお見舞いして、少しスッキリしたところで、時間が来てしまったので、部屋を出た。
そんな訳で、馬車に揺られています。中には、ケーナとシズハも相乗り中です。
「で?旦那様に先手打たれたって事?お嬢様が後手に回るなんて珍しいねぇ~」
「仮病、は……良くない……ですよ?」
この二人も良く私の性格が分かってるじゃないか。つきあい始めてから、そんなに時間は経ってないと思うんだけど……だいたい、一週間くらいだよね?もうちょっと長いかもしれないけど……
ふわぁ……眠くなってきたな……寝ようかな。
「シズハ、膝枕して……」
返事も聞かないで、寝転がる。シズハは嫌がる素振りもせずに、むしろぎこちなく頭を撫でてくれる。
前世でも、姉がいたらこんな感じだったのかな……?ケーナは姉貴って感じだけど、シズハは物静かなお姉さんって感じ。
あぁ……いろいろ考えたら、本格的に眠くなってきた……おやすみなさい……
ーーーーーーーーーーーーーー
エリカが完全に眠ってしまった。起こさないように、シズハは体を動かさないようにする。
「寝顔は可愛いんだけどなぁ~。時々おっかなくなるよね、うちのお嬢様は」
「分家、に……乗り込もうと……した時、怖かった……」
あの時、二人がエリカを必死な形相で止めたのは、今にも分家の者達を皆殺しにしそうな勢いだったからだ。
「でも、そんなところが可愛いんだけどね」
「……うん。レイさんには……容赦ない、けど……」
「見てて面白いから良いでしょ!」
「アルトさん……みたいな、事……言ってる、けど……」
「アレと同じにしないでくれ。私はあそこまでドSじゃないよ」
心底嫌そうな顔をして、シズハの言葉を否定する。
一方、屋敷の一角では、アルトが一回くしゃみをしていた。
「風邪か?アルト」
「いや、そうじゃないと思いますけど……誰か噂してるのかなぁ~……」
「ケーナさんじゃないですか?あんなドSの変態と一緒にするな!って良く言ってますし……」
「ふーん……」
(帰ったら覚えとけよ)
その時、なぜかケーナは寒気を感じた。
ゲームでも、月に一度お茶会という描写があったのに!いや、忘れてたというか、思い出したくなかったのかもしれない。だって、めんどくさいもん。
私は家で一日中ゴロゴロしていたいの!美味しいご飯食べて、きれいな服を着て、好きなように過ごしたい!その土台を作るために、食の改革や衣の改革をしたんだから!
前世では苦労したんだから、今は己の欲望のまま生きても良いじゃない!
……まぁ、それが許されないから、パパさんに念押しされたんだろうけど……
軽めの外出着を着たのは正解だった。お茶会なら、これくらいフラットの方が良い。
「婚約者としての交流の場だから、今回は断れないぞ」
「はーい……」
パパさんもだいぶ私の事が分かってきたみたい。多分、言わなかったら、覚えていようがいまいが、ボイコットする事が分かってたんだろう。
……仕方ない。護衛兼使用人として、ケーナとシズハを連れて行くとしますか。
まだ時間はあるし、ギリギリまでゴロゴロしてよう。それくらいは許してくれるでしょ。
さーて、部屋でゆっくりしてよう。
……えっ?ちゃんと行けって?サボらないよさすがに。ここまで言われてサボったら、良心が咎めるし、家に迷惑をかけたくはないし。でもさ、一言だけ言わせて。
しばらく現実逃避をさせてくれ頼むから!交流自体はちゃんとやるから!やるから!
あぁ、心の中で泣いている気がする。さっきシシーリアちゃんのオアシスで回復したばかりなのに……
部屋に戻り、無気力になってベッドに倒れ込む。
「どうした?」
レイが近くにいたみたいで、声をかけてきた。まぁ、こんな脱力していて、沈んでいるなんて私らしくないから、気になっても仕方ないか。
「現実逃避してるだけ。気にしないで」
「……とりあえず、交流に行きたくないのは伝わった」
誰が行きたいもんか!断れるならずっと断り続けてるわ!
ストレスがマッハで溜まっていく。何か、発散出来るのはないかな~……あっ、そういえば、あの時の答えを聞いてないぞ。それで良いか。
「ねぇ、レイ。答えは?」
「……は?」
何を言ってるんだという目で見てくる。あぁ、これだけじゃ伝わらないか。
「あの時言ったじゃん。電撃かサンドバッグかお父さんからの説教か考えておいてって」
「あれまだ継続してたのかよ!」
その反応からして、覚えていたみたい。
君が覚えているんだよ?私も忘れている訳がないじゃないか。
「ほら、どれか選んで?」
「どれも嫌に決まってるだろ」
「え~……じゃあ、全部しか方法が……」
「俺の話聞いてたか!?全部嫌だって言ってるだろうが!」
「選ばなかったら全部になるって言ったでしょ?」
まぁ、本気で全部やるつもりはない。お父さんの説教を選んでたら、何もしないつもりだったけどね。だって、私が言わなければ良いだけの話だから。
だって、あんな事言った理由は、レイの反応が面白いからだし。
「そもそも、レイが生意気なせいでしょ?」
「じゃあ、敬語を使って敬えば良いのか?」
レイが敬語を使って敬う……?そんなレイを想像してみる。
うえっ……気持ち悪い。想像したら、吐き気がしてきた。
「それはそれで嫌だなぁ」
「じゃあどうしろって言うんだ!」
「私の悪口言わなければ良いだけでしょ?私の機嫌を取っていれば良いんだよ」
簡単な話です。せめて、ケーナみたいに接してくれれば良いのに。使用人としては、口調が良くないかもしれないけど、私はあんな感じが心地良いので。
「俺はそんな事したくないんだが」
「使用人のみんなの前ではやってるくせに?」
「あれはお前がああやって振る舞えって言ったからだろ!」
あぁ……確かに、そう言ったのは私だ。それは認める。だって、そうしないとパパさんが難癖つけるからね。しょうがないでしょ。うんうん、それは認めるよ。だがな?お前呼びは見過ごせないなぁ?
「……電撃で良いね」
「おい!何でそうなる──うっ!」
軽く電撃をお見舞いして、少しスッキリしたところで、時間が来てしまったので、部屋を出た。
そんな訳で、馬車に揺られています。中には、ケーナとシズハも相乗り中です。
「で?旦那様に先手打たれたって事?お嬢様が後手に回るなんて珍しいねぇ~」
「仮病、は……良くない……ですよ?」
この二人も良く私の性格が分かってるじゃないか。つきあい始めてから、そんなに時間は経ってないと思うんだけど……だいたい、一週間くらいだよね?もうちょっと長いかもしれないけど……
ふわぁ……眠くなってきたな……寝ようかな。
「シズハ、膝枕して……」
返事も聞かないで、寝転がる。シズハは嫌がる素振りもせずに、むしろぎこちなく頭を撫でてくれる。
前世でも、姉がいたらこんな感じだったのかな……?ケーナは姉貴って感じだけど、シズハは物静かなお姉さんって感じ。
あぁ……いろいろ考えたら、本格的に眠くなってきた……おやすみなさい……
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エリカが完全に眠ってしまった。起こさないように、シズハは体を動かさないようにする。
「寝顔は可愛いんだけどなぁ~。時々おっかなくなるよね、うちのお嬢様は」
「分家、に……乗り込もうと……した時、怖かった……」
あの時、二人がエリカを必死な形相で止めたのは、今にも分家の者達を皆殺しにしそうな勢いだったからだ。
「でも、そんなところが可愛いんだけどね」
「……うん。レイさんには……容赦ない、けど……」
「見てて面白いから良いでしょ!」
「アルトさん……みたいな、事……言ってる、けど……」
「アレと同じにしないでくれ。私はあそこまでドSじゃないよ」
心底嫌そうな顔をして、シズハの言葉を否定する。
一方、屋敷の一角では、アルトが一回くしゃみをしていた。
「風邪か?アルト」
「いや、そうじゃないと思いますけど……誰か噂してるのかなぁ~……」
「ケーナさんじゃないですか?あんなドSの変態と一緒にするな!って良く言ってますし……」
「ふーん……」
(帰ったら覚えとけよ)
その時、なぜかケーナは寒気を感じた。
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