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またまた宣伝です。新たに『転生テイマーは異世界を謳歌する 最弱と言われたけど、実は最強格でした』を投稿しています。もふもふが書きたかっただけです。
宣伝が多くてすみません。今回は長めにしましたので……。
ーーーーーーーーーーーーーー
とりあえず、男たちはその場に置いておき、シアンを呼びに行った。
本来なら、女夫人は使用人の住居スペースには入らないらしいけど、今のような状況でそんなことは言っていられない。
「シアン。フィリスです」
ドアをノックして、シアンを起こす。夜中だから、きっと寝ているだろう。起きなかったら起きなかったで仕方ない。
そう思っていたけど、数分くらいすると、シアンが部屋から出てきた。
「奥様。こんな夜中に何のご用で……」
「ここではちょっと話しにくいから、ついてきてもらえる?」
ここでは誰が聞いているかわかったものではない。私が読んでいた小説などでは、使用人に裏切り者がいるという展開もよくあった。
それに、帝国とは関係なかったとしても、騒ぎになってしまうのは避けたい。
「かしこまりました」
なんで?とかそんなことは聞かない。黙ってついてきてくれる。使用人としては当たり前のことなのかもしれないけど、今のような状況では嬉しかった。
私がシアンを連れて外に出ると、シアンの表情が一瞬こわばる。でも、すぐにいつもの真顔になった。
「奥様、これは……」
「多分、ジルとメイを尾行していたのだと思うの。帝国の手の者で間違いないわ」
「旦那様が不在のときに狙ってきますか……。狙いは奥様でしょうか?」
「もし私じゃなくて、ジルとメイを狙っていたのなら、わざわざ尾行する必要はないもの。ユールフェースには、ジルとメイしか家にいなかったわけだから、そこを狙えば……いいはず、よ……」
そこまで言って、私は違和感に気づいた。
自分で言ったように、わざわざ尾行したのなら、狙いは私だ。それは間違いない。でも向こうは、ジルとメイが向かっているのが、なんで私の場所だとわかったのだろう。
私たちの家は、都市からは少し離れているから、何かを買いに行くときは買いだめをするため、馬車を使う。
むしろ、あのように魔法で遊ぶとき以外に体を動かすことなんてほとんどないかもしれない。
私の場合は、帝国の者を撃退するために動いていたけど、ジルとメイは違う。
護衛のための騎士を見たのかとも思うけど、そもそも私と公爵様の結婚は公表してはいない。そりゃあ、貴族たちは知っている人もいるかもしれないけど、帝国の人たちが知っているとは思えない。
帝国が知っているなら、絶対にレンディアお兄様の耳にも入っているはず。でも、手紙の返事にそのようなことは書いていなかったから、お兄様は知らない。
なんなんだろう……この違和感。
「……シアン。ジルとメイがここに来ることを事前に知っていた人って誰がいるでしょう?」
「そうですね……私を除けば、公爵家の騎士と、後は……侍女長でしょうか」
「侍女長って……」
この前に、シアンが言っていた厄介な者たちの一人では?というか、その人では?
「侍女長は、すべての侍女を管理しております。侍女はお客様が使う部屋を整えたりもしますので、来客があれば侍女長には伝わります」
「それじゃあ、侍女長も私がアリジェントの血を引いていると……?」
「おそらくですが、あなたのミドルネームをどこかで知って気づいたのでしょうね。直系の血を引く一族には、その一族の家名をミドルネームにしますから」
なるほど。それならすぐに気づかれてしまうか。表向きはミドルネームは隠しているけど、ここに来てからははっきりと隠していたわけではなかった。
騎士たちとの自己紹介でも堂々とアリジェントの名前を口にだした。騎士たちは驚いていなかったようだけど、おそらく知ってしまったはずだ。
ちょっと気が緩んでしまっていた。公爵家に来たのだから大丈夫と心の隅っこで甘えていた自分がいた。
私は大丈夫だとしても、ジルとメイはそうじゃない。むしろ、私もレンディアお兄様もいないとなったら、真っ先に狙われる可能性もある。
「シアン。騎士を動かして、ユールフェースを警備させることは可能かしら?」
「可能でしょう。妻の実家を夫が守っていても不思議はありません。むしろ、今回のことはここの騎士の職務怠慢が起こしたこと。文句など言えるはずもありません」
シアンは、相変わらず真顔で受け答えする。執事としてはあるべき姿なのだろうけど、ちょっと冷たいと思ってしまう自分もいる。
シアンの言う通り、騎士に落ち度がないとは言わない。もっとちゃんと警備してくれたらと思うことはある。でも、私の覚悟が甘かったのも理由だ。
この血にアリジェントの血が流れている限り、帝国からは逃げられない。だったら、ちゃんと向き合わないといけない。帝国が私を簡単には狙えないようにしなくては。
「今回のこと、公爵様には報告するわ。……侍女長の疑いも」
「かしこまりました。緊急のほうでお知らせしましょう。帝国がここに忍び込んでいるとなれば、国境警備隊も動かざるを得ません。陛下にもご報告するべきですね」
「ええ。お願いできるかしら」
「かしこまりました」
シアンがどこかに向かっていたのを確認して、私も部屋に戻った。
宣伝が多くてすみません。今回は長めにしましたので……。
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とりあえず、男たちはその場に置いておき、シアンを呼びに行った。
本来なら、女夫人は使用人の住居スペースには入らないらしいけど、今のような状況でそんなことは言っていられない。
「シアン。フィリスです」
ドアをノックして、シアンを起こす。夜中だから、きっと寝ているだろう。起きなかったら起きなかったで仕方ない。
そう思っていたけど、数分くらいすると、シアンが部屋から出てきた。
「奥様。こんな夜中に何のご用で……」
「ここではちょっと話しにくいから、ついてきてもらえる?」
ここでは誰が聞いているかわかったものではない。私が読んでいた小説などでは、使用人に裏切り者がいるという展開もよくあった。
それに、帝国とは関係なかったとしても、騒ぎになってしまうのは避けたい。
「かしこまりました」
なんで?とかそんなことは聞かない。黙ってついてきてくれる。使用人としては当たり前のことなのかもしれないけど、今のような状況では嬉しかった。
私がシアンを連れて外に出ると、シアンの表情が一瞬こわばる。でも、すぐにいつもの真顔になった。
「奥様、これは……」
「多分、ジルとメイを尾行していたのだと思うの。帝国の手の者で間違いないわ」
「旦那様が不在のときに狙ってきますか……。狙いは奥様でしょうか?」
「もし私じゃなくて、ジルとメイを狙っていたのなら、わざわざ尾行する必要はないもの。ユールフェースには、ジルとメイしか家にいなかったわけだから、そこを狙えば……いいはず、よ……」
そこまで言って、私は違和感に気づいた。
自分で言ったように、わざわざ尾行したのなら、狙いは私だ。それは間違いない。でも向こうは、ジルとメイが向かっているのが、なんで私の場所だとわかったのだろう。
私たちの家は、都市からは少し離れているから、何かを買いに行くときは買いだめをするため、馬車を使う。
むしろ、あのように魔法で遊ぶとき以外に体を動かすことなんてほとんどないかもしれない。
私の場合は、帝国の者を撃退するために動いていたけど、ジルとメイは違う。
護衛のための騎士を見たのかとも思うけど、そもそも私と公爵様の結婚は公表してはいない。そりゃあ、貴族たちは知っている人もいるかもしれないけど、帝国の人たちが知っているとは思えない。
帝国が知っているなら、絶対にレンディアお兄様の耳にも入っているはず。でも、手紙の返事にそのようなことは書いていなかったから、お兄様は知らない。
なんなんだろう……この違和感。
「……シアン。ジルとメイがここに来ることを事前に知っていた人って誰がいるでしょう?」
「そうですね……私を除けば、公爵家の騎士と、後は……侍女長でしょうか」
「侍女長って……」
この前に、シアンが言っていた厄介な者たちの一人では?というか、その人では?
「侍女長は、すべての侍女を管理しております。侍女はお客様が使う部屋を整えたりもしますので、来客があれば侍女長には伝わります」
「それじゃあ、侍女長も私がアリジェントの血を引いていると……?」
「おそらくですが、あなたのミドルネームをどこかで知って気づいたのでしょうね。直系の血を引く一族には、その一族の家名をミドルネームにしますから」
なるほど。それならすぐに気づかれてしまうか。表向きはミドルネームは隠しているけど、ここに来てからははっきりと隠していたわけではなかった。
騎士たちとの自己紹介でも堂々とアリジェントの名前を口にだした。騎士たちは驚いていなかったようだけど、おそらく知ってしまったはずだ。
ちょっと気が緩んでしまっていた。公爵家に来たのだから大丈夫と心の隅っこで甘えていた自分がいた。
私は大丈夫だとしても、ジルとメイはそうじゃない。むしろ、私もレンディアお兄様もいないとなったら、真っ先に狙われる可能性もある。
「シアン。騎士を動かして、ユールフェースを警備させることは可能かしら?」
「可能でしょう。妻の実家を夫が守っていても不思議はありません。むしろ、今回のことはここの騎士の職務怠慢が起こしたこと。文句など言えるはずもありません」
シアンは、相変わらず真顔で受け答えする。執事としてはあるべき姿なのだろうけど、ちょっと冷たいと思ってしまう自分もいる。
シアンの言う通り、騎士に落ち度がないとは言わない。もっとちゃんと警備してくれたらと思うことはある。でも、私の覚悟が甘かったのも理由だ。
この血にアリジェントの血が流れている限り、帝国からは逃げられない。だったら、ちゃんと向き合わないといけない。帝国が私を簡単には狙えないようにしなくては。
「今回のこと、公爵様には報告するわ。……侍女長の疑いも」
「かしこまりました。緊急のほうでお知らせしましょう。帝国がここに忍び込んでいるとなれば、国境警備隊も動かざるを得ません。陛下にもご報告するべきですね」
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